『置かれた場所で咲きなさい』がベストセラーとなり、一躍有名となった渡辺和子。シスターであり、教育者である彼女の著書を紹介していきたいと思います。
1927年、北海道旭川市で誕生しました。父親は陸軍大将で教育総監の渡辺錠太郎です。
9歳の時、二・二六事件で父親が青年将校に襲撃されます。その際、渡辺和子は至近距離で父親が銃に撃たれ、命を落とす瞬間を目撃しました。
幼少期に衝撃的な体験をした渡辺和子は、18歳になるとキリスト教の洗礼を受けます。その後、上智大学で文書作成のアルバイトをしながら聖心女子大学に通い、1954年に上智大学大学院西洋文化研究科修士課程を修了しました。
29歳の時にナミュール・ノートルダム修道女会に入会。アメリカへ留学し、1962年にボストンカレッジ大学院で哲学の博士号を取得します。そして同年、ノートルダム聖心女子大学教授に就任しました。36歳の時には、異例の若さでノートルダム聖心女子大学の学長に就任。長年教壇に立ち、教育者として学生たちを導きました。
2012年に出版した『置かれた場所で咲きなさい』がベストセラーとなり、渡辺和子という人物が世間によく知られるようになります。そして2016年、89歳の時にすい臓がんを患い、惜しまれつつこの世を去りました。
発売されてから現在まで、メディアでもよく取り上げられ、200万部を超えるベストセラーとなった本です。シスターであり教育者でもある渡辺和子が優しく、それでいてきっぱりと、より良い人生の過ごし方について綴っています。
毎日の限られた時間の使い方、不本意な現状を良い方向へ変える意識の変え方など、ためになる内容ばかり。この本を読み終わった時には、渡辺和子という人物に強く惹きつけられているはずです。
- 著者
- 渡辺 和子
- 出版日
- 2017-04-11
頑張って就職したけどやりたい仕事じゃなかった、第一志望だった学校じゃないから学校生活もなんとなくなる気が出ない、毎日子育てに追われて自由な時間がない……など、自分の思い通りにならない毎日にストレスを感じている人は多いのではないでしょうか?
そんな人にぜひ読んで欲しいのが本書です。「置かれた場所でうまく咲くことができない時は無理をしないで良い、花を咲かせる代わりに来たるべき時まで根を下へ下へと降ろして、しっかり根を張りなさい」と私たちに教えてくれます。
自分を変えたいと思っている人にぜひ読んで欲しい一冊です。
カトリックのシスターである渡辺和子が聖書の話を交えながら綴る、人生にとって大切なこと。
聖書からの引用だけでなく、偉人たちの名言なども取り上げられています。また、聖書の言葉もわかりやすく紹介しているので、宗教にあまり馴染みのない読者もすんなりと読むことができるでしょう。
あなたにとって心の糧となる言葉がきっと見つかるはずです。
- 著者
- 渡辺 和子
- 出版日
- 1999-12-01
忙しい日々の中、落ち込んだり悩んだりすることはありませんか?そんな時はぜひこの本を手にとってみてください。親しい人に話してスッキリする!というのも解決方法の一つですが、人に会うのも辛いと思うほど滅入ってしまった……そんな時は、本を読んで静かに自分の心と向き合ってみるのも良い方法です。
「聖書ってなんだか敷居が高そう」そんなふうに思いがちですが、渡辺和子が聖書の言葉をとてもわかりやすく教えてくれています。愛の大切さ、心の豊かさについてゆっくりと考えることができるでしょう。
この本は、渡辺和子が27年間勤めたノートルダム聖心女子大学の学長を辞めようと決めた時期に出版されました。
「心を支えてくれるもの」「いい出逢いのために」「たまものとしての生命」「歩みの中で」と、大きく4つのテーマを取り上げており、彼女がシスターとして、教育者として人々と接する中で感じたことが綴られています。
生きていくうえで大切にしたいことを、私たちに教えてくれる一冊です。
- 著者
- 渡辺 和子
- 出版日
- 1999-04-01
この本に書かれていることで、誰でも気軽に実践できることがあります。それは、渡辺和子が提案する「面倒だから、しよう」。
これは、面倒だからしないのではなく「面倒くさい!」と思ったからこそ「する」という考え方です。例えばお礼状を書くことや、トイレットペーパーを取り替えておくことなど、日々の生活の中には、簡単だけれどちょっと面倒なことってありますよね。
些細な手間を後回しにしない習慣を持てば、「ささやかな幸せ」を感じることができるのだそうです。そしてそれは、「人知れず自分が心の中に、「よかった」と感じることのできる瞬間をより多く持って生きることではないかと思っている。」と彼女は言っています。
小さなことですが、意識して実践していけばきっと自分の気持ちが変化していくはず。豊かな人生を過ごすためのヒントがたくさん詰まったおすすめの本です!
これまでにPHP研究所から出版された本の中から、渡辺和子の心に残る言葉を集めた名言集です。1年間、366日分の厳選された名言が並んでいます。
渡辺和子に興味を持ったら、まずこちらの本を手に取ってみてください。彼女が綴る名言の数々から、きっと次に読んでみたいと思う本が見つかるはずです。
- 著者
- 渡辺 和子
- 出版日
- 2006-12-01
渡辺和子は「生きる」為に大切なことを、聖書を活用して私たちにわかりやすく教えてくれます。
1日の始まりの朝にこの本を開いて、その日のページに目を通してみてください。きっとあなたの心に響く言葉が綴られているはずです。
「今日はなんだか気分が乗らないな……。」そんな憂鬱な気分の時も、彼女の励ましの言葉があなたの心を優しく包み込んでくれるでしょう。大切な人への贈り物にもぴったりな本です。
ノートルダム清心女子大学で30年以上続けられた渡辺和子の名講義、「人格論」を知っていますか?その講義の内容をそのまま収録したのがこの本です。
読み進めていくうち、まるで本当に講義を聴く学生になったような気分になります。教育者としての渡辺和子の魅力が詰まった一冊です。
- 著者
- 渡辺 和子
- 出版日
- 2005-08-02
「困難にぶつかった」、「悲しい出来事に心折れそうになった」、「自分の生き方に自信が持てなくなった」
そんな打ちひしがれてしまいそうになった時、この本は味方になってくれます。自分らしさを見失わないために、大切にすべきことを教えてくれるのです。
女子大学生向けの講義ですが、誰が読んでもきっと心に響く内容となっています。
今は亡き、渡辺和子の講義風景を思い浮かべながら読んでみてください。
いかがでしたか?キリスト教の教えを基に、渡辺和子は私たちに「どのように生きるべきか」を教えてくれます。ストレスの多い現代社会、何かに迷った時はぜひこれらの本を手にとってみてください。