『10年後の仕事図鑑』を5分でまとめて要約!未来をサバイブする方法とは?

更新:2018.10.29 作成:2018.10.29

数年後、数十年後には人間のやる仕事は減り、ロボットたちに仕事を取られる。そんな言説がちまたにはあふれていますよね。では、現在のビジネスシーンを引っ張る人たちは、その未来をどう見ているのでしょうか? この『10年後の仕事図鑑』はさまざまなビジネスを展開する堀江貴文と、メディアアーティストであり筑波大学の学長補佐である落合陽一が語る、これからの人生と仕事の話がつづられています。今回は、そんな本作をわかりやすく要約して解説。ぜひご覧ください。

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『10年後の仕事図鑑』著者・堀江貴文、落合陽一とは?

まずは、著者2人の紹介をしていきましょう。

堀江貴文は、実業家であり投資家。そして、テレビにも出るタレントとしての一面もあります。民間で初めてロケットを作って飛ばしたり、寿司職人になるのに修行はいらないと発言したりと、何かしら注目を集める人ですよね。

著書も大変多く、働き方や生き方、考え方、また健康・グルメなど幅広いジャンルに渡って書かれています。興味のあることがどんどん出てきて、そして、それを実践していく彼の生き方は、多くの人に影響を与えているのです。

10年後の仕事図鑑

2018年04月05日
["堀江 貴文", "落合 陽一"]
SBクリエイティブ

一方、落合陽一は「メディアアーティスト」という肩書きを持つ、若き研究者です。「メディアアート」とはわかりやすく言うと、科学技術を使ったアート表現をする人。

特に彼は「現代の魔法使い」と呼ばれ、2015年には世界最先端の研究者を選ぶ、米ワールド・テクノロジー・アワードを、28歳の若さで受賞したという経歴の持ち主です。

彼は将来、人・機械・自然が親和し、その区別がなくなる「デジタルネイチャー」の時代が到来すると話し、機械が人を支配するといった悲観的な考えを否定しています。むしろ凝り固まった人間性を捨てて、自然な形で機械と人間が融合する……そんな世界を説いているのです。

この2人が考える「10年後の仕事」。どんなものが上がってくるのか、とても楽しみになってきますよね。

『10年後の仕事図鑑』Chapter1、5:AI化で大きく変わる時代を突きつける!

Capter1、5では、AIによってどう世の中が変わっていくかを、2人がそれぞれ語っています。

2人ともに共通する主張は、「AIが仕事を奪うのではなく、人間の時間を新たに作り出す」ということ。では、それはいったいどういうことなのでしょうか?

たとえば介護の現場が人手不足で体力仕事、しかも薄給とさまざまな悩みを抱えています。これらは、機械の手を借りることによって解決できることが多いのです。

お年寄りを起き上がらせたり、食事を運んだり、または時間ごとに管理するといったことは機械に任せて、人間にしかできないサービスの部分に注力すれば、人手不足も解消します。このように、「機械でもできること」「人間にしかできないこと」を分担すれば、問題点も解決していきますよね。

また、さまざまなことが機械によってできるようになると、「イヤな仕事」を機械にやってもらえるようになります。ということは、人間はこれまでよりもっと「好きなこと」「没頭すること」に注力できるようになるため、仕事はイヤなものでなく、楽しいことに変わっていくのです。

機械は我々の仕事を奪っていく存在ではなく、余暇時間を作り出し、また新たな発想を作るためのきっかけとなります。そこからさらに、新たなサービスや技術が生まれていく。これが未来の働き方なのです。

さらに、ベーシックインカム(政府から国民に、生活に必要な最低限の現金を支給する制度)が普及することにより、「働くのに向いていない人」は働かず、「働くのが好きな優秀な人」がその分も稼いでいけばいいというのが堀江氏の主張です。

果たして、そううまくいくものか?と疑問を持ってしまいそうですが、効率や成長スピードは、確かに速そうです。

こういった時代の変化に順応していくか、考え方を変えていかないと、取り残されてしまうかもしれません。

『10年後の仕事図鑑』Chapter2:なくなる仕事、伸びる仕事とは?

落合氏が語る「なくなる仕事」というのは、「定型的」であり、「管理すること」、「特殊な能力がいらない」仕事です。

管理職や秘書などは、なんとなく機械で代替できそうというのはわかりますよね。ですがここには、営業職やエンジニア、弁護士や税理士など、さまざまな職業が連なっています。

共通するのは、「仕事内容がデータさえあれば誰でもできるもの」、「人数が必要だったり体力を使ったりする仕事」といったところでしょうか。

もちろん、単純にデータだけあればできる仕事などありません。しかし、AIならこれまでの膨大なデータを読み取り、分析し、ある答えを導きだすのは造作もないことなのです。

エンジニアという職業も、どんどんプログラミングが簡単になり、誰でもできるように簡略化されていくだろうというのが本書で語られる予想。全ての仕事は、できることを機械がやり、簡略化され、最適化されていくのです。

一方、伸びる・生き残る職業とは一体なんでしょうか。

これはやはり、「機械にはまねできないこと」に尽きます。たとえば職人、個人経営のお店などは、AIなどによって味やサービス、精度が均一化されたチェーン店よりも好まれますよね。またyoutubeをはじめとするショービジネスや、予防医療の分野、観光業も挙げられています。

好きなことを動画にして見てもらうというのは、確かにAIや機械では無理かもしれません。予防医療も観光業も、AIを利用したシステムは出てくるかもしれませんが、やはりこのような人の手が必ずかかる職業は、なくなってはいかないでしょう。

ただし、どんな仕事についても、サービスなど感情に訴えかけるような人は、うまくいくのではないでしょうか。

『10年後の仕事図鑑』Chapter4:経済は、貨幣から信用重視へと変わる!?

仕事のあり方が変わってくれば、お金のあり方も変わってきます。

お金は本来「価値を交換するための単なるツール」でした。今、貨幣に価値があるのは「みんなが貨幣に価値があることを知っている」状態だからです。そうなると、貨幣に変わるもので信用を担保にした新たなものが生まれると、落合氏は話します。

これからは物質的なものや、目に見えるものの価値ではなく、「信用」を担保に価値交換がされていきます。たとえば中国の「芝麻(ジーマ)信用」は、消費者の信用度を数値で算出し、スコアが高いと部屋を借りる際の敷金がなしになるなどのサービスを受けられるのです。

堀江氏も、ビジネスとは信用で回っていると話します。人から何か頼まれたら、期待に応えるように尽くす。金欠の知り合いに飯をおごる。そうした行為の積み重ねが、信用を築いていきます。

また、貨幣そのものもカード使用率が増え、キャッシュレスが進みます。諸外国、特に中国では急激にキャッシュレス化が進んでいますが、日本ではいまだに「現金主義」がはびこっており、なかなか進みません。

信用とは、自らの価値です。「技術」や「能力」、「知名度」、「研究」など、交換可能な価値を生み出すことが、信用に繋がっていきます。単純に「貨幣」だけを価値としている考え方は、どんどん変化していくのです。

何が自分の「信用」になるか。立ち止まって考えてみるといいですね。

『10年後の仕事図鑑』Chapter6:人生のグランドデザインを描け!

では、これからの時代を働き、生きるのはどうしていったらいいのでしょう?

10年後の仕事図鑑

2018年04月05日
["堀江 貴文", "落合 陽一"]
SBクリエイティブ

好きなこと、夢中になれること、がむしゃらになること。これらを追いかけ、そのなかで他人との差別化をおこなえば、いずれ仕事になる。プライベートも仕事の境目もない、「ワークライフバランス」でなく「ワークアズライフ」を体現するものだけが生き残れる時代になります。

自分の好きなことは何か、夢中になれる趣味は何か。これまででも言ったように、嫌な仕事は大半、機械がやってくれるようになります。そのあと自分が仕事をして生きていくためには、好きなことを、他人と違う視点ややりかたで続け、一方では信用を貯める必要があるのです。

そうして自分の価値を高めて、10年後、それ以降の未来を生きるための基盤を作り続けていく。そうした「今」を積み重ねていくのが、将来に繋がっていくのではないでしょうか。

いかがだったでしょうか?簡潔にまとめましたが、本書には、まだまだ両氏のためになる意見が盛りだくさんで語られています。これからの未来が不安という人、働き方を考えたい人、全てにおすすめの本です。ぜひ手にとってみてくださいね。

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