食欲の秋、読むとお腹がすいてくる本3冊【MISAKI】

和菓子の魅力を味わう

和菓子のアン (光文社文庫)

著者

坂木 司

出版日

2012-10-11

私は洋菓子より和菓子が好きなので、題名に惹かれて手にとってみました。ほのぼのとした優しい世界観があって、読んでいて心が安らぎます。のんびりと読みたい方にオススメの一冊です！


デパ地下の和菓子売り場を舞台に、物語が繰り広げられていきます。デパ地下ならではの裏話も知ることができ、興味深く読み進められました。登場人物がみんな個性的なのですが、特に主人公であるアンちゃんの可愛らしいキャラクターに好意をもちました。


和菓子についての知識がたくさん書かれてあり、あらためてその魅力を知り、日本の文化の素晴らしさを感じることができました。次から次へとさまざまな美味しいものが紹介されていくので、読んでいるうちに和菓子を食べたくなってしまうこと間違いなし！

レシピを見ながら実際に料理できる

最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり (角川文庫)

著者

椹野 道流

出版日

2016-05-25

「ばんめし屋」という料理屋さんで働く元俳優の海里のもとに、刑事の仁木から、ある木版画家の悩みについて相談されるところからお話が展開されていきます。


途中少しヒヤッとする場面がありドキドキしましたが、最後はスッキリとした爽快な気持ちになれる、読んでいて楽しい物語でした。小説ですが、こんなにも読んでいる時にお腹がすいてしまう作品に出会ったのは初めてです。料理が紹介されている場面では、レシピも書いてあり、実際に家で作ることができるところもポイントの一つです。


どんな料理が紹介されているのか気になるので、別のシリーズも読みたいと思います。

コーヒー好きな方におすすめ

名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)

著者

クレオ・コイル

出版日

2006-10-02

題名にもありますが、コーヒー好きな方にオススメしたい一冊。私自身、読んでいて無性にコーヒーが飲みたくなってしまい、途中からはコーヒーを飲みながら読み進めていきました。


ニューヨークにある老舗コーヒーハウスを舞台に、主人公クレアが事件の謎に立ち向かっていく物語。クレアとクレアの元夫と、この事件で知り合ったクィン警部補との三角関係にも必見です。また、コーヒーの知識やレシピも書いてあり、簡単にマネできるものばかりでとても参考になりました。


物語の中のお店の雰囲気が素敵に書かれてあるので、一体どんな美味しいコーヒーが飲めるのだろうかと想像するだけでワクワクが止まりませんでした。