多肉植物を飾ってお家をワンランクアップさせてみませんか?なんだか難しそう、なんていう方もご安心を。初めて育てる方でも楽しめる種類もあるんです。グリーンのある生活を始めてみましょう。
多肉植物は肉厚な外観がユニークで、さまざまな種類があります。原産地は砂漠などで、そういった環境での乾燥に耐えられるよう、葉や茎は水分を蓄えるために肉厚な形をしているのです。厳しい環境で育つ植物なため、初心者でも枯らしてしまう心配は少ないです。
そんな多肉植物のなかでも人気の5種類を紹介しましょう。
十二の巻
白いしましま模様が可愛らしい多肉植物。日に当たりすぎて日焼けしてしまったとしても、直射日光の当たらないところに移すとまた緑色が戻ります。また、水やりを忘れてしまっても株が無事なら大丈夫。とっても丈夫で初心者向きです。
グリーンネックレス
豆のような小ぶりの葉は垂れ下がる性質があり、鉢からこぼれるその姿が可愛い多肉植物です。日光を好み、乾燥にとても強いので初心者向きといえるでしょう。反対に、湿度が高い場所は育てるのに向いていません。
ブロンズ姫
肉厚な葉っぱを放射状に広げる多肉植物です。日当たりがよく、低温で乾燥気味に育てると、秋には美しい赤銅色へと変わります。暑さにも寒さにも強く、一年中外で育てることができます。
カランコエ
ピンク、オレンジ、黄色などの花が咲く姿が美しい多肉植物です。寒さに弱いので、冬場は気温が下がる前に室内に入れてあげると長持ちします。
乾燥に強く、その一方で過湿には弱いので、根腐れを起こさないように注意しましょう。
朧月
葉の表面が白みがかっていて、その名のとおり月に霞がかかったような美しい多肉植物です。暑さにも寒さにも強く、日当たりのよい場所でよく育ちますが、育ち過ぎが心配な場合は明るい日陰で育てるとよいでしょう。
過湿には弱いので、水やりのしすぎに注意が必要です。
多肉植物には「夏型種」「冬型種」「春秋型種」の3種類があり、水やりはそれぞれの生長期におこない、休眠期には控えます。
夏型種
生長期は4~10月なので、この間は土が乾いたらお水を与えるようにしましょう。乾燥に強い特徴がありますが、生長期には鉢全体にお水がいきわたるように、たっぷりあげてください。
冬の間の水やりの頻度は、1ヶ月に1度程度でかまいません。
冬型種
生長期は9月から翌年の5月で、この間は土が乾いたらお水をたっぷり与えましょう。
休眠期の夏は、なるべく冷房の効いた部屋にうつしてあげるなどして、暑さ対策が必要です。お水は土を軽く湿らす程度でかまいません。
春秋型種
春と秋に生長期があり、真夏と真冬は休眠します。
生長期の4月~6月と9月~11月は、お水をたっぷりあげましょう。鉢の底から水が流れ出るくらいあげて大丈夫です。
真夏と真冬の休眠期は、土が乾いたら軽く湿らせるようにしてください。ただあげすぎると根腐れを起こすので気を付けてください。
植替えのタイミング
多肉植物を同じ鉢で長く育てていると、土の構造が崩れ、水はけが悪くなって根腐れを起こしてしまいます。1年をめどに植え替えをしてください。
また、鉢の底から根が出てきたり、見た目にも鉢いっぱいに生育している場合は植え替えが必要です。
また植え替えのタイミングで重要なのは、生長期に入る前にすることです。
植替えの方法
前準備として、植替え前には水やりを控え、根を乾かしておきましょう。
1:根が折れたりしないように丁寧に鉢から根を取り出し、古い土や黒ずんだ根を、消毒したハサミで落とします。
2:用意した鉢に鉢底ネットと軽石を敷き、その上に多肉植物専用の土を鉢の3分目くらいまで入れます。
3:鉢に根をつけて、さらに土を入れます。この時力を入れて土をつめると根が傷んでしまうので、やさしくかぶせてあげてください。
4:土が乾いていたら、軽く水をあげ、湿らせます。その後1週間くらい経ち、株が落ち着いてきたら水やりをしてください。
寄せ植えとは、異なる種類の多肉植物をひとつの鉢に植えて育てることです。多種類の多肉植物がリズムを生じさせ、見応えのある鉢を作ることができます。
必要なものは、鉢と苗だけ。準備ができたら苗をポットから出して、どの種類をメインにするか頭のなかでイメージを膨らませていきましょう。
寄せ植えのポイントは、同じ環境を好む種類を合わせるということです。日光・水やりの頻度・好ましい温度が同じもの同士を組み合わせないと、適さない環境になった種が枯れてしまうことがあります。
好みの多肉植物と、多肉植物の好む環境を考慮して、素敵な寄せ植えを作りましょう。
オールカラーが美しいと多くの人に定評のある一冊です。
解説は細かなことまで詳細に書かれており、また写真付きなので初心者の方でもわかりやすくなっています。ポピュラーな88種類の多肉植物の図鑑も収録されているので、勉強になりますね。
- 著者
- 出版日
『多肉植物ーユニークな形と色を楽しむ』は、多肉植物を育てるのは初めてという方はもちろんのこと、植物自体を育てるのが初心者の方でも分かりやすいつくりになっています。
解説の丁寧さは群を抜いているので、専門の用語などがよくわからないという方も安心して読めるでしょう。
お手本にしたくなるような寄せ植えやアレンジも多く載っているので、中級以上の方や、写真で楽しみたい!という方にも参考になります。
基本の育て方や、初心者の方ができるアレンジのアイディアが紹介されています。
- 著者
- 出版日
- 2014-05-15
多肉植物は実に多くの種類がありますが、まずは基礎をきちんと知りたいという方におすすめの一冊です。
病気になってしまった時の対処法なども写真付きで載っているので、初めてのトラブルにも本書があれば対応できるでしょう。
寄せ植えを楽しむためのアレンジ集です。寄せ植えは上級者向け、と思っている方でも気軽に楽しむことができるように、丁寧に解説してあります。
作った寄せ植えは、お手入れを楽しみながら長いものでは12ヶ月以上も楽しむことができ、それぞれの季節にあったアレンジ法が紹介されています。
- 著者
- 黒田健太郎
- 出版日
- 2013-03-06
植物を育てることの楽しみのひとつは、季節を感じることです。『12ヶ月の多肉植物寄せ植えレシピ』は、そんな思いを十分に満たしてくれるでしょう。
寄せ植えは同じ特徴をもった種類を合わせてアレンジしていくものなので、まさに季節を感じるのにもってこいです。初心者の方でも簡単に取り入れることができますよ。
数多くの種類がある多肉植物ですが、それぞれがどんな風に育っていくのか想像することは、簡単ではありません。
本書は、生長するとどんな形に育つのか、タイプ別の多肉植物カタログとしても楽しい一冊です。将来の寄せ植えや鉢とのバランスを考えながら楽しむことのできる、やや上級者向けの内容だといえるでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2015-04-14
大きく育つ姿を想像して寄せ植えをアレンジできるようになったら素敵ですね。多肉植物は単純に大きさが変化するだけでなく、色の変化なども楽しむことができます。
より長い期間多肉植物を満喫するための、上級者向けの一冊です。
ユニークな形が多い多肉植物を楽しむなら、それぞれの種類の特徴はひととおり押さえておきたいものです。
そうすることでアレンジの幅が広がり、楽しみ方も増えるのではないでしょうか。
- 著者
- 長田研
- 出版日
- 2015-05-28
『特徴がよくわかる おもしろい多肉植物350』は、タイプ別の特徴や育て方の解説が充実しています。自分好みの多肉植物が寄せ植えに適しているのかを調べるのにも役立ちますよ。
自分流の寄せ植えを目指したい方、アレンジの幅を広げたい方におすすめの一冊です。
いかがでしたでしょうか。多肉植物に関する本はとてもたくさんあります。ここでご紹介した5冊の本は、初心者向けから上級者向けまで、そして基本的な育てる方法から自己流の楽しみ方まで、わかりやすくまとめられたものばかりです。どの本をとってもきっとあなたのお役に立つことでしょう。ぜひページをめくってみてくださいね。
しゃべる多肉植物が登場する異色の漫画『タニクちゃん』。楽しみながら多肉植物についても学べるおすすめの漫画です。気になる方は<漫画『タニクちゃん』の3つの魅力をネタバレ紹介!>もぜひご覧ください。