「すごいよマサルさん」のナイスセクシーな名技、キャラの名言がやばい!

更新:2021.11.24

シュールなギャグの連続で読者の心を惑わし魅了する作品『セクシーコマンドー外伝すごいよマサルさん』。今回はそんな本作に登場する技と名言についてご紹介します。

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『セクシーコマンドー外伝すごいよマサルさん』が面白い!「ナ〜イスセクシー!」な名技、キャラの名言!

著者
うすた 京介
出版日
1996-06-04

謎の格闘技「セクシーコマンドー」を操る男、花中島マサル(はななかじままさる)を主人公に、支離滅裂な展開で笑いを誘うギャグ漫画『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』。

徹底的に盛り込まれたシュールなギャグと、ストーリーを無視した急展開がおもしろい。マサルを筆頭に、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが織り成す物語は、脳裏に無理矢理焼き付けられるようなインパクトです。

今回はそんな本作に登場する技と名言についてご紹介していきます。

「セクシーコマンドー」とは

まず、本作に登場する「セクシーコマンドー」という格闘技についてご紹介します。セクシーコマンドーとは、室町時代(本作曰く「将軍の義持だか何だかが死に、次期将軍をくじ引きで決めたの決めてないの言ってるぐらいの頃」)に成立したといわれる格闘技です。

しかし、結局発祥については諸説あり、はっきりとしたことは分かっていません。基本的な戦い方としては、相手の隙を無理矢理作りだして攻撃を仕掛けるのだとか……。

ただ、どうやら隙を作り出す行ため自体がセクシーコマンドーであって、その後の攻撃についてはセクシーコマンドーの範疇ではないとのことです。よく分かりませんね。

セクシーコマンドーの名技1:エリーゼのゆううつ

 

ここからは、本作に登場する技の数々をご紹介していきます。引き続き意味の分からないものが多々登場致しますが、ご了承ください。

まず、1つ目の技は「エリーゼのゆううつ」です。セクシーコマンドーで最も使用される基本の技で、「ハァァァァァ……」と深く息を吐きながら、目を光らせ、ズボンのチャックを下ろすところから始まります。そこから何かを出すこともあれば、そのままズボンを下ろすこともあり、多種多様な応用が可能です。

しかしこの「エリーゼのゆううつ」だけでは、一般人はともかくセクシーコマンドーを志す「セクシーメイト」には通じないのだそうです。

 

セクシーコマンドーの名技2:変わり身の術

人形と入れ替わって相手からの攻撃をしのぐ!!……ようにに見せかけて、着ぐるみを着たまま殴られる技です。

ときには人形の中から何かを出して相手の不意を突くことが出来るようです。ただし当然ボコボコにされることは避けられないので、意味があるのかは分かりません。  

セクシーコマンドーの名技3:放課後キャンパス

著者
うすた 京介
出版日
1996-09-04

 

両手を後頭部で組み「うっふ~ん」と腰を振る技です。単なる前フリ技ですが、使い手によってはこれそのもので隙を作り出せるようですね。

 

セクシーコマンドーの名技4:はじらいのひととき

著者
うすた 京介
出版日

 

先述した「エリーゼのゆううつ」の派生技だそうです。「ファアアァ」という気合とともに、ズボンのチャックを下ろす動作です。あと目が光ります。それだけです。

 

セクシーコマンドーの名技5:夜明けのエスプレッソ

技名だけは登場したものの、内容は不明です。

セクシーコマンドーの名技6:ノンストップ狂四郎

夜明けのエスプレッソ同様、名前だけの登場です。

セクシーコマンドーの名技7:夏★しちゃってるBoy

「48の前フリ技その23」にあたる技だそう…。前フリ技の1種のようですが難易度は高いらしく、動作も複雑です。光り輝きながら万歳をし、寝転がったりした後、ブリッジの体勢でズボンのチャックを下ろすという段階を踏みます。

セクシーコマンドーの名技8:あふれ出す煮汁

著者
うすた 京介
出版日
1997-03-04

 

これも「エリーゼのゆううつ」の派生技。チャックを下ろすと同時に左足を垂直に上げるポージングを決めます。大元と何が異なるかはよく分かりません。

 

セクシーコマンドーの名技9:あばれ恋女房

著者
うすた 京介
出版日
1997-06-04

 

女房があばれている様子を表したとされる技。「ねじれヒジ天国」(リズムゲームのやりすぎで肘を壊した様を表す技)の癖が残っていると、眉間に皺が寄り過ぎてしまうので注意が必要なのだそうです。

 

花中島マサルの名言:「お前のパンチを喰らって倒れなかったのは…オレが初めてだぜ…!!」

ここからは、登場キャラクターと、その名言をそれぞれご紹介します。まずは主人公の花中島マサルです。

彼はとにかく予想がつかない行動を繰り返し、敵味方に関わらず周囲に戸惑いを与え続けます。そのため、彼が敵に攻撃を仕掛けているつもりであっても、味方も不意を突かれるということが多々あるのです。さらに、私生活についても謎が多い人物で、セクシーコマンドー部の面々が家に偵察に向かう事もある程でした。

「お前のパンチを喰らって倒れなかったのは…オレが初めてだぜ…!!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』1巻より引用)

そんな彼の謎めいた魅力を一言で表したのが、タイトルの迷言です。一瞬かっこいいセリフのようにも聞こえますが、相手を褒めているのか……、自分を褒めてカッコつけているのか……、よく考えると意味不明といえます。しかし、それこそがこの作品の魅力を物語っているともいえるのです。

全編通してマサルの行動からは目が離せないため、読んで頂く場合には注目ですね。    

藤山 起目粒の名言:「今のはね、つまりね……」

藤山 起目粒(ふじやま おこめつぶ)は、マサルのクラスメイトであり親友でもあります。マサルからは「げろしゃぶ」と「フーミン」をあだ名の候補に出されたことがあり、あやうく「げろしゃぶ」にされかかりましたが、ギリギリフーミンに押しとどめました。

彼自身は典型的なツッコミキャラであり、作中でも屈指の常識人です。いわゆる読者の良識を反映させた人物であるといえるでしょう。そのため、何から何まで常識外れのマサルや、その他のクセモノに対しては振り回されっぱなしの毎日を送っています。

「今のはね、つまりね……」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』4巻より引用)

そんなごく普通な感覚を持つフーミンが、マサルたち個性派セクシーメイトの意表を突いたのが、タイトルの文言です。これは彼が、セクシーコマンドーの大会に出場した際、試合中失敗した自分の技について解説した際のセリフです。彼はズボンのチャックからおじいちゃんの入れ歯を取り出す、という技を繰り出しますが、ここでは外してしまいます。

しかし、その後その外したネタの内容をあらためて解説しなおすという、とても恥ずかしい段階を踏むことで、相手の羞恥心をも刺激するのです。つまり、スベったネタを丁寧に解説したということですね。

あくまで普通で素朴な彼だからこそ、ネタに慣れ切ったセクシーメイトには効果抜群な技として繰り出すことが出来た一言といえるでしょう。

近藤 真茶彦の名言:「なぜならオレは今…最高に輝いている男だから…!!」

近藤 真茶彦(こんどうまちゃひこ)は、フーミンとともにセクシーコマンドー部に入部した部員の1人です。元々は空手部の部長だったのですが、同じく空手部だったマサルの退部をきっかけに部が衰退してしまいました。

そして空手部再建を目指して奮闘しているうちに、なぜかセクシーコマンドー部に入部させられてしまったのです。そんな展開からも分かる通り、基本的には屈指のかませ犬であり、戦う力はあるのに、やられる描写が豊富な人物といえるでしょう。

「なぜならオレは今…最高に輝いている男だから…!!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』1巻より引用)

そんな彼は、とにかく男らしさにこだわりを持ち、男らしくある事をモットーにしています。この台詞は彼のそんな心意気を明確に表したものです。しかし結局、この直後にあっさりと女々しさが露呈し、関西弁で自分の女々しさを悔やむという、男らしくない態度を取ってしまうのです。

何から何までかませ犬が板についていますが、それがむしろ清々しいキャラクターといえるでしょう。

磯辺 強の名言:「オクレ兄さん」

著者
うすた 京介
出版日
1997-09-04

磯辺 強(いそべつよし)は、名前の通りの猛者…というわけではありません。強そうな名前ですが、実際はその真逆。肩を叩かれたり、誰かとぶつかったりするだけで関節が外れてしまう程の驚くべき虚弱体質なのです。

そのせいで、彼のあだ名は「キャシャリン」であり、作なかでも何度もその虚弱さによる事件が巻き起こる事になります。

そんな彼は誰よりも筋肉に対し憧れを抱いており、トレーニングや投薬などに対する取り組みに余念がありません。そして、あるとき筋肉増強を目的で薬を服用した際に口にしたのが、タイトルの台詞です。

「オクレ兄さん」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』1巻より引用)

彼はこの薬を服用すると、ほとんどの場合トリップ状態に陥り、精神錯乱を起こしてしまいます。……プロテインなどを配合した栄養剤だそうですが……。

インパクト絶大な面白シーンなので、必見です。

田中 スーザン ふ美子(さかきばら のぶゆき)の名言:「いける!!」

著者
うすた 京介
出版日
1997-12-04

スーザンは、常に赤い覆面で素顔を隠している謎の生徒です。その正体はマサル達の通うわかめ高校校長・さかきばらのぶゆきで、セクシーコマンドーで過去何度も優勝した実力者です。

正体を部員には悟らせたくないらしく何度も誤魔化そうと試みますが、残念ながらマサル以外のほとんどの部員にバレているのが実情となっています。若かりし頃は学校の校舎も動かせる程の驚異的な力を持っていましたが、現在は些細なショックで魂が肉体から飛び出てしまいます。

「いける!!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』3巻より引用)

そんな彼が魂の状態ではるか彼方を見据えながら口にしたのが、タイトルの台詞です。決心したように「いける!!」と口にした直後、部員達に「いくなー!!」と止められることで、なんとか一命を取り留めたのでした。

佐藤 吾次郎の名言:「つまり僕に比べたら…彼はにわとりだ!!!」

佐藤 吾次郎(さとうごじろう)は、作なかでも非常に冷遇される立ち位置のキャラクターです。彼のあだ名はたびたび変更され、当初は「メガネ君」だったのが、マサルに髪型をアフロに変えられてからは「アフロ君」になりました。

財力もあり、成績優秀で、囲碁の大会の優勝経験もありという、本作屈指の頭脳派です。しかしながら、自身の没個性に悩んでおり、マサルと出会った事で個性の強さを手に入れようと奮闘する事になりました。その決断がその後の彼の人生を大きく狂わせるものとなったのですが……。

「つまり僕に比べたら…彼はにわとりだ!!!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』2巻より引用)

タイトルはそんな彼がマサルに出会った際の一言なのですが、こじらせた頭脳派が思わず叫んでしまった意味不明な台詞です。

基本的には、髪型を勝手に変えられたりいろいろな場面で髪の毛をむしられたりと、ロクな目に遭いません。さらに、登場回数も少なめで、印象にも残りづらいキャラクターです。そんな冷遇され具合が、彼の数少ない魅力でしょうか。

北原 ともえの名言:「ヒゲは女の命なんだよ!」

北原 ともえ(きたはらともえ)は、いわゆるヒロイン的な立ち位置のキャラクターです。あだ名は「モエモエ」で、マサルが呼んだことから定着しました。元々演劇部の裏方をこなしており、セクシーコマンドー部と兼任しています。

なぜかとてつもなくヒゲを愛しており、当初はセクシーコマンドー部も「ヒゲ部」だと勘違いして入部しました。嬉しくなると熊本弁が出てしまうという特徴がありますが、それがまた可愛らしく、名実ともにヒロインとしての魅力に溢れたキャラクターといえるでしょう。ヒゲが好きな事以外は……。

「ヒゲは女の命なんだよ!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』2巻より引用)

そんな彼女の名言が、タイトルの一言です。可愛いんだけど、やっぱり普通じゃない彼女の特徴を、一発で表現する台詞だといえるでしょう。

メソの名言:「チェストー!!!!」

通称「めそ」です。正体不明の生き物で、セクシーコマンドー部ではマスコット的存在です。正式名称はメソなんたらという名前ですが、作中では明らかになっていません。

眉毛の部分に青いヒゲのような体毛を持つ生き物で、大変愛らしい容姿をしています。しかしながら、その背中にはファスナーがついており、身体が突如膨らんだり、そもそも中身が抜け出ていたりと、ちょっと怪しい生物です。

めそは普段「モキュ?」と首をかしげながら鳴き声をあげるなど、所作がとにかく可愛いのです。これによって部員達の心を癒し、警戒心を解きほぐしています。

「チェストー!!!!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』2巻より引用)

ところが、やはり中身には外見とは似ても似つかないものが入っているようで、時折タイトルの台詞のように、言葉を発してしまったりします。

恐ろしさと可愛さが同居したキャラクターなのですが、本作における屈指の人気キャラクターでもあるので、初見の方はぜひチェックしてみてくださいね。

松田 達郎の名言:「先生はアホじゃないぞ!むしろジャージだ!」

著者
うすた 京介
出版日
1996-06-04

松田 達郎(まつだたつろう)は、セクシーコマンドー部の顧問になった教師です。あだ名は「トレパン」で、常にジャージとサングラスを着用しているのが特徴です。

作中キャラクターにとっても読者にとっても鬱陶しい存在であり、発言の1つ1つが言い表しがたいモヤモヤ感に満ちています。アフロ君と同じく作中でよく冷遇されるキャラクターですが、鬱陶しさの面ではアフロ君に勝っているといえるでしょう。

「先生はアホじゃないぞ!むしろジャージだ!」
(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』2巻より引用)

そんな彼を表現するのは、タイトルの台詞です。特に作なかでもこれといって活躍する人物ではないので、ジャージが好きな人だと覚えておけばよいでしょう。

 


『ピューと吹く!ジャガー』などの作品でも知られるうすた京介のおすすめ作品を紹介した<うすた京介のおすすめ漫画ランキングベスト5!『マサルさん』だけじゃない!>の記事もおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。

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