肌寒い日が増えてきました。皆さん、いかがお過ごしですか? 最近、「友情」というものを肌で感じる機会が増えてきました。離れてから気づくことがたくさんあります。後悔もたくさんあるけど、やっぱり大好きな友人だと、あらためて感じたり。ともに過ごした日々は色あせることなく、心の中に在り続けるのだと感じたり。 いろいろな経験が出来て、また一つ、知らない感情を知ることができたり。日々勉強です。 今回は、友情について描かれた小説をご紹介します。
- 著者
- 森 絵都
- 出版日
- 2009-06-25
思春期の女の子の、何気ない日常の中のたくさんの不安や葛藤を描いた作品です。とてもシンプル。シンプルだからこそ、心に響くものがたくさん在りました。
ずっと側にいるのが当たり前だった友人と離れ、ここからは、一人で歩いていく。だけど、そこは一人じゃなくて。たくさんの人たちが側に居てくれる。
その立場になって、ようやく気付けたりしますよね。今の私にぴったりな作品でした。私も、私だけの「リズム」を見つけていこう。
森絵都さんの作品は、後半に名言が多く出てくるのが、楽しみの一つだったりします。ぜひシンプルだけど、心に刺さる。そんな森絵都さんの世界観に浸ってみてください。
- 著者
- あさの あつこ
- 出版日
こんなに透明感のある小説と出会ったのは、初めてです。
落ちこぼれの高校に通う、高校2年生の登場人物たちが、たくさんの葛藤や不安を抱えながら、それでも明るく輝く姿を描いた作品でした。
程よい切なさと、密かに抱える不安と。「青春」という華々しい言葉からは想像出来ないくらいの物語が私たちの中にはあって。それでも輝いて。精一杯今を生きて。
皆さんも一度は経験したことのある感情を、もう一度蘇らせてくれる。そんな作品でした。
本とアイドル
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