WEAVER河邉徹が選ぶ「冒険に心踊るファンタジー」
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WEAVER河邉徹が選ぶ「冒険に心踊るファンタジー」

更新:2020.12.1 作成:2016.9.19

どうも! WEAVERのドラムの河邉です! 日ごとに秋めいてきていますが、皆さんいかがお過ごしでしょう。来月にはシングル「S.O.S/Wake me up」がリリースされるので、これを機に多くの人に聴いてもらえたらなと思っているところです。 今回紹介する本はいつもの小説とは違います。あまり僕もこうした本を読んできたことを言ってこなかったので意外に思われる方もいるかもしれません。今回は冒険に心踊るファンタジー小説を5冊、皆さんに紹介したいと思います。

河邉 徹プロフィール画像
バンド「WEAVER」Dr/Cho
河邉 徹
2004年、兵庫県にて杉本雄治(Piano/Vo)、奥野翔太(Ba/Cho)と共にWEAVER結成。。2007年、現編成の3ピース・ピアノバンドとしてライブハウスで活動をスタート。2010年4月より本格的に活動を開始するため上京。6月にリリースした「Hard to say I love you~言い出せなくて~」はサウンドプロデューサーに亀田誠治を迎えての初めてのパッケージシングルとなった。同年にはアルバム『新世界創造記・前編』『新世界創造記・後編』と2作連続でリリース。2012年3月からは全国31カ所33公演、『WEAVER Live House TOUR 2012「Piano Trio Philosophy ~do YOU ride on No.66?~』を開催。2013年にはアルバム『Handmade』を発表。その後、半年間の英ロンドン留学(2014年1月~7月)や、全国ツアー2本、また2015年夏は全国各地のフェス・イベントにも約10本出演するなど、精力的な活動を行ってきた。同年10月からは全国10カ所のホールツアーを敢行。2016年2月には待望のオリジナルアルバム『Night Rainbow』をリリース。12月にはWEAVER初の自主企画対バンツアー『Music Holiday vol.1 〜対バン始めました〜』を開催した。2017年春にはリリース&ライブハウスツアーが決定している。 http://www.weavermusic.jp/
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僕がこうした本を読んでいたのは、学生の頃に姉の本棚にあったものを拝借して読み始めたことがきっかけです。今の世の中的にはラノベと呼ばれている小説かもしれませんが、その当時はそんな言葉も知りませんでした。ライトノベルという言葉を後から知った僕は、何となくその言葉が好きになれずにいます。

その頃は「ファンタジー小説」というくくりで様々な本を読んでいましたが、僕が特に好きだったのは登場人物たちが特殊な能力を持っていたり、主人公がひたすら強かったり、といったものでした。そんな小説を読んで、自分がもしこういう能力を持っていたらどんなことをするだろう……と自分の戦闘シーンまで寝る前に鮮明に想像したものです。

普段お堅い小説を読んでいる方も、こうした冒険心くすぐられる小説もたまには読んでみてはいかがでしょうか。非常に読みやすいです。そして今回は「です・ます」調で、いつもよりポップにご紹介させていただきます。

フルメタル・パニック!

著者
賀東 招二
出版日
1998-09-18
学生時代にひたすら繰り返し読んでいた本の一つです。主人公の相良宗介は幼い頃より紛争地帯で育ち、世界のどこにも属さない秘密の傭兵組織「ミスリル」のメンバーです。そんな彼の新しい任務は、千鳥かなめという日本の女子高生を護衛することでした。怪しまれないように護衛する為、彼は彼女の学校に転入することになりますが、紛争地帯で育った彼には平和な日本の常識がまったく通用しません。学校に銃や爆発物を持ち込むというドタバタコメディな要素があったり、かなめと出会い無愛想で不器用な性格が少しずつ柔らかくなっていく恋愛の要素もあります。

しかし何より見逃せないのが、その舞台設定などを始めとしたシリアスでハードな要素です。現在もまだ米ソの冷戦が終結せずに続いているという設定の世界であり、その理由には大きな秘密が隠されています。その秘密が明かされた時、この物語の壮大さに読んだ人はきっと驚くと思います。ぜひ最後まで楽しんでもらいたい小説です。

スレイヤーズ!

著者
神坂 一
出版日
1990-01-25
おそらくこのタイトルは多くの人が知っているかと思います。『スレイヤーズ!』はリナ=インバースという名の魔道士の視点で物語が進んでいく、痛快なファンタジー小説です。剣と魔法の世界が好きな人にはたまらないストーリーですね。

黒魔術や精霊魔術といった呪文の種類や、魔族という精神生命体の存在のことなど、一つひとつの要素を知るたびに深く世界観に飲み込まれていき、もっと彼女の冒険を見ていたい、という気持ちになります。

この世界では圧倒的な力を持つ魔族たちに対して、人間である主人公のリナはとても小さな存在ですが、知恵と経験を武器にうまく立ち回ります。リナは、物語中では結構ひどいヤツというような描写もありますが、読者にとっては友達になってみたいと思えるような、親しみのあるとても魅力的なキャラクターです。

小学生の頃は長い呪文の詠唱を暗記し、何度も唱えていたことを覚えています。いつの日かそうした魔術を実際に使える日が来るのではないかと思っていました。そんな思い出いっぱいの小説ですので、ぜひ読んでみてください。

ジャッジメント・ワールド

著者
青田 竜幸
出版日
知ってる方は少ないかもしれませんが、読んでいて凄くわくわくする小説です。この物語の世界では死刑制度が廃止された代わりに復讐法という法律が作られます。大切な家族を殺された人は、その仇を合法的に討っても良いとされる法律です。

もちろん家族に仇を討つ力がない場合もありますので、執行代理人という殺し屋のような人を雇うことができます。その結果、執行代理人とそれから守る人との間で戦いが起こります。主人公のショウゴはその執行代理人であり、彼を中心に戦闘シーンがふんだんに盛り込まれた物語が進んでいきます。

登場人物の中には未来を先読みするなど、特殊な能力を使える者がいるのですが、ショウゴももちろんある能力を持っています。そしてそれだけではない強力な力も持っているのですが、まさにそれが圧倒的です。ネタバレになる為あまり説明できていませんが、主人公のそうした力がとにかくかっこよくて、幼い心をとっても沸かせてくれました。おすすめです。

レディ・ガンナー

著者
茅田 砂胡
出版日
2014-01-25
茅田砂胡さんによる長編のアドベンチャー小説です。この物語の中では、「異種人類」と呼ばれる自分の意思で動物へと形態変化が可能な種族と、そうした変化する能力を持たない「無形種」と呼ばれる種族が存在し、その違いが物語の大きな鍵を握っています。「異種人類」の中でも純血種と混血種という2種類があり、人種間での派閥や差別も存在しています。

主人公はキャサリン・ウィンスロウという、この小説でいうところの「無形種」の14歳の女の子です。正義感が強く、射撃の能力に長けていてかっこいい女性です。ファンタジーでありながらも西部劇のような雰囲気があり、登場人物が動物に形態変化できるという変わった世界ながらも、スッと物語の中に入っていけます。

世界の歴史やそれぞれの大陸や国の設定がしっかりあるので読み応えもあり、イラストが物語をより魅力的にしてくれています。ぜひ第1巻を読んでみて、好きかどうか試してみてください。

小説ドラゴンクエストⅤ

著者
久美 沙織
出版日
ゲームのタイトルとして有名ですが、実はその物語がこうして小説にもなっています。一度このゲームを遊んだことのある方はその思い出を辿りながら読むことができますし、そうでない方が読んでも物語として本当に素晴らしい小説になっています。

主人公が幼少時代に父と旅をしているところから始まり、大人になり、結婚をし、子どもと共に旅をするという、ただ悪者をやっつけるだけの旅ではなく、絶望や葛藤、再会や幸せなどが暖かいタッチで描かれています。

小説を読んで泣くという経験は、小学生の頃に読んだこの本が僕の人生で初めてだったかもしれません。ドラクエはスライムしか知らないという方も、是非読んでみてください。作者の久美沙織さんは他にもゲーム関連の小説を書いていたりで、オススメの作家さんです。