こんにちはモノブライト ギターの松下です。この連載も今回で最終回! 2年間大変お世話になりました! ただの気まぐれな本好きの僕が(あまりにもハードルの高いジャンルですからゆえ)実際書いてオススメするという難しさをいつも楽しく勉強出来たのもホンシェルジュのおかげ。ありがとうございました!
何かの終わりは何かの始まり。ということで惜しみながら何かと離れるということは人生でも多々あることだと思います。僕もバンドは活動休止ということでこれから新しい世界に旅立ちます。
そんな折に中学の同窓会があったのですが、立場状況が変わっても変わらない場所や感覚・こころ、みたいなものがやっぱりあると思う。言葉にするのが難しいけどその何かを共有した人達で集まるとその時そのものが色褪せずに蘇るあの不思議だ。
変わらないというのとはちょっと違うと思う。みんな人は変わって行くし、そうあるべきだと思う。だから語弊を恐れず書くと、変わらないものにするには変わっていくことが大切なことなんでしょうね。
そんなネバーランドみたいなものをたくさん作れたのなら地味とか派手とかそういった価値観ではない、つまりは「生きてるだけでまるもうけ」というやつだ。
そんな思いを最終回によせてラストツアー中思わず手にとった本をご紹介します。
では、また会う日まで!!
- 著者
- 恩田 陸
- 出版日
- 2003-05-20
男子校の寮にて年末にあえて帰省しない同級生4人の7日間の物語。一人のある告白からそれぞれの秘密が浮き彫りになっていきます。お互いのメッキを剥がしあう一見危うい人間関係も結果的によいバランスで成り立つというのはよくあることですよね。家族でも友情でも恋愛でも辿り着けないありえないような感情感覚だって普通に存在するものだと思う。
- 著者
- 有川 浩
- 出版日
- 2012-03-09
3人のおっさんが若いものに負けてたまるか!といった痛快活劇。老いて益々盛んという言葉はそのままの意味と、そうあるべきであるという精神的なことの意味があるらしい。何がエモいっておっさん3人が集まって生き生きし始めること自体ね。正しい正しくないとかじゃなくて満ち満ちた生命力に感動!
- 著者
- 岩中 祥史
- 出版日
- 2009-03-02
この本マジで最高。ちょっとしたディスりも感じられるほど札幌人の生態についてよく書かれている。うわー! わかるわ!的な。東京で暮らしながら全国回ってきたけど北海道って極論外国だ。あ、ちなみにモノブライトは札幌結成のバンドなんです。上京してからよく考えたらメンバーと札幌についてガチャガチャよく話してたと思う。確かにディスりや土地への怒りもあったと思う。勘違いして欲しくないのですが怒るって望むってことなんですよ。地元愛があればあるほど良くなって欲しくて、不満で望むもんなんです。
シーユーアゲイン!!
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。