もう今日は疲れた、誰にも会いたくないし、何にもしたくないけどリフレッシュしたい……。そんなあなたにオススメなのがリリー・フランキーの本。エロくてくだらなくて、でも独自の深い考察があり読んでいて飽きないエンターテイメント!しかも彼はイケメンな訳ではないのにキツイ下ネタを言いながら女性に人気。モテたい男性も、リフレッシュしたい女性も必見!今回はリリー・フランキーの魅力が伝わる5作品をご紹介します。
リリー・フランキーは1963年福岡県の生まれ。彼をご覧になったことのある方は多くいると思いますが、職業を聞かれるとタレント?イラストレーター?と疑問符がつく方が多いのではないでしょうか。彼の仕事はイラストレーター、作家、役者、写真家など様々です。「漠然とした表現欲」のみがあり、「道具の名がついた職業の人」にはなりたくなかったと彼は言います。
彼の仕事のひとつ、執筆業を例に彼の人柄を少し紹介します。彼のメインの仕事はエッセイやコラム。そしてそのほとんどの内容は下ネタ。それを書く理由はエロを話して誰かが傷つくことはないからだと言います。だからか、言葉を使って表現された彼の世界はエッセイも小説も優しいです。その優しさが、どれだけ下品で激しい内容を語っても人を惹きつける理由なのでしょう。
切れ味が魅力のリリー・フランキーは対象への観察眼がとても鋭いです。相手を的確にとらえ、本質を書く。そんな彼ですが、この作品はエッセイ。距離感が彼自身に近く、本人は「恥ずかしい」と言います。
- 著者
- リリー・フランキー
- 出版日
- 2005-10-05
本作は6年の連載の中から厳選したエッセイ集。ある意味鋭すぎるキレとエネルギーは、厳選されたことできれいにまとまっており、とても読みやすいものになっています。内容も初心者にオススメの下品度合いです。本人も思い入れがあるとのことで、文庫版あとがきはちょっとした小説のように詩的なものになっています。
少しでも気になったらまずはここから。ディープなようで軽くまとめるような泣かせるような……そんなごたまぜのリリー・フランキーの世界。まずはこの作品から覗いてみてはいかがでしょう?
モテテクニックやスタイリッシュな生活をすすめてくる、女性向け啓発本のコーナーにありそうなタイトルです。しかし、趣旨は似ていても斬り方はリリー・フランキー流。ギャグと下ネタ、彼の独特な考えによってある意味超実用的に女子たちに向けて書かれたものです。
- 著者
- リリー・フランキー
- 出版日
- 2010-11-29
リリー・フランキーは女子たちに怒りにも似た熱量で伝えてきます。「性にもっと敏感になれ」と。それは下着であったり胸の谷間であったり、匂いであったり、毛問題であったり……。そしてそれに合わせて書かれたイラストはほのぼのと可愛いのに内容はザ下品。すごい角度でえぐってきます。
普段手抜きしている女性には痛くとも勉強になり、男性からすると女性の気持ちが下ネタを通して理解できます。モテモテリリー・フランキー先生に女子のお作法と生態をご教授頂きましょう。
名言と聞くと何を思い浮かべますか?過去の哲学者、偉大な発見をした科学者、それとも現代の敏腕経営者や波乱万丈な人生を送った有名人でしょうか?リリー・フランキーの言う名言とはそれにあらず。彼は日常生活の中でふと出てしまった、荒削りな本心のかたまりのことを名言とし、それらを心のノートに書くようになりました。
- 著者
- リリー・フランキー
- 出版日
リリー・フランキーの日常に出てくる人たちがまた濃い。路上で何やらうずくまる男、人んちのベッドの上で天を仰ぐ見知らぬ男、彼氏お手製の刺青をもつ女……。そんなシチュエーションから既に気になる人物たちの言葉は全部が全部ハードコア。その人の一生や業を垣間見てしまったような濃さの一言が並びます。
読み終わった後はそんな愛すべき人たちの言葉が頭の中でチカチカとまたたき、あなたの頭の中に消えない星座を描き出すでしょう……。ほとんどは引くくらいに濃すぎて、異様な興奮を覚えて眠れなくなるかもしれません。
みんなのエロや真面目な問題にふら~っと、でも核心を突いて向き合ってくれるこの本。身近なよくある悩みから、リリー・フランキーにしか言えないような下の悩みなど、彼は独特の持論を展開し、そのオリジナルの言葉には向き合ってくれている誠実さを感じます。
- 著者
- リリー フランキー
- 出版日
- 2009-10-26
しかし遅刻魔でも有名な彼、気分がのらないとそれなりの返ししかしません。相談相手に「もう帰れよ」と言うこともしばしば。そして最後には電マを渡してこれからも頑張れよと、おそらくプラスの方角だと思われる方に背中を押してくれます。
色んなことがはちゃめちゃで、当たり前なんてどうでもいいと思えてくるカオスな駆け込み寺がここにあります。悩みがある人もこれを読んで電マを買って一晩寝れば3割くらいは負担が減るかもしれません。(当社比)
「美」とは何か。日本美女選別家協会会長であり、会員番号♯001のリリー・フランキーと各界の有識者が考え、語り合います。美とは私たちを正の方向へと導いてくれるもの。その、存在が不確かなものを追い続ける、考えるという行為自体に意味があるのだとリリー・フランキーは語ります。
- 著者
- 日本美女選別家協会
- 出版日
彼と毎晩のようにカートリーマァム片手に電話で美について語り合う黒住光はこうも言います。すべての女性に存在する美の現れ方には差がある。ひと目見て分かる美女、話して分かる美女、看護婦の制服を着せた時にだけ分かる美女……。その違いを選別する思慮を身につけることによって「美人を呼ぶって言ったのに、コレかよ!」と合コンで声を荒げる悲劇のない平和な社会が実現されるのだと……。
そんな深いようでくだらないような見識を、48のトピック、2つのボーナストラックをつけた大満足のボリュームで読むことができます。水着やお菓子など軽いものから、ウェット&メッシー、死などディープなものまであなたの美の探究心を掻き立てるものが必ずあります。というより胸焼けするほどのボリュームと内容なので、この本は塩辛のように少しずつ舐めるように味わいましょう。その生臭さと濃い味わいはあなたがまだ知らない未知の味を教えてくれます。
いかがでしたか?女性も男性も何だかカッコイイ!と思うリリー・フランキー。軽く笑える本も、ディープに考えを突き詰めた本も笑えた後に、普通や常識なんてもんより、自分が思う大事なものを大切にしなよ、と肩を支えてくれるような優しさがあります。そんな優しさとだらしなさが彼の人気の理由。モテモテリリー・フランキーの魅力をあなたも彼の言葉で体験してみてください!