秋の夜長におすすめする哀愁漂うギャグ漫画【和田輪】

怒涛のストーリー展開

著者
沙村 広明
出版日
2015-05-22

舞台は北海道札幌市。スープカレー屋店員のミナレが、飲み屋に居合わせたラジオ局員に管を巻いたことから、あれよあれよという間にパーソナリティに仕立て上げられてしまいます。

失恋、解雇の危機と負のきっかけを原動力にラジオ界に殴り込むエネルギッシュなミナレが魅力的! モヤモヤを持ち前の身のこなしと回る舌でキッパリと乗り越えていく様は痛快です。

沙村広明さんの描くキャラクターは美人とダンディなおじ様が素敵です。こちらはギャグ寄りですがシリアスものもおすすめ!

切なさのスパイスが効いている

著者
吉田 貴司
出版日
2017-06-28

別の選択をしていれば「やれたかも」しれない夜を、3人の委員が審査する漫画です。

確実に意識し合っている男女に流れてるあの独特の空気、あるじゃないですか、あれを独白のように語るのを見れるのが楽しいです。男性の主観では確実にやれてそうなエピソードにぶつけられる委員会の辛辣な判定がグッと現実に引き戻し、やれた「かも」に深みが出ます。

腹がよじれるほど笑えるわけではない、でも切なさのスパイスが加わりずっと読み進めてしまう魔力があります。

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