こぶしファクトリー広瀬彩海が最近改めて読み返したオススメ本

こぶしファクトリー広瀬彩海が最近改めて読み返したオススメ本

更新:2021.11.7

こぶしファクトリーのリーダーとして活躍する広瀬彩海さんの連載書評コラム。今回は『夜明けの街で』、『武道館』、『王様ゲーム』を取り上げます。

1999年8月4日生まれ。神奈川県出身。2015年1月2日、こぶしファクトリー結成。その後、リーダーに任命され、9月にはシングル「ドスコイ!ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入り Ver.)」でメジャーデビュー。同年「日本レコード大賞最優秀新人賞」を受賞。2019年10月2日にアルバム『辛夷第二幕』をリリース。2020年3月30日、東京ドームシティホールでのコンサートをもってグループ活動を終了する。 http://www.helloproject.com/kobushifactory/
泡の子
こぶしファクトリーの広瀬彩海です。本格的に夏がやって来ました。如何お過ごしでしょうか? こぶしファクトリーは今、ハロー!プロジェクトとして、

Hello! Project 2017 SUMMER ~ HELLO! MEETING ~
Hello! Project 2017 SUMMER ~ HELLO! GATHERING ~

というコンサートツアーで全国各地をまわっています。この夏はこぶしファクトリーにとっては頑張り時、踏ん張りどころ、といった感じです。

その一方で映画『JKニンジャガールズ』 が7月17日公開ということで、初主演映画の公開に胸も高鳴ります。今回は特にテーマというものを決めるというよりは、最近私が読み返した本というカテゴリーで紹介していきたいと思います。

誰かに寄り添いたくなる物語

中学の友人に勧められたのが、この本との出会いでした。東野圭吾さんの作品は元々好きだったのですが、今まで読んできた東野さんの小説とはひと味違った印象でした。ミステリー特有の気が引けるような怖さや残虐さはないのですが、あっと驚くような結末や話の展開でミステリー好きを飽きさせない、絶妙な物語の運び方に惹き込まれました。

「秋葉」という、女性のどこかミステリアスな雰囲気、どこまで本当なのか、何が目的なのか……。彼女に迫ろうと思うと、どうしても踏み込めない、切ない気持ちになってしまいます。読んだ後はなんだか寂しく、誰かに寄り添いたくなるような物語です。

アイドルの苦楽が詰まった一冊

私の先輩にあたるJuice=Juiceさんがドラマに出演したことでもお馴染みの『武道館』。ドラマのお話の前に読んでいて、この本の大ファンだった私は当時すごく嬉しかったのを覚えています。アイドルがテーマの小説というのは斬新で、何よりきっと、この世の中にこんなアイドルがいるんじゃないかという、それほどまでにリアルです。なおかつ分かりやすく、私も今まで約6年間アイドルをやってきて、その中で経験したいろいろなことを思い出します。

アイドルの大変な部分はもちろんですが、この本を読むと、アイドルって楽しいんだな、ということも分かっていただけるのではないかと思います。そして、全てのアイドルの皆さんに読んで頂きたいなと思うような本でもあります。私自身、思うようにいかないと思った時や、焦りを感じた時などに読むと、「よし、もっと頑張ろう!」と思えるような小説です。

中高生必読のサバイバルホラー

私が中学生の時に大流行したシリーズでした。図書室に置いてあった本は、常に貸し出されている状態と言ってもおかしくはないほど大人気でした。この『王様ゲーム』も先輩のBerryz工房さんと℃-uteさんが映画に出演されていて、まだこぶしファクトリーになる前の私にはとても嬉しいサプライズだったのを覚えています。

かなり残虐で、読む人によっては読み進めるのが困難かも知れませんが、サバイバルホラー小説ということで、中高生にはとてもオススメしたい1冊です。そのシリーズの中でも私が好きなのは、1作目の『王様ゲーム』と、その後に出た『王様ゲーム 臨場』です。まずは1作目から読み進めていくことをオススメします。

命の重さ、クラスの友情や絆、といった部分に訴えかけてくるものがあります。ただ怖いだけではなく、中学生ながらにいろいろなことを考えさせられた小説でした。

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