ザ・特殊能力者たち!童心をくすぐる本(戦国時代忍者編)

ザ・特殊能力者たち!童心をくすぐる本(戦国時代忍者編)

更新:2021.12.5

「ONE PIECE」も「ジョジョの奇妙な冒険」も「HUNTER×HUNTER」も能力者たちの戦いにワクワクする。そして能力がすごくても必ず勝てるとは限らないところが面白いですよね。 そんなザ・能力者たち。今回は戦国時代の忍者に絞って並べてみました。ジャジャーンと必殺技を使うSFっぽいものから現実に鍛錬の末に会得したであろう生々しい毒々しい秘技まで多くのキャラクターが登場します。 忍者って聞くとまぁ僕みたいな子供大人は「カックイイ!!」と無条件に思ってしまうのですがそんな方々はこれらの本を読んだら意外に印象変わるかもしれませんよ。けけけ。

ブックカルテ リンク

最後の伊賀者

著者
司馬 遼太郎
出版日
2007-02-10

戦国時代、史実を元にした短編集。実は忍者というのは影の存在というより現代で言えばホームレスのような集団だったのかもしれません。表題作の最後の伊賀者での忍者の使う技は技というよりも心理学で人を誘導するというもの。怖いっす。そして、生活からそうなったのなら技というか忍者の生きる術そのもので、ドロドロとひどく人間くさい忍者のお話。

甲賀忍法帖

著者
山田 風太郎
出版日
2010-07-24

打って変わってこちらはカックイイ!に尽きる身体的なSF技をくり広げる甲賀忍者VS伊賀忍者の闘いのお話。腕が伸びる忍者、髪の毛で相手を切り刻む忍者、身体の中に毒を仕込んでる忍者、顔を変えられる忍者と個性的なキャラクターが目白押し。文句なしに一気読みしてしまいますよ! 漫画化・映画化もされてます。

忍びの国

著者
和田 竜
出版日
2011-02-26

こちらも文献から史実を元にした忍者物語。こちらも超人的な身体能力の個性的キャラクターが多く登場しますが(誇張もあるでしょうが)、精鋭集団というよりは隠れ集落の閉鎖的な環境が生んだ怪物たちという言い方が正しいのかもしれません。 脳みそと身体どちらの意味でもこいつら人間じゃねぇ!って奴らがガッシャンガッシャンやり合います。

戦国時代の余談

著者
和田 竜
出版日
2012-10-26

和田竜さんと言えば「のぼうの城」が代表作ですが、その時期と「忍びの国」の作家活動の裏側の取材秘話や文献を読んで紹介したい逸話とその感想など面白おかしく書かれているエッセイです。歴史のサイドストーリーにまた忍者も存在していたのですがその忍者が後世に残した秘伝書がおもしろすぎ。たとえば“如夢忍”という術、書かれている内容は「人が寝入ってから忍び込むべし」とのこと。こらっ!! かっこよく言いたいだけか!!

今月の一枚

今月の一枚

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