気分と意識を高める本

脳が冴える15の習慣ー記憶力・集中力・思考力を高める

著者
築山 節
出版日
私は普段からよく小さな失敗を繰り返すので、タイトルにある「記憶力・集中力・思考力」はどれも自分に足りていないなと思い、この本を手に取りました。

まず身につける基本の習慣として、早起きや運動、睡眠を含む脳トレーニングの方法が書かれています。更に、「面倒くささ」に耐える、自分を動かすルールを作る、メモや写真を手がかりに長い話を組み立ててみるなど、より意識して行わなくては身につかないであろう習慣も書かれています。それぞれの具体的な手法を読んで「こんなに努力が必要なのか……。言うのは簡単だ!」と正直思いました。

けれど、ひとつずつ実践するのは出来なくはないはず。それらを習慣にすることで脳を日々活性化させ、無駄なく目的を果たすことが出来るのだなと読み終えて感じました。私は未だに朝が弱かったりもしますが、少しずつ生活リズムを整えて自分自身を意識的に高めていきたいなと思います。

嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え

著者
岸見 一郎 古賀 史健
出版日
2013-12-13
この本には、アドラー心理学を推奨する哲学者と悩み多き青年の2人が登場します。「人は変われる、世界はシンプルであり、人生もまたシンプルである」。そう考え行動することで「すべての人間は幸福になれる」という持論を唱える哲学者。一方、「人は変われない、幸福などありえない」という考えを持つ青年。そんな2人の議論形式で話しは進んでいきます。

哲学者の持論に、少々宗教チックな臭いがすると毛嫌いする人もいるかもしれませんが、そういう人こそ読んでみると良いのかもしれません。私は哲学者の「大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」という言葉に説得力を感じました。しかし、複雑に物事を捉えてしまう青年の言い分もわかります。2人の議論によって、それぞれの考え方や捉え方の違いを読み取ることが出来て、新しい発見もあったので非常に興味深い一冊でした。最初は尖っていた青年もどんどん丸くなっていくので、そこも見所です。まさに、人は変われる!

女の運命は髪で変わる

著者
佐藤友美
出版日
2016-06-07
私の友人に“桃ちゃん”という美容師がいます。先日、彼女から珍しく「本買ったー!」という報告を受けたので、私も彼女が買った本を読んでみることにしました。桃ちゃんが尊敬する美容師の本だそうです

髪型を変えて運命が変わるかはわかりませんが、確かに気分や印象を変えることは出来ると思います。髪をばっさり切った人に「失恋したの?」といちいち聞くのはもはやお決まりですが、気分転換という意味では失恋して髪を切るのは理にかなっていると、本書にも書いてありました。「3キロやせるよりやせてみえる影の落とし方」や「彼氏選びよりダンナ選びより重要な美容師選び!」という衝撃的かつ目を疑うような見出しもあり、読めば読むほど女性に限る話ではあります。なので、男性が読んだらどんな感想を持つのかもとても気になります。

そんな私は気分を変えようと先月パーマをかけました! 周りの人からは大人っぽくなったと言われて喜んでいます(笑)。「何が似合うか」よりも「どうなりたいか」だそうです。自分を今すぐ変えたい!と思った時は、まず髪型を変えてみるのも良いかもしれませんね。

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    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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