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漫画『カズン』を読もう!全巻の見どころをネタバレ紹介!

更新:2020.12.1 作成:2018.2.25

高校を卒業してフリーターとなった白河つぼみ。芸能界デビューしたいとこ、バイト先で初めてできた男友だちに好きな人……。友情と恋に振り回されながら自分を変えようと必死にもがく少女たちの成長を描いた『カズン』を読んでみよう。

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漫画『カズン』を読もう!リアルな最後に共感者続出

著者
いくえみ 綾
出版日
2005-10-22

ビデオショップでバイトをすることになったフリーターのつぼみ。そこで知り合った初めての男友だちシロ、シロの知人でつぼみの初恋の相手・茄子川、芸能界デビューした同い年の可愛いいとこ・ノニなど、周りの環境が変化したことで、つぼみが変わろうと努力する姿を描いた『カズン』。

主人公であるつぼみのリアルな人物像や、人間の良い部分、ダメな部分が隠すことなく描かれているところが魅力的な作品です。そんな本作の見どころを全巻ネタバレ含めて紹介していきます。

漫画『カズン』恋をしたぽっちゃり主人公はダイエットに成功するも……【あらすじ】

漫画『カズン』恋をしたぽっちゃり主人公はダイエットに成功するも……【あらすじ】
出典:『カズン』1巻

高校を卒業後、フリーターの道を選んだぽっちゃり系女子の白河つぼみ。今まで人生に不安も不満もなかったつぼみですが、いとこが芸能界デビューしたことや好きな人ができたことで一念発起、ダイエットをすることに。

また高校デビューしてオシャレになった幼馴染にメイクのことを聞いたりするなど「女性」としてより魅力的になろうと努力をします。

無事ダイエットに成功しお化粧も手慣れて「普通に可愛い子」になったつぼみですが、好きになった相手はそれだけではうまく振り向かせられない相手でした。

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初めての男友だち、初めての恋『カズン』【1巻ネタバレ注意】

冴えないぽっちゃり系女子のつぼみ。高校を卒業しフリーターになる道を選んだ彼女はレンタルビデオ店でバイトを始めます。そこで知り合い初めての男友だちとなったシロの言動に、最初は苦手意識を持っていたつぼみですが、芸能界デビューした同い年の可愛いいとこノニに似ていると言われ、変わりたいと思うように。

バイト先の客でシロの知人でもある飲食店を経営している男性・茄子川との出会いで、その思いはより強いものへと変わり、おしゃれな美容院に行ったり、メイク道具を買ったり、「女性」として目覚め始めます。

著者
いくえみ 綾
出版日
2005-10-22

シロは少々無神経なところもありますが、その実おおらかで面倒見もよく非常に人当たりがいい人物ですね。そんなシロの彼女として登場するがつぼみの高校のときの同級生・律子。彼女も高校時代はつぼみと同じ冴えない感じの女子でしたが、彼女は再会したつぼみが気づかないほど綺麗な姿に変わっていました。

1巻の見どころは、初めて女性として目覚めたつぼみが、「女性ならでは」の嫌味を言われたシーンとその後の律子、シロの様子ではないでしょうか。

もちろん、つぼみの想い相手である茄子川との絡みも見どころではありますが、周りに優しい人物が多いつぼみにとって律子が唯一本気の嫌味を言ってくる相手なので、彼女とつぼみとシロの関係も注目していただきたい場面になります。

つぼみは茄子川に誘われ、シロに後押しされ、シロと律子がいるタイミングで茄子川のお店「グロリア」に来店。初めての恋に浮かれ、茄子川の言動にときめくつぼみでしたが、化粧直しにトイレに立ったタイミングで一緒に入ってきた律子の一言にノックアウトされてしまいます。

「でしょうね なんの冗談かと思ったもん そのマスカラ」(『カズン』1巻より引用)

慣れない化粧で、つぼみのつけたマスカラはダマもあり長さもバラバラ……。化粧慣れしている人からすれば即直しが必要なレベルですし、普通に考えて好きな人の前に出て行く格好ではないですが、とは言え親しくもない高校の同級生にそう言われるのはキツいですよね。

このあとすぐにつぼみがお店を出て言ってしまったため、何かとつぼみに味方するシロは、何もないという律子の言葉に納得しつつも疑いを隠せないようで、そのことがさらに律子のつぼみへの反発心を生むことに……。

恋愛において、男性より女性のほうがそういった機微に敏感なものですが、果たして律子の想像と懸念は的中してしまうのか、つぼみの初恋と初めての男友だち、その関係はどう変化して行くのか、この先の展開が気になります。

ダイエットと失恋『カズン』【2巻ネタバレ注意】

好きな人のため、好きな人に変わった自分を見てもらうために、食事改善に半身浴、散歩など無理のない範囲で健康的なダイエットに挑んだつぼみ。その甲斐あってつぼみは無駄な脂肪だけを落とし、顔周り、お腹周りなどがスッキリとしました。

好きな人に可愛いと思ってもらいたい、好きな人に自分を好きになってもらいたいという思いは、自分を磨くための最大の原動力でもありますが、それでもお腹に乗っていた肉を無くしたり、足の隙間を作ったりするのは並大抵の努力ではできませんよね。

著者
いくえみ 綾
出版日
2006-08-23

シロも痩せたつぼみを前に涙目になりながらその健闘をたたえました。そんなシロがつぼみを連れていったのは茄子川のいるグロリア。つぼみはダイエットを始めてから茄子川には会っていなかったのです。恋をする女の子は純粋で可愛いですね。

つぼみとシロがグロリアに行くと、店長の茄子川の他に律子がいました。律子もつぼみが茄子川を好きなことは知っていますが、シロとつぼみが仲良さそうにしているのを見てつい毒吐き、シロと律子は喧嘩をして飛び出してしまいます。

シロは悪いやつではないのですが、女心は理解できないよう。シロからナンパして付き合い始めたので、シロが律子を好きなことは間違いないのですが、もう少し相手の気持ちを汲み取ってあげられると良いですね。

茄子川はシロとは対照的な人間で、相手の気持ちを考え、怒ることもなく、常に優しく接する人物。つぼみにも気にしなくていいと優しく声をかけ、自然に話題をそらすあたり茄子川の穏やかさがわかりますね。

そんな茄子川に、つぼみは自分の気持ちを遠回しに伝えます。茄子川はその言葉を受け、遠回しに断りました。「優しい人」らしく、直接的に拒否するわけではなく、やんわりと断ったのです。

初めての失恋にショックを隠せないつぼみ。そんなつぼみを気にかけるシロ。シロのことが好きだから素直になれない律子。バツイチ子持ちという立場から恋愛ごとから一歩引いている茄子川。それぞれがそれぞれを嫌いなわけではないのに、何かが混じり合わない4人。非常にもどかしい関係です。

ダイエットをして、周りが褒めてくれて、自分に少しだけ自信が持てて、だからと言ってすべてがうまくいくわけではなく、恋愛というのはそんな簡単なものではないですね。

もともと茄子川に痩せた自分を見てもらいたくて始めたダイエット。失恋した今、つぼみはどうなってしまうのでしょうか。

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見た目美人より性格美人『カズン』【3巻ネタバレ注意】

シロと律子は別れ、つぼみは茄子川にはっきりフラれ、それぞれが失恋の痛みを感じているころ、シロとつぼみの間に事件が起こります。シロがつぼみを友だちと思っていたのも、女の子として意識していなかったのも、最初のうちは本当でしょう。

つぼみにとってもシロは初めてできた男友だちで、誰よりも信頼してその関係を大切にしていました。つぼみは以前に比べてシロが好きでしたが、それは友だちとして。決して恋愛ではありません。

著者
いくえみ 綾
出版日
2007-05-23

しかし、シロが起こしたとある行動が原因で、シロとつぼみはギクシャクしてしまい、つぼみはついに暴食を繰り返すようになったのです。シロと1件以降、つぼみは部屋にこもり、バイトも出ず、誰にも会わず、好きなものを好きなだけ食べ続けました。

お腹に肉はのり、顔はむくみ、リバウンドしたという言葉で片付けるにはあまりにもひどい容姿になっていました。そんなつぼみが部屋を出たのは、部屋に上がるのは遠慮のいらない幼馴染が来たとき。

誰からの電話も出ず、メールも返さず、引きこもり続けたつぼみが幼馴染から逃げて外に出たとき出会ったのは、律子でした。久しぶりに会ったつぼみに、事実ではあるけれど変わらずきつい言葉を投げかけます。

しかし、律子はきちんとつぼみの話を聞き、きついことを言いつつもきちんとつぼみの気持ちに寄り添って言葉を返しました。悪口などではなく、思ったことを素直に、まっすぐに伝える人物だったのです。

律子はシロと出会ったときのこと、出会ってからのことをつぼみに話しました。それを聞いたつぼみは、律子が自分と同じでコンプレックスを抱え、シロのおかげでそれを乗り越え、そして、すでに次のステップへと自分の足で進んでいることを知り、自分との差に改めて絶望します。

律子との再会で、再び前を向いて生きて行くことを決めたつぼみは、まずはバイトに戻ることに。その帰り、家の前で待ち伏せしていたシロに会い……。

最終回では、作品のタイトルが『カズン』である理由がわかります。ぜひ最後まで読んで、つぼみをナンパした男性はどうしたのか、シロはどういう行動に出るのか、確かめてみてください。