幅広い世代から愛される人気作者・田中芳樹の代表作である『銀河英雄伝説』。SF小説でありながら歴史小説のような重厚さを持つ本シリーズには、本編(本伝)と外伝がありますが、今回は本編(本伝)全巻の魅力をご紹介します。 漫画作品はアプリで読むことができるので、気になった方は、まずはそちらから読んでみるのもいいかもしれません。
本作は、『創竜伝』や『アルスラーン戦記』の作者として知られる田中芳樹の代表作で、1982年に1巻が発表されて以来幅広い世代からの人気を得て、2017年現在は1500万部を超えるベストセラー小説になりました。
アニメ化をはじめ、コミック化、ゲーム化など幅広いメディア展開をしながら、本編全10巻、外伝全5巻が刊行されています(注:出版社により巻数の違いがあります)。
SF小説ではありますが、超能力やロボットといったようなものは登場しません。その代わり、数多くのキャラクターによる群像劇、それぞれの思想や過去、人間模様などを、宇宙を舞台に壮大なスケールで描いていて、架空の歴史小説のようになっています。
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現代より数千年先の未来。銀河帝国の若き大佐ジークフリード・キルヒアイスは、自軍の戦況を伝えるべく同じ年の宇宙艦隊司令長官の元へ赴きました。彼の名前は、ラインハルト・フォン・ローエングラム。
すでに自軍の倍以上の数の敵軍に囲まれている状況に提督たちが青い顔をするなか、「常勝の天才」と呼ばれるラインハルトは、「銀河帝国軍が有利」だと言い切ってみせるのでした。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2007-02-21
地球から銀河へと進出した人類は、巨大な二大陣営に分かれて争いをくり返していました。ひとつは皇帝と貴族による独裁国家である「銀河帝国」、もうひとつはそんな帝国を脱出し民主主義を掲げる「自由惑星同盟」です。本作は、この2つの勢力にそれぞれ天才が出現したことから始まります。
ひとりは、ラインハルト・フォン・ローエングラム。銀河帝国側の主人公です。若くして頭角を現し、軍人としての能力は「常勝の天才」と称さています。蒼氷色(アイス・ブルー)の瞳と金色の髪を持つ美青年で、帝国軍からは尊敬と忠誠を一身に浴びる人望も持ち合わせている一方で、親友のキルヒアイスとの身長差を悔しがるなど子供っぽい一面もあります。
もうひとりは、ヤン・ウェンリー。自由惑星同盟側の主人公であり、「不敗の魔術師」と称されています。その呼び名の由来は、人の心理を見抜き自在に戦術を操る能力に長けていたことにありました。権力を振りかざす人間を嫌悪しますが、部下を含め人格者に対しては敵味方関係なく敬意を払うという、誇り高い人物です。
本シリーズでは、この2人が紡いでいく歴史が壮大なスケールで描かれていきます。舞台は未来ですが、重厚な文章と、時折挟まれる歴史家のコメントが、物語に歴史小説的な雰囲気持たせているのです。
はじめのうちはその雰囲気から小難しさを感じるかもしれませんが、導入部分である1巻はそれほど分量も多くないので、慣れればサクサクと読めてしまうでしょう。特に次巻以降からは、戦いや人物の生い立ちなど盛り上がるシーンが多くあるので、ぜひこの先も手に取ってみてください。
イゼルローン要塞に所属する戦艦ユリシーズは、哨戒の任務を遂行するため、イゼルローン回廊と呼ばれる宙域を進んでいました。途中、一隻の船を発見したユリシーズは臨戦態勢に入りますが、その時、相手の船から通信が送られてきます。
それは、交戦の意志はなく話がしたいというものでした。どうやら相手は敵軍の使者らしく、司令官であるヤン・ウェンリーと話がしたいというのですが……。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2007-04-25
着々と権力を手にし、宇宙統一の野望に向けて進んでいくラインハルト。そんな彼の画策によって、自由同盟軍のヤンは自国でのクーデター対処を余儀なくされていました。本巻に2人の対決はなく、それぞれの国内での戦いが描かれています。
注目してほしい人物は、ジークフリード・キルヒアイスです。彼は幼い頃からラインハルトと面識があり、成長してからは副官として重要な働きをしていました。ラインハルトもたびたび彼に助言を求めるなど、強固な信頼関係を築いていたこともわかります。
彼の半身のような存在でもあるキルヒアイスが、なんと本巻で死亡してしまいます。その死にざまも親友らしいものだったのですが、詳細はぜひ実際に読んで確認してみてください。
覚えきれないほど多くのキャラクターが登場することで有名な銀河英雄伝説ですが、最後まで面白く読むことができる要因のひとつは、やはり彼らが魅力的であることです。本巻時点でもすでに多くのキャラクターが登場しているので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
自由惑星同盟軍に所属する指揮官のひとり、ダスティ・アッテンボロー少将率いる2200隻もの艦隊が、イゼルローン回廊を進んでいました。目的は、哨戒任務の他、新兵や訓練兵の大規模訓練というものです。そのなかに、16歳になったばかりのユリアン・ミンツもいました。
ある時、船はいきなり未確認艦船軍に遭遇します。アッテンボローは新兵や訓練生を率いて敵に対抗することを決めますが……⁉︎
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
本巻の冒頭で登場する16歳のユリアン・ミンツは、もとは戦災孤児で、自由惑星同盟が制定した「トラバース法」という法律のもと、ヤンに養育されている少年です。
「トラバース法」とは、戦災孤児を軍人のもとで養育するというもので、それによってユリアンもヤンのもとへやってきたのでした。15歳までヤンに養育されたユリアンは、彼のことを尊敬し、同じ軍人になる道を選んだのです。
ユリアンは優等生タイプであらゆる能力に優れていますが、ヤンの役に立つということが目的であるため、彼を超えようとは思っていません。そんなユリアンが本巻で初陣を迎えるわけですが、もともと彼が軍人となることに賛成ではなかったヤンは、帰還した後に意外な言葉を向けるのでした。
この時のヤンの言葉に胸を打たれる方も多いかもしれません。彼はどんな言葉でユリアンを迎えたのでしょうか。
ユリアンの存在は、物語においてこれからもますます重要になってきますので、要チェックです。ストーリーと合わせてぜひ追いかけてみてください。
銀河帝国の帝都オーディン。ラインハルトは、帝国宰相首席秘書官であるヒルダから、憲兵総監のケスラーが面会を申し出ていると報告を受けます。執務室に通されたケスラーがラインハルトに告げたのは、「オーディンに旧大貴族派の残党が侵入したらしい」ということでした。
フェザーン自治領という場所に亡命していた彼らが、なぜ危険を冒して帝都に侵入してきたのか、ラインハルトはその意味を探ります。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2007-08-25
銀河帝国の帝都オーディンにて、執務をこなしていたラインハルトのもとへやってきたヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ。彼女は男性が重用される銀河帝国において、女性ながら帝国宰相首席秘書官という要職につき、抜群の政治センスをもって、ラインハルトからの特別な信用を得ています。
ブルーグリーンの瞳と短い金髪が特徴で、少年っぽさが残る中性的な魅力を持つ彼女は、穏やかな性格と芯のしっかりとした性格を持ち合わせています。正式名称はヒルデガルドですが、通称ヒルダと呼ばれることが多く、ラインハルトからはお嬢さんという意味でフロイラインと呼ばれることもありました。
ちなみにオーディンは銀河帝国の首都ですが、町ではなく、惑星そのものの名前です。ちょこちょこと登場する地名になるので覚えておくといいかもしれません。
また、本巻以降で大きな動きがありそうな地名として、フェザーンがあります。商業惑星国家として、銀河系内でも豊かなフェザーン自治領は、ここまでは帝国軍とも同盟軍とも繋がりを持っていました。しかし、帝国軍の勢力拡大に合わせ同盟軍の切り捨てを画策しはじめたことによって、同盟軍はだんだんと不利な立場へとなっていってしまうのです。
少しずつ追い詰められていく状況にヤンがどう立ち向かっていくのか……さらに目が離せなくなっていく展開にドキドキすること間違いなしの一冊です。
新年を迎え祝杯をあげる、ラインハルトをはじめとした帝国軍の軍人たち。しかし礼服ではなく軍服のままの祝杯であることが、これから戦いが起こるということを明確に表していました。
若き提督であるラインハルトは、帝国軍最年少大将であるナイトハルト・ミュラーらとともに、これから待ち受けているであろう自由惑星同盟との戦法について話し合います。
一方で自由惑星同盟でも、フェザーンが帝国軍の手に落ちたとの知らせを受け、新年を心から祝える者はいませんでした。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2007-10-31
新年を迎えたのは戦いの最中。ラインハルトの意向もあったとはいえ、帝国軍が礼服を着ずに軍服で祝うなど、細かいところで戦争を予感させる描写に冒頭から思わず引き込まれてしまいます。
一方、帝国軍に苦戦を強いられている同盟軍は、帝国軍以上に新年を祝える気分ではありません。前巻でフェザーン自治領が帝国軍の手に落ちたことをきっかけに、同盟軍はかなり追い込まれていたのです。直接の戦いの描写だけでなく、生活の中にも争いを感じさせる描写はリアリティ抜群です。
そんな冒頭には、ナイトハルト・ミュラーというキャラクターが登場します。帝国軍の最年少大将で砂色の瞳と髪を持つ青年です。
敵からも味方からもその能力を高く評価されており、特に守勢時の戦いに優れていることから、「鉄壁ミュラー」、「歩く堅忍不抜」などと呼ばれています。シリーズにおいても、後に帝国を支える重要なキャラクターになるのでぜひ覚えておいてください。
本巻では、フェザーン自治領を手に入れた帝国軍の侵攻が活発化してきており、それに対抗する同盟軍の活躍が何よりの見どころ。同盟軍を率いるのはもちろんヤンです。「常勝の天才」と「不敗の天才」の対決は、やはり他のどんな戦いよりも手に汗を握るものがあるので、ぜひ一気に最後まで読んでみてください。
ついに宇宙を統一したラインハルトは、自ら帝位につきました。一方、帝国軍に敗れたヤンは同盟軍を退き、元ヤンの副官であったフレデリカと結婚、新しい生活を始めていました。
しかし、そんな平和に見える時間も束の間です。軍を退役したとはいえ、それまでのヤンの働きを知る帝国軍は彼のことを危険視し、排除しようと動きはじめていました。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2007-12-23
ラインハルトにとって悲願であった宇宙統一。その野望をついに果たした彼は、ついに皇帝の座につきます。一方で、軍を退役したヤンはフレデリカと結婚、年金生活に入ります。
フレデリカはもともと、ヤンの副官として働いていた女性です。記憶力と事務処理能力においては右に出る者はいないほど優秀で、「コンピューターのまたいとこ」などとも呼ばれています。
軍人を退役するまでは、その能力によってヤンの立てた作戦を支えていました。性格も穏やかで優しい彼女は、どんな悲劇にも立ち向かう強い気質を兼ね備えています。
その気質は、本巻からクライマックスにかけて発揮されています。強い女性として描かれる彼女の魅力をもっとも味わえるこれからの展開に、ぜひ注目してみてください。
本巻はこれから始まるクライマックスに向けての序章的な役割が強く、展開自体はそれほど派手ではありません。しかし、皇帝として事務仕事をこなすラインハルトが戦場に赴きたいのを我慢する姿だったり、幸せな結婚生活を始めたもののさまざまな圧力を受けて苦悩するヤンとフレデリカの姿だったりと、キャラクターたちのいろいろな面が垣間見える一冊でもあります。
他の巻とは違う面白さのある本巻を、ぜひ楽しんでみてください。
ラインハルトが皇帝に即位し幕を開いた新帝国暦。その1年目、ラインハルトは長らく惑星オーディンにあった玉座を、惑星フェザーンに移していました。
一方、御前会議に出席するために集まった、銀河帝国軍の統帥本部総長のオスカー・フォン・ロイエンタール、宇宙艦隊司令長官ウォルフガング・ミッターマイヤーらは、逃亡中のヤン・ウェンリーについて話し合っていました。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2008-02-29
ラインハルトが皇帝に即位したことで、ローエングラム朝銀河帝国が成立し、暦も新帝国暦として新たな年数を刻むことになりました。その1年目、ラインハルトは首都をオーディンからフェザーンに移すなど、着実に新しい帝国を築きあげていきます。
そんな新たな帝国において気がかりなのは、やはりヤンことです。前巻でフレデリカと結婚し年金生活に入った彼でしたが、そんな幸せも束の間、さまざまな陰謀に巻き込まれて再び戦場へと舞い戻ってくることになっていました。
同盟軍の崩壊も間近と追い詰められた状況のなか、ヤンはイゼルローン要塞を再び奪取することを決めます。イゼルローンは、ここまでのストーリーでもきわめて重要な要塞のひとつとして描かれてきました。この要塞が帝国軍と同盟軍の領地を結ぶ位置に置かれているからであり、どちらの陣営においても軍事拠点として重要なものだったからです。
1度はヤンによって無血開城され同盟軍の拠点となっていましたが、その後帝国軍の手に落ち、軍事拠点とされていました。ヤンはそれを再度奪取しようと考えたのです。
本巻の見どころは、やはりヤンによるこのイゼルローン要塞の奪取作戦。かつての仲間が集結し、作戦を決行していく様子は手に汗を握るものがあります。彼の活躍も終わりに近づいてきているので、特にヤンが好きという方はぜひ楽しみながら読んでください。
新帝国暦2年。皇帝ラインハルトはイゼルローン回廊征服に向けて動き出していました。そのためには要塞を落とすことが必須。帝国軍はすでに要塞に向けて艦隊を前進させていました。
すべては要塞を守るヤン・ウェンリーを討伐するため。ヤンと同盟軍を同義と考えているラインハルトは、帝国軍すべての力を持って彼と対峙しようとしていたのでした。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2008-04-25
イゼルローン要塞を再び手にしたヤンでしたが、もちろんラインハルトも黙ってはいません。イゼルローン回廊の征服を目指すラインハルトは、持てる軍事力のすべてを要塞に向けていました。それはもちろん要塞を落とすことが目的でもあるのですが、ラインハルトにとっては、因縁の相手であるヤンを倒すための総攻撃でもありました。
ラインハルトにとっては、「同盟軍」と「ヤン」は同義であり、ヤンを倒すことこそが帝国軍の勝利。つまり、ヤンひとりを帝国軍の総力で倒そうとしているわけですが、それはヤンに対する最大の賛辞でもあったのです。
ラインハルトとヤンは敵同士ですが、互いにその能力と人格を認め合っています。敵対する2人に正義も悪もなく、ひとりの人間として敬意を払い合う誇り高い姿勢は、この物語を魅力的なものにしている要因のひとつです。
しかしヤン・ウェンリーは、この巻でテロリストに殺されてしまいます。作者の田中芳樹は、主要キャラクターであっても容赦なく死亡させてしまうことで知られていますが、主人公のひとりであるヤンの退場にはショックを受ける方も多いかもしれません。
好きなキャラクターが死んでしまうのはとても悲しいことですが、裏を返せば彼らにそれだけの魅力があり、読者は心から好きになれたということです。ヤンの最期の生きざまをじっくりと読んでください。
テロリストの手によりヤンを失った同盟軍は、その意志を引き継いだフレデリカとユリアンを中心に再起を図ります。そんななかユリアンは、ヤンを失ってからというもの、彼のお気に入りの場所であった森林公園のベンチへ毎日訪れるようになっていました。
そこに来たからといってヤンに会えるわけではありませんでしたが、彼にとってはそうすることが一種の儀式のようになっていたのです。その日もいつものように公園を訪れた後、執務室へと向かっていたユリアンでしたが、そこに声をかけてきた人物がいました。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2008-06-28
前巻で主人公のひとり、ヤン・ウェンリーが死んでしまい、悲しんだ読者も多かったかもしれませんが、物語上でも彼の死は大きな転機となっています。ヤンを失った後の同盟軍は、イゼルローン要塞に「イゼルローン共和政府」を成立させていました。
その指導者としてヤンの意志を引き継いでいるのが、彼に養育されたユリアンと、妻であるフレデリカです。フレデリカは共和政府主席、ユリアンは18歳ながら同盟軍の司令官を務めることになりました。そうして彼らは再起を図っていたのです。
一方、好敵手であるヤンの死を悲しんでいたラインハルトでしたが、そんな彼のいる銀河帝国にも新たな陰謀が動きはじめていました。それにより、帝国では反乱が勃発します。その首謀者となってしまったのが、オスカー・フォン・ロイエンタールです。
帝国の主要提督だったオスカーは、同じ提督で無二の親友であるミッターマイヤーとともに「帝国軍の双璧」と呼ばれるほどの人物。しかし、反乱の道を選んでしまった彼は、親友であるミッターマイヤーと戦うことになります。
物語も終わりに近付いてはきましたが、それでも展開は終息するどころかさらに加速していきます。親友同士の戦いなど胸を打たれる対峙が続くので、ぜひ最後まで読んでみてください。
新帝国暦3年。皇帝ラインハルトは、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを自分の妻とすることを発表しました。彼女のお腹にはすでに子供もいます。戦いに満ちた昨年とは違い、今年こそはよいことがありそうだという期待に、帝国は喜びに満ちていました。
しかしそんな喜びも束の間、ラインハルトの体は病魔に侵されはじめていたのです。
- 著者
- 田中 芳樹
- 出版日
- 2008-08-30
いよいよ完結を迎える本シリーズ。ラインハルト率いる帝国も、新帝国暦3年を迎えていました。
本巻の冒頭で、ラインハルトはヒルダと婚約します。彼女の懐妊という出来事に、帝国の人々は喜んでいました。しかしそんなラインハルトにも、だんだんと最期の足音が聞こえてくるのです。
これまでもたびたび発熱をくり返していたラインハルト。すべては病魔のせいであり、彼の体はかなり弱ってしまっていました。そんななか、帝国軍と同盟軍は、ついに最終決戦を迎えます。
ここまで非常に濃い内容を読み進めてきただけに、シリーズ最後の一冊である本巻を手にするのが寂しいという方もいらっしゃるかもしれません。ラストは手放しでハッピーエンド、ではありませんが、それこそが本シリーズの醍醐味ともいえるでしょう。
未来のことを描きながら、まるで歴史書を読んでいるかのような重厚なシリーズの最終巻を、ここまでの物語を思い返しながらじっくりと味わってみてください。
本作は『封神演義』などで知られる藤崎竜によってコミカライズされています。漫画版が気になる方は<漫画『銀河英雄伝説』の魅力を全巻ネタバレ紹介!面白い!>の記事もあわせてご覧ください。
いかがでしたか?今回は本編(本伝)をご紹介しましたが、他にも外伝が刊行されています。本編を読んで『銀河英雄伝説』の魅力にハマっていただけたら、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
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