少しずつ日も長くなり、春が近づく気配を感じられるようになってきましたね。皆さん、いかがお過ごしですか? 3月といえば、別れや旅立ちの季節ですね。 私もこれから経験しようとしてますが、相手が気持ち良く次のステージに旅立てるように、笑顔で送り出したいと思います。寂しさもありますが、きっとそれが恩返しになると信じて。 今回は、別れや旅立ちをテーマに、本をご紹介したいと思います。心が温かくなるような内容なので、少し心が荒んだときにこそ読んでほしい。そんな小説です。皆様もぜひ読んでみてくださいね。
- 著者
- 宇山 佳佑
- 出版日
- 2017-02-17
こんなにも泣きながら本を読んだのは、初めてです。恋人同士になれた2人を襲ったのは、彼女の難病でした。人の何十倍もの早さで歳をとってしまう病。とても切なく、また温かく。そんなお話でした。
私には馴染みのない病でしたが、好きな人に自分が老いていく姿を見せたくない。常に美しくいたい。そんな彼女の心は、痛いくらい分かります。そんななか、彼女が下した決断。とても歯痒かったし切なかった。心が苦しくなった。
ですが、その中にも温かさだったり、変わることのない心や想いだったり。変わらないものの大切さに気づかされたようです。
- 著者
- 日明 恩
- 出版日
- 2011-12-15
死者が見える少年と退職刑事。異色の2人が手を取り合い、死者達の未練と謎を解き明かしていくお話です。テンポよく進み、飽きさせない。とても読みやすかったです。
いろいろな人の生き様だったり、人間のリアルな感情が死者から伝わってくるようで、心が苦しくなったり、共感したり。成仏できない理由も々で、温かかったり、人間の欲だったり……。
とても人間味溢れる人や幽霊と、私達はなかなか経験する事のない死者が見える世界。正反対の2つが入り混じるからこそ、読み終えた後の不思議な感覚になるんだろうと思います。
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アイドルが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、詩集に写真集に絵本。幅広い本と出会えます。インタビューも。