『そこをなんとか』の魅力をネタバレ紹介!元キャバ嬢の弁護士物語が無料で!

更新:2021.11.12

並々ならぬ努力と苦労のすえに、司法試験に合格した元キャバ嬢の主人公。なんとか雇ってもらった零細事務所で先輩弁護士に鍛えられ、前向きな性格を武器に弁護士として成長していきます。スマホの漫画アプリで無料で読めるので、ぜひチェックしてみてください。

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『そこをなんとか』の魅力をネタバレ紹介!無料で読めるキャバ嬢の弁護士物語

主人公の改世楽子(かいせらくこ)は、奨学金の返済と生活のため、キャバクラに勤めながらロー・スクールに通い、晴れて司法試験に合格した苦労人です。しかし司法制度改革により、彼女の卒業年度は職にあぶれる弁護士が続出。

楽子はキャバクラの客でもあった弁護士事務所の所長のもとに、なんとか転がり込みました。

そんな彼女を指導するのが、クールな先輩の東海林。人がよく温厚すぎる所長に成り代わり、事務所の稼ぎ頭として活躍する超有能弁護士です。

扱われるのは、離婚訴訟や遺産相続、暴力事件などさまざまですが、法律関係のアレコレがわかりやすく、そしてドラマチックに描かれているので、知識の無い方もまったく問題ありません。

この記事では、そんな本作の魅力についてお伝えしていきます。ネタバレを含むのでご注意ください。
 

著者
麻生 みこと
出版日
2008-03-05
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『そこをなんとか』のあらすじ

『そこをなんとか』のあらすじ
出典:『そこをなんとか』1巻

 

実家が貧乏だったため、一攫千金を狙って司法試験に合格した、元キャバ嬢の改世楽子。持ち前の強引さで零細弁護士事務所に転がり込み、キャリアをスタートさせました。

有能な先輩弁護士の東海林にビシバシと鍛えられながら、時には失敗や悔しい思いを味わいつつも、弁護士として成長していきます。

彼女が夢見る超一流の敏腕弁護士になれる日は来るのでしょうか?

 

『そこをなんとか』の魅力1:超本格弁護士漫画!

著者
麻生 みこと
出版日
2009-03-05

 

主人公が新米弁護士、登場人物も弁護士事務所に足を運ぶクライアントたちなため、本作には些細な会話のなかにも法律用語が使用されます。

ただ弁護士たちがクライアントに説明するセリフや、要所に挟まれる解説があるため、法関連の知識がなくてもまったく問題はありません。

痴漢の冤罪、遺産相続、飲酒運転など、時には読者自身にも降りかかってくるかもしれない案件も扱われるため、法律用語を知るだけでなく、当事者の適切な対応も学ぶことができます。しかも堅苦しくなく、時にはギャグも挟みながらストーリーが展開されるため、楽しく読んでいていつの間にか豆知識がついてしまうのが凄いところ。

また、クライアントたちはそれぞれに複雑な事情を抱えながら事務所にやってくるので、事件の解決とともに彼らの置かれている環境がドラマチックに描かれるのも魅力のひとつでしょう。

 

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『そこをなんとか』の魅力2:主人公は元キャバ嬢

『そこをなんとか』の魅力2:主人公は元キャバ嬢
出典:『そこをなんとか』1巻

 

主人公の改世楽子は、元キャバ嬢です。貧乏な家庭で育ったため、幼いころから苦労してきました。そんななか、いつかは大金を稼ぎたいと大志を抱き、親の勧めもあって小学生のころから弁護士を目指していたのです。

大学の奨学金やロー・スクールの学費、生活費を捻出するため、弁護士事務所に入るまでは実入りのいいキャバクラで働き生計を立てていました。

努力の甲斐もあり無事に司法試験に合格しましたが、時は司法制度改革の真っただ中。合格者数が多く、事務所に就職できない人が多数出てしまう就職難の時代でした。

そこで楽子は、キャバクラの顧客で、弁護士事務所の所長をしている菅原のもとを突然訪れるのです。「司法試験に受かったら」「どこの事務所にも就職が決まらなかったら」「ボトル飲み勝ったら」という3つの条件をクリアしたことを引き合いに出し、なんとか頼み込んで就職浪人を免れました。世渡り上手で行動力のある性格がうかがえます。

そんな楽子ですが、天真爛漫な性格と見た目のせいか、なかなか「先生」と呼んでもらえないと悩んでいました。また気持ちが入りすぎてしまい、依頼以上の仕事をしてしまう暴走ぎみなところも。

夢は大金をバリバリ稼ぐ敏腕弁護士ですが、そんな日は訪れるのでしょうか。キャバ嬢あがりの彼女の成長も、本作の見逃せない魅力のひとつです。

 

『そこをなんとか』の魅力3:超有能でクールなイケメンも!

『そこをなんとか』の魅力3:超有能でクールなイケメンも!
出典:『そこをなんとか』1巻

 

楽子を徹底的に鍛えつつ、自身はスマートに業務をこなすのが、イケメン弁護士の東海林です。

実は所長の菅原は司法試験に合格しておらず、「大学の法律学の教授・助教授などを5年以上務めれば無条件に弁護士資格を得られる」という弁護士法第5条3項の該当者。事務所内では肩身が狭いようで、実質的にはしっかり者の東海林が幅を利かせていました。

彼自身は大学在学中に司法試験に合格するという、エリート街道真っしぐらを絵に描いたような人物です。しかもメガネが似合うイケメン。

こんな零細事務所にいなくてもよさそうなのですが、実はかつて、大手弁護士事務所でトラブルに巻き込まれ、大きな挫折をした過去がありました。
 

一見人を寄せ付けないような冷たい態度とキツイ物言いですが、さりげなく楽子をフォローしてアドバイスをする優しい一面もあります。もしかしたら過去の一件があったおかげで、彼自身も成長できたのかもしれません。

楽子や依頼人をはじめ、他人の気持ちには敏感ですが、なぜか自分の気持ちには鈍感。完璧なように見えて、人間らしい部分も持ち合わせている魅力的なキャラクターです。

 

『そこをなんとか』が無料で読める!

著者
麻生みこと
出版日
2018-01-04

弁護士というと、お堅いイメージで、法律用語も難しそう……と思いがちですが、本作を読めばその印象も変わるはず。主人公の楽子をはじめ、人と関わる仕事だからこそ、弁護士自身も好感をもてるキャラクターたちばかりなのです。

また作中で扱われる案件も、知っておけば意外と役立つものが多く、豆知識を身に着けられるのも嬉しいですね。

スマホの漫画アプリ「マンガPark」で無料で読むことができるので、この機会にぜひチェックしてみてください。

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弁護士の仕事や法律の仕組みなど、ほとんどの読者にとっては初めて知ることばかりかもしれませんが、本作を読んでみると意外と我々の生活に密接に関わっていることがわかります。堅苦しいことは考えず、ぜひお気軽に読んでみてください。

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