就活の面接マナーまとめ・おすすめ本紹介!苦手意識のある方は必見

更新:2021.11.11

就職活動において書類選考を通過した後、いよいよ面接です。面接は企業と応募者が初めて顔を合わせる機会です。面接の内容がしっかりしていても、マナーが出来ていなければ印象は悪くなってしまいます。そのため、面接前にしっかりと確認しておく必要があります。ここでは面接における最低限のマナーを、おすすめのマナー本と共にご紹介します。

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入室までのマナー

①受付

まず、受付では大学名、氏名、用件を簡潔に伝えましょう。この時、会社によっては受付での態度もチェックされているかもしれません。

必ず10分前には会場に到着し、受付でも明るくハキハキと笑顔で話すことを意識しましょう。

また、書類を受け取る場合には手荷物は一旦床において両手で受け取ると丁寧な印象を与えられます。

②待機

待合室では大声で話したり、携帯をいじったりせず、姿勢を正して待ちます。携帯電話は電源を切っておくか、マナーモードにしてください。

周りの状況にも気を配り、社員が廊下を歩いていた場合は会釈をしましょう。待機時間が長い場合は、ESやパンフレット等を見直しても良いですね。

落ち着いて面接に臨めるよう心の準備を整えます。

③入室

まず強めに、ゆっくりと3度ノックしましょう。2回は空室確認、3回は入室確認の意味合いがあります。但し、元から扉が開いていたらノックの必要はありません。

面接官の「どうぞ」という声が聞こえたら、扉をゆっくりと開け、入室後は、扉の方に向き直り、両手を添えて静かに閉めます。この時、面接官に完全に背を向けることがないように注意しましょう。閉め終わったら、面接官の方に向き直り、扉の前で「失礼します」と一礼してから椅子に向かいます。

入室時点から面接官に見られている意識を持ち、行動で礼儀正しい人物であることを表現できると良いですね。

椅子の左側又は後ろに立ち、「○○大学の××と申します。本日はよろしくお願い致します」と言って一礼。面接官から「どうぞお座りください」と声をかけられたら、「失礼します」と言って軽く会釈をし、着席しましょう。

面接時のマナー

①座り方

かばんは膝の上に置いたり持ったままにしたりせず、椅子の横に綺麗に置きましょう。座り方は、男性は手を軽く握り、女性は手を重ねて膝の上におきます。

また面接官と距離がある場合、姿勢が悪く俯きがちになってしまうと、面接官に声が届かないかもしれません。椅子には浅く腰掛けて背筋を正し、いつもよりあごをあげるように意識しましょう。

②話し方

まずは笑顔で大きな声で、ハキハキと話します。

面接官の質問には、必ず「はい」と返事をしてから回答を述べます。この時、面接官の目を見て話しましょう。どうしても目を見るのが苦手という方は、ネクタイの結び目や鼻の辺りを見ると良いですが、出来るだけ目を見て話すことを心掛けてください。ボディーランゲージを加えるのも効果的です。

そして、面接官が話をしているときは、きちんと相槌を打ちながら会話をしましょう。緊張すると笑顔が引きつってしまうかもしれませんが、表情豊かに会話することを意識するといいですよ。

③お辞儀

お辞儀には3パターンあります。面接のどこで用いるかも例で紹介します。

1.15°の会釈

廊下などで軽い挨拶をする際に使います。視線は3m先を見るようにしましょう。
例:椅子に座る際の声掛け

2.30°の会釈

初対面の人などに対して行う挨拶です。視線は2m先を見てください。
例:入退室時の声掛け

3.45°の会釈

感謝やお詫びの際に使います。視線は1m先を見るようにしましょう。
例:面接終了時の御礼

退室時のマナー

面接が終了したら、着席したまま一度「本日はありがとうございました」と軽く一礼し、椅子の横に起立して再度「ありがとうございました」と深く礼をしてから、扉に向かいましょう。自分の面接のためにわざわざ時間を割いてもらった、という意識をしっかり持ってくださいね。

扉の手前で面接官の方に向き直り「失礼致します」と挨拶し、退室します。

面接官の姿が見えるうちは気を緩めず、両手を添えてゆっくりと扉を閉めます。気持ちは分かりますが、すぐに携帯を取り出したりせず、建物を出るまでは気を引き締めましょう。

次からは、面接対策におすすめの本をご紹介していきます。

面接直前に読んでも即効性のある本。最終確認におすすめ

1冊目は、『 面接の技術〈2005〉内定のための即効テクニック&簡単トレーニング』です。

著者は元我究館会長を務めた、就職活動プロフェッショナルの杉村太郎。

著者
杉村 太郎
出版日

本書には二つの特徴があります。

一つは、自己PRの即効テクニックを多数収録しており、面接会場に行く直前に読んでも役立ちます。自己PRをブラッシュアップしたいという方や、自己PRに自信がない方におすすめです。

二つ目は、マナーに関してノックの仕方から「失礼します」の言い方までの基本から上級テクニックも丁寧に書いている点です。面接マナーは一見簡単そうに見えて、緊張すると順序や細かい動作を忘れてしまいます。落ち着いて面接に臨めるよう、面接直前に本書を読み返し、頭の中でシミュレーションをすると効果的でしょう。

これら二つの特徴から、面接対策にはおすすめの本です。「面接対策って何をすればいいのだろう…」という声をよく聞きます。面接は中身も大事ですが、それ以上に基本的な形が大事です。面接マナーのプロから学べる本書は必読の一冊となっています。

更に、面接では「何を言うか」ばかり考えてしまいますが、「面接官がどう受け止めるか」という発想も大事だと気づかせてくれるのも、本書の魅力です。

ぜひ本書を読み、自信をつけて面接に臨みましょう。

面接だけでなく、普段から活用できる1冊!

2冊目は、『デキる人の敬語の正しい使い方』です。

元NHKアナウンサーの半谷進彦が執筆した本書は、「なんのために敬語を使うのか?」という本質的な問題に触れたのち、間違いやすい敬語を丁寧に解説しています。

著者
半谷進彦
出版日
2009-05-24

敬語は自分のために使うものであり、しっかり学べば武器ともなると気づかせてくれる本書。敬語を学んで自分自身の価値を高めたい方に読んでほしい一冊です。

面接の場でよく違和感がある敬語の一例を挙げます。意識せずになんでも「~させて頂く」とつけていませんか?このような何気なく使用している、「~致します」や「~させて頂く」の違いについても本書は解説をしています。

正しい敬語を使いこなすことは相手に好印象を与えるだけでなく、面接の場では仕事がデキそうな人だと評価されることにも繋がります。

敬語を身につけて、話し方から良い印象を与えることが出来るように、本書を読んで敬語への理解を深めておくのも大切な面接対策ではないでしょうか。

NGワードから学ぶ面接マナー

3冊目は『そのひと言で 面接官に嫌われます』。

著者は大手就職情報会社の人事採用担当を約7年務めた経験を持つ丸山貴宏です。

著者
丸山 貴宏
出版日
2014-05-10

著者は、面接官として豊富な経験を持ち、数多くの人の転職を成功に導いてきた人物です。そんな彼が、面接で言ってはいけないNGワードを通して、面接官の心情を解説しながらノウハウを伝授しています。

ついうっかり出た一言には、本心が出るものです。いくらそれまでの面接の評価が良かったとしても、一言が原因で面接官の心証が悪くなり、面接に落ちてしまうという事もあります。

本書は具体的に、言ってはいけない「NGワード」を教えてくれる実践的な一冊です。うっかり言ってしまいそうな一言や、はっと気づかせられることが、きっと多いはずです。

本書を読み、面接におけるNGワードをきちんと抑えて落ち着いて面接に臨みましょう。

面接マナーは、就活だけでなく企業に勤めた後や、普段の生活でも活かせる力です。面接に苦手意識を持っている方は多いかもしれませんが、ぜひ上記の対策本などを利用して、準備を進めてくださいね。

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