成毛眞のおすすめ著書5選!『本は10冊同時に読め!』の著者

更新:2021.11.9

マイクロソフトの代表取締役を務めるなど、外資系の最前線で活躍してきた成毛眞。自身の経験を生かして書かれたビジネス本はどれもあっと驚くような新鮮な内容のものばかり。一方で大の読書家でもあるので、本に関する著作も見逃せません。

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成毛眞とは

成毛眞は1955年生まれの日本の実業家です。何度かの転職ののち、1986年にマイクロソフト株式会社に入社。5年後の1991年には同社の代表取締役に就任しています。2000年に退社した後は、投資コンサルティングの株式会社インスパイアを立ち上げ、取締役も務めました。 

このような華々しい経歴を持つ成毛眞は、HONZの代表やスルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授を兼任するなど、幅広く活躍を続けています。 

彼の活動のひとつがビジネス、自己啓発本の出版です。2000年から刊行されてきた著書は数十冊にものぼります。特に有名なのが『本は10冊同時に読め!』で、その意表をつくタイトルから多くの人の関心を集めました。

今回はそんな成毛の著作のなかから厳選した5冊をご紹介します。 

成毛眞が選ぶとっておきの100冊をご紹介

読書をしたいけれど、どれを選んだらいいか迷ってしまう……なんてことはありませんか?そんな方にオススメしたいのがこの本です。

かたよりなく隅々から厳選した100冊がピックアップされているので、気になる本がきっと見つかります。

著者
成毛 眞
出版日
2013-01-23

著者が書評サイトHONZの代表を務めていることもあり、ここで紹介されている本はバラエティに富んでいます。経済や科学などの堅い内容のものから、サラっと読めてしまうものまでジャンルもさまざま。ただしHONZと同じように小説の紹介はないのでご注意を。

この本のいい点は、「ヘビーなサイエンス」、「嘘のノンフィクション」、「金と仕事とものづくり」というようにわかりやすい章立てがされているところです。興味のある章から順番に見ていくのも面白いでしょう。

本書を読み終えるころにはきっとあなたにも読みたい本ができているはずです。大好評につき続編である『もっと面白い本』も刊行されているので、気になる方はそちらもぜひご覧ください。

英語ってほんとうに必要?

英語が話せることが自分のスキルアップにつながる……このような考えから英語を勉強する人が増えています。小学校での英語教育も義務化され、話題になりました。さらに子ども向けから大人向けまで英会話スクールや通信教育が幅をきかせ、英語業界は潤いつつあります。

そんな英語ブームに待ったをかけるのがこの一冊。日本人の9割に英語はいらない、英語が必要なのはたった1割の人間にすぎない、というのが成毛の主張です。だから英語が話せなくても気負いする必要はない、といいます。

著者
成毛眞
出版日
2013-06-12

そもそも義務教育のなかの英語教育というのは文法が中心で、実際に現場で英語を話すとなると、また別のスキルが必要になります。いまの英語教育だけで英語が話せるようになることは、極めて難しいのです。

そこで成毛が勧めるのは「本を読む」ということ。思考力を鍛え日本語でしっかりと自分の意思を伝えられる日本語力こそが、日本人に必要なスキルなのです。

「頭の悪い人ほど英語を勉強する」「英会話スクールのカモになるな」など奇抜なタイトルが並んでいますが、読めばなるほど、と納得してしまうこと間違いナシ。英語ができなければ将来活躍できない、だから英語を勉強しなければいけない、という強迫観念にとらわれている方は、本書を読むと新しい発見があるかもしれません。

成毛眞がストレス社会に負けそうなあなたへ送る

好きなことを好きなようにやれば、成果は最大で、ストレスはゼロになる!(『大人げない大人になれ!』から引用)

この言葉にはっとする人も多いのではないでしょうか。本書は自分らしいクリエイティブな人生を送りたい方の背中を後押しする、応援歌のような一冊です。

著者
成毛 眞
出版日
2012-11-28

ありのままの姿で生きたいと願っていても、なかなかそうはいかないのが世の中。職場や学校など、それぞれが置かれた状況で人間関係に神経をすり減らしている人も少なくないはずです。また、自分の選んだ道が正しいのかわからず、悶々と日々を過ごしている人もいるでしょう。

大人は我慢するもの、といつのまにか自分を押し殺してしまってはいませんか?そんな方に、子ども心を失わずに生きていこう、と提案しているのが本書です。ページをめくればクスっと笑ってしまうエピソードの数々があなたを待っています。

外資系の最前線で活躍していた著者だからこそ書ける、『大人げない大人になれ』というメッセージ。読めば日常生活で忘れかけていた大切なことを見つめ直すことができます。

「デキる」本棚を作ろう

読書家としても知られる成毛眞。なんと年間200冊もの本を読んでいるそうです。

本書はそんな著者流の本棚の作り方を紹介した一冊です。読んで参考にしてみれば、理想の本棚に1歩近づけるかもしれません。

著者
成毛眞
出版日
2014-12-05

本をどう収納するかは人それぞれ。しかし、本棚は自分の頭のなかを可視化している存在でもあります。できることならかっこいい本棚を持ちたいですよね。

そこで成毛は、本棚を3つに分けることを提案しています。ひとつ目はまだ読んでいない本棚、ふたつ目はメインとなる既読の本棚、最後は辞書系の本棚です。

そして驚くことに、読み終わって本棚に入りきらなくなった本は捨てるべき、というのが彼の考え。冊数が増えてくると隙間に押し込んだり机の片隅に積みっぱなしになったりしがちですが、それはいけないのだそうです。適度に余裕をもった見やすい本棚こそが、理想の本棚なのでしょう。

成毛は本の置き方だけでなく、その内容にも言及しています。社会人ならば歴史・経済・サイエンスの本は必ず読むべきといったエピソードは、デキる本棚を作りたい方にはためになるのではないでしょうか。

読んだ本は血や肉となり、その人自身になっていきます。それを意識しながら本を選んだり、時には処分したりすることが大切なのです。これをきっかけに、あなたも本棚を整理してみてはいかがでしょうか。

成毛眞流・効率的な読書のしかたって?

奇抜なタイトルの多い成毛の著作のなかで、特に人気のある『本は10冊同時に読め!』。本書では、忙しい毎日のなかでどのように本と接していけばよいのかという悩みにひとつの提案をしてくれます。

本は好きだけれど読む時間がない、そんな悩みをお持ちではないですか?思い当たる方はぜひ、本書を手に取っていただくことをおすすめします。

著者
成毛 眞
出版日
2013-03-01

たとえば、1冊の本を読むのに1時間ですんでしまう人もいれば、2週間たっても読み終えられない人もいるでしょう。また、気が進まずなかなか読破できない本のせいで、いつまでも次の本を読むことができない、なんてこともあると思います。

そこで成毛が勧めているのが「10冊の本を同時進行で読む」ということです。それもジャンルの偏りがないよう注意して本を選ぶのが好ましいのだとか。通勤途中や待ち時間、寝る前など、合間を縫って1冊ずつ少しずつ読み進めていけば、忙しい人でも1日10冊の本に目を通すことは難しくありません。

重要なのは飽きずに読む、ということ。おもしろくなかったら思い切ってその本を読むのは1度やめて、また気が向いたときに読み返してみればよいのです。

楽しみながらその内容を吸収するのが読書の醍醐味。読書のしかたを見直してみてはいかがでしょうか。

成毛眞の著作はどれも読めばはっとっさせられるものばかりです。奇抜なタイトルに心をひかれたのならば、ぜひ1度は手に取っていただくことをおすすめします。そこには人生をより充実させるヒントが隠されているのです。

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