夜にはずっと深い夜を
独特な世界観でネタをされる鳥居みゆきさんの雰囲気が、そのまま表現されたような小説です。タイトルに惹かれ手にとってみました。詩集のような感覚で読むことが出来ますが、中身が普通の詩集とは全然違うのです。日常に潜む当たり前の物から、意味が分かると怖いようなものまで、不思議な物語が次々と現れます。
不思議な言葉が連なっていたり、摩訶不思議な世界観だったりするので、「これはどういう意味なんだろう?」とじっくり考えながら読んでみるのがオススメです。鳥居みゆきさんはきっと、独特な世界観というか、感覚といいますか。お持ちなのだろうと感じます。私も羨ましいなぁと思いますが、なかなか感覚として身につけられるものではないですよね。
なんだか、自分にはない世界観を覗き見出来た気分になりますよ。フィルターを通して、作者の心の中を覗きに行ってみてくださいね。
“消えたい”症候群――リストカットとオーバードーズ 生への処方箋を考える
私が中学生の時に読んだ本です。辛く悲しかった時期だったような記憶があります。この本を読んだことで、とても救われました。いろいろな方たちの、とても辛く悲しい体験やインタビューが綴られています。いつの時代も残念なことに悲しいニュースは尽きません。ただ、私たちは過去から学ばなければならないと考えています。この本が、「生きる」というテーマを考える時の、ひとつのヒントになればいいなと思い、ご紹介しました。
最近疑問に思っているのですが、なぜ人々はボディケアはするのに、メンタルケアはしないのでしょうか。私はいつも、何か考えるテーマを決めて生活しています。その議題がこれに当たります。その問題を自分の中でしっかり解決すべく、この本を今一度読み直してみようと思います。この本を読んで、いろいろなことを感じ考えて頂けたら幸いです。