建築士になるには?5分で分かる、仕事内容や年収、資格、大学など

更新:2018.5.17

建築士は、建築の専門家です。一軒家やマンション、アパートや美術館、スポーツ競技場や学校など全ての建造物に必ず、建築士が関わっています。この記事では、そんな建築士になるために必要となる資格や仕事内容、年収などについて詳しく紹介していきます。

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建築士の仕事内容とは?

建築士は、建築のプロフェッショナルとして建築物の設計や監理をおこなうのが仕事です。建築物の設計から建築工事、さらにはその管理まで建築に関わるすべての仕事に関わります。

建築士法に基づく資格で、国土交通大臣または都道府県知事から免許の交付を受けて、建築物の設計および工事監理などの業務をおこなうことができ、建築士でなければ、一定の建築物の設計・工事監理を行ってはいないことが建築士法でも定められています。

一級建築士・二級建築士・木造建築士といった様々な種類がある、建築士という資格。その免許は、業務の対象となる建築物の用途・規模・構造に応じて、一級建築士・二級建築士・木造建築士などに分類できます。住宅以外でも、店舗・公共施設・商業施設なども設計・監理が可能です。

一級建築士は、国土交通大臣の免許を受けた国家資格です。建築士のなかでも、この名称を用いて、設計・工事監理などの業務をおこなう人のことを言います。一級建築士になると、複雑で高度な技術を要する建築物を含んだ全ての施設の設計だけではなく、工事監理をおこなうことができるようになります。

一方、二級建築士は、都道府県知事の免許を受けた資格で、こちらも国家資格扱いです。この名称を用いて、設計・工事監理等の業務をおこなう人のことを言います。二級建築士は、一定規模(だいたい戸建て住宅の大きさくらい)以下の木造の建築物、および鉄筋コンクリート造など、主に日常生活に最低限必要な建築物の設計をしたり、工事監理をおこなったりすることができるものです。

さらに、木造建築士は、より小規模な木造建築物についてのみ、設計・工事監理ができる者のことを言います。一級建築士や二級建築士よりも業務としてできる範囲が限られていることが特徴です。しかし、日本における伝統的な建造物は木造であることから、専門に木造を扱える技術者として注目されています。

一級建築士と二級建築士の仕事の違いは?給料にどのくらいの差がある?

一級建築士と二級建築士(および木造建築士)の仕事の違いは、設計・監理ができる建物の範囲の違いと同じです。一級建築士には、設計する建物に制限がないため、どのような建造物でも建築することができます。住宅のように比較的小規模な建築物はもちろん、オリンピック競技場など、国を代表するような建築物の設計も可能です。その分、建築物の規模・構造形式・構造材料に関する高度な知識が求められます。

二級建築士は、一級建築士と比べると設計できる建物の規模と構造が制限されています。建物の高さ13m、軒高9mを超えるような建物を設計することはできませんし、建築物の延床面積が1000平方キロメートル以上の建築物の設計も認められていません。他にも様々な制限があり、一級建築士と二級建築士では、資格(免許)を交付している機関はもちろん、資格試験の合格率もまったく異なります。

そのため、一級建築士と二級建築士では給料にも当然差が出てきます。

基本的に、建築士の給与はその人の能力と所属している会社によって異なるもの。一般に、ゼネコンと呼ばれる会社に所属する建築士の給与が高い傾向にあります。ゼネコンに所属する一級建築士の年収はおよそ650万円程度です。二級建築士の場合には、少し下がって500万円程度になります。

設計事務所となると、設計だけが基本的な仕事となるため、若干給与も少なくなります。設計事務所に所属する一級建築士の場合、給与は600万程度である一方で、二級建築士の場合には480万円程度です。

建築士の資格を取るには?試験の難易度は?

建築士になるためには、構造力学や地学、図面作成能力、建築デザインなどを高めるために高度な知識を学ぶ必要があります。図面の作成にCADというソフトを使うことが必須であるため、そのソフトを使いこなすための技術も求められます。これらの知識や技術を習得するためには、各種専修学校に通うことが一般的です。専門学校や大学、大学院などでこれらの知識や技術を学べます。

二級建築士になるためには、大学・短大・専門学校などの建築学科、土木科などで学んだ後、建築士試験に合格する必要があります。土木科や建築学科を卒業していない場合でも、実務経験を積めば資格試験に挑戦する資格を得ることができますが、7年以上の長い実務経験が必要です。

それに対し、一級建築士の資格は普通高校を卒業するだけでは取得することができません。国土交通大臣が指定する建築に関する指定科目を修めて卒業し、建築に関する実務として国土交通省令で定めるものである設計・工事監理に必要な知識・能力を得られる実務を2年以上経験する必要があります。

これが受験資格となるため、各種専修学校を卒業しただけでは受験資格を得ることはできません。ただし、建築系の短期大学を卒業した場合には、実務経験が3~4年必要となります。他にも様々な条件によって実務経験が長くなったり短くなったりします。

また学校の選択肢として国立大学であれば、建築士になるための学費を抑えることができますが、年に約60万円程度の学費が必要です。私立大学の場合、少し学費が高くなり、80万円程度かかります。専門学校や短期大学の場合でも、私立大学と同等の学費が必要です。

建築士の実際を知ることができます!

著者
飯塚豊
出版日
2017-03-21

 

建築士になるための本ではなく、建築士として食べていくための知識が得られる本です。なりたての時にどんな仕事をするのかが詳しく書かれています。事例探し、スケッチ、施工主に対するヒアリング、プレゼンの仕方、資金計画、法令調査など、建築士として働くための、実務のいろはが説明された本です。

しかし経験が浅い人以外にも、設計事務所や工務店の経営者にもオススメ。建築士として最低限おこなうべき業務がチェックリストとして示してあるので、管理する立場の人にも、建築士になったばかりの新人にも実用的な内容になっているのです。

建築士として働くために最低限しなければならない業務が詳しくわかる、まるで「教本」のような本です。

 

建築士の仕事は設計・監理だけではない!

著者
出版日
2015-10-02

 

これからの建築士にこそ読んでほしいのが本書。副業の案内から転職事情、設計事務所の経営のノウハウまで、建築士の資格を使ってお金を稼ぐことに重点を置いている人には特にオススメの内容が満載です。

建築士になれば、海外進出をしたり、公務員となったり、住宅性能評価員となったり、様々な仕事が可能です。その多様な働き方に関して非常に詳しくノウハウが書かれているのですが、本書はそれだけではありません。

実際に建築士として活躍している方々の対談も掲載されているので、現場のリアルな声が分かるのです。実際に建築士として働く人のリアルな声を聞けば、将来どのように建築士として働いていけばよいかを考える際のヒントになるでしょう。

 

建築士の仕事がまるごとわかる!

著者
石井 大一朗
出版日
2016-01-30

 

著者は実際に一級建築士の資格を取得し、設計事務所や大学院で働いた経験をもつだけではなく、NPOにも勤めた経験があります。

彼が一級建築士になってからのキャリアの変遷が非常に詳しく書かれているため、建築士の仕事が建物を設計するだけではないことが読み取れます。本人のやりたいことや得意なことに応じて様々な働き方がができるのだという可能性を感じ取れる内容となっているのです。

20代という早い時期に建築事務所を設立した著者は、その後様々なキャリアを渡り歩くようになります。しかし、それは一級建築士の資格があったからこそできたことです。可能性の広がりとともに、この資格の重要性も感じられます。

建築士になったばかりの人には、営業の仕方や収入が減ったときにどうすればよいのかなどについても非常に詳しく説明されているので、建築士のキャリア形成に役に立つ1冊です。

 

建築士には、一級建築士・二級建築士・木造建築士など様々な種類があります。建築士になるためには、早い時期から進路を決めて勉強しなければなりません。専門性も非常に高く、高度な技術と専門知識が必要となります。まずは上で紹介した本を読んで、ぜひ具体的に建築士の仕事をイメージできるようにしてくださいね。

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