魅力たっぷりの女性主人公が活躍するお話

更新:2021.12.1

La PomPonのMISAKIです。5th シングル発売に向けてとにかく全力で駆け抜けた充実の夏が終わりました。これまでに学んだことを試行錯誤しながらステージ上やSNSから“発信”した夏だったので、大学の授業やレッスン、そして読書で“吸収”の秋にしたいと思っています。まずは、大好きな図書館や本屋さんへ、たくさんの素敵な作品に出会いに行こうと思います。 さて今回は、魅力たっぷりな女性が登場する作品を紹介したいと思います。憧れの主人公をお手本に自分磨きの秋にするのもいいですよね。

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ティファニーで朝食を

著者
トルーマン カポーティ
出版日
2008-11-27

この作品は、主人公であるホリー・ゴライトリーを、映画では大女優のオードリー・ヘップバーンが演じていることで有名ですよね。有名過ぎるこのタイトルですが、そういえばどういうことなのだろう……と改めて思い、この本を手に取りました。

読んでみると……物語も文体もお洒落で、愛嬌たっぷりのホリーに惹かれてしまいます。ホリーは私と同じ19歳で、自由に生きているけど誠実で、しっかりと自分の意思をもっているところがとても魅力的な女の子です。ちなみにタイトルは、「いつの日か、ティファニーで朝ご飯を食べるようになっても、今のこのままの自分でいたい」という由来があるそう。なんだか考えれば考えるほど深い言葉ですよね。

ページ数も少なく、短編なので読みやすい作品です。時間を見つけて次は映画を見るつもりです。そしていつか、舞台になっているニューヨークに実際に行って、その場の空気を感じながらこの作品を読んでみたいです。

食べて祈って恋をして

著者
エリザベス ギルバート
出版日
2010-08-10

この作品も映画になっているので、題名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この本を読み終えて、主人公から元気と勇気をもらえたのと同時に、なんだか自分も旅行をしている気分になれました!

これは、ライターのリズ・ギルバートという女性が、何もかもがうまくいかなくなったときに、1年をかけてイタリア・インド・バリ島と色々な国を巡る「自分探しの旅」へ出る物語です。リズが訪れた国でのお話がそれぞれあるのですが、私が一番好きなのはイタリア編。イタリア編では、主に食のことが書かれていて、ナポリのピザやジェラートのことなど……読んでいてお腹が空いてくるぐらい食べ物でいっぱい。私もイタリアに旅行したことがあるので、そのときのことを思い出しながら読んでいて、もう一度行きたくなってしまいました。

人生は一度きり!という言葉がありますが……この本を読んでまさにそうだなと思いました。本当に自分が進むべき道は何か?ということを自問するきっかけをくれた1冊です。

夜は短し歩けよ乙女

著者
森見 登美彦
出版日
2008-12-25

これは文体がとても独特な作品なのですが、その文体が、読む人をこの本の世界に引き込んでいきます。

京都を舞台にしたこの物語は、後輩の女の子のことが好きな「先輩」が、なんとか彼女に気に入られようと追いかけ回し、その間にたくさんの不思議な世界と奇妙な人たちに出会うという内容です。ちなみに、この「彼女」というのが本のタイトルにも入っている黒髪をした「乙女」のこと。乙女は天然な性格の持ち主で、京都の方言が入った語り口調がとても可愛くて癒されます。先輩の、後ろ向きながらも一生懸命アプローチする姿も癒しポイントです。

2人のやりとりにキュンキュンできて、登場人物も個性豊かで……恋愛小説だけど、ファンタジー要素もあって、飽きる暇なく話が進みます。夜長なこの季節にぴったりな、雰囲気のある1冊です。

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