「ざわ…ざわ……」などの独特の擬音、人生がかかった手に汗握るギャンブルとその心理戦にギャンブル漫画の大家となった『賭博黙示録カイジ』。藤原竜也、天海由紀、香川照之などの豪華キャストで映像化された映画作品も人気の作品です。 この記事では、もはやネタか!?と思わせるほどにクオリティが高く、絶妙なセンスを感じさせる本作の深い心理戦、独特な表現法を徹底紹介!スマホの漫画アプリで無料で読めるので、気になる方はそちらも試してみてください。
『賭博黙示録カイジ』は、さまざまなギャンブルを題材とした作品。
『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』『天 天和通りの快男児』などギャンブルにまつわる漫画を多く描く漫画家、福本伸行の代表作です。
「賭博破戒録」や「賭博堕天録」という続編もあり、シリーズをとおして通称「カイジ」と呼ばれています。
2007年にはテレビアニメ第1作「逆境無頼カイジ Ultimate Survivor」、2011年には第2期として「逆境無頼カイジ 破戒録篇」がそれぞれ放送されました。
ほぼ原作を忠実に再現されているので、有名な「ざわ…」も節々で登場し、ファンを魅了しています。
また、実写映画化の第3弾『カイジ ファイナルゲーム』が約9年ぶりとなる2020年1月に公開。
作者・福本伸行のオリジナルストーリーであるため、原作には出てこないギャンブルゲームや登場人物が多数登場し、話題を呼ぶ作品となりました。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1996-09-03
本作の最大の魅力は、福本が考えるオリジナルギャンブルと、彼の代名詞ともいえる緻密な「心理戦」です。描かれるギャンブルは複雑なものではなく、単純であるからこそプレイヤー同士の心理戦が光ります。
また敵と味方ともに個性あるキャラクターで、彼らが発する心に響く名言も注目のポイントです。
今回は『賭博黙示録カイジ』の魅力を、さまざまな角度から考えてみましょう。以下のボタンからスマホの漫画アプリ『マンガBANG!』で無料で読むことができるので、これをきっかけにぜひ読んでみてください。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1996-10-02
主人公の伊藤開司(通称カイジ)は、まともな職に就かず、しょっぱい博打とビールをあおる自堕落的な日々を過ごしていました。そんなある日、金融業者の遠藤が訪ねてきます。
カイジの友人の借金が法外な利息によって385万円にまで膨らんでいたため、保証人となっていた彼に返済の請求にきたのです。
もちろんカイジにそんな額を返済できるあてはありません。するち遠藤は、借金一括返済のチャンスを掴めるというギャンブル船「エスポワール」を紹介してきました。
カイジはエスポワールにて、借金返済のためギャンブルに挑んでいきます。
やはり本作の肝は、作者・福本伸行が得意とする、敵であれ味方であれ、騙し騙される「心理戦」でしょう。キャラクターたちのそこに至るまでの過程が描かれ、彼らの深い考えを知ることができるのが醍醐味です。
その描写は時に読者をも騙し、あっと驚く展開をみせてくれることがあります。またその驚きは、主人公のカイジだけでなく、敵キャラたちも与えてくるのです。両者互角の戦いを描くからこそ、ここまで深い心理戦を表現できるのでしょう。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1996-12-03
心理戦とともに、「心理描写」もうまく描かれています。特に不安や焦りに関する描写はリアルで、読者のほうが息があがり手に汗を握ってしまうほど。
また緻密さも特筆すべきです。登場人物の心理状態を丸裸にするかのごとく惜しみなく描いているので、それぞれのキャラクターがどういう人間なのか、理解することができるのです。
「心理戦」と「心理描写」が「カイジ」の世界観を作っているといっても過言ではありません。
ギャンブルとは、互いに何かを賭けなければ成立しません。基本的にはお金とお金を賭けることで成立していますが、必ずしもお金である必要はないのです。そう、例えば指とか……。
さまざまなギャンブルのスポンサー会社「帝愛グループ」の会長・兵藤と闘う際にカイジが賭けたものは、「2000万円と指4本」。対する兵藤は「1億円」でした。このように、互いが了承すれば賭ける対象は何でもいいのですが、カイジの様子を見ていると、このような賭け事はお金をお金を持っていた方が圧倒的に有利です。
というのも、お金がないと、彼のようにお金以外の何かを賭けることになります。カイジは指や臓器などの体の一部を簡単に売ろうとするのですが、それゆえギャンブル中に正常な思考を奪われ、ただでさえあるプレッシャーが倍増してしまうのです。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1997-04-01
ここからはネタバレになりますが、カイジは兵藤との勝負で見事に指を4本切られ、さらに耳まで失います。
ちなみにこの時切られた指と耳は、その後帝愛グループの闇医者によって再生されました。闇医者ゆえに法外の治療費を請求し、さらに借金に上乗せされたという裏があります。
ただ本作では、カイジばかりが罰を受けるのではありません。帝愛グループは敗北した身内にも厳しい罰を下します。ここで有名なのが「焼き土下座」というもの。金を払うことができない者は約束を守る誠意がない者で、そのような人にはただの土下座で謝罪の心を表すことができないとして兵藤が考案しました。
アツアツの鉄板の上で膝、手、額をつけて土下座をさせられます。肉が焼ける臭いが漂い、周りにいる者たちがむせ返ってしまうのです。
このようなスリルのある罰だからこそ、ギャンブルで凄まじい頭脳のぶつかり合いが起きるのでしょう。誰しもこんな罰は受けたくないですから、火事場の馬鹿力が出るのかもしれません。
「カイジ」の世界には、帝愛グループが造っている「地下王国」というものがあります。「いかなる時でも金持ちは安全かつリッチな生活をおくるべき」という理念の元に建造されている、超豪華で超安全な核シェルターです。
帝愛グループに大きな貢献をした者だけが居住権を得ることが可能。これを「王国入り」と呼びます。王国入りができる人間は、帝愛グループの創立記念パーティーで年に1人しか発表されず、選ばれし者のための施設です。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1997-07-01
さて、そんな超絶高待遇の施設が、どうしてカイジのような庶民に関わってくるのかというと、地下王国の施設を造ったり拡張したりする人が拉致されている「地下強制労働施設」というものが存在しているからです。
そこでは借金返済のために、年間312日の肉体労働を強制されます。ただしそこで働けば利子の免除が可能で、さらに福利厚生制度もあり、寮・シャワー・病棟などの充実した施設に3食のまかないと、労働日数と労働時間に目をつぶれば意外と悪くないかもしれません。返済できるのは、およそ15年で1000万円とされています。
カイジは兵藤との勝負の後、この施設に送られ、借金の返済を余儀なくされます。もちろん、彼が地道に長い年月をかけて借金を返すはずがありません。この施設では労働者の息抜きやガス抜きの目的で、ギャンブルが認められているのです。
ここでの規則に則って、地下専用の通貨「ペリカ」を賭けた賭場が開かれます。10ペリカ=1円で、ペリカは賭け事のほかにも「ペリカ売店」で飲食物が買えたり、1日外出する権利が買えたりもします。
このように、展開にオリジナルの設定を加えるところが本作の魅力で、しかも設定自体は単純なものなので読者も飲み込みやすく、物語の世界観へと入り込みやすくなります。
他の福本作品の主人公である「アカギ」などと比べると、本作の主人公「伊藤開司」は決して善人ではありません。どちらかといえばクズです。基本的に自堕落で、楽な方に逃げたがり、お金は無駄使いをし、かといって働こうともしない……悪い点をあげたらキリがありません。
作中ではそのダメっぷりにつけ込まれることもあるのですが、彼は追い込まれてからの覚醒が凄まじいのです。その結果、ギャンブルにおいては常人を超える発想や行動をとります。
ダメな部分と覚醒後のギャップが大きいため、カイジの勝負強さが印象づけられるのです。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1997-12-03
また彼自身が「負け組」であるがゆえに、敗者への理解が深く、意外と仲間への情も厚いという一面があります。ただし裏切り者はすぐに敵とみなし、そうと認識した者には容赦がありません。
こうしたクズっぷりと時折見せる善人らしい面が7:3くらいで人間味あふれる比率なため、彼に共感を覚えます。
彼には特別な血筋もないし、努力を積んだわけでもありません。そんな完璧ではないカイジだからこそ、本作は成り立っているし、彼に感情移入してしまうのかもしれません。
カイジと対峙する敵にも味のあるキャラクターがそろっています。そんな彼らを紹介していきましょう。
まずは帝愛グループ会長「兵藤和尊(ひょうどう かずたか)」。シリーズ全編を通じた「ラスボス」とも呼べる相手です。世界中の金をかき集め、莫大な資産を持ちます。最終的に帝愛の「王国」を築き、そこの王になろうとしている男です。
生粋のサディストでもあり、人が苦しむ姿を見ることと常軌を逸したギャンブルを最上級の愉悦としています。
次に、兵藤の息子である「兵藤和也(ひょうどう かずや)」。父に似たサディストでありますが、まだ父ほどの貫録はなく、カイジの暴言に激怒したり、策に素直に感心したりするなど、年相応に描かれています。若いながらも勝負事に関しては冷静な一面をみせます。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1998-03-03
次にカイジを「エスポワール」へと送り込んだ「遠藤勇次(えんどう ゆうじ)」。表向きは帝愛グループの傘下「遠藤金融」の社長ですが、裏では法外な高利貸しをおこなう悪徳ヤクザです。
カイジとは敵対したり、味方になったりとさまざまなポジションにつきますが、最終的には裏切っておいしいところを持っていくというキレ者です。
最後に「利根川幸雄(とねがわ ゆきお)」。本作におけるカイジの大敵である、帝愛グループの最高幹部のひとりです。長年にわたり成功し続けてきた「勝ち組」であり、それゆえに「負け組」を完全に見下し、人の死に心を痛めない残酷さを持ちます。
このように、敵がみな本当の悪党。特に兵藤親子のサディストっぷりは常軌を逸していて、自分以外を人とも思っていません。そんな大悪党がいるからこそ、読者はカイジを応援したくなるのです。
カイジの魅力のひとつに、キャラクターの心や読者の心を動かす名言があります。ここではそんな名言をご紹介していきましょう。
「勝たなきゃ誰かの養分…… それは船も外界も変わらない……!」(『賭博黙示録カイジ』3巻より引用)
エスポワールにて、勝つ人間と負ける人間を目の当たりにしたカイジは、人生では何事も勝たなければ意味がないことにようやく気がつきます。
今までどこか中途半端だった気持ちを捨てて、彼はギャンブルに挑むようになるのでした。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1998-07-02
「金は命より重い……!」(『賭博黙示録カイジ』6巻より引用)
人生において何も積み重ねてこなかった者が命を賭けずに大金を得ようとする姿を見て、利根川が断言します。成功者である彼が言うからこそ、この言葉は重い意味をもつのでしょう。
「漕ぎ出せっ……!勝負の大海へっ……!」(『賭博黙示録カイジ』11巻より引用)
利根川との勝負で渾身の1勝をもぎ取ったカイジでしたが、「次は勝てないのでは?」と心に不安が襲います。それをねじ伏せて、彼は再びギャンブルに挑むのでした。
カイジのみならず、利根川などの敵キャラの言葉も心に染みてきます。まだまだ数え切れないおど多くの名言がありますが、それは自身の目でご確認ください。
福本伸行の代表的なオノマトペといえば「ざわ…ざわ…」でしょう。
この表現の由来は『天 天和通りの快男児』にて、後ろから麻雀の勝負を見ているギャラリーが「何であの牌が通るんだ!?」というように「ざわざわ」している心理描写から由来しているようです。当初は文字どおり、「ざわざわしている人」の表現でした。
それが現在では、雰囲気が尋常でない状況になったときに使われるものとなり、本作のみならず、福本作品で多く使われる彼独特の表現となりました。
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1998-10-01
また、「ジタ…ジタ…」とジタバタする様子を表したり、「ぐね…ぐね…」とぐねぐねする様子を表すことも。ご紹介したように「…」を多用する表現が目立ちます。
何となく言いやすいし覚えやすいので、日常生活で実際に使ってしまうこともあるでしょう。もしかしたら、あなたの後ろもざわ…ざわ…しているかもしれません。
カイジシリーズの続編について紹介した以下の記事もおすすめです。
『賭博破戒録カイジ』が無料で読める!ハラハラする心理戦をネタバレ紹介
「ざわ‥ざわ‥」自堕落な生活をしていた主人公が、借金返済をかけて賭け事に挑む!しかし、それはまさに人生をかけた大勝負だったのでした……。 数多くのギャンブル漫画を生み出した福本伸行が描く「カイジ」シリーズの第2弾、『賭博破戒録カイジ』が登場。福本の十八番である心理戦が、これでもか!と詰め込まれています。スマホの漫画アプリで無料で読めるので、この機会にぜひご覧ください。
『賭博堕天録カイジ』シリーズ作の魅力を徹底ネタバレ紹介!
数々のギャンブル漫画を生み出した福本伸行の代表作「カイジ」シリーズ第3弾『賭博堕天録カイジ』。いつものごとく、ハラハラするギャンブルと緻密な心理戦が描かれています。
カイジが序盤で巻き込まれることになるのが、ギャンブル船・エスポワールで行なわれている限定ジャンケンです。勝てば多額の借金がチャラになると知り、身を投じることになります。
基本的には通常のジャンケンと変わりませんが、以下のような特徴があります。
上記の条件に加え、参加者はゲーム開始前に「100万〜1000万円の借り入れ」が義務付けられます。これは、いわば船内での借金。しかも、利率が1.5%で10分複利という法外に高い利息がつくことになります。
したがって、このゲームに勝たなければ、必然的に莫大の借金を抱えてしまうことになるのです。ただのジャンケンなのに、この緻密に組まれたゲーム設定が読者を引きつけます。
限定ジャンケンで負けてしまい、結果的に膨大な額の借金を抱えることになったカイジ。
そんな彼を見かねた遠藤は、新たなギャンブルの提案をしてきます。それが、「人間競馬」。作中では、「Brave men road」とも称されています。パーティーが開催されているスターサイドホテルを舞台におこなわれました。
ルールはいたって簡単。ホテルのなかに設けられた鉄骨を先に渡りきった者が勝利となります。単純のように聞こえますが、鉄骨は8〜10mもの高さに設置されているため、落ちたら怪我をすること間違いなしの危険なゲームです。また、鉄骨は進むにつれて、だんだんと幅が狭くなっていきます。手をついたり、落下をした時点で負けです。
このゲームでは、カイジをはじめとする責務者がそれぞれ鉄骨を渡り、パーティーに参加している人々が1位を当てて賭けをします。まさに、競馬の人間版です。
レースに強制参加させられたのは全部で12人。それに対し、渡れる鉄骨は4本しかないのです。前を進んでいる他の参加者を後ろから突き飛ばすことは反則となっていません。したがって、渡りきるという集中力・忍耐力に加えて、いかに他者を出し抜いて前へ進んでいくか、瞬時に判断する能力が必要となってくるのです。
シンプルなルールですが、カイジたちは命がけでギャンブルレースに挑みます。読者は、心臓が持たないほどハラハラさせられるでしょう。
無事に渡り切ると、大金との引換券をゲットすることができます。ただ、引換券を得たからといって、簡単に大金を手にすることができるはずもなく……。そのわけは、次のギャンブルゲームで明らかになっていきます。
人間競馬で大金との引換券をゲットした後、次に待ち構えているのが「電流鉄骨渡り」です。実は、このゲームをゴールした先にある換金部屋に行かなければ、引換券は意味をなさない仕組みになっていたのです。
先ほどの人間競馬で設置されていた鉄骨と、見た目では変わりありません。しかし、今回の鉄骨にはなんと電流が流れており、地上からの高さは74メートルもあるという、格段にレベルが上がったものでした。手を触れれば感電すること間違いなく、そのはずみで落下してしまえば、死ぬことは確実。参加者たちは、絶望の淵に立たされます。
言ってしまえば、ただ棒を渡るだけの場面。しかし、死に直面する男たちが絶望のなかでも希望をもち続ける心理描写が丹念に表現されているので、読者は自然と感情移入できるでしょう。ただのギャンブルゲームではなく、人間ドラマも織り交ぜて描いている点が本作の魅力です。
電流鉄骨渡りを終えたカイジ。理不尽極まりないルールや悪どい会場の仕掛けに対し、敵に不満を訴えかけます。その声が通ったのか、カイジは最高幹部の利根川と一対一のギャンブルで戦うことに。そのときに行われたのが「Eカード」という心理戦です。
使われるのは、違うイラストが描かれたカード10枚。「皇帝」「市民」「奴隷」の3種類に分かれています。そのうちの8枚は「市民」となっているため、「皇帝」と「奴隷」はそれぞれ1枚ずつしかありません。
上記のように、3種類のカードは三つどもえの関係にあります。
1、2はターンが終了すると、それぞれ交換。したがって、「皇帝側」と「奴隷側」どちらにもつくことになります。
カードは交互に出し合い、力関係によって勝敗が決まります。ほぼ「市民」対「市民」となり、引き分けになりますが、どのタイミングで「皇帝」および「奴隷」のカードを出すか……それがこのゲームに勝つための肝となってくるのです。
出されたカードを相手の表情や動きから予測を立てる心理戦。裏をかくと見せかけて相手を出し抜くなど、慎重な判断力が必要になってきます。
このゲームでカイジは、金ではなく自分の「聴力」を賭けます。要するに、負けたら片耳が聴こえなくなってしまう状況に。こうして自分の体を賭けることしか、ゲームに挑む方法がなかったのです。正気の沙汰とは思えない行動です。
2人の対戦結果は、ぜひ本書でご確認ください。
Eカードの勝負を終えたカイジは、とうとう兵藤との勝負に挑みます。
カイジが準備したのは、大量の紙切れと当たりくじ1枚。このくじを両者引き合い、先に当たりを取った者が勝つという単純なルールです。
外から見えないよう、どんな容器に入れたらよいか?という議論に対し、カイジは開封していないティッシュ箱を用意させます。実は、事前に彼は細工を施していました。ティッシュ箱の側面にわずかな隙間があることを利用し、開封せずに当たりくじを仕込んでおいたのです。それをわざと敵が手にとりやすいような場所に置いておきました。
ただ、さすがは帝愛のボス・兵藤。カイジの目論見には早々に気がつきます。はたしてカイジは企み通り、展開を進めることはできるのでしょうか?
- 著者
- 福本 伸行
- 出版日
- 1996-09-03
ここまで、作品の設定や名言、ギャンブルのゲームをご紹介してきました。『賭博黙示録カイジ』は、1996年に連載がスタートしています。2017年現在でも続編が連載されているほど、長く愛されている名作です。
独自のルールが盛り込まれたギャンブルゲームが多々登場し、そのたびに壮絶な心理戦がくり広げられます。カードを使ったものから、ティッシュ箱という身近なものを使ったゲーム、そしてルールは単純だけど命懸けの綱渡りなど、多岐にわたります。
追い詰められていく主人公。緻密な心理描写は、読んでいくうちにこちらまでヒヤヒヤしてしまうほどです。
まだ読んだことがない方は、ぜひ一度試し読みしてはいかがでしょうか?スマホのアプリでは、無料で読むことができます。『賭博黙示録カイジ』の世界に入り込んでみてくださいね。
「カイジ」の魅力をさまざまな角度から考察してみました。きっと、まだまだ魅力はあるはずなので、ぜひともご自分で読んで探してみてください。