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本田宗一郎の本おすすめ5選!世界のホンダを一代で築いた男

更新:2020.11.24 作成:2017.6.27

一代で世界のホンダを築き上げた男、本田宗一郎に関連する本をまとめてみました!夢に向かって熱く冷静に現実を見つめながら取り組み続けた起業家の姿がありありと見えてくる本を5冊ご紹介いたします!

世界のホンダを一代で築き上げた男、本田宗一郎とは?

本田宗一郎は、1906年に静岡県磐田郡に鍛冶屋の息子として生まれ、第二次世界大戦直後の1946年に本田技研工業株式会社(通称:ホンダ)を起業しました。

ホンダは日系自動車メーカーの中でも独特の位置を貫いている会社で、社長は歴代全員技術者出身、自社ブランドのレンタカー会社を持たない、世界で最も多く製造されたオートバイ「スーパーカブ」に代表される二輪車の世界シェア1位(2017年現在)など、特筆すべき点が多くあります。

本田宗一郎自身は、勲一等端宝章受章、米国自動車殿堂入りなど、様々な賞を受賞するようになっても正装はツナギと主張し続けるほど技術者としての誇りを持っていたようです。戦術の勲一等端宝章授与式にもツナギで参加しようとしたのですが、周囲の人々に猛反対をされ、最終的には社員の持っていた燕尾服で参加したというエピソードが残されています。

今回は、日本の経済成長・移動の自由を支えてきた自動車業界における数少ない起業家、本田宗一郎の本を紹介をさせていただきます!

本田宗一郎の起業家人生すべてが詰まった1冊

日系新聞社の連載、「私の履歴書」において本田宗一郎が1962年に発表したものを1冊の本にし、2001年に発行されたものです。「私の履歴書」は、現役を退いた著名人によって執筆されることが多かったのですが、彼が現役社長として働いていた55歳の時に執筆しました。
著者
本田 宗一郎
出版日
2001-07-01
初めて独立をした22歳の時から、42歳にして従業員20名で本田技研工業株式会社を起業した当時の様子が、本人の視点から語られる貴重な本です。彼が社内報などに発表した資料を基にした語録も収録されており、起業家本田宗一郎が内部に向けて発信した情報を知ることのできる貴重な資料でもあります。

現代的な視点から起業家による自伝として読むことも、歴史的な視点から日本人の魂・技術家の魂を持ち続けた偉大な先人による伝記として読むこともできる、面白い本です。 彼に関連する本を読むなら、まずはぜひこの本を読んでみてください!

起業家が書いたスキマ時間に読めるエッセイ集

1985年にPHP研究所から出版された『本田宗一郎「1日1題」』を改題・再構成をし、2005年に同社から出版されたのが、この『やりたいことをやれ』です。出版当時、本田宗一郎は79歳になっており、ホンダの取締役を退いた3年後でした。

1ページ1テーマというショートエッセイ集のような構成になっており、通勤・通学中などのスキマ時間に簡単に読めるようになっています。実際の経験を具体例として本質的な議題に迫るなど、具体と抽象を行ったり来たりしながら話を進めてくれます。
著者
本田 宗一郎
出版日
2005-09-01
この本は、実際の経験を具体例として本質的な議題に迫るなど、具体と抽象を行ったり来たりしながら話を進めてくれます。特に以下の一文では、誰にでもに当てはまることを、秀逸な例えを用いてとても強烈に主張しています。

「人間は、自分の中に検事と弁護士と判事を一人ずつかかえて生きている。だから、自己弁護にも二つの種類があるのではないだろうか。ひとつは、自分の一生をより大きく開花させていくための、大きな自己主張的な自己弁護であり、あとひとつは、いわゆる弁解じみた、消極的な、悲しい自己弁護である。」(『やりたいことをやれ』本文から引用)

話題はやはり彼自身のことが主なので、起業家や技術者になりたい人におすすめの1冊です。1ページ1テーマという短さだからこそ彼の考えが端的に抽出されていて、重要なことがはっきりと伝わってきます。本田宗一郎について少し興味が出てきたという方に、手軽に読める本書はおすすめです!

経営学者による経営者本田宗一郎の伝記

経営学について多くの著書を著す伊丹敬之によって書かれた、本田宗一郎についての伝記です。2010年にミネルヴァ日本評伝選より出版されました。

技術者畑の起業家・経営者である本田宗一郎の熱さや人としての面白さがひしひしと伝わってくる力作です。
著者
伊丹 敬之
出版日
2010-09-10
彼が夢に向かってとてつもない量の努力を重ねる姿や、自身が老害となってしまったと感じるとすぐに社長を退いた潔さなど、胸を打つエピソードがたくさん詰まっています。

経営学を教える伊丹敬之だからこそ、経営者としての本田宗一郎の素晴らしさを見ると同時に、一人の人間としての彼の魅力もこれほど細やかに描くことができるのかもしれません。彼についてより深く知りたいならば、彼自身が書いた本だけでなく、第三者の視点から描かれたこの本を読んでみるのもいいでしょう。

社会と企業の関わりについての思想が詰め込まれた本

『俺の考え』は、1963年、本田宗一郎が57歳のころに雑誌に連載をしたエッセイをまとめて出版された本を、1996年に新潮文庫より出版しなおしたものです。

本人が自らの思想を詰め込んで書いた1冊。内容から伝わる彼の熱い想いに心を動かされたり、深く考え込ませられたり……、とにかく、さらっと読み過ごすことのできない本となっています。
著者
本田 宗一郎
出版日
1996-04-25
日本を代表する起業家本田宗一郎が、社会と企業の関係をどのように捉えていたかがはっきりと表現されており、企業の社会的責任が声高に叫ばれる現代に生きる私たちにとって、ハッとさせられる内容です。

彼に関する本はかなり多く出版されていますが、彼の哲学が彼自身の言葉で記された本は数少ないため、貴重な本と言えます。バイクや自動車、彼自身に興味のない人であったとしても一読に値するでしょう。

半世紀以上前に書かれた本ではありますが、今だからこそ新鮮な気持ちで読むことができる記述も多く、サラリーマンから起業家志望の学生まで、誰にとっても価値のある1冊です。

本田宗一郎初の著書

1960年、本田宗一郎が54歳の時に初めて自ら著した本が2008年にPHP研究所から出版されたものです。

グローバル企業となった本田技研工業株式会社となったのちにもオヤジと呼ばれ、慕われた彼の熱さが一冊に詰まっています。この本においては、ただ熱く人間的な部分がフォーカスされているだけでなく、フューチャリストであり現実主義者でもあった彼の起業家、そして、経営者としていかに優秀だったかを同時に感じることができます。
著者
本田 宗一郎
出版日
2008-11-18
経営者としての彼の熱意を表す、こんな一文があります。

「日本のオートメーションのあり方に、僕は疑問をもっている。具体的にいうと、オートメーションの前の段階にコンベアというのが使われるようになった。これは人間の手ではどうしても疲れるし、能率が悪いというので時間を動力化した。ところが現在の日本では、何でもかんでもコンベア化して得意になっているのが多い。人間で手渡ししたほうが早いものもあるのに、そんなことは御構い無しだ。」(『ざっくばらん』から引用)

彼にとっては処女作となったこの本ですが、やはり世界に誇れる一流の起業家であり経営者である本田宗一郎による著書だけあって、かなり完成度の高い1冊です。『ざっくばらん』というタイトルには、鍛冶屋の息子として生まれ、自動車関連の技術者として熱く泥臭く努力し続けてきた本田の性格がよくあらわされています。

理系出身の起業家や経営幹部が増えつつあるこの時代において、とてもためになる本だと思います。

夢と未来のために熱い想いで取り組みながら、冷静に現実を見つめ続けた日本を代表する起業家・経営者である本田宗一郎に関する本を紹介させていただきました!ためになる部分が多い本ばかりではありますが、興味本位で読んでみてももちろん楽しめる本ばかりなので、ぜひ1度手に取ってみてください!