本作は2008年にアニメ化された『ヒャッコ』の真田ジューイチ(カトウハルアキ)が描く「ヒロイン全員が変な属性持ち」がコンセプトの、狂気のサスペンスラブコメ(?)です。主人公、秕シンヤ(しいな シンヤ)の周囲にひしめいている、ちょっと変わったアブナイ女の子達、略して危女(あぶじょ)達とお友達のシンヤの、サスペンスとミステリーに満ちた日常をちょっと覗いてみませんか? ※登場人物たちは基本主に変態です。苦手な方はご注意ください。
連続通り魔殺人が横行する如月市、八日館高校に通う高校生の秕シンヤ。その周囲にはストーカー、殺人鬼、妄想電波、変態ドM、眠り姫、吸血鬼、ブラコン……枚挙に暇がないくらいの危女(あぶじょ)達がひしめいています。
彼女達は家族や友人として彼の周りに存在し、非日常の顔を彼にだけ晒して見せるのです。しかし、彼女達をただ見守るだけの彼もまた、とらえどころがなくて不思議な存在といえるでしょう。
危女達が集うのも、彼のミステリアスな存在感のなせる技なのでしょうか。
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- 著者
- 真田ジューイチ
- 出版日
- 2018-03-13
シンヤが溜め息をつき「ロクデモナイ女ども」と評する危女達ですが、彼女達にはなんとも不思議な魅力があって、なぜか目が離せなくなっていきます。そんな彼女達とシンヤの関係を紹介していきましょう。
危女達に囲まれて過ごしながら、その非日常っぷりにもほぼ動じず淡々としているシンヤという人物。ある意味、この物語1番の謎かもしれません。
彼は夜ごと街を「散歩」する夜の住人で、1度街に出てしまうとストーカーの十華でさえ容易には見つけることが出来ません。
妹に弱く、女の子には振り回されつつも、殺人鬼の前に現れれば、殺人鬼の方が本能的に恐怖を感じてしまう「何か」を持っています。謎と矛盾と秘密を抱えた彼の眼には、何が映っているのでしょう。
彼は一体何を考えているのか?未だ明かされていないそれらの事情が解き明かされるのを楽しみにしながら、本作を読んでみてはいかがですか?
本巻では、シンヤの周囲の危女達と彼の関係が紹介されていきます。彼女達の日常と非日常の顔、両方が見られます。
学校では華やかな美少女でも、シンヤに見せる裏の顔は、まさに危女そのものです。
- 著者
- 真田ジューイチ
- 出版日
- 2018-03-13
本巻での見所は、あまりにもあっさりと連続殺人事件の犯人が判明してしまうところではないでしょうか。
シンヤはある人物から呼び出され、夜に公園へ出かけることとなります。そこには連続殺人事件、6人目の被害者の姿が。しかも犯人は、彼の知っている人物で……。
あまりにもあっさりと犯人が判明してしまうので、読んでいて驚いてしまう方も多いかもしれません。この展開にもびっくりですが、その光景を目の当たりにした時のシンヤの落ち着きようには、さらに驚かされます。
彼は一体何者なのでしょうか。
さまざまな危女が登場した全巻。本巻では危女以外にも、「危男」が登場します。
なんと、その男から目をつけられてしまったのは、シンヤの妹・迷で……。
- 著者
- 真田ジューイチ
- 出版日
- 2018-03-13
本巻では、迷と危険人物(推定)が一緒に居たという情報を得たシンヤが、驚異のストーキング・情報収集能力を持つ十華にその男の調査を依頼します。結果、男は(話題の連続通り魔殺人とは別の)殺人鬼で、迷はターゲットの一人となっている事が判明。
阻止に動くシンヤですが、とある偶然から事件は未遂に終わります。はたしてそれは、本当に偶然なのでしょうか。
何を考えているのか読めないシンヤも、やはり妹のこととなると全力で動くよう。彼の人間らしい一面が垣間見える話です。
この街、殺人鬼多くない?と疑問に思っている読者の方も多いかもしれませんが、そんなことを考えている暇はないのです。危女達の暗躍はまだまだ続くのですから。
未だに捕まる気配を見せない、連続殺人事件の犯人。この事件に関連し、本巻では新たなキャラクターが登場!
しかし、やはり彼女達も危女で……。
- 著者
- 真田ジューイチ
- 出版日
- 2018-03-13
本巻での見所は、やはり新キャラクターの登場です。今までも危険な人物は多くいましたが、さらに危険な人物なのです。
それはかつて、「現代に蘇った辻斬り事件」を起こしたとされる犯人と、「女狐黒へ(めぎつね くろへ)」と呼ばれる死体愛好家の2人。とある「刀」を巡る一触即発の危機に、両人と面識のあるシンヤは水面下で事を何とか穏便に納めようと行動します。
しかし、偶然にしては出来すぎた一連の動きの裏には、危女の思惑が潜んでいるのでした。ますます続きが気になる展開です。
以上『危ノーマル系女子』のご紹介でした。興味を持っていただけたなら幸いです。危女達の危険な魅力、シンヤの謎、不思議がいっぱいの如月市の非日常的日常を、一緒にのぞいてみませんか。