『魔法騎士レイアース』登場人物の魅力を徹底考察!【懐かしなかよし漫画】

更新:2017.10.2 作成:2017.10.2

1993年から1996年にかけて、少女漫画雑誌「なかよし」で連載された「魔法騎士レイアース」シリーズ。大人気漫画家集団CLAMPの作品ということで、すぐに話題となりました。今回は「レイアース」の作品としての魅力と、登場人物の魅力について紹介します。

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漫画『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』の魅力とは?

少女漫画雑誌「なかよし」で連載された「魔法騎士レイアース」シリーズは、「剣と魔法の異世界ファンタジー」と「ロボットもの」の融合という、なかよしの漫画としてはこれまでになかった異色の世界観をもつ漫画です。

第2部では戦艦なども登場し、SFファンタジーの要素も追加されます。また、登場人物の名前など固有名詞に、自動車に関係したものが付けられているのも特徴です。

本作を手がけるのは『カードキャプターさくら』や『ちょびっツ』などで知られる女性漫画家集団のCLAMP。自分の意思が現実に反映される異世界で、冒険をとおして深まっていく3人の女子中学生の友情と、成長の様子が描かれます。

また、主人公たちが力を借りる「魔神」はまるで巨大ロボット。SF要素を織りまぜた新鮮な世界観で描かれている本作はすぐに人気を集め、アニメ化もされました。

 


女性四人組の漫画家集団CLAMPのかくれた名作を紹介した<CLAMPのおすすめ作品ランキングベスト5!隠れた名作を厳選!>の記事もおすすめです。気になる方はあわせてご覧ください。

漫画『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』あらすじ

著者
CLAMP
出版日
2002-12-13

中学生の獅堂光(しどう ひかる)、龍咲海(りゅうざき うみ)、鳳凰寺風(ほうおうじ ふう)の3人は、東京タワーの社会見学中、窓の外に浮かぶ少女の幻影を見ます。

そして次の瞬間、強烈な光に包まれ、彼女たちは「セフィーロ」という異世界に飛ばされてしまいました。3人は「クレフ」と名乗る導師(グル)と出会い、自分たちが「魔法騎士(マジックナイト)」となり、魔物たちで溢れかえるセフィーロを救うために召喚されたことを知ります。

セフィーロが魔物で溢れてしまったのは、悪の神官(ソル)ザガートがセフィーロを支えている柱となるエメロード姫を捕まえてしまったことが原因でした。彼に捕らえられたエメロード姫を救出するため、クレフによって魔法の力を得た3人は旅に出ることになります。

まずは伝説の泉「エテルナ」にて、試練を乗り越えるたびに成長する不思議な武器を手に入れ、次に魔法騎士とともに戦う伝説の「魔神(マシン)」の力を借りるため、冒険は続きます。

しかし、彼女たちの旅の先に待っていた最後の敵は、驚愕の人物なのでした……。

登場人物1:獅堂光

登場人物1:獅堂光
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

本作の主人公のひとりで、中学2年生の14歳です。血液型はO型。家族は両親のほか、3人の兄がいます。また、閃光(ひかり)という犬を飼っていて、そのせいか動物と意思の疎通をおこなうことが得意です。テーマカラーは赤。

背が低いため、実年齢より幼く見られることもあります。しかし誰よりも強い心の力を持っており、その素直な想いは時に敵にもぶつけるのです。

物語の終盤で、光はザガートの魔術で心を操られてしまった剣闘師・ラファーガ(エメロード姫の親衛隊長)と剣を交えます。激闘のすえに正気を取り戻した彼に傷のことを聞かれた彼女は、本当のことは何も告げず、次のように言って笑って見せるのです。
 

「いいんだ あなたはきっとザガートに操られてたんだ だからいいんだ」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』3巻より引用)

光の優しさと度量の大きさが感じられるシーンです。

実家が剣道場を営んでおり、彼女自身も剣道を得意としています。明るくて真っ直ぐで、誰とでもすぐ仲良くなることができる性格の持ち主です。コミカルな場面になると、猫の耳と尻尾が生える描写もあり、全編を通して小さくて可愛らしいキャラクターとして描かれています。

大剣を手に彼女が使用する魔法は、炎でできた無数の矢を敵に向けて放つ「炎の矢」や、真っ赤な稲妻で攻撃する「紅い稲妻」。そして炎を司る魔神「レイアース」を操ることができます。

少年っぽい性格上、恋愛とは無縁かと思われますが、第2章では魔法剣士・ランティスに想いを寄せる展開に。光の真っ直ぐで純粋な思いにもとづいた行動は、多くの読者の心を打つでしょう。

登場人物2:龍咲海

登場人物2:龍咲海
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

14歳の中学2年生で、血液型はA型。両親と3人で暮らしており、お嬢様学校として有名な女子高に通っています。部活はフェンシング部に所属。テーマカラーは青です。

怒りっぽくて気が強いですが、実は誰よりも仲間思いのいわゆるツンデレな性格です。しかし、自分では温厚だと思っているらしく……?どちらかというと、天然な光と風の2人に対してツッコミを担当することが多いキャラクターです。

導師クレフに授けられた魔法の力は「水」で、龍の形をした水の圧力で敵を攻撃する「水の龍」や、激しい水の竜巻を作り出す「蒼い竜巻」などを使用して戦います。操る魔神は、水を司る「セレス」。武器はフェンシング経験者である彼女にぴったりの細身の剣となっています。

ザガート側の召喚士・アスコットを戦いのすえに改心させ、それがきっかけで彼から好意を寄せられるようになりますが、本人はまったく気がついていません。導師クレフに想いを抱いている描写があり、海はラストで告白しかけて……。

気の強さのなかにも優しさを持っている彼女の性格がよく分かるのは、水の魔神セレスの神殿でアスコットと対峙したシーン。魔物を連れているため、どこに行っても居場所がないと話したアスコットを海が一喝します。
 

「あなたの友だちは顔はこわいけどいい子たちなんでしょ!?それをあなたが信じてあげなくてどうするの!?」
「自分に恥ずかしいところがないなら 誰が文句言っても ちゃんと胸張って生きてればいいのよ!」(『魔法騎士(マジックナイト)レイア―ス』3巻より引用)

彼女の信念もさることながら、この後アスコットに対して「あなたの友だちを攻撃してごめんね」と笑顔で言えるのも、海の強さですね。

登場人物3:鳳凰寺風

登場人物3:鳳凰寺風
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

光、海と同じく14歳の中学2年生で、血液型はA型。家族は両親のほかに姉が1人おり、名門お嬢様学校の生徒です。いつも笑顔を絶やさずおっとりとしていて、「~ですわ」といった上品な口調で喋りますが、その裏で頭の回転が速く、策略に長けた面ももち合わせています。テーマカラーは緑です。

風の魔法の力を授かっており、回復魔法や防御魔法など、仲間の支援を得意としています。使用する魔法は、風の力で傷を癒す「癒しの風」、真空の刃を発生させて攻撃する「碧の疾風」、風で防御壁を張る「防りの風」、敵の動きを封じる「戒めの風」など。操る魔神は、風を司る「ウィンダム」です。

普段は眼鏡をかけていますが、魔神に搭乗すると視力がアップして眼鏡なしでも見えるようになります。他人に対して名前を呼ぶ時は必ず「~さん」と呼ぶのも特徴です。
 

旅の途中、沈黙の森でフェリオという少年剣士と出会い、2人は恋に落ちます。

いつも飄々としていて、時々策士の顔を覗かせる風が、女の子らしく可愛い表情を見せたのが沈黙の森での戦闘シーン。フェリオが倒した敵が絶命する寸前、最後の力を振り絞った攻撃が風に向けられ、危ないところでフェリオに助けられました。彼に「ばか」と言われた風は、思わず笑顔になります。

「でも……『ばか』なんていわれたのは はじめてですわ」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』2巻より引用)

そう言って微笑んだ彼女は、フェリオに「今のはかわいかったぞ」と言われ、顔が真っ赤に。それからというもの、少しフェリオを意識してしまう風がとても可愛らしいシーンです。

登場人物4:モコナ

登場人物4:モコナ
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

ふわふわとした謎の白い生き物で、ウサギのような姿をしています。魔法騎士となった3人の案内役を務めるマスコット的な存在です。言葉を話すことができない代わりに「ぷぅ」という鳴き声のようなものを発します。

過去にエメロード姫がクレフに授け、そこからセフィーロの武器職人・プレセアの元に預けられました。

いたずら好きのお茶目な性格で、海とはいいコンビ。いつも海が自由奔放なモコナにからかわれています。額に付いた宝石からは、いろいろな物を取り出すことができます。また、通信をおこなう機能もある優れものです。

終始謎の存在とされていましたが、実はその正体は地球、セフィーロ、宇宙のすべてを創り出した創造主、いわゆる神様でした。創造主としての力を使う際は、背中に翼が生えます。

モコナは『ツバサ』をはじめ、他のCLAMP作品にもしばしば登場しており、実はCLAMPのメンバー「もこな」がモデルなのだとか。

そんなモコナですが、実はその額の宝石から寝泊りするためのテントまで取り出せることが、第1巻巻末のおまけ漫画「BONUS STAGE」で判明しています。テントの中には何と、ホテルのように歯ブラシやパジャマまで付いているようです。

またクレフの話によると、食料も出せてしまうのだとか。一家に1匹欲しくなってしまうようなキャラクターです。

登場人物5:エメロード姫

登場人物5:エメロード姫
出典:『魔法騎士レイアース』2巻

純白のドレスに身を包み、幼い外見で長い金髪の儚げな女性です。彼女はセフィーロの平和を支える「柱」として、この世界に生きているすべての命の幸せを願わなければならない使命を持っています。

世界のために祈りを捧げる毎日のなか、臣下の神官ザガートを愛してしまい、その時からセフィーロの柱ではなくひとりの女性として、彼だけの幸せを願うようになってしまいます。

「セフィーロなどどうでもいい」……そんな思いを抱いてしまったエメロード姫は、あえて自ら水牢の中に入り、命を断ってもらうために異世界から光をはじめとする魔法騎士3人の少女たちを召喚したのでした。

しかし、事情を知らない魔法騎士がザガートを倒してしまったことで、悲しみのあまり力が暴発し、急激に大人の姿へと成長。漆黒の甲冑を身に着け、復讐に燃えながら魔神を駆って魔法騎士たちに襲いかかるのです。

使用する魔法は「光衝招撃(サイノス)」「金爆殺襲(デボネア)」など、どれも強力なもの。魔神の名前は作中では明らかにされていませんが、ケンタウロスのような4本の足を持ち、触手のような髪があります。

なお、アニメのサウンドトラック内の表記において、彼女の魔神が「魔神エメロード」であるということが初めて明かされました。

見た目は幼い女の子ですが、実はかなり長い年月を生きており、名前は三菱・エメロードに由来します。彼女は最後の戦いの最中、意識下から魔法騎士たちに自分が彼女たちをセフィーロに召喚した理由、そして自らを水牢に幽閉した理由を話します。

「己を戒め ザガートにさえ会わなければ あの人のことを忘れられると思った……」
「でも できなかった……」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』3巻より引用)

セフィーロの「柱」としての重責と、ザガートを愛する気持ちとの間で葛藤する彼女の本心は、辛く悲しいものでした。

登場人物6:クレフ

登場人物6:クレフ
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

光たちに魔法の力を授けた、セフィーロでは最高位の導師(グル)。背が小さく、低身長の光のさらに肩ほどまでしかありませんが、自称745歳の長寿者です。

ザガート、ランティス、アルシオーネ(それぞれ後述)は、実は彼のかつての弟子でした。

エメロード姫が水牢に入る際、彼にモコナを預けます。セフィーロの伝説の「真実」を知っており、光たちにそれを告げられなかったことを後悔し、罪悪感を感じている一面も。

短気な性格ですが「最高位の導師」の名に恥じず、攻撃魔法や防御魔法だけでなく、異界から「精獣」と呼ばれる獣を召喚することもできます。

作中での主な使用魔法は、魔法の力を授ける「魔法伝承(アクセプト)」、稲妻で攻撃する「稲妻招来(サンダス)」、シールドを張って身を守る「殻円防除(クレスタ)」、精獣を召喚、または異界に帰す「精獣召喚(クレフト)」「精獣戻界(スレイヤ)」などです。

海と恋仲になりかけますが、もう一歩のところで曖昧なまま終わっています。名前の由来は、マツダのクレフから。背が小さいのでどうしても子どもに見えてしまう彼ですが、海といつも口喧嘩しながらも魔法騎士たちの身を誰よりも案じています。

「異世界の子供たちよ 数々の苦難を乗り越え このセフィーロを救ってくれ」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』1巻より引用)

そして光たち3人を精獣に乗せて逃がすと、自分はその場に残り、襲ってきた弟子のアルシオーネと対峙します。

「この『セフィーロ』を脅かすための魔法など教えた覚えはないがな」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』1巻より引用)

真実を伝えられない苦悩からくる、クレフの責任感が伝わってくるシーンです。

登場人物7:フェリオ

登場人物7:フェリオ
出典:『魔法騎士レイアース』2巻

伝説の鉱物・エスクードを探して「沈黙の森」に入った光たちが出会った剣士の少年です。

緑色の髪と、鼻の上の傷が特徴。また、自分の背丈ほどもある大剣を装備しています。小柄ながら剣術の腕は一流で身体能力も非常に高い彼は、実はセフィーロの王子であり、エメロード姫の弟にあたる人物なのでした。彼が耳に着けているピアスは、エメロード姫からもらったものです。

沈黙の森を出た直後、ザガートの配下・アルシオーネと対峙した際、毅然として援護を断られたことをきっかけに風に惚れ、いつしか恋人同士に。沈黙の森で別れる時に、ピアスの片方を風にプレゼントしました。風は第2部ではそれを指輪として大事に身に着けています。名前の由来は、ホンダのシビックフェリオからきています。

森で別れる際、フェリオは風の前に跪き、手の甲にキスをしました。ドキドキするあまり風は挙動不審になり、それを側で見ていた海は「まるで王子様みたい」と関心しました。

そんな彼女たちを残して涼しい顔で去っていくフェリオ。やはり、生まれついての王子様は違うな、と思わせるシーンです。

登場人物8:ランティス

登場人物8:ランティス
出典:『魔法騎士レイアース2』1巻

第2部から登場する、セフィーロで唯一の魔法剣士(カイル)である青年です。彼はザガートの実の弟で、容姿も声もザガートにそっくりですが、本人よりも髪が短くなっています。かつてのクレフの弟子のひとりで、甲冑やその下に来ている服も黒一色なのが特徴です。

かつては兄のザガートとともにエメロード姫を守る役を担っていましたが、時が経つにつれてセフィーロの「柱」というシステムに疑問を抱きはじめてしまいます。その後は行方をくらまし、世界各地を放浪していました。

セフィーロの外にある、機械技術の発達した近未来的な国「オートザム」に滞在していたという理由から、そこに住む青年・イーグルとは親しい仲にあります。

彼は冷静な性格で、魔法騎士たちの境遇にも理解を示しているのです。クレフに師事したことから剣術だけでなく魔法にも長けており、「稲妻招来(サンダス)」「雷衝撃射(クロノス)」「殻円防除(クレスタ)」「精獣召喚(クレフト)」など、クレフ譲りの数々の魔法を使用します。

また彼は「プリメーラ」という、身長が30cmにも満たない妖精の少女といつも一緒です。プリメーラにとってランティスは命の恩人で、危ないところを助けてくれた彼に一目惚れして以来、行動をともにしているのです。しかし、そのランティスは光に対して無自覚に愛情を抱いているようで……。

光に対し特別な想いを抱き始めていた彼は、彼女に対してこう聞きます。

「お前の国では 愛を告白するとき なんという?」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース2』3巻より引用)

それに対し光は「『結婚してください』……かなぁ」と答えました。真っ直ぐに思い合う2人の姿が微笑ましく映るシーンです。

登場人物9:ザガート

登場人物9:ザガート
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

セフィーロの柱として祈りを捧げるエメロード姫を補佐する神官(ソル)で、かつてはクレフの弟子でした。床につきそうなほど長い黒髪を毛先近くでまとめ、真っ黒な装束に身を包んでいるのが特徴です。

エメロード姫が祈りを捨ててまで愛してしまった男性で、実質的にセフィーロの均衡が崩れるきっかけになった人物といっても過言ではありません。

元々は穏やかな青年でしたが、あることをきっかけに豹変してしまい、魔法騎士たちを襲うようになりました。といっても、セフィーロの支配が目的というわけではなく、本人いわく「セフィーロより大切なものがある」らしいのですが……。

彼は空中宮殿に潜み、自身の魔神「ザガート」を操って魔法騎士たちを迎え撃つのです。作中では固有の魔法「闇爆殺襲(ストラトス)」「銀爆殺襲(ディアブロ)」「闇衝招撃(レクサス)」を使用。彼の名前は、長い歴史を持つイタリアの車に由来します。

冷酷な悪役に見えたザガートですが、魔法騎士たちとの戦いのなかではエメロード姫を案じる言葉の数々を残しています。

「なぜエメロードだけが 『柱』であるという枷をはめられ 生き続けなければならんのだ」
「エメ…ロ…ド…… どうか じゆ…う…に……」
(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』3巻より引用)

死の直前に穏やかな笑みを浮かべたザガートの表情は、彼もエメロード姫を愛していたのだとわかる切ないものとなっています。本当はお互いに思い合っていたにも関わらず、運命によって引き裂かれざるを得なかった2人。とても悲しい結末です。
 

登場人物10:アルシオーネ

登場人物10:アルシオーネ
出典:『魔法騎士レイアース』1巻

女性の魔導師(イル)で、かつてのクレフの弟子のひとり。真っ黒なボンテージ風の衣装に身を包んだセクシーな美女で、かなり高飛車な性格ですが、一方でザガートに思いを寄せています。

エメロード姫とザガートが愛し合っていることを知らずに彼に尽くしていましたが、魔法騎士を始末できず失敗をくり返したことから、失望したザガートに消されてしまうという、少し可哀想な結末を迎えるのです。

戦闘時には「氷尖撃射(アライア)」「氷槍投射(アライル)」「氷流切刃(アストラ)」などの氷属性の魔法を使用しますが、持っている杖は仕込み杖になっていて、接近戦でも魔法騎士たちと互角に渡り合うことができます。名前の由来は、スバルのアルシオーネから。

光から「なぜザガートに仕えるのか」と聞かれた際、彼女ははっきりと言いました。

「あの方を 愛しているから」
(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』2巻より引用)

報われない想いを一途に抱き続ける彼女の、狂気ともいえる愛情が伝わってきます。

登場人物11:イーグル・ビジョン

登場人物11:イーグル・ビジョン
出典:『魔法騎士レイアース2』1巻

セフィーロの外にあり、高度に機械化された国「オートザム」の軍の最高指揮官(コマンダー)にして、「戦艦NSX」の艦長を務めている青年です。

『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』の第2部から新たに登場し、光とたびたび死闘をくり広げることになります。実はオートザムの大統領の息子で、「精神エネルギー欠乏症」という、悪化すれば永遠に眠り続けるという病気に侵されています。

普段は穏やかでどこか天然な振る舞いを見せていますが、戦闘機のファイターメカ「FTO」に乗り込んだ途端、冷徹な顔が現れるのです。FTOはビームソードやバルカン砲、バリアなどの装備を搭載し、機動性と白兵戦(武器を用いての近距離戦)の能力に優れたメカです。

彼の目的はオートザムの環境汚染を食い止めること、そして、そのためにセフィーロの「柱」システムを解明することで、柱候補として試練に挑むことになります。

イーグルは病に侵されながら、大切な友人であるランティスのことを思っています。

「ずっと憧れていたあのセフィーロの空と 同じ瞳をした人を 死なせたくない……」(『魔法騎士(マジックナイト)レイアース2』3巻より引用)

そのために、魔法騎士である光たちを倒すという強い決意を持っています。

また病と向き合い、自分の人生の終わりを自分で決めるため「柱」となって、セフィーロとともに眠り続けようとする彼の決意は、とても辛くて強いものです。

登場人物12:ジェオ・メトロ

登場人物12:ジェオ・メトロ
出典:『魔法騎士レイアース2』2巻

オートザムの戦艦NSXの副司令官(サブコマンダー)であり、屈強な戦士。2mを優に超える体格を誇り、非常に豪快な性格が特徴の青年です。

イーグルとは親友同士で、「料理が得意な超甘党」という見た目に似合わない意外な一面も持ち合わせています。親友という立場上、イーグルの体調のことも懸念しているようです。

戦闘時は緑色の専用ファイターメカ「GTO」に搭乗します。装備はビーム砲とハーケン(鉤)で、遠距離での攻撃に特化しています。さり気なくイーグルを支える男気に溢れたキャラクターです。

イーグルが病に侵されていることを悟ったジェオは、「イーグルを戦わせるわけにはいかない」と自分もGTOでの出撃を決めます。訝しげなオートザムの整備士・ザズにも「自分から詳しい話は言えないが、イーグルを戦わせるわけにはいかない」と話しますが、ザズはその意味深ともいえる言葉から何かを悟り、彼を信じて出撃準備をはじめるのでした。

2人の信頼関係が伝わってくるシーンです。

著者
CLAMP
出版日
2003-01-21

『魔法騎士レイアース』には、ほかの異世界ファンタジー漫画とは一味違った魅力があります。そのひとつがこの個性的なキャラクターたち。あなたも意思の力をもって、セフィーロの冒険に足を踏み入れてみませんか?