5分でわかるポツダム宣言!内容、無条件降伏などをわかりやすく解説!

更新:2021.11.12

1945年8月、日本は連合国から出された「ポツダム宣言」を受け入れ、降伏しました。この記事では宣言の内容や、それが出された経緯、無条件降伏などについてお伝えし、あわせて参考になる書籍もご紹介します。

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ポツダム宣言とは?簡単に説明。ミズーリ戦艦上で調印し、日本は敗戦へ。

1945年7月、アメリカ・イギリス・ソ連の首脳が集まって第二次世界大戦の戦後処理について話し合う「ポツダム会談」が開かれていました。

「ポツダム宣言」は、この会談中にアメリカ・イギリス・中国の3ヶ国が共同声明として、日本に対して降伏要求を発表した宣言です。

連合国は1943年頃から、枢軸国であるドイツ・イタリア・日本に対して「無条件降伏」を求める方針を明らかにしていました。当時のソ連やイギリスは、条件を限定したほうが良いという考えでしたが、最終的にはアメリカのルーズベルト大統領の強い意向がとおったといいます。
 

宣言文の大半をアメリカが考え、イギリスが修正をし、他の連合国は内容には関与していません。

この宣言が発表された際、日本政府はすぐには受け入れませんでした。日本側に選択肢が無く、連合国側が一方的に有利な内容だったからです。

しかし、1945年8月に広島・長崎げ立て続けに原子爆弾が投下され、大多数の犠牲者を出したことを受けて、昭和天皇がご聖断をくだし、宣言を受諾することが決定しました。

日本政府は8月14日に受諾、9月2日にアメリカのミズーリ戦艦上で調印。これにより、日本の敗戦が正式に決定しました。

ちなみにソ連は後になってこの宣言を追認しています。

ポツダム宣言の主な内容。13条の日本語文と意訳も紹介

全13ヶ条から成るポツダム宣言。最後に記されている第13条の内容は次のとおりです。

「吾等ハ日本國政府ガ直ニ全日本國軍隊ノ無條件降伏ヲ宣言シ且右行動ニ於ケル同政府ノ誠意ニ付適當且充分ナル保障ヲ提供センコトヲ同政府ニ對シ要求ス右以外ノ日本國ノ選択ハ迅速且完全ナル壊滅アルノミトス」

つまり、

「我々は日本政府が全日本軍の即時無条件降伏を宣言し、またその行動について日本政府が十分に保障することを求める。これ以外の選択肢は迅速且つ完全なる壊滅があるのみである。」

という意味です。

第1~4条と、上記の第13条では、この宣言を日本が受け入れない場合は、さらに激しい攻撃を加えて壊滅させることが示唆されています。

第5条では、連合国が示した条件について、一切妥協しないことが表明されました。
 

第6~7条では、日本に「世界征服」を目指す「軍国主義者」がいるとし、これらを永久に「除去」すること、そのために日本を占領することが書かれています。

第8条では、日本政府の主権が及ぶ範囲、つまり領土を限定することが示されました。

第10条では、連合国が日本人を「奴隷化」または「滅亡」させようとするつもりは無いものの、「戦争犯罪人」を処罰すると表明。さらに民主主義の強化、言論・宗教・思想の自由、また基本的人権を尊重するべきだと書かれています。

第11~12条では、日本が戦争と再軍備に関係のない財産であれば保有できること、また将来的には国際貿易に復帰できること、および宣言で示した条件が満たされれば占領軍が撤退することが示されました。

無条件降伏について

無条件降伏とは簡単にいえば、戦争に負けた側が、一切の条件を出さずに降伏することです。

実は第二次世界大戦時のポツダム宣言の受諾が、無条件降伏に当たるのかどうかについて、現在でも専門家の間で見解が割れています。

「軍隊」の無条件降伏については肯定でほぼ統一されているものの、「国家」については否定的な意見も多くあるのです。

第13条に「無条件降伏」という文言が使われていますが、日本政府は天皇制の維持を提案していて、これに対する連合国からの回答が無かったことから、第12条に含まれていると解釈して宣言を受け入れました。

また日本のみならずアメリカ政府内でも、この宣言を無条件降伏とするか、条件付きと見なすかで認識の相違があるようです。

 

ポツダム宣言の基本を学びたいならこの一冊

安倍晋三総理大臣によって、憲法改正に関する機運が高まってきた2015年に発表された本書。

敗戦から70年という節目の年に、ポツダム宣言とは何だったのかをあらためて見直した一冊です。

著者
出版日
2015-07-31

義務教育で扱う社会科の教科書のほとんどに「ポツダム宣言」の言葉は出てきますが、その内容まで詳細に記してあるのは少ないのではないでしょうか。そもそも原文は英語で、外務省は不十分な訳文しか発表していません。

本書には、原文と公式の訳文、さらに読みやすくした現代語訳が掲載されています。

また玉音放送、降伏文書、カイロ宣言などにも触れ、当時の写真も掲載。学生などの初学者にもおすすめできる一冊です。

条文からおさらいするポツダム宣言

日本国政府がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争は終わりを迎えました。

本書では宣言の条文をベースにして、受諾され公表に至るまでの経緯が丁寧に記されています。
 

終戦記念日緊急出版 日本の運命を決めた「ポツダム宣言」

2013年08月01日
明日の日本を考える編集部
ゴマブックス株式会社

読み進めると、当時の日本人が国を守るために命がけで奮闘した経緯がよく分かります。日本軍の粘り強い戦闘で自国の戦死者が急増したアメリカは、日本の絶対的無条件降伏を求めていた姿勢を一部修正していました。

多くの日本軍兵士の死が、結果として「日本」を存続させた……いまを生きる日本人にとって大切な一冊です。

ポツダム宣言後の日本人の歴史観

日本を代表する保守派の論客で知られる、櫻井よしこ氏が著した一冊。

敗戦後にGHQの指示で制作されたラジオ番組「眞相箱」は、何度か番組名を変えながらおよそ3年にわたって放送されました。

本書は、その「眞相箱」を採録した貴重な原作本を引用し、著者がGHQについて詳細に解説しています。
 

著者
櫻井 よしこ
出版日
2002-08-01

この番組は、戦時中の真実に巧妙に嘘を混ぜながら、日本の「戦争犯罪」をリスナーに流し続け、「日本の帝国主義が世界の民主主義に敗れた」というイメージを植え付けていたそう。

それによって広まった日本人の独特な「自虐史観」は、戦後歴史観の主流となっていきます。

当時の歴史観や、組織の恐ろしさなどもよくわかる一冊です。

学校の授業だけでは理解することが難しいポツダム宣言。しかし、少し調べてみれば、かつての日本人が必死に国を守ろうとしてきた姿が見えてきます。敗戦によって日本はどう変わったのか、現代の日本にどう繋がっているのか、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。

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