もうくじけそう…心を強く持ちたい!と思ったときに読んでもらいたい本

更新:2021.11.13

こんにちは、松原汐織です。 最近ガッカリな出来事がありました。今、思い出しても悲しい。基本的にはポジティブですが、起こった時点ではガクンと落ち込むタイプ。でも落ち込んでばかりもいられないので、心を強く持ちたいときにオススメの3冊を紹介します。

ブックカルテ リンク

正しい道を歩けるようになる一冊

著者
吉野源三郎
出版日
2017-08-24

大ヒットを飛ばしている作品なので、ご存知の方も多いかと。題名からもズドンと心に響く、『君たちはどう生きるか』。

27歳。友人の結婚式に出る機会も増え、人生の岐路に立っている実感が日に日に強くなる今日この頃。どんな風に? 誰と? どう生きたいのだろう? どんな女性に? どんな人になりたいのだろう?

人生を考えさせられるような出来事が起こると、自ずと出会う背中を押してくれる本。本や言葉との出会いも一期一会。出会うべきときに出会うから面白い。きっと恋愛も同じ?!

およそ人間が自分をみじめだと思い、それをつらく感じるということは、人間が本来そんなみじめなものではあってならないからなんだ。

人間の悩みと、過ちと、偉大さとを書いた章にて心に響いた言葉。自分が普段出来る事が出来なかった時にしか、みじめさは感じない。生きていく上でありとあらゆる大切で忘れられがちなことが文章プラス漫画で分りやすく書いてある一冊。

普段本を読むのが苦手な人にこそ読んでいただきたい不朽の名作。

己を信じ、くじけなくなる一冊

著者
史村 翔 池上 遼一
出版日

初めて読んだのは今から8年前。漫画を読んでこれほどの衝撃を受けた事が未だかつてない。以降、私が漫画を選ぶ基準というか、人生観ならぬ漫画観を形成したマイベスト漫画の一つである。

ポルポト政権下で行われていた虐殺により両親を失い、過酷な状況の中で生き残り日本に帰国した北条と浅見。堕落した日本を立ち直す為に、北条は裏の世界。浅見は表の世界。ヤクザと政治の両方から、2人は世直しを行っていくというストーリー。東京裁判や香港返還、日米貿易摩擦など歴史の授業で習った事柄が伏線を敷く、THE政治漫画。

自分の彼や男友達だったらありえない(というより怖くて関わりたくない)アウトローさなのだけれど、登場人物達の男気と言ったら爽快感さえ感じてしまう。

仁義を通すこと。正義を貫くこと。

自分に置き換えてみても、難しいように思う。人は弱いからすぐ傷つくし、楽に勝とうとする。以前、憧れていた人に言われた言葉を思い出した。

「君は何でも何となく出来ちゃうから。それが一番幸福なことであり、一番不幸なこと」

うー! 今思い出しても悔しい!!(笑)  泥臭くってもいいから、自分の信念を貫き通すこと。いつ読んでも、大事なことを思い出させてくれる作品。

大切な人を思い出し味方を再認識する一冊

著者
高倉 健
出版日
1993-08-20

大杉蓮さんの訃報を聞き、もう一度お仕事をご一緒しお礼を伝えたかったと思った。というのも、18歳のときにCHEMISTRYさんのMV「最期の川」にて共演させていただいたのだ。演技のいろはさえ知らなかった私に、かけていただいた言葉が忘れられない。いつか現場でお会いしてお礼を伝えたいという思いが心に残ったまま……改めてご冥福をお祈り致します。

悲しみに浸っていたところ、知人が高倉健さんが亡くなった際にも同じことを話していたことを思い出した。「もう一度お会いして、お礼を伝えたかった」と。

ふと見上げた本棚で目が合ったのが高倉健さんの短編エッセイ集『あなたに褒められたくて』。何度読み返しても、ウルッと感涙。心のあたたかい場所が動き出す感覚。

自分が頑張って駆け続けてこれたのは、あの母(ひと)に褒められたい一心だったと思います。

この人に褒められたい。認められたい。そんな人がたった一人でもいてくれたら人生はどんなに幸せなことか。

側にいても、訳あって遠くで生きている人でも。心の拠り所となってくれる愛しい人。

たった一人の心の味方を思い出させてくれる一冊。

人生良いことばかりじゃない。でも、つらいことの後にはうれしく喜ばしいことがあることを最近つくづく思います。清く正しく美しく、心豊かに。頭では分かっちゃいるけれど、難しいのがまた現実。一歩ずつ目標に近付いていきましょう。千里の道は一歩から、ですから!

Photographer:KEITA SAWA 
Hair&Make-up artist:YASUHIRO FUJII 
Stylist:MINORU

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