2018年にアニメ化されることが決定した『からかい上手の高木さん』。思春期男子も読者もまとめてドキドキさせてくる高木さんに夢中になってしまう作品です。今回は本作の全巻の名シーンをご紹介!読めば彼女に夢中になること間違いなしです!
「こんな青春過ごしたかった!!!」
そう思わされる青春漫画は数あれど、そのなかでも高いレベルで「良いとこ」を突いてくるのが『からかい上手の高木さん』です。絶妙にキュンキュンしてしまう学生ならではのエピソード、親しみがわく日常感溢れた雰囲気、あざとすぎずに可愛く描かれる高木さん。
すべてがちょうど良い感じのラブコメなのです。胸キュンに襲われるやりとりが詰め込まれおり、それはささいなシーンですら叫び出したくなるほどの絶妙さ。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2014-06-12
また、このラブコメ漫画の新しい金字塔にアフターストーリーがあること、それがスマホアプリで無料で読めることをご存知でしたか?その名も『からかい上手の(元)高木さん』。このタイトルからしてどういう内容かは言わずもがなでしょうか。
これは西片との結婚後の高木さんの様子を描いたもので、彼の血を受け継いだとしか思えないからかわれ上手の娘との日々を綴ったものになっています。
西片はほぼ出てこないのですが、娘にその面影があり、ファンとしては見ていてにやにやしっぱなし。この世界観が好きでまだ序盤しか読んでいないという方には、5巻まで読んでからの、『からかい上手の(元)高木さん』、という読書ルートをおすすめします。
5巻にはあるのです、あるからかい技が。
セットで読めば高木さんにますますキュンキュンしちゃうこと間違いなしです。
西片と高木さんは隣同士の席。ある日、消しゴムを忘れたと言う高木さん。流れで消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切ったら両思いになれるという話になります。
子供っぽいよなーと言う西片を、ニヤニヤとしながら「へぇー」「ほほー」と見つめる高木さん。「書いたのかオレ!?忘れてるだけで」と不安になった彼は、焦って消しゴムを返してもらいます。
案の定何も書いてない消しゴム。そして別に消しゴムを忘れていなかった高木さん。そのダブルの衝撃に彼はつい大声を出してしまい、担任にうるさいと注意されてしまいます。残念。
その後高木さんはトイレに向かいます。今がチャンスだと彼女の消しゴムを見る西片。そこには「ろ」の文字がありました。
西片の名前ではないことは確実。「いや…別に全然ショックとかじゃねーよ」とため息をつく西片。かわいいぞ、西片。
そして涙目になりながらケースをえいやっと外すと……。
「ろうかみろ」
西片の目線の先にはニヤニヤとしながら廊下で彼を見守っていた高木さんの姿が。
笑いをこらえながら席に戻ってくる彼女に、悔しさで身悶える西片。「見てろよ、いつか絶対にからかって恥ずかしがらせてやる……!!」と意気込みます。高木さんははいはい、と流しながらこう言います。
んなぁぁぁぁぁぁ!!!!
大人っぽい雰囲気で小悪魔のように西片をからかう高木さんですが、こんなかわいいところもあるから本当に最高なのです。これは叫ばずにはいられません。
帰り道、雨に振られて近くの神社で雨宿りをすることになったふたり。このシチュエーションだけでも萌えてしまいます。
濡れた髪、透けたセーラー服。西片の目は高木さんの胸に一瞬釘付けに。
「な…なんか、透けてるよ、高木さん…!!」
(『からかい上手の高木さん』2巻より引用)
そう心でつぶやいてもじもじする西片。高木さんが可愛いのはもちろんなのですが、彼も可愛すぎです。
しかしもちろんジロジロと見ることはできないので「平常心…平常心だ」と言い聞かせる西片。だから可愛すぎるっつの。
彼の横で仕方ないから着替えることにした高木さん。しかし自分の体操服が濡れていたので西片のものを借りることに。ここで着替えるの、と聞く西片に、高木さんはこう言います。
「濡れてると気持ち悪くて。
それに西片が目のやり場に困ってるし」(『からかい上手の高木さん』2巻より引用)
バレてました。高木さん、やっぱ西片より上手。
そのまま後ろを向いた西片の横で着替え始める高木さん。衣擦れの音に妄想が膨らみそうになる西片。「見たくない 見たくない!! ああ、そうさ全然見たくない!!!」と座禅を組むようなポーズで冷静になろうとします。そんな彼に高木さんが悪魔のささやきを……。
ダラァァァァァァァァァ!!!!
そんなつぶらな瞳で何てことを……。西片も嬉しそうな表情になりながら「何を言って…」と返すのですが……。
「もう着替え終わったから」
(『からかい上手の高木さん』2巻より引用)
やっぱりな!!
これには「からかわれた」ではなく「もてあそばれた………」と思う西片。そうだな、童貞心をもてあそばれたな。可哀想な西片です。
そんな中、ふたりは5時までに天気が晴れるかどうか賭けをしようということになります。西片は雨のまま、高木さんは晴れ。負けた方が勝った方の言うことを聞くとなります。
もちろんこういう類の賭けに西片が勝てる訳なく、雨は上がり、晴れ。賭けに負けたものの、夕方に始まるアニメが見られるからいいかと思う彼に、高木さんはこう言います。
「せっかく晴れたし寄り道して帰ろう」(『からかい上手の高木さん』2巻より引用)
「約束でしょ」と言う高木さんに、「ええーー」と言う西片。
甘酸っぱすぎて最高です。夏の通り雨、雨で透けた制服、放課後デート。シチュエーションと高木さんの可愛さに身悶えしてしまう回です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2014-11-12
今日こそ高木さんに勝とうと蛇のおもちゃを持ってきて悪い顔で微笑む西片。以前は紙のびっくり箱でしたが、本当に驚かそうとするチョイスがしょぼいです。
しかしその日は席替え。完璧な計画だったのに、それを出来るタイミングがないではないかと西片は困ります。そんな彼を知ってか知らずか、高木さんはこう呟きます。
「私はもうちょっと西片の隣の席がよかったなぁ」(『からかい上手の高木さん』3巻より引用)
一瞬赤くなりながらも、またからかうつもりなんだと身構える西片ですが、真面目な顔のまま考え込む顔をする高木さん。ずるいぞ、高木さん。
そんな彼女のために席を替わってほしいというクラスメイトと席を変わろうとする西片ですが、時すでに遅し。他の人に替わられてしまいます。
落ち込む西片ですが、顔をあげるとなぜか横に高木さんがいました。なんやかんやあり、結局またふたりは隣同士になるのです。「西片、私の隣に来てくれようとしてたでしょ」と嬉しそうな高木さん。ごまかす彼をふーんと見ながらもこう言います。
んんんんんんんんんんんん!!!!!!
最高すぎます。作中一番良い顔で笑う彼女。
学生時代の席替えのドキドキに、今回はからかわない高木さん。本当にずるいくらい可愛いです。大事な時にはふざけないんですよねぇ。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2015-12-11
新しく携帯を買ってもらった西片。クラスメイトたちにアドレスを聞き、ウキウキです。これで高木さんをメールでからかえるぞと意気込む彼ですが、肝心の彼女のアドレスを知りません。
そして予想に反してアドレスを聞いてこない彼女。そのまま下校時間になってしまいます。帰り道で西片はこう気づきました。
「オレから高木さんに聞けばいいのでは!?」(『からかい上手の高木さん』4巻より引用)
大ゴマを使って言うことではありません。もっと早く気づけよ、西片。
しかしそうは思ってもなかなか照れて聞き出せません。安定の西片クオリティ。
「オレもしかして今、女子に
メールアドレス聞こうとしてるのか…!?」(『からかい上手の高木さん』4巻より引用)
THE思春期ですね。アドレス聞くのにこんなに時間かけるなんて可愛すぎます。高木さんでなくともからかいたくなる気持ちが分かります。
そんな彼をお見通しの高木さんは「てっきり私のメールアドレス知りたいのかと思ったよ」「なんでさっきごまかしたの?もしかしてテレてた?」「私とメールのやりとりしたいの?」と猛攻を仕掛けてくるのです。
そして最終的に彼女をからかうという計画は自白させられてしまいます。やっぱりね……。
そんな彼を見て笑いながら「私をからかう計画はつぶれちゃったワケだけど、アドレス交換しようよ」と高木さんが言ってきます。大人です……。そして別れ際にこうも言ってきます。
んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
何ですか、この最高の殺し文句は……。離れてても携帯で繋がってるね、私たちって感じでしょうか。ところどころ乙女チックなところがあるのが高木さんのたまらんところです。
それに対して「もしかして家でもからかわれるコトになるんじゃないか…?」とか思っちゃう西片は男として不正解、童貞としては正解です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2016-10-12
5巻はこの話をご紹介しない訳にはいかないでしょう。1話目、1ページ目に登場するのは10年以上成長した高木さんの姿、そしてこの言葉です。
衝撃の1コマです。えっ!?一緒にいないの!?
そして2ページ目には子供まで登場します。しかも人妻!?
子供と一緒にアルバムを見ている時に鳴る、チャイムの音。「おとーさんかな」と嬉しそうにする娘に、悲しげな顔で「…だといいね」と言う高木さん。
え、もしや未亡人!?そもそも高木さんは苗字が変わったから高木さんではない?でも未亡人なら高木さんのまま??……とりあえず面倒くさいので高木さん呼びでいきましょう。
そんな読者の混乱をよそに、高木さんは学生時代のまま。娘のイタズラを先読みし、からかって笑っています。そのあと眠ってしまった娘の横で、またアルバムを見ながらこう言うのです。
「ホント懐かしい…
そりゃそっか 中学生っていったらもう10年以上前だもんね
ねぇ……西片」
(『からかい上手の高木さん』5巻より引用)
はい、西片の死亡or夫じゃないフラグ立ちました〜〜。
しかも高木さんの目には涙。どうしたの!?何があったの、高木さん泣かないでーーー!!!!
そこでまた鳴るチャイム。そこには両手が荷物でふさがってドアを開けられなかった夫らしき人物がいます。涙目の理由を聞かれて「あー眠くなっちゃって」と言う高木さん。
違うぞ夫!高木さんは西片のことを想ってだなぁ……、と思っているところに、したり顔で読者の方を向いてくる高木さん。
彼女が閉めた扉の隣にある表札には、「西片」の文字が。
西片さーーーーーーーん!!!!!このからかい上手ぅぅぅ!!!!!
最高です。読者までをも巻き込んでからかってくれる高木さん、改め西片さん。もっとやって!!
ちなみに未来の高木さん(西片さん)の様子は、『からかい上手の(元)高木さん』としてアプリ「マンガワン」で連載されています。こちらもよろしければどうぞ。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2017-02-10
やってきました水着回!
5巻収録のこのエピソードが扉絵から高木さんのサービスシーン。いや、彼女の、そして本作の良さは甘酸っぱいエピソードにあるので、どちらかというと高木さんのつるぺたを見てもうーんとなってしまうところもありますが、あれば見ますよね、うん。
ショッピングセンターでの賭けに負け、言うことをひとつ聞くということになった西片。高木さんから言われたのはまさかの言葉でした。
「水着選ぶの手伝ってよ。」
うぁぁぁ……、まだ抑えておきましょう。叫ぶのはやはり彼女の水着シーンまで取っておきたいですしね。
それにしてもこれは賭けに負けて勝負に勝った展開。いいぞ西片、可愛いやつ選んじゃえ!(外野だと積極的になるタイプです)
水着売り場まで連れて行かれ、恥ずかしさのあまり猫背&うつむきがち&顔真っ赤の不審者スタイルでいろいろと考えてしまう西片。
どれがいい、と聞かれても恥ずかしくて適当に答えてしまいます。そんな彼にもちろん気づいているであろう高木さんは試着室へ。その前で待ってろと言われ、西片は布一枚しか隔ててないところで彼女が着替えているかと思うと気が気でありません。ニヤニヤ。
まぁどーせ何かしらからかいがあるからすんなり水着は見られないだろうなーと思ってるところに、高木さん登場!
っっっっっっっっぽぉーーーーーーーーー!!!!!!!!
可愛い。まぁ高木さんもそうなのですが、このつるぺたに興奮してしまうと違法感があるので、置いといて。
このシチュエーションの最高み、何なんですかね。ドキドキの周囲をなぞるようなそわそわする感じは夏の予感、西片の言葉数の少なさは大人になる前ならではのときめきでしょうか。最高!夏と青春の組み合わせ、至高!
もちろんこのあとも高木さん、カーテンひらり事件で西片をからかうのですが、あまりのがっかり感に、西片、悔し涙を流します。こいつもまた可愛いやつなんですよ、ほんと。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
いつも通りの登校。いつも通りのしょぼい仕掛けで高木さんに仕返しを目論む西片。いつも通りの朝のあいさつ。
しかし何か企んでいる訳では無く、何となく話しかけにくい、いつもとは違う高木さんの雰囲気を西片は感じ取ります。違和感を感じながらも、そのまま1日が終わってしまいます。
帰り道でひとり「思い過ごしか…?」と思いながらも、ふと西片は気づきます。「そういえば、今日一回もからかわれてないぞ」と。からかいがデフォになってる関係、うらやましすぎます。爆発してしまえ。
そして神社の前に高木さんの自転車が止まっているのを発見。様子が気になった西片は彼女に会いにいきます。
しかしそこでもいつもと違って勢いが無い高木さん。西片は邪魔かな、など考えているうちに用意していた「びっくり箱・改」を落としてしまいます。
彼女が何だこれはと開けると、中から綿が飛び出てきます。驚くでもなく、ただ見つめ、そのあとこれくらいでは驚かないよと優しく笑う高木さん。angel smile……。
そしてこれを見せたかったからここまで来たのかと言われ、西片はこう返します。
「なんか今日変だなと思って…
オレ一回もからかわれてないし…」
(『からかい上手の高木さん』6巻より引用)
高木さんは「何その判断基準」と言って今度は声をあげて笑います。angel laugh……。
そしてそのあと、実は母親と喧嘩して落ち込んでいたのだと明かします。しかし西片のおかげで元気が出たと微笑むのです。angel smile again……。
それを聞いて照れながら帰ろうとする西片に、高木さんはだめ押しの言葉。
「もうちょっといてよ」
(『からかい上手の高木さん』6巻より引用)
からの、
「ねぇ、からかっていい?西片」
(『からかい上手の高木さん』6巻より引用)
からかってくださーーーーーーーい!!!!(当然ですがこれは西片の返事ではありません。彼は「ダメだよ!!やめてよ!!」と返します。しかしそれはどうだっていいのです)
何ですかこれは。ふたりの間で日常となった「からかい」からの、予告「からかい」自体が「からかい」になっているという。からかいのインフレが起きています。爆発してしまえ。(2回目)
6巻はこのしっとりエピソード含め、全体的に大人なからかいになっています。少しずつ深まっていくふたりの関係にほっこり。結婚ゴールが周知のものとなった今、関係が進んでいくのも当たり前、安心して見ていられます。
こんな安心と愛情が確約された青春世界……。『からかい上手の高木さん』は本当に楽園です。
前日譚となる入学式でのエピソード。まだふたりの初対面の様子が描かれます。
クラスでは自己紹介が行われているなか、西片はなぜか職員室にいました。その間に高木さんは自己紹介を済ませています。
やっと彼がクラスに着くと、担任からは入学式から遅刻だとチクリと言われ、自己紹介も他担任の報告のせいで妙な沈黙が生まれてしまいます。結局出身小学校とよろしくお願いしますしか言えなかった西片。最初が肝心だと家で何度も練習したのにな……、わかるよ、その力み具合……。
席に着くととなりには高木さん。よりによって教室の一番後ろの隅っこだ、とさらに絶望している彼に、彼女から話しかけてきます。
「さっきタイミング悪かったね。」
(『からかい上手の高木さん』7巻より引用)
しかも気合いを感じたとも言われ、彼は恥ずかしくて、そんなことないと否定します。分かるぞ、西片、女子にそんなこと言われたら素直になれねぇよな……。そして彼はその悔しさをぶつけるようにぽつりとこう言うのです。
「高木さんて人のせいだ…」
(『からかい上手の高木さん』7巻より引用)
そのままその話はいったん終わり、一同は体育館に行って入学式に参加。式を終えて西片が席に着くと、少し遅れて高木さんも登場し、彼女はこう言います。
「今日、西片が遅刻した理由当ててみよっか
一回で当てたら私の勝ちね。」
(『からかい上手の高木さん』7巻より引用)
実は西片は高木さんの落し物を届けに行って遅刻してしまったのです。落し物である名前がかかれたハンカチを入学式のあとに取りに行っていたから高木さんはホームルームに遅れていたのでした。
なぜ当てられたのか分からない西片は、7巻まできた今となってはオハコ芸の、叫び声&その場でスタンドアップというセットで担任に注意されます。そんな彼にいたずらっぽく微笑んで種明かしする高木さん。
かんわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!
高木さんに「なんででしょーっ」て言われたい!言われたいィィィィ!
ふう……。古典的だけど可愛いってのが最強なんですよね。
そのハンカチを見てすべてを悟る西片。彼のもろ中学生な反応もまた可愛い。両手で頭を抱えるって漫画的な表現ですが、小学校から中学校にあがった男子なら本当にしてるやつもいたような……。何だかリアル。
それにしても、やっぱどっちも可愛いなぁ。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
7巻の最後に収録されているエピソードが「約束」。ますます8巻が気になる展開となった内容でした。
ある日の西片は友達と釣りに行くために炎天下の中を自転車で走っていました。その途中で高木さんを見つけ、こっそりあとをつけて後ろから脅かしてやろうと目論見ます。
しかし錆びついたブレーキの音で一発アウト。さすがの西片クオリティです。
高木さんは重そうな買い物の袋を持っており、それに気づいた西片を見て、彼女は「時間ある?」と聞いてきます。そして彼が「少しなら…」と答えるとそれを自転車のカゴに乗せて家まで送ることになるのです。
道中の会話で高木さんが夕飯のおつかいをしていたということを知り、彼女が「自転車で行こうと思ったら、パンクしてるの忘れててさ」と言うと、西片がニヤリ。このチャンスを逃すまいと「ドジだね」とからかおうとしますが、途中で高木さんの「西片は夏祭り誰かと行くの?」という言葉にかき消されてしまいます。さすがの西片クオリティ。
彼は予定がないと答えますが、それに対して高木さんは予定をあけていると言うのです。それって……。
っっっっっっっっつあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
そんなこと言われたら、言われたらもう!!
流れる沈黙。赤くなる西片。彼を見つめる高木さん……。
しかしすぐに彼女は話題を夏休みの宿題に変えます。そして明日いっしょに図書館でしようということになるのです。それもいいけどさ……。それもいいけどさ!
そのあと西片は何度も誘おうとするのですが、言えず……。それに高木さんは気づいていながらも、そのまま家についてしまい……。
最後の見せ場、西片の男気は作品でご覧ください。
夏休み、炎天下、蜃気楼、宿題、夏祭り、約束……。これでもかと青春要素が詰め込まれた7巻最終話は、最高の一言です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
2月の男子がそわそわする行事といえば、みなさんお分かりのバレンタインデーです。もちろん高木さんのことですから、からかい込みで、西片にチョコをプレゼント。8巻の1話目なのでぜひご覧ください。
しかしこの巻での見所は、高木さんのからかいがちょっと過激になっていること。チョコを渡した?あとからどんどん押しが強くなっている感じなのです。
ある日、西片は体育で怪我をしたあとに高木さんに出くわしてしまいます。もちろん彼女のことですから、授業中に転んだところもバッチリ目撃されていました。西片は見られていたかと唇を噛みます。
しかし西片、恥ずかしいだけに気をとられているかもしれないが、それはずっとお前のことを見ていたということなんだぞ……!西片……!
大したことなかったから保健室からすぐ帰ってきたという西片に、高木さんは「ホントは消毒痛そうだから怖じ気づいたんじゃないないの?」とニヤニヤ。そんな訳ない!消毒なんて全然怖くない!という彼に、彼女はじゃぁ私に消毒させてよ、と申し出るのです。
ちょっとエロさを感じるのは筆者だけでしょうか……。
そして促されるままに保健室。ふたりきりの保健室。うん、ちょっとエロさを感じるのは(略)
そしてもちろんそこでふたりはある賭けをするのですが、もちろん西片の負け。詳しい内容は作品でお確かめください。
問題はそのあと、なのです。
ベッドに腰掛けながらいつもどおり負けたことに呆然とする西片。そして高木さんは……。
何と西片の隣に座るのです!そう、ベッドに!
えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
そしてふたりはそのまま沈黙。廊下から聞こえる声だけが保健室に響きます。
少ししてから高木さんは「いっぱい人がいるのに二人きりって、なんか変なカンジだね」と言うのです。アオハルかよ。
それにしてもふたりきりの保健室で、って、エロすぎませんか?相手が西片だからいいようなもので、高木さん、ほんと、それは反則ですよ……。
この他にも8巻はふたりきりの体育倉庫という、これまた見方によってはエロすぎるエピソードも。人から「体育倉庫で二人で何してたの?」って言われちゃうよ、というセリフは確信犯すぎて最高です。いや、まぁ高木さんは計算でも可愛いんです。というか計算だからか。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
紆余曲折あり、メールアドレスを交換した2人。からかいという名のもとですが、もうそれはただのカップルなのでは、としか言いようのないやりとりをこのエピソードでしてくれます。最高かよ!
ある日、西片は友人の鈴木から、どうみてもおっぱ…にしか見えない写真を送られてきてドキドキしてしまいます。結局それは太めの彼の腕だったのですが、西片は「これは高木さんに使える!」とちょうど「今 何してる?」と送ってきた彼女にその画像を送ります。
しかしそこはからかいマイスターの高木さん。それ知ってる、とまったくひっかかりません。
そこから2人はどうしたら相手に「好き」だと告白しているような返信をさせられるかの勝負を始めるのです。ねぇ、本当にそれ、ただのカップルだよ……。(血涙)
しかし今回は珍しく西片がナイスな攻撃を仕掛けるのです。それは「キスって好き?」という質問。それは魚のキスのことで、好きという返信をさせてもよし、魚を口付けの意味のキスだと勘違いさせてもよしのナイスな質問!同じことを考えていた高木さんは先にやられたな、とつぶやくのですが、そこから西片になぜか動画を送ってくるのです。
それは……。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!! んんんんーーーーーーー!!!!!!!!!!!
しかもその動画の後にすぐ「カオ赤いよ?」の言葉。もう、ぜんぶお見通しなのね!まいっちんぐ!
もちろん「赤くないよ!」と返す西片ですが、「写真とってみてよ」と言われ、むなしくも「やめとくよ…」の返信。「…」にやるせなさが感じられるぞ、西片。
それにしても羨ましい。羨ましいの感情しか生まれてこない。西片が現実男子だったら、この動画を何かに使うのかもしれませんが、それは想像しないでおきましょう。甘酸っぱい物語には無粋すぎます。でも、それだけ破壊力ありますよね。
そしてこのあとの高木さんのワンシーンがさらに読者のドキをムネムネさせてくるのです。たまらん!
この他にも9巻はその他カップルの初々しさも良い「くしゃみ」、今年最後の勝負をする2人を描いた「年末」のエピソードもおすすめ。2ケタ巻を目前にしても叫ばずにはいられない魅力があります!
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
西片と高木さんの愛娘・ちいちゃんが中学生になった時のエピソードから始まる10巻。彼女は残念ながら西片と同じような性格のため、隣の男の子にからかわれてしまうのですが……男女逆転版の『からかい上手の高木さん』のような世界観が味わえます。
そんな10巻からおすすめのエピソードは、「エイプリルフール」。西片は高木さんに駄菓子屋の特売日だと嘘をついて彼女を店に誘います。
高木さんがぎゃふんという姿を期待するのですが……。何と本当に特売日!彼の思惑が分かっている彼女は、「嘘ついたのに本当に特売だなんて…って顔してるよ」と指摘されてしまいます。
しかし諦めきれない西片。どうにかこの日を利用して彼女をからこうと画策しますが……。
読者の期待をうらぎらず、ことごとくうまくいかず、高木さんに逆にからかわれてしまうのです。
そしてそこで高木さんから嘘をやめようと提案されるのです。そしてそこから始まる高木さんの誘導尋問……。「今日はエイプリルフールだからだまそうと思ったんでしょ」から始まり……?
っっっちゃーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
何だこの甘々な会話は。駄菓子屋さんでの会話だということでさらに青春みが増しますね……。
しかもこのあとそれを聞いた高木さんの返答がまた……!そしていつもどおり照れている西片にほっこりする話です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
いつもどおりの朝。しかし西片は何やら自信満々。今日こそは高木さんに勝てるであろう作戦を考えている様子です。
そして教室にいた彼女に挨拶もそこそこに、「勝負しないかい」と持ちかけるのです。
それはあっちむいてほい。見事1回目のじゃんけんに勝った西片は、彼女に「今日朝ごはん食べた?」と聞くのです。
西片は昨日心と体は連動するという情報をテレビで知り、彼女にうんと言わせて下を向かせようとしていたのですが……。
もちろんそんなこと、高木さんはお見通しで、引っ掛かりません。最後に「そういう作戦だったの?」という追い込みの言葉をぶつけてくるほどです。
そして読者の予想どおり、2回目の勝負でじゃんけんに負けた西片は、うんとしか言えない質問をぶつけられて下を向いてしまうのでした……。
そんななか最後の勝負は、またしても高木さんのじゃんけん勝利からスタート。ただし「西片、弱いから、私がこれ外したら西片の勝ちでいいよ」というお得な条件をつけられるのです。
がぜんやる気があがる西片ですが、今度ぶつけられた質問は……。
ちょーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!
もはやここまで読んできた読者からすると当然といえば当然ですが、これはからかいではなく、イチャイチャ。
もう早くお前らつき合っちゃえよ!でもつき合ってないからいいんだけどね!!
これに対し、嬉しそうなアホ面になる西片。赤べこのように頭を揺らし、困惑します。
そして西片が出した答えとは……?エピソード最後の高木さんの小悪魔的な表情も可愛すぎるので要注目です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2014-06-12
西片だけでなく、読者までドキドキさせる、生粋のからかい上手の高木さん。彼女は次にどんなことをしてくれるのでしょうか?アフターストーリーの『からかい上手の(元)高木さん』含め、無料で読むこともできるので、まずはそちらからこの世界観を読んでみてはいかがでしょうか?
待望の次巻12巻が待ちきれません!
本作のアフターストーリーである『からかい上手の(元)高木さん』の魅力を紹介した<無料で読める『からかい上手の(元)高木さん』の魅力をネタバレ紹介!>、おすすめエピソードを紹介した<漫画『からかい上手の(元)高木さん』を紹介!かわいすぎる家族に悶絶必至!>の記事もおすすめです。