収入をアップするために、副業を考えている人も多いのではないでしょうか。在宅ライターという仕事は、誰でも簡単に始めることができるとして人気が高まっています。この記事では、仕事の概要や始め方、収入、成功するコツなどを解説。あわせて参考となるおすすめの関連本も紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。
「在宅ライター」は、その呼び名が示しているとおり、自宅を拠点にライティングを請け負う職業です。雑誌や新聞、Webサイト、さらにはゲームやドラマのシナリオ、参考書などさまざまなコンテンツで募集されています。
何か仕事をする際に負担になることとして、人間関係が挙げられるでしょう。もちろん多少の我慢は必要ですが、理不尽な上司や気の合わない同僚など、仕事内容とは直接関係の無いことでストレスがかかることがあります。また通勤も、混雑した電車に乗ることや長時間の移動で負担がかかるでしょう。
これらの心身ともにかかるストレスから解放され、自分のペースで仕事ができるという点で、在宅ライターは副業にぴったりなのです。本業をしながら空いた時間でコツコツ稼ぐ有意義な方法だといえるでしょう。
経験の無い初心者でも気軽に始めることができるのが、在宅ライターのメリット。他の仕事であれば多くの場合は研修期間があり、時間を割いて仕事内容を覚えていかなければなりません。ただ在宅ライターはそのようなケースはほとんど無いのです。
なぜなら、「文章」というのは誰もが幼い頃から親しんでいるため、すでに基礎能力は備わっているから。メールや日記、レポートなどで日ごろから文章に触れていれば、初心者用の案件はこなすことができます。
また主婦業をしている方でも挑戦しやすいといえるでしょう。家事や子育てなどで家を長時間離れることができない人でも、仕事をすることができるのです。
ライターとしての職種は実にさまざま。商品の広告文を考えるセールスライターや、イベントレポートなどをする取材ライター、インタビューライター、テーマに沿った記事を執筆するコラムニストなど……。
選択肢がたくさんあるからこそ、自分がもっとも得意であろうジャンルで仕事をすることができます。
在宅ライターとして仕事を始める最初のステップは、ライティングサイトに登録し、サイトを通じて案件をこなしていく方法がおすすめです。仕事の質や成功率が評価されれば信頼も高まり、依頼も増えていくでしょう。数をこなしていくことで文章を書くこと自体にも慣れていくはずです。
在宅ライターのよいところとして、どのような仕事を引き受けるのかを自分で選択できることが挙げられます。得意な分野を選んでもよいし、これまで関心のなかった分野を選んで知見を広げるのもよいでしょう。
また少し遠回りですが、ブログなどを開設して自身の文章を公表していく方法もあります。魅力的なコンテンツとして注目されれば、仕事の依頼がくることもあります。コラムニストを目指すのであれば、日ごろからコツコツと自身の考えなどを書き続けていくことがおすすめです。
在宅ライターの収入は本当にピンキリ。たとえばライティングサイトに登録して実績を積み上げ、案件の単価を上げれば、月に50万円ほど稼いでいる人もいます。基本的に仕事は、引き受ける前に執筆内容の詳細や報酬が説明されるので、文章を書き終わるまでにかかる時間を予想して、時給や効率がよいものを選ぶとよいでしょう。平均の月収は3~5万円ほどのようです。
また、ライティングサイトを経由せずに完全にフリーランスとして働くことももちろん可能です。手数料などを引かれることが無いので手取り額は増えるかもしれませんが、仕事内容や報酬などの交渉をすべて自分でおこなわなければならないデメリットもあります。
いずれの場合も、質の高い文章を書き続けていると、企業に見込まれて契約を結ぶこともあります。ただ正社員ほどの給料が支払われることは稀で、この場合おおよそ月10万円前後が相場のようです。
・わかりやすい文章を書く
もっとも大切なのは、小学生が読んでもお年寄りが読んでも理解ができる文章を書くことです。正しい日本語を使い、端的な言い回しをするよう意識するとよいでしょう。
ライターという仕事というと「書く」ことを重視しがちですが、その前段階である情報収集も文章を書くにあたって大切です。インターネットや書籍に記載されている文章を速く読むことができれば、同じ時間をかけてもより多くの情報を得ることができるので、クオリティの高い文章が書けるようになります。
在宅ライターは仕事場に出掛ける必要が無いため、強制性がありません。怠け癖がある人はついつい作業に取り掛かるのが遅れてしまったり、仕事の途中で別のことに気を取られてしまったりするかもしれません。決まった時間に必ず執筆をするよう、習慣づけていくことが大切です。
・レスポンスを早くする
直接対面してコミュニケーションをとることはありませんが、クライアントがあってこそ仕事をすることができます。メールやチャットツールを使ったやりとりはなるべく速やかに返答をする方が、信頼性が高まるでしょう。
仕事の依頼が増えてくると、自身の許容範囲を超えてしまうことがあります。特にまだライターという仕事に慣れていないうちは、ひとつの仕事にどれくらいの時間を割かなければならないのか計算を誤ってしまう場合もあるでしょう。結果として納品が遅れてしまうと元も子もないので、仕事量の見極めが大切です。
また、体長管理も自己責任です。しっかりと休む時間も確保しながら働くことをおすすめします。
1日1時間から稼ぐ副業ライターのはじめ方
2016年03月18日
メールやブログ、SNSなど、特に意識をしていなくても普段から文章を書いている人は多いはずです。本書は、せっかく文章を書いているのであれば、その労力をライターという仕事にあて、お金に変えてしまおうというコンセプトで書かれました。
在宅でおこなう副業ライターという仕事の基本的な情報や、必要なスキルなどがすっきりとまとめられています。まずは始めてみたいという方への、最初の一冊としておすすめです。
作者は、ドキュメント制作会社でディレクターを務めていた人物。不況で収入が減ったため、彼自身も副業としてライターを始めたそうです。経験にもとづいた実践に役立つ情報が詰まっている作品です。
- 著者
- 吉見夏実
- 出版日
- 2017-08-11
インターネット上のコンテンツが増えたことにより需要が増えている「webライター」という仕事。在宅で簡単にできるため、副業や専業を問わずその数を伸ばしてきました。
しかし実力の差が激しく、高い単価で多くの仕事を獲得できる人と、なかなか仕事ができずに稼げない人とに二極化しているそう。
本書は、仕事が獲得できない、稼げないなどうまくいっていない人の問題点を洗い出し、効率よく稼げるようになるコツを教えてくれる作品です。アドバイスが具体的なので、すぐに取り掛かれるものばかり。伸び悩んでいる人におすすめの一冊です。