コーヒーを飲みながら自己会議するのに最高な本

更新:2018.1.26 作成:2018.1.26

自己啓発と聞くと、どこか“怪しさ”を感じてしまう自分がいます。しかしながら、プロレスラーとして生きている毎日で何かヒントがないかと手に取ってしまう自己啓発本。結構、好きなんです……その“怪しさ”込みで(笑)。これを読めば2018年“も”きっといい年になるはず!です。

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神さまとのおしゃべり

著者
さとう みつろう
出版日
2014-09-28

悪魔とのおしゃべり

著者
さとう みつろう
出版日
2017-10-24

「自己啓発本? そんなもん、心の弱い人が読むもんでしょ? たとえばオリンピックの金メダリストが読みますか?って話。金メダリストになれるような人はそもそもメンタルが強いんだから……」。そんな心の声が聞こえてきます。プロレスラーが自己啓発本を読むって、どーなの?……でも、私は結構好きなんです。“怪しさ”だとか“胡散臭さ”とか、答えの出ない自己会議を脳内で。本に洗脳されないように(笑)堂々巡りをしながら、コーヒーを飲む。私にとって至福の時間です。

「風邪なんて、風邪だと思うから風邪なんだよ!」。高校生の頃、通っていた高田道場のコーチだった豊永稔さん(現在、総合格闘技レフェリー)にそう教えられました。

「プロレスラーになるためには心も身体も強くなければいけないんだ!」と信じ込み、365日、1日も休まず道場に通い続けました。プロレス界に入っても、膝の靭帯を伸ばした程度では「そんなもん痛いと思うから痛いんだよ!」と先輩レスラーに言われてしまったことがあります。「あ! それも一種のメンタルケアという名の洗脳だったんだな」と今になって分かります。自己啓発の一種。

本当にそうなんだと思います。

この本にも風邪は治すものではなく【辞めるもの】ということがしっかり書かれていて、見事なシンクロっぷりにますます夢中になって読んでしまいました。

私は数年前、試合中に折れたかな?と感じるくらいの強いダメージを受けたものの、気合いと根性でそのままスルー。欠場することなく結果的に1年後の人間ドックでやっぱり尾骶骨が折れていることが判明し、全然平気ですが、現在も折れたまま試合をしています(笑)。これは極端な例ですが。そんな怪我自慢はさて置き……もしかしたら私はこの本に完全に洗脳されてしまったのでしょうか……。

自己啓発本を手に取るとき、基本的に「私は騙されまい!」というスタンスで読み始めます。ところが、この本には腑に落ちる考え方の提示の連続が。頷きっぱなしでした。

とにかくわかりやすい。コーヒー片手に2冊一気に読破しました。

「どう思いますか?」ではなく……「この出来事をどう思いたいですか?」。それによって人生が変わるという思考の仕方は、やっぱり私の思想の原点である「痛いと思うから痛い」に通じる話だなと思ったのです。たとえば「自分はすでに幸せ、肯定せよ!」という視点。これをプロレスラーに置き換えたとき、どうなるかなと考えたときこれは……。

たとえチャンピオンに挑戦して負けようが。

たとえタイトルマッチでベルトを失おうが。

何者かになる前は、何者でもなかっただけ
〜「悪魔とのおしゃべり」より

「ベルトを失っても、ベルトが失くなる前に戻るだけだ」という考え方で、何かをなくしたら不幸になるというのは勘違いという解釈。

この発見は大袈裟に言えば人間的に強くなれたような感覚。プロレスラーの人生って、これは全部錯覚?と思うこともあるけれど、「不足」からではなく「充足」から考えをアプローチする。人生のすごい発見をしてしまったかもしれない。

本を読んで、自分が生まれ変わったかも!と思えたのは久しぶりのことです。本に書かれているようにこの世は勘違い合戦。ならば、私にはまだ叶えたい野望や野心という名の勘違いがある! 今、十分に幸せ、最高に充実している我がプロレス人生からのアプローチに自分自身が一番期待できるようになったかも!

考え方が変わった!

さぁこれから、超楽しみ。いやー、すごい本に出会ってしまいました。