本の世界に入ることが好きで、没頭しすぎて着信に気づかずメンバーに怒られることも。今回、このホンシェルジュで大好きな本の紹介をさせて頂けることになり、嬉しい気持ちはもちろん、どんな文章なら皆さんに伝わるか不安な気持ちもあります。まずは第1回目、自己紹介も兼ねて、私が本を好きになったきっかけをつくってくれた3冊の本を紹介したいと思います。
ああ無情
- 著者
- ビクトル=ユーゴー
- 出版日
- 1989-04-10
『ああ無情』は本を読むことが苦手だった私が、初めて読んだ1冊です。小学6年生の時、担任の先生からこの本を紹介され、本の楽しさを知り読書が好きになりました。
この作品は主人公であるジャン・バルジャンが、貧しさに耐えきれず、絶対にしてはならない盗みを行い、罪人となってしまいます。しかし、教会のミリエル神父に出会い、その温かさに触れて立ち直り、困った人へ救いの手を差し伸べる善良な人間に生まれ変わる……というフランスの革命期を舞台にした感動的で切ない壮大なストーリーです。
自分の人生を変えるということは、人との出会いが一番大きいということと、いかに勇気と強い意志が必要だということを学んだ1冊でもあり、この学びは今の私に大きな影響を与えてくれました。ページめくるごとに続きが気になり、あっという間に読んでしまうので、本を読むのが苦手な方にも、読みやすくオススメです。私を本好きにさせてくれた、この本に感謝です。
ハンガーゲーム
- 著者
- スーザン・コリンズ
- 出版日
- 2012-07-06
『ハンガーゲーム』は映画化されているのでご存知の方も多くいらっしゃると思います。この本はとにかくスリル満点です!
この作品に登場する、主人公カットニス・エバディーンはたくさんの試練を乗り越える、心が強く勇敢な女性です。権力に対して問題提起し、登場人物たちとともに悩み戦い、未来を切り開いていくシーンには強く心をうたれます。戦いから生まれてしまう憎しみや悲しみから解放されることができるのか……。それと同時に、戦争を起こしても結局は何も解決しないのではないか……という深いテーマを、作者はこの物語にメッセージとして残したのではないかなと私は思います。
残酷な戦いのシーンが多いなか、三角関係の恋愛もあります。恋の行方がどうなってしまうの!?というのも見どころの一つなので、女性も読みやすいのではないでしょうか。三部作からなっていて、物語の展開が早く、とても読みごたえのある作品だと思います。特にエンディングは感動的で何度も読み返したほどです。
また、本と映画を見比べてもいいかもしれません。頭の中で繰り広げられていた物語が、映画では壮大に描かれています。