漫画『暁のヨナ』の登場人物と名言を24巻までネタバレ考察!無料で読める!

更新:2021.11.27

幼馴染に恋をしていた高華王国の皇女・ヨナ。16歳になった当日、悲劇が訪れました。生き絶えた父を目撃し、さらに恋慕っていた相手は反逆者だったと知り……。国の事情や世の中を知らなさすぎたと自覚したヨナは、たったひとりの護衛とともに旅を始めます。国を失ったヨナと、護衛のハクとともに強く生きる姿を描く、古代アジアが舞台のファンタジー作品です。美麗なイラストと、ヨナの皇女としての気高さ、ハクの忠実な想いに目が離せません……! この記事では、旅の先々で出会う魅力的な登場人物たちのなかから4名を抜粋し、名言とともにご紹介していきます。スマホアプリで無料で読むこともできますので、気になった方はまずそちらからどうぞ!

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漫画『暁のヨナ』の魅力とは?

 

草薙みずほによる、雑誌「花とゆめ」にて連載中の『暁のヨナ』。恋愛や戦闘、ギャグや感動などさまざまな要素を含んだストーリーで読者を引き込みますが、特筆すべきは登場するキャラクターたちの魅力です。

今回は、多くのキャラクターのなかから「ヨナ」「ハク」「ジェハ」「ゼノ」の名言を、エピソードと絡めながらご紹介します。

2014年にはテレビアニメも放送され、2018年には26巻、27巻のシーンがドラマCD化されました。連載当初から長く愛されている作品です。


「花とゆめ」の作品を紹介した<「花とゆめ」のおすすめ名作漫画年代順10選!【絶対に読むべき少女漫画】>の記事もおすすめです。

著者
草凪 みずほ
出版日
2010-01-19
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漫画『暁のヨナ』あらすじ

 

空・風・火・水・地の5つの部族からなる高華王国(こうかおうこく)。王城である「緋龍城」にて父王のイルに大事に育てられた皇女が、主人公のヨナです。従兄のスウォンと、幼馴染で護衛役のハクとともに平和な日々を過ごしていました。

しかし、ヨナが16歳の誕生日を迎えた夜に全てが崩れさります。

スウォンに思いを寄せていた彼女は、その気持ちを理解してもらうために父の居室を訪れます。しかし、そこで目の当たりにしたのは、殺された父と、血に濡れたスウォンの姿でした。かねてから王位を狙っていた彼が父を殺害したのです。

その現場を目撃してしまったヨナも命を奪われそうになりますが、間一髪でハクに救われます。そして敵だらけの城からなんとか脱出し、ハクの故郷・風牙の都に逃げ延びたのでした。父の死と、思い人の裏切りに打ちひしがれていたヨナは気力を無くしていましたが、都の人々の優しさや気高さに触れ、徐々に立ち直っていきます。

 

著者
草凪 みずほ
出版日
2010-05-19

一方、王になるために五部族の族長たちから承認を得なければいけないスウォン。ヨナやハクを庇う風の部族は、彼に協力する火の部族の圧力によって川を堰き止められ、都に出入りしている商団まで襲われてしまいます。

そして国王暗殺の濡れ衣を着せられてしまったハクは、故郷をこれ以上の危険にさらさないために、ひとりで部族から去ろうとしました。

しかしヨナもまた、自身を立ち直らせてくれた部族を巻き込まないため、都を出ていく決意を固めます。

旅立ちの朝、ハクは彼女を守るため「都に残れ」と突き放そうとしますが、食い下がったヨナは、その目に覚悟を宿しながらこう言ったのです。

「私にハクをちょうだい」(『暁のヨナ』2巻より引用)

彼女の態度に根負けしたハクは、ともに旅をすることを決めるのでした。

 

「私は何も知らないけど、阿呆のままいたくない」【ヨナ】

著者
草凪 みずほ
出版日
2011-11-18

幼い頃から皇女として大切に育てられヨナは、まったくの世間知らず。赤い癖毛とスウォンくらいにしか関心のない箱入り娘でした。

彼女は風の部族の元から旅立つ際、長老のムンドクより「神官を探せ」との助言を受けます。風の土地のどこかに住むといわれている神官は過去に王宮を追われた人物で、これからのヨナがどう生きるべきか言葉を授けてくれるというのでした。

神官を探す旅の最中、ヨナを捕えるために火の部族から差し向けられた追っ手とハクが交戦しますが、数で劣るハクたちは毒矢などの斬撃も受け、崖から突き落とされそうになります。

危機的状況にいるなか、ヨナも敵に髪を掴まれてしまい自由を奪われますが、自らの髪を剣で切り断ち、すかさずハクを助けに向かいます。しかし、2人はそのまま崖の下へと転落してしまいました。

奇跡的に一命をとりとめた2人は、崖の底でユンという美少年と、そして偶然にも探していた神官のイクスと出会います。

重傷を負ったハクの介抱をしていたユンは、ヨナが1度も感謝の言葉を述べないことを指摘します。「助けてもらえることが当たり前だと思うな」「死にかけてまであんたを守っているこの護衛にだって、一度でも礼を言ったことがあるのか」と。この厳しい言葉に、彼女は己の無知と無力さを痛感したのです。

そしてヨナは、そんな無知な自分を受け入れ、変わるためにユンに礼を言い、教えを乞うのでした。

「私は何も知らないけど、阿呆のままいたくない」(『暁のヨナ』3巻より引用)

今まで守られるだけの立場にいたヨナが、自分の足で立ち上がるきっかけとなったエピソードです。また、ユンはこの後仲間となり、彼女たちの旅に同行します。

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「あいつだけは」【ハク】

著者
草凪みずほ
出版日
2014-12-19

ハクはヨナの護衛で、高華王国の元将軍。「高華の雷獣」と称されるほどの武芸の達人であり、人柄は比較的冷静で常識的です。ヨナに対して密かに思いを寄せており、亡き王に対しても尊崇を抱いていました。

水の部族領にて、ナダイ(麻薬)を蔓延させていた闇商人・ヒヨウを追い詰めた際、人ごみに紛れたヒヨウが凶刃を持ってヨナに襲い掛かります。身を挺して彼女を守ったハクが反撃を食らわし相手を吹き飛ばしたのですが、彼の目は別の場所を見ていました。

そこには王を殺し、ヨナを苦しめたスウォンの姿があったのです。

憎き相手を見つけてしまった彼は禍々しいほどの殺気をまとい、周りが見えなくなるほどの怒りを爆発させます。護衛をなぎ倒してスウォンに迫るハクの様子に異常なものを感じ、止めに入った仲間の手を「放せ」と振り払いながら、彼は叫ぶように言い放つのでした。

「あいつだけは」(『暁のヨナ』16巻より引用)

普段は冷静なハクが、はじめて激情した瞬間です。彼がどんな気持ちでヨナを守り、旅を続けているのかがわかるシーンでしょう。

「彼女といるとらしくないことばかりしてしまうな」【ジェハ】

著者
草凪みずほ
出版日
2015-03-20

ヨナたちは、神官イクスの助言により、「龍」によって強大な力をさずけられた「四龍の戦士」を仲間にしていきます。ジェハはその4人のうちのひとりで、強靭な脚力を生かした跳躍はまるで飛行しているかのように空を翔け、また攻撃手段としても高い破壊力を誇ります。

女好きな一面や自由主義なところから軽く見られてしまいがちですが、四龍の戦士たちのなかでは年長ということもあり、ある程度は常識人です。また容姿の美しさを保持するために美容液を使うなど、高い美意識の持ち主でもあります。

そんなジェハはヨナが関わる事になると、ガラリと雰囲気が変えることがあるのです。

水の部族の町でナダイ(麻薬)入りの酒を飲まされてしまったジェハ。意識を混濁させながら苦しむ彼を目の当たりにした仲間たちは、いずれ高華王国に害をもたらすであろうナダイを根絶するために調査をはじめました。

そんなヨナたちをジェハは止めようとします。あまりに危険すぎると判断したからです。しかし彼の言葉を聞かずに調査を続行しようとするヨナに対し、「言うことを聞け!」と、普段の彼からは考えられないような口調で言い放つのでした。

しかし、「ジェハと、高華王国のため」という強い信念を曲げないヨナの態度に折れて、結局ナダイの調査に踏み込むこととなります。そんな彼はハクに「声を荒げるなんて珍しい」と声をかけられ、困ったような表情でこう言ったのでした。

「彼女といるとらしくないことばかりしてしまうな」(『暁のヨナ』14巻より引用)

そもそも「ヨナのことを気に入ったから」という理由で旅のメンバーに加わったジェハは、いつしかヨナに好意を抱くようになっていたのです。しかし、早くからハクの気持ちに気づいていたため、自分の気持ちは秘めたままでいます。

それでも、彼女のためを思うと感情を高ぶらせ、普段見せない一面もさらしてしまう。抑えきれない彼の気持ちが溢れたシーンです。

「人と違う…俺のような力はないほうが良いんだ」【ゼノ】

著者
草凪みずほ
出版日
2015-06-19

四龍の戦士のなかで、最後に仲間になるのがゼノです。

仲間になってからもしばらくは能力の詳細が不明でしたが、実は「不老不死」の力を宿しており、数千年という途方もない時間を生き続けてきた人物でした。驚異的な再生をくり返すほどに体は強化され、鋼のような固さにまでなります。

旅の途中、ユンと四龍の戦士たちは、四龍の力に興味を示す「真国」に捕らわれてしまいます。

そして、真国で権力を持つ「五星」のうちのひとり、ミザリも、自陣の兵に重傷を負わせてしまった責任を問われ牢に幽閉されていました。傷だらけの彼は牢屋の中で、ゼノのもつ四龍の力が欲しいと言うのですが、彼はこう返します。

「人と違う…俺のような力はないほうが良いんだ」(『暁のヨナ』24巻より引用)

永く生きてきてしまったことで、何人もの仲間と死別してきたゼノ。彼が抱えてきた孤独を表した言葉です。

戦争は停められるのか?あの人物も登場する!【24巻】

著者
草凪みずほ
出版日
2017-08-18

最新刊ではどのような話が展開されているのか気になりますよね?その内容について、少しだけご紹介します。

最新刊の24巻(2017年9月現在)では、「真国編」のストーリーがクライマックスに向けて進行中です。高華王国との戦いを目論む真国に捕らえられてしまったユンたちを救うために、ヨナたちは高華王国の王、スウォンとの停戦交渉を計画しました。

空都(高華王国の首都)で、スウォンを待つヨナたちの前に現れたのは、ミンスです。 彼は亡きイル王の側近で、以前ヨナとハクを逃がすために囮となり亡くなったと思われていた人物でした。彼が生きていていたことにヨナは素直に喜びます。

しかしミンスは、自分がスウォンと繋がっていた人間であり、無意識ではあるがイル王が暗殺されるきっかけを作った人間であると彼女に告げ、「仇として討ってください」と頼みます。そんな彼をヨナは許し、そして自身が持つ信念を語るのでした。

肝心の停戦交渉は、スウォンからの「要求に応じることはできない」という伝文のみで済まされてしまい、直接会うことすら叶いません。

またミンスからの情報により、風の部族が先陣を切って戦いをはじめようとしていることを知ったハクは、部族に伝文をし戦闘を回避させます。

ハクとは別行動で、ヨナは火の部族の副部族長カン・テジュンに協力を頼み、空の部族の進軍を遅らせるようとします。彼の協力によって一時的に進行を遅らせることはできましたが、大した時間も稼げないまま、空の部族は水の部族を動かして進軍を始めてしまいました。

その様子を確認したヨナはハクと合流しようとしますが、途中で敵兵に見つかり、捕まってしまいます。しかしヨナは、これを交渉の最後の機会と捉え、スウォンのもとへ案内するように伝えたのです。

無慈悲にも取り合ってもらえずに殺されそうになる、そんな絶体絶命のヨナの前に、会えないと思っていた仇、スウォンが現れたのでした……。

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最新刊ではシリアスな展開が続いていますが、ギャグパートや胸キュン要素など多くの面白さが詰め込まれている『暁のヨナ』。今後の展開はもちろん、機会があればぜひ1巻から読むことをお奨めします。


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