経営コンサルタントという職業を聞いたことがある人はいますが、どのような仕事をしているのか知っている人は少ないでしょう。今回は仕事内容などとともに、3冊の本を厳選してご紹介します。どの本も、経営コンサルタントの役割をわかりやすく書かれていますのでおすすめです。
コンサルタントの意味は、助言や指南をおこなう専門家という意味です。経営コンサルタントは、経営に関する助言や指南を行います。会社の経営事情は、外部には漏らせない機密事項。企業のキモともいえる情報を渡し、助言してもらう相手ですので、よほど信頼していなければ、コンサルタントとして提携することは難しいでしょう。
どの職業でも同じことが言えますが、信頼を得るというのはとても重要なことです。特に会社の経営を例にしましたが、情報が外に漏れた、評判が下がれば株価も下がります。
経営コンサルタントの仕事は、信頼を元に効率化・合理化・人員整理などを調査した上で経営者へ伝えます。厳しい結果だった場合、信頼がなければ相手にされません。コンサルタントは失敗すれば名を失うだけですが、会社は存亡の危機に立たされる可能性があります。
このことからも、経営コンサルタントの仕事内容に対しての責任は大きなものです。
ここでは経営コンサルタントの年収はどのくらいもらえているのか見ていきます。まずは平均的な年収ですが、約700万円と言われています。完全に実力主義となっているので、能力次第で年収は大きく変わります。コンサルタントが所属する場所(会社)はコンサルティングファームです。
このコンサルティングファームという組織体は、コンサルタントたちを各社に派遣し、クライアント企業の課題や問題点を解決していく会社になります。組織内には役職が存在し、それに準じて年収が変わるので強調することになりますが、実力主義の世界です。
では組織から独立した場合、年収はどうなるのか気になります。組織から独立しますから、そのままの仕事ペースでいけば、収入は全て自身に入ってくるので増えるでしょう。もちろんリスクはその分大きくなりますので、注意しなければなりません。トップクラスのコンサルタントになると、年収は2000万から3000万円と言われています。
経営コンサルタントになりたいという場合、なにか資格が必要なのかと言うと不要です。名乗れば自称でもコンサルタントになれます。しかし、先ほども言ったように信用第一なので、実績を持たない人からコンサルティングされたいとはどの企業も思いません。コンサルティングファームに所属し、コンサルタントとして実績を積んで、その上で独立という方が現実的です。
コンサルタントを目指す上で資格は不要ですが、持っていると有利な資格はあります。一例として公認会計士や税理士、中小企業診断士など会社の経営状況を把握できる資格を持っていると重宝されます。また、MBAを取得していると経営に精通していると相手からの信頼が得られやすいです。
また進学先ですが、他の職業でもいえることですが、コンサルタントを目指すなら大学は難関大学を目指すのがいいでしょう。学歴=仕事ができるという訳ではありませんが、説得力が増すという側面もあります。ただ補足しておきますが、必ずしも難関大学でなくてもいいですが、やはりコンサルティングファームに応募してくる学生は難関大学出身者が多いというのも事実。その競争を勝ち抜く必要があるのだ、ということは念頭に置いておいた方がよいでしょう。
論理的な思考を身につけているということから、出身学部は法学部、経済学部、商学部などが多いようです。数字に強い理系出身者を積極的に採っているコンサルティングファームもあり、自分の強みをどこに置くかを戦略的に考える必要があるのかもしれません。
この記事をご覧いただいている方は、将来この職業に就きたいという方はもちろん、手に職をつけておきたい、転職を考えている、という方も多く、なかには独学を考えている方もいるでしょう。
そこでどうしてもネックになってしまうのが、お金がかかる、時間がないということではないでしょうか。
そんな点でお困りの方にぜひおすすめしたいのが、オンライン予備校。従来のスクールよりも割安なところが多く、自分の時間に合わせて学習できるのが魅力です。
その中でも特に「資格スクエア」は、勉強方法のノウハウを教えてくれるので、効率的に効果の出る勉強方法を学べることができるでしょう。
資料請求は無料なので、新しい道に向け、まずは一歩、動き出してみてはいかがでしょうか?
- 著者
- 六角 明雄
- 出版日
- 2017-03-22
経営していくためには、会社の現状を考慮して戦略を組み立てて、不採算部門を縮小するなど合理化を進めなくてはなりません。ここで登場してくるのが経営コンサルタントです。会社に私情を挟まず合理的な視点から問題を浮き彫りにしてくれます。では経営コンサルタントはどこで経営について学べばいいのか?という疑問に答えてくれる1冊が本著です。
経営だけでは会社を分かったことにはなりません。企業として、事業はどのように経営されているのか?この会社・事業・経営の3つが組み合わさって会社として存在しています。経営とはどのような視点から考えていけばよいかを詳しく解説されているので入門書として最適です。
コンサルタントをしていく上で、会社の改善策を掲示し会社に利益を生み出さなければ支持されません。利益を生み出す方法とはどういうものか、という部分に光を当てたのが『年間報酬3000万円超えが10年続く コンサルタントの経営数字の教科書』です。
個別に見ていくのではなく、組み合わせて見ていくことに重点を置いている1冊です。7つの項目から、会社の全体像を導き出して改善ポイントを探っていくというプロセスを辿ります。
- 著者
- 和仁 達也
- 出版日
- 2017-09-13
コンサルタントとして活躍してきた方も、これからコンサルタントとして仕事していく方も学べるものがある1冊です。図に表わして課題分析をし、刻々と変化していく会社の状態を一目で確認できる手法をとっています。
目に見えるということは、事実として偽ることができないものです。言葉だけでは説得力がなければ、相手には届きません。実践的な応用に役立つのが本著です。
2018年5月現在、ラーメン店は増加の一途を辿っていると言われています。栄えるラーメン店の影には衰退していくラーメン店もあるのが現実です。こちらの『ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら』では、一つの物語として衰退しているラーメン店を経営コンサルタントが助言して復活を目指していくストーリーとなっています。
著者の経験が物語の随所に書かれていますので、経営のヒントが得られるでしょう。
- 著者
- 木村 康宏
- 出版日
- 2011-08-25
商品が良くても、周りに伝わらなければ売れない。この事実を多くの人がわかっていません。いい物というのは黙っていても売れる、これは幻想です。きちんと宣伝しなければ知られることはありませんし、知られなければ商品は存在しないのと同じでしょう。
物語の中でラーメン店の娘は、このままではまずいと考えたからこそ経営コンサルタントに相談します。店主は昔気質なので、先に話した幻想が頭から離れないのです。そうこうしている間に、人々は新しいものに惹かれていきます。
こうなってしまった店は、どう変わっていくべきなのか?同じように何かを変えたいと考えている方に読んでいただきたい1冊です。
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バラエティーに富んだコンサルタントの本、ぜひ手に取って読んでみてください。