シーユーアゲイン!最終回によせて【松下省伍】

シーユーアゲイン!最終回によせて【松下省伍】

更新:2021.12.2

こんにちはモノブライト ギターの松下です。この連載も今回で最終回! 2年間大変お世話になりました! ただの気まぐれな本好きの僕が(あまりにもハードルの高いジャンルですからゆえ)実際書いてオススメするという難しさをいつも楽しく勉強出来たのもホンシェルジュのおかげ。ありがとうございました!

2006年、桃野陽介(Vo / Gt)を中心に、松下省伍(Gt)、出口博之(Ba)の北海道・札幌の専門学校時代の同級生でバンド結成。2007年、「未完成ライオット」でメジャーデビュー。2009年、2ndアルバム『monobright two』をリリースし、10月には大阪・なんばHatch、東京・日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ『BRIGHTEST HOPE』を開催。ギターロックの表現の幅を広げるべく、様々なサウンドメイキングに意欲的に挑戦。その集大成として3rd アルバム『ADVENTURE』を2010年10月にリリース。2012年にはデビュー5周年を迎えてのワンマンツアー『LIVE-RALLY』を全国7カ所にて実施。2013年にはキャリア初となるベストアルバム『Remain in MONOBRIGHT』もリリース。。翌年、2014年3月にはZepp Tokyoでのワンマンライブも開催された。2015年6月にデビュー当時からのメンバーでもあったドラムの瀧谷翼が脱退。夏に、メンバーのソロ活動を経て、同年10月に新体制で新境地を目指す。2016年4月20日には、2年半ぶりとなるオリジナルアルバム『Bright Ground Music』をリリースした。また、現在4:52からフジテレビにてオンエア中の新作アニメーション『ぼのぼの』の主題歌に、モノブライトの書き下ろし楽曲「bonobonoする」が使用されている。6月には地元・北海道を含むワンマンツアー『Bright Ground Music ~B.G.M~ Tour』を開催した。10月にはデビュー10周年を記念した初のセルフカバー・アルバム『VerSus』がリリースされた。2017年11月より全国ツアー モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」を開催。ツアー終了後、無期限の活動休止に入る。 http://www.monobright.jp/
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何かの終わりは何かの始まり。ということで惜しみながら何かと離れるということは人生でも多々あることだと思います。僕もバンドは活動休止ということでこれから新しい世界に旅立ちます。

そんな折に中学の同窓会があったのですが、立場状況が変わっても変わらない場所や感覚・こころ、みたいなものがやっぱりあると思う。言葉にするのが難しいけどその何かを共有した人達で集まるとその時そのものが色褪せずに蘇るあの不思議だ。

変わらないというのとはちょっと違うと思う。みんな人は変わって行くし、そうあるべきだと思う。だから語弊を恐れず書くと、変わらないものにするには変わっていくことが大切なことなんでしょうね。

そんなネバーランドみたいなものをたくさん作れたのなら地味とか派手とかそういった価値観ではない、つまりは「生きてるだけでまるもうけ」というやつだ。

そんな思いを最終回によせてラストツアー中思わず手にとった本をご紹介します。

では、また会う日まで!!

ネバーランド

著者
恩田 陸
出版日
2003-05-20

男子校の寮にて年末にあえて帰省しない同級生4人の7日間の物語。一人のある告白からそれぞれの秘密が浮き彫りになっていきます。お互いのメッキを剥がしあう一見危うい人間関係も結果的によいバランスで成り立つというのはよくあることですよね。家族でも友情でも恋愛でも辿り着けないありえないような感情感覚だって普通に存在するものだと思う。

三匹のおっさん

著者
有川 浩
出版日
2012-03-09

3人のおっさんが若いものに負けてたまるか!といった痛快活劇。老いて益々盛んという言葉はそのままの意味と、そうあるべきであるという精神的なことの意味があるらしい。何がエモいっておっさん3人が集まって生き生きし始めること自体ね。正しい正しくないとかじゃなくて満ち満ちた生命力に感動!

札幌学

著者
岩中 祥史
出版日
2009-03-02

この本マジで最高。ちょっとしたディスりも感じられるほど札幌人の生態についてよく書かれている。うわー! わかるわ!的な。東京で暮らしながら全国回ってきたけど北海道って極論外国だ。あ、ちなみにモノブライトは札幌結成のバンドなんです。上京してからよく考えたらメンバーと札幌についてガチャガチャよく話してたと思う。確かにディスりや土地への怒りもあったと思う。勘違いして欲しくないのですが怒るって望むってことなんですよ。地元愛があればあるほど良くなって欲しくて、不満で望むもんなんです。

今月の一枚

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シーユーアゲイン!!

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  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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