漫画「スケットダンス」神回ランキングベスト10!ギャグからお色気感動まで

更新:2021.12.11

学園で人助けをする「スケット団」の日常や活躍を描いた、学園コメディ漫画。キレのあるギャグと畳かぶせるようなボケ、時折入るシリアスで熱いストーリーが人気となりました。この記事では、神回と人気の高いエピソード10個をランキング形式でご紹介。ネタバレを含むので、まだ読んでいない方はご注意ください。 なお、下のボタンのアプリから読むことができます。

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漫画「スケットダンス」とは?あらすじを紹介!

開盟学園にある「スケット団」は、生徒が楽しい学校生活を送れるよう、生徒の相談事やトラブルの解決など人助けを目的とする部です。しかし、舞い込む依頼はどれも雑用に近いものばかりで、実際は学園の便利屋のように扱われています。

スケット団のメンバーは、お調子者だけどやる時はビシッと決めるリーダー・ボッスン、元不良でスケット団きっての武闘派な副部長・ヒメコ、頭脳明晰でクールな情報屋・スイッチの3人です。

3人は今日もスケット団として、時に真面目に、時にぐだぐだにしながら、学園の生徒のために熱く活動するのでした。

著者
篠原 健太
出版日
2007-11-02

本作は、2007年から6年にわたり「週刊少年ジャンプ」にて連載。コミックスは全32巻が刊行されています。スケット団の日常や、依頼人のために活躍する姿を描いた学園コメディ漫画であり、2011年4月にはテレビアニメ化もされました。

畳み掛けるようなギャグと、テンポのよいストーリー展開は、ついクセになる面白さがあります。コミカルなギャグパートのみならず、シリアスで熱いストーリーにも定評があり、スケット団3人の過去回には多くの読者が心を動かされたことでしょう。

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漫画「スケットダンス」の主要キャラクター

●ボッスン/藤崎 佑助(ふじさき ゆうすけ)

本作の主人公・ボッスンは、角つきの赤い帽子とゴーグルがトレードマークのスケット団部長。お調子者でデリカシーはないですが、困っている人を放っておかない優しい性格で、仲間がバカにされた時は本気で怒るなど、誰よりも熱い心を持っています。    
 

●ヒメコ/鬼塚一愛(おにづかひめ)   
 

本作のヒロイン・ヒメコは、スケット団の副部長。明るく活発な性格で、作中ではボッスンたちのボケにツッコミを入れています。ケンカが得意で、対人戦ではほぼ負け無し。過去にはその強さから「鬼姫」と呼ばれた時代もありました。

 

●スイッチ/笛吹和義(うすいかずよし)  
 

スイッチは、スケット団の頭脳担当。自分の声では喋らず、弟・正文(まさふみ)が開発した音声合成ソフトを通して会話しています。肩から下げたノートパソコンで、ソフトの操作や情報調査などをしており、知識と情報でスケット団をサポートします。  

著者
篠原 健太
出版日
2008-04-04

●中馬鉄二(ちゅうまてつじ)  
 

スケット団顧問の化学教師で、生徒から「チュウさん」とあだ名で呼ばれています。マッドサイエンティストで、実験室で爆薬や怪しい薬品を作ってはスケット団を巻き込むトラブルメーカー。   

 

●椿佐助(つばきさすけ)  

正義感と責任感が人一倍強い少年で、生徒会副会長を務めています。何事にも真剣に取り組む彼は、曲がったことが大嫌いで、教師以上に厳しく校則を守らせるほど。  

●キャプテン/高橋千秋(たかはしちあき)   

ソフトボール部のキャプテンやクラスでも学級委員を務めるなど、周囲をぐいぐい引っ張っていく活発な少女です。学園で孤独だったヒメコやサーヤを気にかけるなど、優しくて友達想いな人柄。  

●サーヤ/安形紗綾(あがたさあや)  

ツンデレ気質の少女で、生徒会庶務・安形惣司郎(あがたそうじろう)の妹です。スケット団に、自分の性格をどうにか直したいと相談した時から、親身になってくれたボッスンに好意を寄せています。

 

10位:スケット団の戦闘担当、鬼姫の過去編

ヒメコの過去が収録されている7巻。過去のトラウマから他人を信じられなくなっていたヒメコが、ボッスンとキャプテンの真っ直ぐな友情に救われる展開に、心がじんわりと温かくなるエピソードです。

中学2年の頃、関西から東京に引っ越したヒメコは学校で加納ありさと出会い、親友になります。

ある日、ヒメコはありさが不良と一緒にいるのを目撃。心配するヒメコは彼女が不良に呼び出された場所へ向かいました。

しかし、そこでヒメコを待っていたのは、大勢の不良を従えるありさ。彼女は過去のいじめのトラウマから、自分が弱者扱いされるのが嫌いで、自分に同情してきたヒメコが許せなかったのです。

親友の裏切りにショックを受けつつも、ヒメコはその場で不良たちを全員返り討ちにします。

その日を境に、ヒメコはいろんな人から喧嘩を売られるように。喧嘩に明け暮れる日々を過ごすうちに、ヒメコは「鬼姫」と呼ばれるようになっていたのでした。

著者
篠原 健太
出版日
2009-03-04

高校生になったヒメコは、自宅から遠い開盟学園に入学。そこでボッスンとキャプテンに声をかけられます。他人と距離を置きたいヒメコは2人を煙たがりますが、彼らの真っ直ぐな想いに押され、徐々に心を開くように。

ある日、キャプテンが悪い男たちに脅されてしまいます。ヒメコはボッスンに嘘の呼び出し場所を教え、自分は1人でキャプテンを助けに公園へ。 
 

男たちの予想外の強さに、ピンチに陥るヒメコですが、そこへ助けに来たのは、別の場所へ向かったはずのボッスンで……。心から信頼できる友人がいることの大切さに、あらためて気付かせてくれるエピソードです。

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9位:イケメン男子の女子回?

メインの男子キャラが女装する姿が読める19巻。男子の女装に盛り上がるヒメコたちに、思わず共感した女性読者も多いのではないでしょうか。

生徒会会計のウサミは男嫌いで、男子に触れられると「男好きで女嫌いなバニー」に変身するという特異な体質の持ち主です。

彼女の男嫌いを直すため、ヒメコや他の女子が男装しますが、あえなく失敗。ヒメコの提案により、ボッスン・スイッチ・椿の3人が女装することになり……!?

著者
篠原 健太
出版日
2011-07-04

ボッスンたちとのガールズトーク中、椿に触れたウサミは、自分が変身しないことを確認します。これで男嫌いを克服できたかと思いきや……?意外な展開がまっているので、その結果はぜひ実際に手にとってご確認ください。

ボッスンとスイッチのリアルすぎるガールズトークや、どこかぎこちない感じの椿に注目です。

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8位:感動の最終回、ついにあいつが立ち直る?

開盟学園の卒業式、卒業生答辞でボッスンの代わりにスイッチが登壇します。最初はいつものように音声合成ソフトで喋っていたスイッチですが、途中でパソコンを閉じ、なんと自分の声で喋り始めました。

引きこもっていた自分を救ってくれたボッスンや、学園で出会った友人や学園への感謝の想いを、涙ながらに熱く語るスイッチ。彼の言葉に学校の思いはひとつになり、体育館中に歓声が湧き上がりました。

著者
篠原 健太
出版日
2013-08-02

卒業後、海外へ行くボッスンを空港まで見送りに来たヒメコは、勇気を出してボッスンに自分の気持ちを伝えます。

最終巻の32巻ラストに収録された、スケット団の卒業式のエピソード。スイッチが立ち直る姿や、スケット団や学園の仲間がそれぞれの未来へ進む姿が描かれており、読者にとって感慨深いエピソードになっています。

感動の最終回はぜひ、本作を読んで確かめてみてください。

 

7位:可愛いは正義?ちっこなってん回

ボッスンは、中馬が作った若返り薬をうっかり飲んで幼児化してしまいます。中身はそのままに幼児化したボッスンを見たヒメコは大興奮。スイッチも悪乗りし、2人はボッスンを子供扱いして可愛がりますが、当の本人は全く面白くありません。 

その後、ボッスンは中馬の用意した成長薬で元の姿に戻りますが...。

著者
篠原 健太
出版日
2008-01-04

不思議な薬でボッスンが小さくなるエピソードは、2巻に収録されています。幼児化したボッスンを見た椿が、「チッコナッテン」と珍言するシーンが印象的です。

ボッスンのキレのあるツッコミや、スイッチのかぶせボケも面白く、じわじわ笑いがこみ上げてくるでしょう。

番外編の「ビスケットダンス」では、スケット団や生徒会のメンバーが幼児化して登場します。気になる人はぜひ、番外編も読んでみてください。

 

6位:スケット団の頭脳担当スイッチの重すぎる過去

スイッチには、1歳年下の弟・正文がいました。兄弟仲は良かったのですが、自分より遥かに頭がよく、好意を寄せていた山内紗羽(やまうちさわ)とも親しい弟を見て、しだいに嫉妬するように。

その嫉妬心から、沙羽の友人・平井雪乃(ひらいゆきの)に「正文と紗羽が付き合っている」と嘘を付きます。雪乃は失恋から紗羽を逆恨み。さらには紗羽の幸せを壊そうとして、正文が標的になり……。最悪の事態を迎えます。

5巻に収録された、スイッチと弟の過去回です。普段のコミカルな作風とは真逆の、凄惨で救いのない展開に、多くの読者が衝撃を受けたことでしょう。

正文を模倣した姿に変わっていくスイッチや、紗羽との苦く切ない別れなど、悲しい展開の連続に、読んでいるこちらも胸が締め付けられます。 

著者
篠原 健太
出版日
2008-10-03

27巻と28巻に収録されている「スイッチ・オン」では、弟の死後引きこもりになったスイッチが、ネットの裏サイトである事件を起こしたことでスケット団と関わる様子が描かれています。
 

ボッスンがスイッチを救うため、彼の部屋に強引に乗り込むシーンは、本作きっての感動の名シーンです。

 

5位:サーヤ告白!

学園ものらしい、甘酸っぱい青春ストーリーが5位にランクイン。

修学旅行後、ある事情でボッスンと気まずくなっていたサーヤですが、悩んだ末にボッスンに想いを伝えることを決意します。

ボッスンと2人きりになったサーヤは、「好きだよ」と告白。しかし、彼には恋という感情がよく分からず、「女性として見られない」と断ります。

サーヤも告白したことで吹っ切れ、自分の想いに自信を持つようになりました。 
 

著者
篠原 健太
出版日
2011-07-04

サーヤが告白するエピソードは、19巻に収録されています。あっさりとした告白シーンや、告白後の吹っ切れた彼女の表情に、切なくも爽やかな青春を感じるでしょう。

サーヤの真っ直ぐな想いがひしひしと伝わってくる、サーヤファンにおすすめのエピソードです。

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4位:爆笑必至!校歌制作回

スケット団は校長から、新校歌の作詞の依頼を受けます。ところが、流れてきたメロディは、2019年現在、日テレ系列で日曜17時30分から放送の国民的長者番組のテーマ曲にそっくり。なんとか歌詞をつけようとするスケット団ですが、どう考えても校歌にそぐわないノリの曲に苦戦します。

そこで、リズムを優先して歌詞を作成。その結果、少女の照子とカッパが出てくる謎の青春物語が誕生。

その後もスケット団の暴走は止まることなく、合いの手や振り付け、外国語のフレーズなど、もはやなんでもありの校歌に。 
 

著者
篠原 健太
出版日
2011-02-04

17巻に収録されている、読者から伝説と評された作中屈指のギャク回です。後半になるとツッコミ不在のカオスな空気になり、ボケ倒したままノンストップで駆け抜ける展開に笑いが止まりません。

テーマ曲を聞いて、思わずこの校歌の歌詞を口ずさんだ人も読者も多いでしょう。 
 

32巻では、卒業生を送る会で新校歌の劇をやるエピソードもあるので、気になる人はぜひ読んでみてください。

 

3位:水着回×ゲスリング部

ボッスンはみんなと海水浴場へ行く道中、誤って透明化の薬を飲んでしまいます。

動きを止めているときだけ身体が透明化し、身体の一部を動かすと姿が見えてしまうという効果。彼は薬の効果を、同じく海水浴へ来ていたゲスリング部にうっかり話してしまい、ゲスリング部は全員薬を飲んでしまいます。

透明化を使いこなし、間近で女子の水着姿を凝視するゲスリング部ですが…。 
 

著者
篠原 健太
出版日
2013-04-04

ゲスリング部が透明化する水着回は、30巻に収録されています。

見どころは、ゲスリング部の飽くなき情熱。自分の姿を見られてしまうリスクを恐れず、時にアクロバティックな体制で女子の水着姿を見るところは、ゲスながらあっぱれというべきでしょう。

夏を楽しむ女子たちの姿や、ラストのヒメコの逆襲にも注目です。

 

2位:主人公ボッスンの過去編

生まれてから一度も父親を見たことがないボッスンは、14歳の秋、たまたま見つけたビデオテープの映像に父・桐島亮介(リョウスケ)が映っているのを見て、今まで関心がなかった父に関心を持ち始めます。

その後、彼はアルバムである写真を見つけます。自分が生まれる2ヶ月前なのに、お腹がまったく大きくなっていない母の写真。ボッスンが母に問いただすと、衝撃の事実を聞くことになり……。 

その事実にショックを受けたボッスンは、思わず家を飛び出してしまいます。
 

気がつくと、父の事故死した場所に来ていました。苛立っていた彼はその場にいた不良とけんかを始めます。そこへ止めに入ったのは、かつて父が車から庇った男の子・三島泰介(みしまたいすけ)でした。

泰輔から真相を伝えられ、彼は「困っている人を助けよう」と決意し、新たな道を歩み始めます。

著者
篠原 健太
出版日
2009-11-04

2年後、文化祭でボッスンは、お産で自分を取り上げてくれた椿医師から、またもや驚きの事実を伝えられるのでした。

10巻に収録された、ボッスンの衝撃の過去が明らかになる回です。作中でボッスンと椿は要所要所でまったく同じ行動を取るのですが、それがこの伏線に繋がることに、驚いた読者も多いのではないでしょうか。 
 

ボッスンの義母や実の両親、椿医師の親の愛情にほろりと来るエピソード。ラストでボッスンと椿が互いに「誕生日おめでとう」と言い合うシーンは、本作でもトップクラスの名シーンです。

 

1位:修学旅行回

修学旅行で、2泊3日のスキーに行くボッスンたち。目的地へ向かうバスの中で、サーヤは隙を見てボッスンにヒメコのことを聞こうとします。

しかし、途中でヒメコが車酔いを発症。中馬はヒメコに酔い止め薬を渡し、ボッスンと椿には入れ替わり薬を渡しますが、ここで薬の渡し間違いがおき、ボッスンはヒメコと入れ替わってしまいました。

入れ替わり薬は予備がなく、ボッスンとヒメコは、修学旅行が終わるまで入れ替わったまま過ごす羽目に。なんとかやり過ごす2人ですが、そこへサーヤが登場し、事態はさらにややこしいことになっていきます。 

著者
篠原 健太
出版日
2010-09-03

前半では、少年ジャンプ掲載ギリギリを攻めたギャグ満載のストーリーを、後半ではキャラの恋愛模様や心情に重点を置いたシリアスなストーリーを展開しており、読者はいろんな意味でハラハラさせられることでしょう。

笑いあり、お色気あり、シリアスありの修学旅行回は、15巻と16巻に収録されています。入れ替わったボッスンとヒメコがどう修学旅行を乗り切ったのか、気になる人はぜひ本作を読んでみてください。

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怒涛のギャグと軽快なテンポで進む、人気の学園コメディ漫画。シリアスで熱いストーリーもあり。王道展開の少年漫画を求める人におすすめです。

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