大人になってから本が好きになりました、みきちゅです。
本を好きになったきっかけは、ロックバンドUVERworldのボーカル・TAKUYA∞さんが読書好きを公言しはじめたことでした。
尊敬している人の趣味を真似したい!!という気持ちからなんとなくオススメされる本を読み、読み終わると寂しくて別の本を買い、その本も読み終わると寂しくてまた……という繰り返しで、いつしかそれが日常になっていました。
本を読んでいると、実世界の大変なことや辛いことから逃れられて、別世界に逃げ込めるので好きです。
本屋でオススメされた新刊にときめき、ブックオフの閉店まで粘り、図書館に通い、いつでも読めるように1冊はかばんに本をいれている……。
こんな未来がくるなんて、昔のわたしには想像もできませんでした。
ここで突然ですが、昔のわたしがあまり本を読まなかった理由ベスト3を発表します!
第3位 なんとなくめんどくさい
第2位 読みおわって面白くなかったときのショックがでかい
第1位 途中で内容を忘れてしまい、内容がわからなくなる
まず第3位の「なんとなくめんどくさい」は、しょうがない。
第2位の「面白くなかったときのショックのでかさ」、これもしょうがない(そういうのを阻止するために、このサイトをはじめレビューがたくさん見れるようになりましたね)。
そして第1位「途中で内容を忘れる」これはもうね……
しょうがない!!!!!(結局)
あのね~、しおりを挟んで、またいつか読もう♪と思って、数日後、おしゃれなカフェとかで開くわけですよ。
そしたら「あれ、こいつ誰だっけ?」「あ? これどこ?」みたいになって……。
どんな面白い本でも、時間が経つと人間の脳は忘れてしまうのよね、悲しいよね。
みなさんにも経験あるのではないのでしょうか?
なので今回は短編集の本をご紹介したいと思います。
「ぼくの死体をよろしくたのむ」
- 著者
- 川上 弘美
- 出版日
- 2017-02-28
タイトルが気になって気になって、即決しました。
「自殺」「殺人」など重々しい内容を想像していたのですが、ちょっと浮世離れというか、フワフワっとした感じの短編が詰まっていました。
各登場人物を一言でいうとしたら「奇妙」。だけどなんか嫌いになれない人ばかり出てくるんです、なかなか日常では会えないような人たち。
一冊を通してどーんと構えたラストが待っているわけではなく、このお話の中の人たちの生活はわたしの知らないところでまだ続いているんだろうな、と思えるところが好きでした。
お気に入りは「憎い二人」。お弁当を分けて食べる、謎の仲良しのおじさん二人が出てきます。会ってみたいな。可愛い。
「幸福な生活」
- 著者
- 百田 尚樹
- 出版日
- 2013-12-12
これはね、構成が面白すぎるんです!
なんと、物語ひとつひとつの最後のページにぽつんと書かれた1行で、だいどんでん返しが起こるのです。たった1行で、ですよ!
それを全19話分楽しめる、なんて贅沢。
男女間のリアルな問題が多くてぞくぞくします、インターネットでまとめサイトや掲示板を読んでて、他人の生活に興味がある人は惹き込まれるんじゃないかな。
でもわたしが好きなのは「深夜の乗客」! タクシー運転手が、おかしな乗客を乗せてしまい、これはまさか……ヒェ!っと思ったところで、オチがぜんぜん違うという、これも最後の1行でやられました。