「麦わらの一味」の狙撃手ウソップ。物語が進むに連れて少しずつ頼れる存在へと成長してますが、やはりウソップといえばウソとヘタレキャラ、そして時折見せる勇敢さですよね。今回は今までついたウソの中から厳選してご紹介します。
まずウソップがウソをつくようになったきっかけですが、父親ヤソップが赤髪海賊団に入ったことと、母親バンキーナの病気が理由です。
幼い頃、病で倒れ寝たきりの状態だった母親に元気になってもらうため、父親の海賊船が来たとウソを言ったのがきっかけで、それからウソをつくようになります。母親の死後も村の人たちにウソを言い続けており、村の人たちは怒りを通り越して呆れつつもウソップの心情を知って黙って耐えてました。
「海賊が来たぞーっ海賊が来たぞーっ!!!
父ちゃんの海賊船が来た!!!
父ちゃんがおれたちのこと迎えに来たよ!!!
か…母ちゃんが元気になったら航海に連れてってくれるって!!!だから」
(『ONE PIECE』5巻より引用)
このウソがウソップの初めてのウソ。この時もう1つウソを言うのですが、それは最後にご紹介します。
ウソップについては<漫画「ワンピース」ウソップ6つの魅力!無類の嘘つき、いまやゴッド!>で詳しく紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1998-10-01
シロップ村の村人たちによく言っていたウソ。
「みんな大変だーっ!!!海賊が攻めてきたぞーっ!!!」
(『ONE PIECE』3巻より引用)
これは『イソップ童話』の「オオカミがきたぞ!」と同じですね。いつも村の人たちにこのようなウソをついてたので、カヤの屋敷の執事クラハドール(百計のクロ)の正体を偶然聞いてクロの手引きで海賊が村に攻めてくると知った時、村の人たちにクラハドールの正体について話しますがクラハドールの正体の話をいつものウソだと思い、村の人たちは誰も信じてくれません。
それどころか前日にクラハドールと言い合いをしてたので、クラハドールに仕返しするウソだと勘違いされてカヤにまで幻滅されてしまいます。
シロップ村に訪れたルフィたちに言ったウソ。
「おれはこの村に君臨する大海賊団を率いるウソップ!!!人々はおれを称え、さらに称え〝我が船長〟キャプテン・ウソップと呼ぶ!!!」
「この村を攻めようと考えているのならやめておけ!!このおれの8千万の部下共が黙っちゃいないからだ!!」 (『ONE PIECE』3巻より引用)
このウソをルフィは信じますが、ナミには見破られてしまいます。
病気で遠出することができなかったカヤに聞かせてあげてたウソ。
「おれが5歳の時 南海に住む巨大な金魚と戦った時の話だ」
「まず驚いたのは あのフンのでかさと長さだ。おれは てっきり大陸だと思って上陸しちまったのさ」(『ONE PIECE』3巻より引用)
ページをまたいでウソは続きます。「その金魚はどうしたの?」というカヤの問いかけに対して「その時 切り身にして 小人の国へ運んだが いまだに 喰いきれて ないらしい」。
これは外の世界を知らないカヤのためについてたウソ。カヤはこのウソに気づいてたのですが、気づいてないふりをしてウソップの話す冒険譚を楽しく聞いてました。
実はこの2つの嘘は、その後の物語で登場してます。
まず「金魚のフン」は、リトルガーデン編のラスト「島食い」という巨大な金魚が登場します。「島食い」は、別れを告げ出発したゴーイングメリー号を飲み込もうとするのですが、ドリーとブロギーの奥義“ 覇国”によって麦わらの一味は助けてもらいます。
巨人族の彼らが大陸と間違えてしまうほど大きいフン、ウソップがついた「巨大金魚と島と間違えるほどの巨大なフン」という嘘が実在してたことになります。
もう一つの「小人」は、ご存知トンタッタ族。トンタッタ族のレオは「でかいから僕ら王国全員で食べても数ヶ月もつれすよ」と言っていました。
これはドレスローザに生息している巨大で凶暴な金魚「闘魚」のことです(レオ曰く金魚の仲間)。これで「巨大金魚を食べきれない小人」というウソも事実になったってことですね。
カヤの屋敷に忍び込んだ時、執事のクラハドール(百計のクロ)に言ったウソ。
「ああ…!それはあれだ…おれはこの屋敷に伝説のモグラが入って行くのを見たんだ!!で、そいつを探しに…」(『ONE PIECE』3巻より引用)
この「伝説のモグラ」。その後アラバスタにてモグモグの実の能力者のミス・メリークリスマスに出会ってますが、悪魔の実の能力者なので伝説のモグラではありません。ウソップたちは会ってませんが、実は巨大モグラが扉絵連載に登場してるのをお気づきでしょうか。
空島編で登場したエネルの部下ゲダツにスポットを当てた扉絵連載(314話からスタート)『うっかり青海暮らし』のVol.12「ウッカリ起こした伝説の土番長」で登場してます。その後ゲダツと戦って部下にされたりとたびたび登場して最終的にアラバスタまで開通して温泉を掘り当ててるので、もしルフィたちが再びアラバスタに行くことがあるのであればウソップと伝説のモグラと出会える日があるかも。
先程の話の続きで、クロの正体の話を聞きつけたウソップ海賊団の3人(ピーマン・にんじん・たまねぎ)にこんなウソを言ってます。
「いつものウソに決まってんだろ!!あの執事の野郎ムカついてたんで海賊にしたててやろうと思ったんだ!!」(『ONE PIECE』4巻より引用)
ウソップ海賊団の3人組は、カヤと同じく人を傷つけるウソに幻滅して離れてしまいます。もちろんこのウソは彼らを巻き込まないためのウソ。ウソップは村を守るため、そして「海賊が攻めてきた」をいつものウソにするため百計のクロと海賊たちに立ち向かうのでした。
百計のクロの部下、ジャンゴと下っ端海賊たちに言ったウソ。
「……忠告だ!!!今の内に引き返さねェと 一億人のおれの部下どもが お前らを潰すことになる!!!」(『ONE PIECE』4巻より引用)
全員騙されないと思いきゃジャンゴは騙されてましたね(笑)。
クロネコ海賊団との戦いに決着がつき、カヤとウソップ海賊団の3人に頼んだ、村の人たちへの最後のウソ。
「今回みてェなことでもない限り こんな辺鄙な村を襲おうなんて海賊は今後現れねェだろう。村のみんなだってその辺は安心して毎日を暮らしてる」
「このまま何もなかったことにしよう」
「何も起きなかった……みんなウソだったんだ…」(『ONE PIECE』5巻より引用)
村の人たちに不安を与えないためにこのようなウソをつくなんて本当に立派です。生まれ育った村のために命をかけたり、不安を与えないようにしようとする、本当は勇気があって優しい性格だからこそルフィも自分の海賊団に迎え入れたんですね。
これは子どもの頃、ウソップ海賊団に言ってたウソ。
見つけたトカゲに「ドラゴンだ捕獲しろォーっ!!」
凶暴そうな犬に「ケルベロスだ追い払えっ!!」
八百屋の店主に「逃げろ八百屋星人だァ!!!」
まぁこのぐらいのウソなら幼い頃の遊びの一つとして行ってる方もいますよね。自分も似たようなことをしてました。ただウソップは実際にこれらの生物と遭遇することになります(八百屋星人じゃないよ)。
スリラーバーク編ではドクトル・ホグバックが造ったケルベロス(頭一つキツネ)。パンクハザード編ではシーザーとDr.ベガバンクどちらが造ったのか分かりませんがドラゴンに遭遇してます。
ココヤシ村で、ゲンさんを殺そうとしたアーロンに言ったウソ(ハッタリ)。
「おれの名は勇敢なる海の戦士!!!キャプテ~ン・ウソップ!!!世界はおれを恐れ魔界から来た男"ウソップ大魔王"と呼ぶ。今逃げ出せば許してやろう!!おれには8千人の部下がいる!!!」(『ONE PIECE』9巻より引用)
当然アーロンにはまったくの無意味だったわけですが、このセリフの前に「火薬星」をアーロンに直撃させてゲンさんを助けてますから、初期のウソップのちょっと格好いい登場シーンでした。
ちなみにこの「8千人」は「麦わら大船団」として実現しかけてます。ウソップの直属の部下ではないにせよ、5600人というここまでの大規模な海賊船団になったのはドンキホーテファミリー幹部シュガーの玩具化から救った“ゴッドウソップ”の貢献のおかげなので、もうウソップの部下と言ってもいいでしょう(いいの?)。
ウソップの首に刃物を突きつけ、部下を切ったゾロの居場所を聞き出すアーロンに言ったウソ。
「し…知らねェよ。おれは別にゾロとは関係ねーんだ!!助けてくれ!!!」(『ONE PIECE』9巻より引用)
これはヘタレすぎるし、酷いですね。このウソップのウソにアーロンの部下はチュウが「チュッ♥下手なウソはやめときな。お前もアーロンさんに直接歯向かったんだ。どの道 助かる見込みはねェよ」言うと「オオヨ おれとゾロはマブよマブ!!おれに指一本触れてみろ!!ゾロが お前らブッ殺しに来るぞ!!!」。
さすがウソップすごい変わり身の速さです。
偉大なる航路(グランドライン)で最初に訪れた町ウイスキーピークの酒場の女性たち(正体はB・Wの賞金稼ぎ)に言ったウソ。
「そこでおれはクールにこう言ったんだ。『海王類どもめ。おれの仲間達に手を出すな!!』」(『ONE PIECE』12巻より引用)
これは完全なウソですが、女の子たちに昔の武勇伝を得意げに自慢して話す人っていますよね。このあとウソップとサンジは酔いつぶれて寝てしまい、この町の異様さに察知したゾロがB・W幹部(Mr.9ペア&Mr.ペア)と賞金稼ぎの相手をします。しかし途中で目が覚めたルフィが、ゾロが町の人を切りつけたと勘違いしてルフィとゾロは戦うことになります。
仲間になったアラバスタ王女ビビに言ったウソ。
「まァ だが 援護はおれに任せとけ!!ちまたじゃ手配書の3千万ベリーはおれの後頭部にかかってんじゃねェかって噂でもちきりだ!!」(『ONE PIECE』13巻より引用)
これはルフィの手配書写真に小さくウソップの後頭部が写ってたことから言ったと思われるウソ(見栄っ張り)です。物語が進みエニエス・ロビー編が終わったあと、変装したときの「そげキング」の名で3千万ベリーをつけられることになるとは、この頃のウソップは思いもしなかったでしょう。
ドラム王国編で、病気のナミを連れてサンジとともに先行して山を登っていたルフィに言ったウソ。
「はっはっはっバカいえ おれはそこに山があれば登る男だぜ!しかしこの絶壁はちょっとした冒険だったな」(『ONE PIECE』17巻より引用)
実はゾロ&ビビと一緒にロープウェイを使って山頂へと登ったというしょうもないウソ。ちなみに同ページの別コマでこんなウソも言ってます。
「あれだ 途中で巨大コンドルに襲われた所は まァおどろいたぜ。だがそう そこはやはりおれ!」(『ONE PIECE』17巻より引用)
一年中冬の冬島ドラム王国でコンドルはないかな(笑)。
海ねこ(海王類)と遭遇した時にチョッパーに言ったウソ。
「ハ…はハは あんなもんにびびるとは お前まだまだだな」
「よーし おれがカームベルトで海王類と勇敢に戦った時の話をしてやろう」(『ONE PIECE』18巻より引用)
海王類自体かなりのでかさですけど、大型とはどのくらいなんでしょうね…。
「ウソップ粉砕(バウンド)」をMr.4に炸裂させ、Mr.4&ミス・メリークリスマスに言ったウソ。
「沈めた戦艦は数知れず…人は…おれをこう呼ぶよ"破壊の王"」(『ONE PIECE』20巻より引用)
ウソップかっこよくキメてましたね。5tハンマーを回しながら言ってたのですが、これがハリボテじゃなかったら、もっとかっこよかったんですけどね……。
こちらもミス・メリークリスマスに言ったウソ。
「教えてやろうか…!!ここまでずいぶんとB・W社員が、おれ達の手によって消されてたと聞いてるハズだが…!!」
「実は全部おれの仕業だ!!!」
「しかもおれには8千人の部下がいる!!!」(『ONE PIECE』20巻より引用)
ここでも「8千人の部下」言ってましたね。しかも「全部おれの仕業だ」なかなかのハッタリです。そして仲間であるはずのチョッパーまで騙されてましたね(笑)。
ちなみにウォーターセブンでのルフィとの決闘でも「8千人の部下」は言ってるのですが、状況が状況だけにルフィには通用しませんでした。
巨人族の何十倍もある謎の怪物(実は空島の住人の影)と遭遇した後、チョッパーに言ったウソ。
「おれはな…………チョッパー」
「本気出せば、あんなのでも勝てたんだぜ」
「昔10匹倒した事がある」(『ONE PIECE』24巻より引用)
明らかなウソにも簡単に騙されてしまうチョッパー可愛いですね。
空島編で、不法入国など様々な罪で「雲流しの刑」(実質死刑)に対し、ルフィ・ゾロ・サンジがホワイトベレー隊を倒した時に言ったウソ。
「よーし、とにかく戦いの方はおれの指示した〝フォーメーションB〟成功だ」(『ONE PIECE』26巻より引用)
あの状況でいつ指示したの?と思うけど、やはり簡単に騙されてしまうチョッパー。
サンジが作ったじゃがいものパイユ(フランス料理)を食べた時にチョッパーに言ったウソ。
「パイユってのは 大怪獣パイユのしっぽの肉だ!!俺が仕留めたのさ!!全長100mあったぜ」(『ONE PIECE』34巻より引用)
まぁ確かにパイユって聞かれても、料理に詳しくないと一体何なのか分からないですけど、さすがに大怪獣はないかと…………・
ゾロの運任せの無謀な策で海列車ごとエニエス・ロビーに空中ダイブで突入するのですが、無事エニエス・ロビーに到着したあとに言ったウソ。
そげキング「私の指示どおりだ」
チョッパー「……ホント!!?」(『ONE PIECE』40巻より引用)
チョッパーまたもや騙されちゃいました。そもそも変装の「そげキング」という存在自体に騙されちゃってます。
ロー、ドフラミンゴ、藤虎’(イッショウ)の激しい三つ巴の戦いで大地が崩れ(ほぼ藤虎の能力が原因ですが)、地下のトンタッタ王国が揺れたとき、ウソップが思わず「あわわわ畜生こんな所で死にたくねェよー」と言ってしまい、この発言に疑問を持ち始めたトンタッタ族に対して言ったウソ。
「な…なんて…実は今の揺れこそが おれの〝覇気〟だ!!」
(『ONE PIECE』72巻より引用)
大地が揺れるほどの覇気!さすがウソップです(笑)。まぁ大地を揺らすほどの覇気は習得してませんが、このあと「見聞色の覇気」を開花させて長距離射撃を成功させます。
覇気の件のあと、序盤でも紹介した闘魚をご馳走になるのですが、レオが「ウソランドは大人間だからよくお腹に入るれすね」と言ったっときに言ったウソ。
「おれの戦隊『ウソランダーズ』のルフィランドなら1匹丸かじりだ!!」
(『ONE PIECE』72巻より引用)
さすがのルフィでも闘魚の丸かじりはキツそう。しかも勝手に変な戦隊のメンバーに入ってるしと思いましたがルフィならノリノリでやってくれそうです。ただこのあとゾロやフランキーと合流するのですが、フランキーならともかくゾロもウソップのウソに察してゾロランドとして話を合わせた時は意外でした。
トンタッタ族についてしまった根本的にダメなウソ。
このウソに関して少し説明します。初めトンタッタ族に敵として認識されていて、ロビンとともに『ガリバー冒険記』みたいに囚われます。このときウソップは冒険家(植物学者)モンブラン・ノーランドの本を見つけ、ノーランドの子孫と言って逃れます(この描写は一切なし)。
ノーランド・モンブランはトンタッタ族のご先祖を救ったヒーローとして崇められていて、闘魚を件で、「ウソランド?」という名前にロビンが疑問を問いかけたときウソップは事の経緯を説明します。そして「ウソランドが彼の名を言い当て…モンブランの子孫だと語った時は感動しました!!!」と言ったトンタッタ族に
「見ろおれの頭を!!このクリヘッドが一族の証!!!」
(『ONE PIECE』72巻より引用)
たまたま被ってたメットの頭頂部がクリっぽく尖っていたので、モンブラン・ノーランドの子孫として通用したウソ。こんなんで騙されてしまうとは、どれだけピュアな一族なのでしょうか?しかしこの後ウソップは、ドンキホーテファミリーを討ち滅ぼすための指揮を取らされるとは思いもしなかったでしょうね。
シャボンディ諸島編で、ロビンが元ロジャー海賊団副船長シルバーズ・レイリーから「歴史の本文(ポーネグリフ)」とロジャーのことについて聞いたあとウソップが、本当に「ワンピース」が最後の島にあるのか尋ねたとき、ルフィがレイリーから「ワンピース」について聞いたら海賊をやめると言い出したので慌てて言ったウソ。
「お…おれだって聞きたくねェよ!!
そうだ おれ!!『ワンピースについて知ったら死ぬ病』だったァ!!」
(『ONE PIECE』52巻より引用)
それじゃウソップはラフテルに行ったら死んでしまうことになるんですね(泣)。
ちなみに病気関連のウソではこのようなのもあります。
シロップ村で、ウソップ海賊団のたまねぎが「道化のバギーの海賊船を見た」と言ってきた時についたウソ。
「おれは実は〝おやつを食わねば死んでしまう病〟なんだ」
(『ONE PIECE』3巻より引用)
このあと相手が3人だけ(ルフィ・ゾロ・ナミ)と知り、ウソップは村の平和を守るためルフィたちの元へと向かうのでした(笑)。
アラバスタでのB・Wとの戦いに決着がつき、ルフィを除く一味たちが合流してアラバスタ王宮に向かいます。このときウソップは重症だったためゾロに足を持って引きずってもらってるのですが、ゾロに「お前しっかり歩けよ!!」と言われたとき言ったウソ。
ウソップ「ああ…それが聞いてくれ…『これ以上歩いたら死んでしまう病』に」
ゾロ「じゃ、そこにいろ」
ウソップ「待てったら!!!」(『ONE PIECE』23巻より引用)
Mr.4の4tバットくらったりしてるので、ボロボロで動けないのは分からなくもないですが、ただゾロもMr.1との戦いでかなりの深手を負ってるので、そのゾロに頼むのは良くないんじゃないのかな。
戦闘をした形跡がないのに、帆や船長や航海士などがいない海賊船(キバガエル海賊団)に遭遇し、島の異様さに危機感を感じたときに言ったウソ。
ウソップ「うわっ…!!おい、みんな聞いてくれ」
サンジ「チョッパー!ウソップが『島に入ってはいけない病』だ」
ウソップ「!! ウッ……!!」(ギクッ)
チョッパー「それは治せねェ」(『ONE PIECE』32巻より引用)
サンジに、これから言おうとしたウソ見破られてしまいましたね(笑)。
燃えさかる島パンクハザード付近にて、「侍に切られる」という謎のSOSが一味の電伝虫に受信されます。ルフィの「助けに行くぞ」で、探索組と留守番の二手に分かれることになるのですが、クジ引きによりルフィ・ゾロ・ロビン・ウソップが選ばれます。そんなパンクハザードに上陸するときに言ったウソ。
「ああ…2年前の持病がまさかの再発だ…」
「おい お前達 実は おれは『島に入ってはいけない病』なんだ…!!!」(『ONE PIECE』66巻より引用)
あの持病がまさかの再発。成長したと思ったのですが……。
デービーバックファイト一回戦「ドーナツレース」でウソップが言ったウソ。
「実はおれは『レースに出てはいけない病』で…」(『ONE PIECE』33巻より引用)
デービーバックファイトで負けてしまうと相手の海賊団のものになり服従しないといけなくなります。そりゃ不安だろうし、フォクシー海賊団のような小物海賊団に入りたくはないですね。
最後は、幼い頃に病気で死にゆくお母さんに言ったウソです。
「そんな…死んじゃうような言い方やめろよ・・・・・・!!
く…薬の話を知ってる!?伝説の薬があるんだ!!
どんな病気でもなおしちゃう伝説の薬なんだ!!
あっちの海の向こうに…!!」
(『ONE PIECE』5巻より引用)
これは冒頭でも紹介した最初のウソ「父ちゃんの海賊船が来た」のあとに言ったウソ。ちょっと悲しい話で泣けてくるのですが、ただこのウソに関しては実現する可能性があります。チョッパーの夢が「どんな病気も治す万能薬になる」だったので、幼いころのウソップのウソをチョッパーが「伝説の薬」として叶えてくれるかもしれませんね。
ウソップのウソについて取り上げましたが、いかがでしたか?初期の頃はかなりのヘタレキャラだった彼も、成長した新世界編以降ではこんなセリフを言ってます。
「まいった…おれも衰えたな。昔はもっとウソをぶちかましたもんなのに……今やそれができちまう!!!」(『ONE PIECE』65巻より引用)
新魚人族海賊団戦で言ったセリフなのですが、ウソップかっこいいですね。大物海賊などの強い人物の前や危険な島への上陸ではまだまだヘタレな一面を見せてますが、昔のウソップからしたらかなり成長してます。得意の射撃とグリーンポップ、新たに習得した見聞色の覇気でどんな活躍を見せてくれるのか、そしてどんな面白いウソを言って楽しませてくれるのか今後が楽しみです。
そしてシロップ村を離れる時、カヤとウソップ海賊団の3人組に言った
「なんかそれもさみしいな。今度この村に来る時はよ ウソよりずっとウソみてェな冒険譚を聞かせてやるよ!!」(『ONE PIECE』5巻より引用)
グランドラインで経験したウソみてェな冒険譚をいつかシロップ村に戻った時に4人に聞かせてあげて欲しいですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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「ワンピース」の考察や「ワンピース」好きにおすすめの漫画を「ワンピース」好きのホンシェルジュがお届けする特集です。