「考える時間ときっかけ」をくれる本

「考える時間ときっかけ」をくれる本

更新:2021.12.13

秋風が心地よい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。10月の行事といえば、ハロウィンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もともとハロウィンとは、魔除けや秋の収穫を祝う目的で行われていました。これからの時期、たくさんの行事があると思いますが、起源や豆知識など、下調べをしてから楽しむのも良いですね。小さなことですが、その積み重ねが新たな世界を見せてくれるきっかけになるかもしれません。今回は、秋の夜長に相応しい、考える時間を要するような深い本をご紹介します。

ブックカルテ リンク

夜にはずっと深い夜を

著者
鳥居 みゆき
出版日
2012-02-09
独特な世界観でネタをされる鳥居みゆきさんの雰囲気が、そのまま表現されたような小説です。タイトルに惹かれ手にとってみました。詩集のような感覚で読むことが出来ますが、中身が普通の詩集とは全然違うのです。日常に潜む当たり前の物から、意味が分かると怖いようなものまで、不思議な物語が次々と現れます。

不思議な言葉が連なっていたり、摩訶不思議な世界観だったりするので、「これはどういう意味なんだろう?」とじっくり考えながら読んでみるのがオススメです。鳥居みゆきさんはきっと、独特な世界観というか、感覚といいますか。お持ちなのだろうと感じます。私も羨ましいなぁと思いますが、なかなか感覚として身につけられるものではないですよね。

なんだか、自分にはない世界観を覗き見出来た気分になりますよ。フィルターを通して、作者の心の中を覗きに行ってみてくださいね。

“消えたい”症候群――リストカットとオーバードーズ 生への処方箋を考える

著者
山本 紀子
出版日
私が中学生の時に読んだ本です。辛く悲しかった時期だったような記憶があります。この本を読んだことで、とても救われました。いろいろな方たちの、とても辛く悲しい体験やインタビューが綴られています。いつの時代も残念なことに悲しいニュースは尽きません。ただ、私たちは過去から学ばなければならないと考えています。この本が、「生きる」というテーマを考える時の、ひとつのヒントになればいいなと思い、ご紹介しました。

最近疑問に思っているのですが、なぜ人々はボディケアはするのに、メンタルケアはしないのでしょうか。私はいつも、何か考えるテーマを決めて生活しています。その議題がこれに当たります。その問題を自分の中でしっかり解決すべく、この本を今一度読み直してみようと思います。この本を読んで、いろいろなことを感じ考えて頂けたら幸いです。

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