愛くるしい目に大きな尻尾。リスを飼ってみたい!と思ったことはありますか?今回はリスの飼いたいあなたのために、飼う際の注意点やコツなどについてまとめ、飼う際に参考になる3冊の本をご紹介します。
結論から言うとリスは自宅でペットとして飼うことができます。しかしあの可愛らしい見た目からは想像もつかないような点もいくつか存在するのです。
まずはリスを飼う際にぜひ知っておきたいポイントを3つ見ていきましょう。
リスは犬や猫のようにトイレを覚えることはできません。決まった場所で排泄行為をする習性がないので、排泄場所を教え込もうとするのは非常に困難です。オシッコもウンチもしたいところでしたいときにします。また繁殖期の排泄物の臭いはきつく部屋に染みついてしまうことがあるので覚えておきましょう。
リスはもともと野生で活発に動き回って生活をしている動物です。トイレを覚えることもありませんし、犬などの他の動物が同じ家にいる場合強いストレスを感じて暴れることもあります。リスの世話は非常に大変な者だと理解して良いでしょう。また、寿命は6年〜10年ほど。一度飼ったらその大変な世話が数年間は続くことを覚悟する必要があります。
リスは夜行性なので夜間に物音を立てることがあります。ある程度は飼い主のライフサイクルに合わせることもできますが、本来の夜行性が崩れてくるとストレスが溜まり体調に関わることもあります。物音については飼う前にある程度の覚悟をしておいた方が良いでしょう。
今回はリスを飼う際におすすめな本も3冊紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
リスは世界中、日本では北海道から九州まで日本中に生息します。ニホンリスは北海道・四国・九州に生息していますし、エゾリスやエゾシマリスは北海道に生息しています。平均的な大きさは15センチ〜22センチほど。体重もわずか240グラム〜300グラムほどでその小さくて可愛らしい姿が人気の大きな理由でしょう。
樹上性リスやジリスなど昼行性のリスもいれば、飛行性のモモンガなどの夜行性のリスもいます。樹上性リスは基本的に単独行動を好み、縄張りはあまり持たず広範囲を活発的に移動します。極寒の地に生息するリスもいますが、冬眠をする習性はありません。一方ジリスは縄張りを持ち社会性を持ち、冬眠もします。
出産は年に1~2回。リスの子供は毛モアも生えておらず目も見えていない状態で生まれます。メスのみが子供の世話をする習性ですが、リスは稀に母リスのストレスで育児放棄をしてしますこともあるそう。時には母リスが子リスを食べてしまうこともあるそうです。
代表的なリスの種類としては以下の種類があります。
日本の本州から九州に生息するリス。ドングリや松の実を好みます。好奇心が旺盛な性格で、人にもすぐ懐きます。
もっとも有名なリスと言っても過言ではありません。フサフサの尻尾を持つペットとしても人気です。臆病な性格ですが、人間にはよく懐きます。
アルプス山脈に生息するアルプスの珍獣。1年のうち9ヶ月は冬眠しているという珍しいリスです。海外では人気の種類で、アルプスマーモットの切手も発売されています。
くりっとした目にスリムな体型のリス。日本のペットショップでもよく見かける種類です。名前の通りバナナが大好物のリスです。
世界最小のリスで体調は10センチ以下です。オーストラリア、ニュジーランド、マダガスカル島などに生息しています。
ここではリスを飼う時の注意点についてご紹介します。
人懐っこい性格のリスは人間に少しずつ慣れてくることもありますが、季節によって急に凶暴化することがあります。凶暴化しやすいのは秋から冬にかけて。冬眠するリスは冬眠の時期にホルモンが減少し凶暴化してしまうことがあります。冬眠時期を過ぎれば元に戻ることもありますが、凶暴化している間のリスは非常に危険なので赤ちゃんのいるご家庭では細心の注意を払う必要があるでしょう。
リスには物をかじる習性があるため家の家具や家電などありとあらゆるものが噛まれてボロボロになってしまうことがあります。噛むことによって化学成分がリスの体内に入りリスが弱ってしまうだけでなく、電気コードによって感電事故が起きる可能性もありますので注意が必要です。
リスはもともと広い自然の中を走り回る習性のある動物ですので、隙があれば脱走してしまいます。脱走するとリスの命の危険が脅かされる可能性もあります。一度脱走したリスは二度と戻ってきません。脱走には注意した方が良いでしょう。
ただ可愛らしいからといってリスを飼うのは非常に危険な考えだということがおわかりいただけたと思います。リスを飼う際はこれらの注意点を踏まえた上で心の覚悟を決めた上で飼うようにしましょう。
ここではリスを飼う際のポイントの分かる3冊の本をご紹介します。
リスを飼ってみたけれどわからないことだらけで困っている……飼いたいけれど飼い方がわからない……そんな方に向けた飼育書。リス全般に触れていますが特にシマリスについて詳しく解説した1冊です。
- 著者
- ["大野 瑞絵", "井川 俊彦"]
- 出版日
- 2015-02-09
冬眠や、急な凶暴化、リスと飼い主の距離の取り方など、飼育で困った時にやうに立つ内容がぎっしり詰まっています。問題の解決法が知りたかったけれど、なかなか的確な答えが見つからなかった、というあなたは本書の中にその答えがあるかもしれません。
飼育について解説しただけでなく、実際にリスを飼っている飼い主の体験談も豊富に掲載されているので飼育前、飼育中のどちらにも対応できるないようになっています。
迷える飼い主に、可愛い写真とともに送る必読の飼育書だと言えるでしょう。
富士山麓に住む作者が、ひょっこり近所に現れた二ホンリスを5年間にわたり撮影した写真を掲載した写真集。表紙の可愛らしいリスを見たらもう中を開かずにはいられないでしょう。
- 著者
- 松原 卓二
- 出版日
- 2011-09-26
本書の写真は、一体どうやって撮ったのかと不思議に思うくらいリスのありのままのベストショットがずらり。アップのショットは、つぶらな瞳が見つめるその先の風景や、風に揺れるその毛並みまでリアルに想像できそうです。
野生のリスがこんなにも快活に生き生きと表情豊かに暮らしていることに驚かされるでしょう。写真だけでなく、リスを紹介した解説文も読み応えあり。繰り返して何度も眺めたい、リスの魅力がぎっしり詰まった1冊です。
本書は作者が作った小道具と一緒に実在のリスの写真を撮り、その写真を元に物語を作り上げた珍しい写真絵本です。
- 著者
- ["ナンシー", "ローズ"]
- 出版日
- 2014-12-19
本書に登場するのはアメリカアカリスのピーナッツ。ピーナッツがグリルで料理をしている姿や、ピアノを弾いている姿は、夢に溢れていて子供が夢中になること間違いなしでしょう。その緻密な作品の完成度に、子供だけでなく大人も楽しむことができると思います。
実在するリスのピーナッツの現実性と、作者が作った小道具のファンタジー性が絶妙にマッチした魅力溢れる作品です。ピーナッツのリアルさがそのファンタジー性を引き立て、読者を夢の世界に導いてくれる良書。ぜひ手にとってみてください。
いかがでしたか?今回はリスの飼育について解説し、おすすめ本を3冊ご紹介しました。最後までお読み頂きありがとうございました。