目指せ料理上手!基本からステップアップさせる6冊

更新:2021.12.14

最近は「レシピはネットで」という方も増えてきましたが、ネットで調べたレシピのとおりに作っても料理がちっとも上達しないと悩んでる人も多いようです。 今回はそんな料理ビギナーさんに向けて、「最初に手に取って欲しい料理本」から「本当においしい料理のコツがわかる本」まで、料理の腕をステップアップできる6冊を選書しました。

ブックカルテ リンク

料理の基本は「手順を把握するところから」が理解できる1冊

普段から料理をされている方は、無意識のうちにやっていることですが、料理のもっとも重要なコツは料理にとりかかる前に「料理の手順をざっくり把握しておくこと」。

料理を失敗しないためには、なんといっても手順が命なのです。

料理を作りながらレシピを確認している間に、うっかり煮すぎたり焼きすぎたりしないためにも、手順を先に把握おく必要があります。

著者
牧野 直子
出版日

この本は、手順についての気配りがよくできているのが特徴。

大まかな作業手順が、とても大きな文字で書かれているので、とにかく見やすい。

というか、作業手順が否が応でも目に入ってくるので「あー、はいはい。最初みじん切りにして、フライパンで炒めて、その後ひき肉ね」みたいなものが直感的に身につきます。この辺の感覚がわかれば、途中で慌てることも減り、この本以外の料理本や、ネットのレシピなんかも上手に作れるようになりますよ。

冷蔵庫の余り食材で「パパッと料理」を身につけたい

好きな人の家に行って、余ってる食材でぱぱっと料理を作って出すなんてシチュエーション、いちどは憧れますよね。そんな簡単お手軽料理を覚えるための本がこちら。

著者
出版日
2016-03-17

ポップなデザインがとっても楽しい初心者向けの料理本なのですが、この本は名前の通り「自炊」に特化してあるのが特徴。王道の和食などにこだわらず、冷蔵庫の残り食材でぱっと作れるようなレシピやフライパン1個で作れるレシピなど、「あるもので適当に作る」という技を身につけることができます。

さらに、「台ふきんの使い方」や「冷蔵庫の整理方法」など、大人の家庭科とも言えるような内容も網羅されているので料理始めると散らかって仕方がないなんて人にもお勧めできる1冊です。

おばあちゃんのスパルタ指導で学ぶ、家庭料理マニアックス

NHKの人気料理番組、きょうの料理ビギナーズ。その料理本がこちら。初心者向けとはいえ上記の2冊よりもかなり「ガチ」な内容になっているのが特徴で、まるで厳しめのお姑さんからがっつり知識を叩きこまれてるんじゃないかと錯覚するほどのボリュームがあります。

例えば、しょうが「ひとかけ」は親指の第1関節ぐらいのこと、大根の選び方はヒゲの少なく白いまっすぐのものが良い、などなど細かい知識が山盛りです。

著者
高木 ハツ江
出版日
2014-03-17

しかし、実際に丁寧な素材選び、下ごしらえ、作業などを行うと明らかに味が変わるんですよね。「料理って手間かけたらちゃんと美味しくなるんだなー」というシンプルな結論を身につけるためにもお勧めしたい1冊です。

基本の和食の、ちゃんとした作り方が身につくので、おふくろの味マスターになりたい人は挑戦してみると良いと思います。

テレビでおなじみ水島流クッキング入門はこちらから

ここからは、各料理の入門本を紹介していきます。まずは、洋食は最近よくテレビに出演されてるロジカルクッキングの第一人者水島さんの料理本をピックしたいと思います。

著者
水島 弘史
出版日
2015-05-14

水島さんは、この本以外にも色々とレシピ本を出されているんですが、写真が一切ない本などもあるので要注意。初心者はこの本からスタートするのが良いかと。この本に限らないんですが、水島さんの料理は「家庭の調理器具で、いかにプロと同じような味を作れるか」に特化している点にあります。代表作「チキンのグリル」の焼き方なんかは、本当によく考えられているなとプロから見ても感じます。

「だまされたと思って」「冷たいフライパンにいれなさい!」など、胡散臭い啓発本っぽいタイトルですが中身は骨太なノウハウの宝庫です。

伝説的ムックで身につける「基本の中華」

発売から15年以上も未だ売れ続けてる基本の料理本界の伝説的ムック、「基本の・・・」シリーズ。僕自身も人生で初めて自分で買った料理本はこのムックのシリーズでした。その中でもイチ押ししたいのはこの「中華」。「チンジャオロース」「エビチリ」「酢豚」などなど、中華料理屋で見かけるメニューをばっちり覚えることができます。
 

著者
出版日

中華料理っていうと、3年に1度しか使わないで捨ててしまう「○○醬」を大量に買わないといけないという印象がありますが、こちらのレシピはそんなことがありません。2〜3種類の調味料を組み合わせて作れるように考えてあるので、必要以上に調味料を買い揃えなくても大丈夫。それでいて、レトルトのものとは一線を画す中華料理をつくることができます。
 

和割烹のコツをしって和食マスターになろう

最後は「和食」です。様々な料理人の方が料理本を出していますが、和食であればダントツで野崎さんの本が分かりやすい。

著者
野崎 洋光
出版日
2012-11-14

出汁のとりかた、塩の振り方、肉の下処理の仕方などプロの料理人しか知らないコツを惜しげもなく丁寧に書いてくれています。しかもどのコツも素人でもすぐにできそうな、本当にちょっとした一手間。でも、それが劇的に味を変えてくれるんですよね。

ビギナー系の料理本で、基本のベースの和食を作れるようになった方が読むとジャンプアップ間違いなし。出した料理を喜んでもらえると料理作るモチベーションがあがりますよね。

さて、料理ビギナーのための6冊いかがでしたでしょうか。だんだん本格的なものにステップアップできるような選書にしましたので、自分はこれくらいのレベルだなーと想像しながら、選んでもらえたらと思います。

それでは、楽しい料理ライフを!

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