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沖田×華おすすめ漫画ランキングベスト5!障害をコミックエッセイで描く

更新:2020.12.1 作成:2017.7.4

沖田×華は小中学生の頃にアスペルガー障害と認定され、そこから歩んできた波乱な人生が描かれたコミックエッセイとして人気を博しています。全て実話で書かれた彼女のおすすめコミックエッセイを、ランキング形式で5作品ご紹介しましょう。

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自身の人生を赤裸々に面白く描く「沖田×華」

「起きたばっかり」が由来のペンネーム、沖田×華(おきた ばっか)として、自身の人生をモデルにしたコミックエッセイを書いています。『こんなアホでも幸せになりたい』で単行本漫画家デビューしました。

沖田×華は富山県魚津市の中華料理店の長女として誕生し、小学4年生の時に学習障害、注意欠陥多動性障害、中学生でアスペルガー症候群と診断されます。

幼少期に他者とのコミュニケーションを取ることが出来ず、簡単な問題を解く事が出来なかった為、いじめを受けた経験を持ちますが、年齢を重ねていく毎に信頼できる人が徐々に増え、学生生活を楽しむようになったのです。

成人になると、看護師として働きだしましたが、看護婦としての仕事が上手くいかず先輩に暴言を吐かれたことから自殺未遂に陥ります。そしてその後は、看護師を辞めて風俗嬢として働くことに。

風俗嬢時代に店の待機室にあった実話誌で、漫画家である桜井トシフミの存在を知り、ファンレターを送る程の熱狂的なファンになります。その事が切っ掛けとなり、後に、桜井氏から漫画家になるようにも勧められました。その後、『漫画アクション』の新人賞で選外奨励賞を受賞し、漫画家デビューを果たします。

軽いタッチで描かれているものの、沖田×華自身の波乱なストーリーやキャラの表情がリアルで没入感を抱かせるところが非常に魅力的であり、老若男女問わず多くの人に読んでみて欲しい作品ばかりです。

5位:苛酷な小中学生時代! 沖田×華の幼少実録ストーリー!『ニトロちゃん』

2010年に発売され、沖田×華の幼少期から中学生までを描いた作品です。

アスペルガー症候群の存在が社会に浸透していない時代、協調性も無く簡単な問題すら解くことが出来ないニトロちゃんは、小中学校で問題児とされ、周囲からのいじめに合っていました。担任もクラスメートも頼る事も出来ず、地獄のような学校生活を過ごしてきたニトロちゃん。彼女に救いの手は差し伸べられるのでしょうか……。
著者
沖田 ×華
出版日
2010-03-19
アスペルガー障害である作者自身の幼少期から中学学校卒業までを描いたこの作品は、漫画でわかりやすく、アスペルガー症候群の人についての理解を深めることが出来ます。

小さい頃は、自分が障害を持っている事も分からず、周囲の人々もニトロちゃんが障害を持っている事を知りません。その為、周囲の人達は、自分勝手に行動するニトロちゃんを止めることが出来ませんでした。そこからニトロちゃんの凄惨な小学校生活が始まります。周囲には敵しかおらず、誰も頼る事が出来なかったのです。

沖田×華独特の実話ストーリーが、作品に深みを与え、没入感を増す要因となっています。ニトロちゃんが過ごした幼少期と彼女が救われるのかどうかの展開を是非、読んでみてください。

4位:大人になったからこそあの頃が分かる! 沖田×華の自伝作品!『ガキのためいき』

2011年に講談社にて発売された、沖田×華の自伝的作品です。

ニトロちゃんとは違い、主人公は作者自身の×華ちゃん。大人になった今だからこそ分かる当時の気持ちを、作者自身を主軸に描かれています。
著者
沖田 ×華
出版日
2011-10-13
建前と本音が分からず苦労した話や、学習障害の症状により引き算や足し算が出来ない苦しみなども描かれています。

良かれと思ってやった事が上手くいかなかったり、悪い事をしても自覚が無い為なぜ怒られてているか分からなかったりと、周りも苦労していましたが、本人も苦しんでいる事が分かる描写が非常にリアルです。

時が経ち、当時の自分自身と周囲とを客観的に観察し、自らの手でストーリー性のある漫画として描き起こしたということが、沖田×華にしか描けない本作品の魅力を生んでいるのかと思います。

作者自身の事を知ってから読むと、また別の見方が見えてくる作品です。

3位:家族って何? 儚く消える蜃気楼の様な家族の実録ストーリー!『蜃気楼家族』

本作もまた、沖田×華特有の実録ストーリーとなっています。しかし今までとは違う所が1つ。この作品はアスペルガー障害ではなく、主に彼女の家族についての実録ストーリーなのです。
著者
沖田 ×華
出版日
舞台は北陸にある町、主人公は、ばっかちゃん。真面目だが横暴な部分のある父親に、本人は派手だけれど「可愛いもの好き」という乙女な部分もある母親、潔癖症でイケメンではあるが虚言癖があり盗撮をする弟。そんな個性の強い家族に囲まれたばっかちゃんは、大変な苦労に苛まれています。

父、母、弟、ばっかちゃんのそれぞれの人生を主軸にしながら進む、波瀾万丈で壮絶な家族ストーリーです。強烈すぎるキャラクター達に思われますが、実際の沖田×華の家庭環境がモデルということを、お忘れなく。

それぞれの人物が味わった苦悩や破綻していく家庭が切ないですが、ちゃんと笑えて、ちょっと切なくなれる、物語としての魅力溢れる一冊です。

2位:気軽に分かるアスペルガーについての笑い話集!『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』

沖田×華の体験談がまじえられた作品です。しかし、この物語は大人になってからの自身の発達障害とのかかわり方やそれにおける失敗談などを、笑いをもって描かれています。
著者
沖田 ×華
出版日
2012-06-01
コミックのジャンルとしては「ギャグ/コメディ」に分類されており、そのジャンルに相応しい笑いなどが生まれています。

発達障害による弊害が面白おかしく描かれており、明るい雰囲気の作品となっているので、気軽に読むことが出来、かつ大人の発達障害の事について理解できるでしょう。

幼少期の実録などと変わらず、成長して大人になった自分の行動や考えを、正面からまっすぐに見つめて描いたようなこの作品は、発達障害というテーマに重いイメージを持っている人でも、きっと気軽に手を伸ばす事ができます。

1位:出産の辛さ、命の重み。男女問わず読んで欲しい沖田×華の傑作!『透明なゆりかご』

沖田×華の作品の中で、もっとも感動できる作品です。

本作は、作者の×華が見習い看護師として働いているというストーリーとなっています。中絶の現場やその後処理を体験して看護師を辞めそうになる×華ですが、中絶の現場とは別に出産の現場に立ち会った事で、命の力強さに感動して仕事を続けることを決めたのです。
著者
沖田 ×華
出版日
2015-05-13
出産を決意した女性だけではなく、中絶を選択した女性や、不倫相手の男性の子供を妊娠した女性、性的虐待を受けた少女など……。

過酷な産科医療の現実という、現状であるということにショックを受けてしまいそうな内容ですが、全体的に丸く柔らかいイラストが、読み進めやすい世界観をつくってくれます。

男性でも女性でも性別、出産経験等関係なく、きっと夢中で読む事が出来る作品です。そして、深いテーマを扱いながらも、1話完結のストーリーなので、短い時間でも手に取る事が出来るでしょう。

命の重み、妊婦の気持ちを感じる事の出来る、感動実録ストーリーですので是非一度読んでみてください。

この5つの作品はどれも大変面白い作品たちばかりです。沖田×華の実録ストーリーですので現実にある事なのだと、ハッキリと感じさせてくれます。きっと、アスペルガー症候群についての造詣を深める事が出来るでしょう!是非、お手に取ってみてください!