経営指導の神様といわれた船井幸雄。日本でコンサルティング業界を広めた立役者でもあります。出版された冊数は400冊以上。その中で船井幸雄といえばこれは読んだほうがいいという作品5選を紹介します。
経営指導の神様といわれた船井幸雄は、最初からコンサルタントとして成功したわけではありません。
1956年に京都大学農学部農林経済学科を卒業した後、13人ほどいた日本マネジメント協会から独立をしました。そこから日本マーケティングセンターを創業し、経営コンサルタントとして仕事をしていくことになりました。当初は、資本金は100万円しかなく、オフィスで使うデスクを買うだけで精一杯で、椅子を買うことも出来ませんでした。そんな苦労が多い時期を乗り越えて、経営コンサルティング業界で初めて上場するまでの会社を築いたのです。
そんな船井幸雄には「共生戦略」という思想を持っていました。ライバルを企業を叩き潰す「競争戦略」ではなく、ライバル企業と共に生き抜く策をとる「共生戦略」に力を入れます。
この思想から、地域一番店戦略というものを考え、地域のためにどうすればいいのかを考える独特な経営戦略手法が生まれました。その戦略は渥美俊一も考えていたため、「東の渥美、西の船井」と呼ばれるようになります。
このように、経営コンサルティング業界に大きな影響を与えた人物です。
本書は、船井幸雄が50年以上の人生の中でこの世の仕組みを県境しながらメッセージを載せた集大成です。400冊もの中にあったものから、厳選された内容であるため、奥が深いものになっています。
「生き方」「ツキ」「経営」「天地自然」という4つのテーマからなる「法則」に基づき本書は語られています。それぞれ4つのテーマは深く、「天地自然」など最初はピンと来ないものもありますが、読み進めれば、そういうことかと納得出来るでしょう。
上手に生きるための知恵を本書は教えてくれます。
- 著者
- 舩井幸雄
- 出版日
- 2016-10-17
本書では、人生を上手に生きていく上で、成功できる3つの条件を述べています。経営コンサルタントだからこそわかるものがあるのではないでしょうか。そこから導き出されたものが本書にはあります。
「成功の3条件とは、1.素直、2.プラス発想、3.勉強好き」
(『法則』より引用)
1つ目の「素直」とは、自分が知らないこと、分からないことを否定しない謙虚な態度を持つこと。2つ目の「プラス発想」とは、過去の出来事全てが今の自分を作っていることに感謝し、世の中は全て良い方向に行くようになっていると考えること。そして3つ目の「勉強好き」は、知らないことを知るのが好きな努力家になろうということ。この3条件が揃っていれば、自分を高めることに成功し、人生が明るくなるのだと、船井幸雄は言います。
また、仕事で成功するコツや人間性を高めるコツ、好きなこと、得意なことに、興味あることに意力を注ぐことの勧めなどが本書には記載されています。
ビジネスに携わってる方だけではなく、生き方に悩みがある方にも読んでほしい一冊です。
船井流の生き方を説く本書。ライバル企業を打ち負かす競争の時代から、ライバルと一緒に高め合って行く共生の時代へ未来が移り変わり、その中でどう私たちは生きていけばいいのかが述べられています。
幸せになるための6つの条件や、人財となるためには自然の理に沿った正しい生き方をせよ、といった船井幸雄の渾身のメッセージが込められています。
本書を読んだ後、不思議と気持ちが前向きに明るくなるでしょう。
- 著者
- ["舩井 幸雄", "船井 幸雄"]
- 出版日
- 2014-01-14
「物事がうまく運ぶように、もう決まっているようなものです。」
(『未来への言霊 この世の答えはすでにある!』より引用)
人生を悲観的に考えるのではなく、物事はうまくいくようになっているのだから、明るい未来が待っていると教えてくれます。
どんな時代でも条件が存在し、その条件をどうにか取得できれば、今後の生き方がとても素晴らしいものになる。何かに悩んで途方に暮れるよりも、自分の責任が取れる範囲であるならばチャレンジし、冒険した方がいいのだと気づかせてくれる良書です。
少しでもつらいことがある人は、ぜひ読んでみてください。未来に走っていきたい人には心の支えになるのではないでしょうか。たくさんの人が悩んでいることがこの本によって解決することでしょう。
経営コンサルティングの巨匠船井幸雄が、日本将棋界の巨匠羽生善治との対談から書き上げた本書。
誰もが納得する、人生を上手に生きるための、人間力を磨く素晴らしい入門書です。人間力を向上させ人財力を上げるための秘訣を、巨匠二人の対談から、具体的に学ぶことが出来ます。
自分の付加価値を更に高めたい人、夢に一歩近づくためのヒントが欲しい人は必読の一冊です。
- 著者
- 船井 幸雄 羽生 善治
- 出版日
- 2009-05-26
「考えすぎると難しいところもありますが、羽生さんのおかげで具体的な実例が豊富なわかりやすい人間としての力の付け方についての実践書になったといえそうです。彼の経験談が新鮮です」
(『人間力』より引用)
このように船井幸雄が述べてるように、将棋の名人羽生善治の将棋の世界で歩んできた人生から人間力とは何かを説く本書。将棋の世界から学びため具体的な例が豊富で、人間力を学びには分かりやすい入門書になっています。
船井幸雄が考える人間力の定義が述べられています。30歳までは研究して短時間でプロになるくらいの知識をつけることはなかったそうですが、それがいつの間にか癖として身についたとのこと。本人は飽きっぽいからこそ何か新しいことに挑戦したくなる考え方の持ち主だそうです。飽きっぽいから何か始めるとは普通では中々考えず、それがリスクになったりしてしまうのが怖いと考えてしまいがちです。しかし、船井は気にすることがなかったのです。ここに船井幸雄は、自分の人間力が垣間見えると言います。
自分をレベルアップさせたい人には1度読んでみてはいかがでしょうか。
優れていることや好きなこと、得意なことを伸ばしていくと、不思議と劣っているところや不得意の部分は自然と見えなくなり、解消されていく「長所伸展」を解説しているのが本書です。
この「長所伸展」は、共生の戦略を思想に持つ船井幸雄独特の考え方です。
実際の経営手法として使えるだけでなく、自分の能力向上にも使える万能な「長所伸展」という考え方を、ぜひ学んでみてください。
- 著者
- ["船井 幸雄", "小山 政彦"]
- 出版日
- 2003-08-07
どうしても、人間は悪いところばかりに目がいき、より失敗や後悔することがあります。悪いところだけを指摘してしまうこともありますよね。
本書ではそんな短所を改善するのに時間を費やすのではなく、得意なことや他人とは違う自分の良いところを伸ばして、自分のレベルアップを図ることを勧めています。
面白い例が挙げられています。流通業などで、人がいなくてただ広いだけの売場を狭くし仕切り、使う場所を狭くし、商品を密集させる。商品が売れてきたら、売れ筋の商品を増やし、売場を少し広くする。これだけで、売上が伸びるのだそうです。
長年経営コンサルタントとして活躍した船井幸雄だからこそ、生み出せた発想だと思います。新たな気づきを得られることが出来るのではないでしょうか。
船井幸雄と息子の勝仁のほかに、船井メールクラブと呼ばれる団体の13名が書いたとされる本書。
「死ぬことが怖くなくなった。むしろ喜んでお迎えを待っているようだ」
(『すべては「必要、必然、最善」』より引用)
死を目前にした船井幸雄が、この世に言い残したいことが詰まっています。長年、前線で経営コンサルタントとして働いてきた著者だからこそ語ることの出来る人生観に触れることが出来ます。
不思議と勇気をもらえる一冊です。
- 著者
- 舩井幸雄
- 出版日
- 2014-08-09
死ぬのが怖くなくなるとは、どういうことでしょうか。今まで人生、やることをやってきたからこそ、お迎えを待つまで好きなことをやってやるとなっているからこそ、喜んでお迎えを待てると船井幸雄は言います。
また、日本人には人類をリードしていく未来を築くことが出来るとも述べられています。人類の幸福な未来をデザインし、地球上の人類をそこまで導くことは日本人には出来る。日本人だからこそ出きることが、数多くあることを教えてくれる一冊でもあります。
自分以外の他人にも親身に接することなど、日常生活で出来る小さなことを積み重ねていくことが、最高な人生を過ごせる秘訣だと気づかせてくれる良書です。
ぜひ本書を読んで、船井幸雄の人生観に触れてみてください。
400冊もの中から厳選されただけあり、書いてある内容がとても社会に役立つ内容です。これ以外にも読まないといけないと確信してしまいました。経営コンサルタントという仕事にも興味が湧きます。ぜひ一度手にとってみてください。