無料で読める漫画「アホリズム」の魅力をネタバレ紹介!【全14巻】

更新:2021.11.10

全14巻のサバイバル・ホラー漫画「アホリズム」。緊張感のある戦闘シーンに加え、ミステリアスなストーリーから目を離すことが出来ません。そんな「アホリズム」の魅力をネタバレ込みで、徹底紹介します。無料のスマホアプリで読むこともできるので、気になった方はそちらからもどうぞ。

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漫画「アホリズム」の魅力をネタバレ紹介!

高校入学をきっかけに命をかけた試練へ挑む、サバイバル・ホラー漫画「アホリズム」。臨場感のあるバトルとミステリアスなストーリーは、多くの読者を魅了しました。今回はそんな「アホリズム」の魅力を、あらすじや登場人物と共に紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。

著者
宮条 カルナ
出版日
2008-10-27

サバイバル・ホラー漫画「アホリズム」のあらすじ

サバイバル・ホラー漫画「アホリズム」のあらすじ
出典:『アホリズム aphorism』1巻

本作の舞台となるのは楢鹿(ならか)高等学校。学力も性別も家柄も関係なく、ただ空に浮かぶ島を見る事ができる人のみ入学を許された学校です。

1年制かつ全寮制の高校であるため、在校生は365日を全て敷地内で過ごすこととなり、一度足を踏み入れたものは卒業まで日常生活に戻ることは出来ません。しかし、この学校を無事に卒業する事が出来た者は官僚への道が一気に開け、卒業と同時に国家公務員の資格を得る事が出来ます。もちろん、ただ授業を受けて過ごすだけの普通の高校であるはずもなく、生徒たちは入学と同時に神蝕(しんしょく)と呼ばれる試練へ命がけで挑むことになってしまうのでした。

出典:『アホリズム aphorism』1巻

神蝕には通常、固定、隔離、特殊の4種類の型があり、それぞれ試練の特徴が大きく異なります。至って平常通り敵が現れる通常型。始業式やお盆といった必ず決まった日に行われる固定型。異空間へ3人1組で飛ばされてしまい、限られた時間の中で脱出を目指す隔離型。敵である蝕(しょく)に致命傷を追わせない限り毎日続く特殊型。この中でも特殊型は敵の強さが他の型に比べ尋常でなく、毎回多くの生徒達が無残にも殺されてしまいます。

隔離型を除くと主に学校の敷地内で行われる戦闘。試練が始まってしまった以上逃げることは許されず、生徒達は戦わざるを得ません。戦闘が始まったにも関わらず教室内に隠れて生き延びようと考えた生徒は多くいましたが、化け物達は壁をすり抜ける事が出来るため、いとも簡単に殺されてしまいました。

また、神蝕には決まりがあり、空に浮かぶ島と太陽が重なった日に必ず試練が発生します。簡単に言うと、曇りや雨などにより太陽が隠れてしまった日には試練がないという事です。そのため楢鹿高校の生徒は常に天気に目を配って生活を送り、天気予報に一喜一憂する姿が多く描かれています。

全ての試練において失敗すると命を落としてしまうため、手に汗握る展開が続きます。緊張感のあるストーリーから目が離せません。

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漫画「アホリズム」は文字を用いた能力バトルがアツい!

漫画「アホリズム」は文字を用いた能力バトルがアツい!
出典:『アホリズム aphorism』1巻

本作では生徒達が持つ武器がとても特徴的です。入学後、生徒達は配られた紙に思い思いの漢字を書かされることになり、後に彼らはそれを武器に化物達と戦うことになるのでした。
 

「変」や「刀」、「盗」、「炎」といった様々な文字が存在し、保有者の持つ文字へのイメージが具現化され実際に武器になります。想像力次第で自身の能力をいくらでも強くすることができ、試練を重ねるごとに生徒達の能力が進化していく展開にわくわくが止まりません。

また、漢字を武器に戦うのは生徒達だけでなく化物達も同じです。先ほど紹介した命をかけた試練にも「花」や「水」など、その試練を象徴する漢字1文字が存在します。漢字に沿った個性を持つ化物達もこの作品の魅力の1つです。

タイトルである「aphorism」は格言や金言、警句といった意味を持つ言葉。そんなタイトルに象徴されるように、この漫画の至る場面では漢字が大きな力を発揮します。どの漢字がどんな能力を発揮するのか、ぜひ期待してご覧ください。

「アホリズム」の個性豊かな生徒たちを詳しく紹介!

楢鹿高校に入学することになった生徒達。入学式の時点では204名もいましたが、初日の試練で80名以上が死んでしまいます。彼らの多くは試練の事を知らずにこの高校へ入ってしったものの、中には試練のことを知りながら覚悟を決めて入学した生徒もいました。

様々な生徒達や元生徒の特徴を、彼らの武器である漢字と共にご紹介します。

変わりたいと強く願う少年、六道黄葉

変わりたいと強く願う少年、六道黄葉
出典:『アホリズム aphorism』1巻

背が低いことがコンプレックスで臆病な少年、六道黄葉(ろくどうもみじ)。弱虫で冴えない自分を変えたいと強く思い、楢鹿高校に入学します。試練や戦いの事は何も知らなかったものの、変わりたいという願いから「変」の字を選択しました。
 

戦闘において活躍することはごく稀ですが、自分や仲間が窮地に立たされると大人びた姿の別人へと変貌し、戦闘能力や知性が驚異的に上昇します。しかし、自分の意思で変身できる訳ではなく、突発的な思いや感情を元に姿を変えることが可能。六道自身は変身中の記憶が消えてしまうため、変身後の姿は誰なのか長い間謎に満ちていましたが、物語の終盤で明らかになりました。

臆病な六道でしたが、試練を重ねるたびに彼自身も脅威的な成長を遂げ、最終巻では変身せずとも圧倒的な力で試練を乗り越えます。彼の成長から目が離せません。

多くの謎を秘めた青年、クリシュナ

多くの謎を秘めた青年、クリシュナ
出典:『アホリズム aphorism』1巻

六道が姿を変えることができる青年。周りの生徒に比べ、大人びた風貌を持ちます。元々は空に浮かぶ島に住んでいましたが、何者かの襲撃を受けたことにより地上へと落とされてしまいました。それにより瀕死状態になってしまったクリシュナを六道の母が発見し、主人公である六道へと魂のみを継承することで生き延びることに成功。最終章で、死んでしまった仲間から「黒」の文字を譲り受けたことにより、六道と分離し、ようやく1人の人間に戻ることが出来ました。
 

命の恩人である六道への忠誠心は強く、彼のためであれば冷酷で残忍なことも厭いません。 前述の通り圧倒的な身体能力と知性を持ち、多くの試練を成功へと導きました。ただ、消しゴムを食べたり服を着たまま風呂に入ったりと、一般人としての常識には少々欠けている様子です。

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刀を武器に戦う少女、比良坂アイラ

刀を武器に戦う少女、比良坂アイラ
出典:『アホリズム aphorism』1巻

本作のヒロイン、比良坂アイラ(ひらさかあいら)。剣術を教える家系に生まれ幼少から剣術を学び、入学の際には迷うことなく「刀」の字を選択しました。剣術の腕前も一流ながら強い心を併せ持ち、生徒の中ではトップクラスの戦闘能力を持ちます。
 

周りの生徒と比べると比較的常識人であり、人を思いやって行動することが多いため誰にでも好かれるタイプ。主人公である六道からも思いを寄せられているものの、天然な性格のため彼の気持ちには気付くことはありません。

試練の司令塔、日向三十郎

試練の司令塔、日向三十郎
出典:『アホリズム aphorism』14巻

六道のルームメイト、日向三十郎(ひなたさんじゅうろう)。頭が切れる上に知識がずば抜けているため、試練ではリーダー的な立ち回りをする事が多いです。入学の際に選んだ漢字は「智」。これにより、今まで学校で行われた試練のデータを全て検索する事ができ、化け物の詳細を調べる事ができます。戦闘向けの能力ではないため試練中は指示役に徹しますが、日向の得た情報を元に戦略を立てる事がほとんどなので生徒達にとって必要不可欠な存在です。
 

そして、なんと彼の姉は楢鹿の卒業生。姉は1年間化け物を相手に生き残ることに成功したエリート中のエリートであり、現在は学園の管理職に就いています。管理職である姉に生徒の生存状況や試練の様子などを報告する描写が多く、日向は姉に現状を報告する義務がある様子です。

また、物語の後半で、実は楢鹿の管理者達から試練用の英才教育を受けていた事が明らかになります。幼少期から化け物に対する知識を詰め込み、実践的なトレーニングを行ってきた日向。物語の最終章では、彼の本当の漢字は「欺」だったという事実が発覚しました。「欺」は上記の「智」を中心とした複数の漢字に姿を変えられる特殊漢字の1つであり、英才教育の中でしか獲得することができない漢字です。

腹黒く計算高い性格でありますが、仲間の有事の際には1番に動き出す行動力の高い人物。しかし、どこか抜けていると言うか司令塔にしては締まらない一面も持ち合わせ、仲間達には小馬鹿にされてしまうことも多いです。六道が異世界に隔離されてしまった第弐部では、さらなる活躍が期待されます。

全てを知る学園の管理者、宝来遠子

全てを知る学園の管理者、宝来遠子
出典:『アホリズム aphorism』14巻

楢鹿の数少ない卒業生であり、現在は学園の管理者を務めるエリート中のエリート。そして、日向の姉です。朝長には「宝来遠子」と呼ばれてはいたものの、正式な名前は第壱部では明かされていません。

日向から報告を受け、楢鹿の試練を円滑に進める事が管理者である彼女の仕事。しかし、弟からサポートの要請や相談を持ちかけられても、それらに応える事は比較的少ないです。

彼女が生徒時代に保有していた漢字は「毒」で、自らの視界にある物を何でも毒物に変えることができます。彼女が卒業した年の生存者は彼女1人だけであり、弟の調べによると最後の試練後に彼女以外が全員不審な死を遂げていた模様。生徒であった彼女が「毒」の能力により生存者を全員殺した疑いが強いと言われていますが、その多くは謎に包まれています。生存者を毒殺した過去や過酷な試練の管理者である事から、この物語の首謀者なのではないでしょうか。

兄の復讐のため殺戮を繰り返す男、朝長出

兄の復讐のため殺戮を繰り返す男、朝長出
出典:『アホリズム aphorism』5巻

「盗」を武器にクラスメイトを支配する男、朝長出(ともながいづる)。彼は4組であるため、主人公である六道とクラスが異なります。

彼の能力である「盗」は本作品最強と言っても過言ではなく、選んだ対象から望んだ物を自らの手中に移動させることが可能です。それだけでは物を盗むことができるだけの様に聞こえますが、彼の能力は臓器や眼球なども手中に移すことができるため瞬く間に人を殺すことが出来ます。

彼は学校の初日に、担当教師の首をはねクラスメイトの脳を盗むことによりクラスを恐怖で支配しました。冷酷な性格で、化け物だけではなく生徒達も手にかけてしまう事から、主人公である六道たちと対立します。

また、彼の兄もかつてはこの学校に在籍していましたが、生き残ることが出来ず屍となってしまいました。楢鹿で生き残ることが出来なかった生徒は、無残にも1箇所にまとめられ無数の屍の中の1つとなってしまいます。兄の死に気づいた彼は、その無数の屍の中から兄の骨を見つけ出し、復讐のために楢鹿への入学を決めたのでした。

この兄を殺したと言われているのが前述の日向の姉であり、復讐として彼女を殺すことが彼の生き甲斐。クラスメイトや教師を殺すことにより、管理者である日向の姉を引っ張り出し、自らの手で殺すことが彼の策略でしたが、最後まで日向の姉と対面することは出来ませんでした。

そして、物語の中盤でクリシュナとの対決に敗れ、復讐を果たせぬまま命を落としてしまいますが、第壱部のクライマックスで蘇った彼は再び復讐に命を燃やします。第弐部ではまたしても生徒達の前に大きな壁として立ちはだかるのではんないでしょうか。

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漫画「アホリズム」の1巻ネタバレ:突然始まる化け物との戦い

期待を胸に楢鹿高校へと入学した六道。しかし彼を待ち受けていたのは、命がけの試練の数々でした。彼が選んだ漢字は「変」。この使い勝手のよくわからない漢字を使いこなし、生きて卒業することはできるのでしょうか……。

著者
宮条 カルナ
出版日
2008-10-27

高校入学と同時に、未知の化け物との戦いに巻き込まれることになってしまった六道。クラスメイトの比良坂や日向と協力し、生存を目指すものの、多くの仲間が犠牲になってしまいました。もちろん力を使いこなすことのできない六道にも命の危険が迫り、絶体絶命のピンチを迎えます。もうダメだと思ったその時、彼は急に大人びた姿へと変貌し、化け物を刀で斬り殺すのでした……。

戦いに巻き込まれることになってしまった六道たち。第1巻では慌てふためきながらも、必死に戦う彼らの姿が描かれています。どこからともなく現れる化け物たちはあまりにも強く恐ろしく、手に汗握る展開の連続です。生き残るために化け物たちに対抗する彼らの姿を、ぜひ実際にご覧ください。 

漫画「アホリズム」の2巻ネタバレ:ついに生徒同士でも殺し合いが……

数回に渡る化け物との戦いを乗り越え、少しずつではあるものの、生活に慣れてきた生徒たち。そんな中、恐怖により支配されているクラスの話を小耳にはさみます。噂によると担任も、朝長という生徒により殺されてしまい、もう誰も手がつけられないとのこと。関わりたくないと望む主人公たちですが、朝長の毒牙は彼らにも襲い掛かり……。

著者
宮条 カルナ
出版日
2009-02-27

内部での争いは避けたいと考えていた六道たちですが、ついにクラス同士の戦いが始まってしまいます。支配に耐えかねた生徒が主人公たちに加勢し、戦況は良い方向に向いたと思ったものの、なんと朝長は裏切り者の目玉をくり抜いてしまいました。彼の持つ能力は「盗」であり、生徒内で最強といっても過言ではありません。優れた力に加え、残虐性までも持ち合わせた朝長を倒すことはできるのでしょうか。

生徒同士の争いが過激化する第2巻。仲間たちを守るため、六道たちは体も頭もフルに使って戦いへと臨みます。「漢字の力」を持つ者たちの戦いから目を離すことができません。激アツの超能力バトルが続く第2巻を、ぜひお手にとってみてください。

漫画「アホリズム」のネタバレ:「水」に大苦戦!全滅の危機を迎える第3巻

強敵「水」に苦戦を強いられる生徒たち。特殊型である「水」は倒すことができない限り、毎日現れ続け、多くの生徒たちが無残にも殺されてしまいます。この試練を終わらせるためには、全てを焼き尽くすような「水」と真反対の能力が必要だと判明。しかし、唯一「炎」の力を持つ少女、坂崎は恐怖により心を閉ざしてしまいました……。

著者
宮条 カルナ
出版日
2009-05-22

力を必要とされてはいるものの、化け物への恐怖から引きこもってしまった坂崎。彼女がいなくては全滅してしまう生徒たちは、あらゆる方法で引っ張り出そうとしますが、すべて逆効果になってしまいます。このまま全滅かと思われたその時、朝長率いる4組が姿を現しました……。

化け物に予想以上の苦戦を強いられる第3巻。自分が何とかしなければと理解してはいるものの、どうしても本能的な恐怖を拭うことのできない少女の姿はとても痛々しいものがあります。そんな彼女の前に現れた朝長たちが取った驚愕の方法とは!?

また第3巻の終盤では、ついに六道と朝長が真っ向からぶつかり合うことになります。クラスの仲間たちをかけた戦いに、彼は勝利することができるのでしょうか。気になる話の行方は、ぜひ本編でご覧ください。 

「アホリズム」の伏線の見所をネタバレ紹介!

謎の学校に、謎の化け物、そして空に浮かぶ謎の島。「アホリズム」には多くの謎が潜んでおり、そしてその多くは読み進めるごとに明らかになっていきます。

多数の伏線が張られ、それが見事に回収されていく展開は、本作の大きな魅力の1つです。しかし第壱部終了時点では、多くの謎はまだ明かされていないままになっています。おそらくすべてが明らかになるであろう、第弐部への期待が大きく膨らむばかりです。

今回はそんな「アホリズム」の多くの謎から、2つをピックアップしました。ネタバレ込みでその謎を紹介します。 

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「アホリズム」のネタバレ解説①空に浮かぶ島の謎とは?

神が住んでいると噂の、空に浮かぶ謎の島。楢鹿高校では、その島を見れる者だけが入学を許されています。また生徒を死の危険に追いやる、試練の発生条件は島と太陽が重なっていること。このように生徒にとって空に浮かぶ島は、とても大きな意味を持っています。

本来は神のために存在していると言われていた、この島。元々はヤマという神が存在していましたが、彼は不審な死を遂げ、「国」の試練を突破した六道が新しい神となりました。ヤマは大昔から島で生活を過ごしていたものの、六道は神になった後も学校で日常生活を過ごしており、ヤマが死んでしまった今、何のために島が存在しているのかは分かりません。

島の起源に関しては諸説あるものの、100年前から島を見れる人間が出現し始めたと言われており、このことから島自体がつくられた時期も100年以上前ではないかと推測されています。また神は空に浮かぶ島を任意の場所に移動させることが可能であり、政府によってつくられた島は、神によって現在の場所に移動したのではないか、と六道は推測していました。

学校の存在する本当の意味を知る上や、化け物たちの謎を明かす上では、欠かせない存在の空に浮かぶ島。神や管理者たちが関わっていることは間違いないものの、その起源や本来の目的は依然と謎のままです。

「アホリズム」のネタバレ解説②楢鹿高校の成り立ちと研究機関の謎

卒業するだけで地位と名誉を手にすることができる楢鹿高校。そのキャッチコピーにつられて入学する生徒は多いものの、学校の存在意義については謎に包まれたままです。

そもそも楢鹿高校は、政府の意向によってつくられた学校であり、基本的な費用はすべて国が負担しています。その金額は極めて莫大なようで、国の人間が頭を悩ませている描写もありました。

そのように国の予算を莫大に使っているのにも関わらず、楢鹿高校を廃校にすることができない大きな理由は、独自の研究機関にあります。楢鹿高校では卒業生たちによる研究部署が発足しており、医療や化学の研究を高いレベルで行なっている模様です。それらの研究が成果は極めて素晴らしいものであるため、多くの国民は存続に肯定的な考えを持っています。

しかし医療や化学といった研究は表向きの目的であり、研究機関の本来の目的は新しい能力の開発にあります。優れた能力を持つ生徒を研究することにより、より素晴らしい能力の開発に取り組んでいるようです。最終巻では、研究施設に入れられた朝長の額が文字ごと削り取られており、彼の持つ能力を研究している描写がありました。また比較的優れていた過去の能力を生徒に持たせることも可能なようで、朝長は死んだ兄の能力を新たに手にいれています。管理者である宝来が生徒たちの漢字を壁一面に並べている描写もあり、彼らの漢字による能力は化け物を倒す以外にも、何か用途があるのかもしれません。

生徒たちはなぜ戦わなければならないのか、そもそも化け物はなぜ存在するのか、「アホリズム」では多くの謎が明かされていないまま第壱部が完結を迎えました。本作では他にもたくさんの伏線が残されたままになっており、最終的にすべての伏線がどうつながっていくのか、謎は深まるばかりです。バトルシーンだけではないその魅力を、ぜひ実際に確かめてみてください。

漫画「アホリズム」に続編はあるのか?

漫画「アホリズム」に続編はあるのか?
出典:『アホリズム aphorism』14巻

「月刊ガンガンWING」から「ガンガンONLINE」に移籍し連載を続けていた「アホリズム」でしたが、2016年1月に突如第壱部が完結しました。突然の完結に多くの読者が驚いたのではないでしょうか。最終回は「裁」という試練により主人公が異世界へと連れ去られ、前述の朝長を中心とした過去の能力者達が敵として一斉に現れてしまう急展開でした。
 

2017年10月現在では続編の公式発表はないものの、続きを匂わせるようなラストに加え、「第壱部完」という表記から続編がある可能性は高いと言われています。 

ストーリー展開が早く、最後までスピード感を保ったまま読み切ることが出来る「アホリズム」。第壱部を読破された上で、続編の朗報を待ってみてはいかがでしょうか。

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今回は漫画「アホリズム」についての紹介記事を書かせて頂きました。サバイバル・ホラー要素を含みながらも、しっかりとしたストーリー展開と多数の伏線が張られている本格的な作品です。ぜひ一度読んでみて下さい。

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