ビジネスモデルって一体何?事例から学ぶおすすめ本5選

更新:2021.12.21

ビジネスモデルとは一体何?と思っている人は案外多いのではないでしょうか。これからビジネスを始める人、既にビジネスの世界で活躍している人、現在のビジネスに行き詰まりを感じている人が、ビジネスモデルについてしっかり学べる本を紹介します。

ブックカルテ リンク

ビジネスモデルのフレームワークを徹底理解!

45カ国、470人のビジネスモデルの実例を、「顧客セグメント」「価値提案」「チャネル」「顧客との関係」「収益の流れ」「リソース」「主要活動」「パートナー」「コスト構造」という9つの構築ブロックから成るユニークな「ビジネスモデルキャンパス」というフレームを使って解説します。

「キャンバス」「パターン」「デザイン」「戦略」「プロセス」の全5章から構成で、図解による説明は、客観的で理解しやく、よく工夫されています。

ビジネスモデルを勉強したい方には必読の一冊です。

著者
アレックス・オスターワルダー イヴ・ピニュール
出版日
2012-02-10

漠然と考えていては答えが見つからない場合でも、図解によってスッキリと理解できる場合があります。この本は、そういった使い方ができる一冊です。ビジネスモデルを「理解」「設計」「実践」するためのテキストと言えるでしょう。

ビジネスモデルを構築する方法を探している人にとって、この本のなかに出てくる「ビジネスモデルキャンパス」のフレームワークは、取っ掛かりやすく、実用的なツールです。

なぜあの大企業はここまでの成功を収めたのか、どうやって収益を得ているのか。そんな疑問もビジネスモデルキャンパスを紐解けば解決することでしょう。

既成のビジネス概念ではなく、新しい価値創出を目指す方には、ぜひ、「ビジネスモデルキャンパス」を利用して、イノベーションを起こすための発想を知っていただきたいです。

豊富な事例からビジネスモデルの基礎を理解する

この本は、企業に利益を提供するビジネスモデル(儲けの仕組み)を、31パターン示しています。

本文の他に、図解をまじえて分かりやすく解説していますので、ビジネスモデルを理解するためのカタログであり、教科書ともいえる一冊です。100社を超える実例とともに、従来の経営戦略を実践的視点から明快に分析しています。

さまざまなビジネスモデルを知ってみたいとお考えの方に、ぜひオススメしたい本です。

著者
今枝 昌宏
出版日
2014-03-28

セブンイレブンが近隣に何店舗も出店する理由……など誰もが知っている企業の身近で分かりやすい実例をもとに、これまで企業が展開してきた戦略を図解で説明しています。実際に行われている経営戦略を分析する視点を養うには持ってこいの一冊です。

31のビジネスモデルのすべてが「図解」「概要と例」「価値創造過程」「有効に機能する条件」「落とし穴」「類似のビジネスモデル」「このビジネスモデルから学ぶ戦略思考」「まとめ」の項目で分析され、紹介されており、綺麗に整理されているため、ビジネスモデル初心者の方にも分かりやすくなっています。

読みながら、自社をこのパターンにあてはめて分析してみる、など活用価値のある一冊です。

これから経営を始める方に読んで欲しい一冊

売れる商品を作るにはどうすればよいのか? この疑問について、経営学部教授でビジネスモデル研究者の川上昌直が、初心者にも分かるように丁寧に解説しています。

何に着目して発想すべきか、どのような手順を踏めばよいのか、大ヒット商品を作りあげるには、といったことを知りたい人に、ビジネスは初めてだけど成功したいという人に、ぜひオススメします。

この本を読んで、ぜひ、あなたにとっての、のび太を発見してください。

著者
川上 昌直
出版日
2014-05-23

タイトルに出てくる「のび太」とは、漫画ドラえもんに出てくる、のび太のことです。「はい、タケコプター!」と言いながらドラえもんは、のび太の欲しい物を、のび太に聞くことなく差し出します。

顧客が本当に欲しいと思っているものを提供するには、どうすればよいのか。この本には、それに気づくための9つの質問を表にした9セルが提示されています。いわく、世の中でうまくいっているビジネスは、9つの質問すべてに上手に答えているというのです。

これからビジネスを始めたいと思っている人、売れる商品を作るための発想を知りたい人、新商品の開発に取り組む人には、ぜひ、読んでほしい一冊です。

歴史からビジネスモデルのストーリーを紐解く

14世紀イタリア・メディチ家から2010年代のスタートアップ企業まで、約70のビジネスモデルのストーリーを豊富な図版と共に追いかけていきます。

イノベーションはどう起こすのか。競争優位をどう維持していくのか、維持してきたのか。この2つの問いに、ビジネスリーダーの先駆者たちは、どのような答えを出してきたのでしょうか。

また、100社以上のビジネスリーダーが登場する本書を読めば、どのようなビジネスがこれまで存在したのかを整理することができます。

これからの進路を決定するためのナビゲーターとしても利用できるオススメの一冊です。

著者
三谷宏治
出版日
2014-09-18

ビジネス史上の成功者たちを網羅し、そのストーリーを追跡していく本書。時系列で並べられた登場人物のビジュアルな画像が豊富に掲載されていますので、読者はイメージがつかみやすいでしょう。

著者の三谷宏治によると、本のタイトルの『ビジネスモデル全史』には「ビジネスモデルのビジネス用語・経営戦略用語としての歴史」と、「ビジネスモデル革新(イノベーション)」の歴史」の、二つの意味が込められているとのことです。

「人名」「書名」「キーワード」「団体・ブランド名」での索引が用意されていて、ビジネスのための辞書として手元に置いておく一冊といった使い方にも適しています。既存の経営戦略の概要を知れば、これから良きビジネスモデルを作成するためのヒントも見えてくるかもしれません。
 

目からウロコ!成功のための55パターンとは

ザンクトガレン大学(スイス)のガスマン教授は、ビジネスモデルを長年にわたって研究してきました。その結果、成功した企業のビジネスモデルが55のパターンのいずれかに該当すると気づきました。

この本はこの55のパターンを理解し、新しいビジネスモデルの作成を目指しています。55パターンを学んで、自社のビジネスモデルの革新に取り組んでみてください。

勝ちパターンを知りたい方、ビジネスイノベーションに興味ある方ににオススメの一冊です。

著者
["オリヴァー・ガスマン", "カロリン・フランケンバーガー", "ミハエラ・チック"]
出版日
2016-10-04

発展するために、ときには模倣も必要です。この本では、カミソリの替え刃で知られるジレット社の実例をヒントにしてネスレ社がネスプレッソを生み出した実話などが、55のパターンに関連づけられて解説されています。

55のパターンの詳細な説明を、じっくりと読み解くこともできますが、「ビジネスモデルイノベーション10の鉄則」を読んで、即日にビジネスモデルのアイデアをつかむという読み方もできます。55パターンを理解し、組み合わせることによって、イノベーションの手法や独自のビジネスモデル作成へと前進出来るのではないでしょうか。

ビジネスの実践者に、企業や団体でのビジネスモデル作成を望む人に、システマチックなビジネスモデルで成功実績を構築したい人に、ぜひ読んでいただきたいです。

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