「ギリシャ神話」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?「難しそう」というイメージを抱く方も多いかもしれません。しかし、実はギリシャ神話は浮気や嫉妬を描いた人間くさい話が多く、現代の人でも親しみやすい内容となっています。また、私たちの日常生活にもギリシャ神話にまつわるものは少なくありません。 今回の記事では、そんな神話のなかでも、有名な12神のエピソードと、「ギリシャ神話は難しそう」といったイメージを壊す3冊の本を紹介します。これを読んで、あなたもぜひ世界的に有名な神話に触れてみてください。
まず最初に、起源をご紹介します。
『ギリシャ神話』はもともと口承文学でしたが、紀元前8世紀に詩人のヘーシオドスが文字にして記録しました。古代ギリシャの哲学、思想、宗教、世界観など多方面に影響を与え、ギリシャでは小学校で教えられる基礎教養として親しまれています。
- 著者
- 呉 茂一
- 出版日
- 1994-08-01
絵画ではしばしばモチーフとして扱われ、多くの画家が名作を残しています。文学作品や映画などにも引用され、ゲーム作品でも題材になっていることも。たとえば、ディズニー映画の『ヘラクレス』はギリシャ神話をモデルにしたお話です。
海外の小説や映画では、ギリシャ神話を知らないとわからない演出やセリフもあります。そのため、ギリシャ神話を知っておけばより作品を楽しむことができるでしょう。
今回の記事では、12神のエピソードをご紹介します。その前に、それぞれの名前や相関関係を解説しておきましょう。
最高神であり、雷神とも呼ばれています。ヘラと夫婦になっていますが、その前にも何度か結婚しており、浮気癖まである人物。さまざまな女神や人間の女と関係を持ち、何人もの子どもを遺しています。
ゼウスの妻であり、嫉妬深い性格で知られています。彼女がゼウスの浮気に怒ったために、さまざまな悲劇が起こりました。
ゼウスの娘で、知恵、芸術などを司る処女神です。父親の頭部から、武器を持った姿で現れたといわれています。
ゼウスの息子で、芸術や芸能の神。アルテミスとは双子です。理性的な性格をしていますが、残酷な一面もあり、そのためにさまざまなトラブルを巻き起こします。
神々のなかでも、もっとも美しいとされる女神です。自分を崇めない人間に呪いをかけるなど、自分勝手な一面も。夫のヘパイストスとは夫婦仲が悪く、アレスと浮気をします。
ゼウスの息子で、戦争の神です。性格は残忍で野蛮とされ、神々のなかでも嫌われています。その反面容貌は美しく、すべての神のなかでも1、2を争う美男子です。
月や狩猟を司る女神であり、アポロンとは双子です。オリオンと恋仲になったのをアポロンに邪魔されるなど、散々な目にあうこともあります。
豊穣の女神で、ゼウスの姉です。ゼウスに関係を迫られて子どもを生むなど、近親相姦の描写もあります。
鍛冶の神で、アプロディテの夫です。彼女とは夫婦になりますが仲が悪く、アテナに関係を迫ります。
ゼウスの使いで、商人や旅人の守護神。生まれてすぐに盗みを働いて嘘をつくなど、泥棒の才能も持っているといわれています。
海や大陸を支配する神です。ゼウスの兄妹で、彼に次ぐ力を持っています。彼が怒ると、大地震が起きるほどの力を発揮します。
炉の神といわれる女神で、家庭生活を象徴する存在でもあります。12神に名を連ねていますが、登場回数は少なく、目立たない存在です。
12神のなかでも最高神であり、知名度も高いのが彼です。雷神とも呼ばれ、絶大な権力を持っています。神々の父であると同時に、人間の父でもあります。
そんな偉大な存在ではあるのですが、大きな欠点ともいうべき性質を持っていました。それが浮気癖です。他の神や人間の女に目をつけては、あの手この手で誘惑し、関係を持ってしまうのです。
- 著者
- ["オウィディウス", "Ovidius Naso,Publius", "善也, 中村"]
- 出版日
イーオーという美女と密通していたときは、妻のヘラに感づかれますが、イーオーを雌牛に変えて「牛を愛でていただけだ」と言い訳します。ヘラは事の真相をたしかめるため、100個の目を持つ巨人であるアルゴスに、雌牛を見張らせました。
ゼウスはイーオーを助けるために、ヘルメスという神を使います。彼はアルゴスの首を斬って退治しましたが、ヘラがさらに送り込んできた虻から逃げるために、イーオーはエジプトまで逃げることになりました。とんだ災難ですね。
その他にも、エウロペという美女を誘惑するときは、ゼウス自ら牛に変身したり、レダという美女と関係を持つ際には白鳥に化けたりと、あらゆる手を使っています。しかも、さまざまな神や人間との間に子どもを作っていますが、それは世界のバランスを整えるためであったのだとか。本当なのかどうかは、まさに神のみぞ知るところ。
そして、なかには「そこまでするか」と思うような方法で女性を誘惑していることもあります。彼が浮気のために変身をくり返す様子は『変身物語』に収録されていますので、機会があったら読んでみてください。彼の浮気への執念が感じ取れる内容です。
ゼウスの妻であり、結婚、貞節、母性を司る神。12神のなかでも情報収集能力が高く、ゼウスの浮気をいち早く察知する描写がよく見られます。嫉妬深いことでも知られ、夫の浮気相手やその子孫に復讐をして、多くの悲劇を生み出しました。ゼウスの浮気性が理由とはいえ、ヒステリックな妻という一面が目立つ女神です。
たとえば、ゼウスがセメレという女と浮気をしていたとき、ヘラはセメレの乳母に化けて、「あなたが会っているのは本当にゼウスですか? 本当の姿を見せていただいたほうがいいですよ」といいます。ゼウスの真の姿は雷をまとっているので、人間が見れば即死してしまいます。これを利用して復讐しようとしたのです。
この言葉を真に受けたセメレは、ゼウスに真の姿を見せてくれるように頼みます。彼は拒みますが、最終的には自分の姿を見せてしまい、セメレは死にました。ヘラの目論見どおりです。
ちなみに、浮気相手のセメレはゼウスの曾孫です。子孫であっても容赦しないヘラの恐ろしさは、ギリシャ神話でも有名になっています。
そんな彼女の母乳は、飲んだ者を不死身にする力があります。ヘラクレスはこれを飲んだために、怪力を手に入れました。その際にヘラが彼を突き飛ばし、その飛び散った母乳が天の川になったとされています。そう考えるとちょっとシュールですよね。
知恵、工芸、戦略、芸術を司る神で、処女神。「都市の守護女神」として崇拝されてきました。他の神に武器を与えるなど、好意的な行動をしています。そんな彼女の逸話は、次のようなものです。
彼女は武器の発注のため、ヘパイストスのもとを訪れました。彼は妻のアプロディテとの仲が悪かったので欲求不満になっており、彼女に関係を迫ります。彼女は処女神なので逃げるのですが、それでも彼はしつこく追い回してきます。そして、なんとか追いついた後、あろうことかヘパイストスはアテナの足に精液をかけていきました。最悪です。
彼女は足についたものを羊皮でふきとり捨てたのですが、なんとこれをきっかけに大地が身ごもり、そこからアテナイの王エリクトニオスが生まれたのです。こんな滅茶苦茶な展開も神話ならではですね。ちなみに、彼は下半身が蛇であったとされています。
彼は芸術や芸能の神とされていますが、羊飼いの神でもあり、光明の神とも呼ばれています。多様な性質を持ち、他に医術の神という一面も。そんな彼の逸話としては、次のようなものがあります。
アポロンは、トロイア王プリアモスの娘である、カッサンドラという女性に恋をしました。彼女をものにするために、「自分の愛を受け入れれば予言能力を授けよう」と言って誘惑します。カッサンドラは彼の愛を受け入れ、予知能力を手に入れました。神々に貞操観念という言葉は無いようです。
その瞬間、カッサンドラは「アポロンにもてあそばれた末に捨てられる」という未来を予知します。そして、すぐに彼のもとを去りますが、怒ったアポロンは「カッサンドラの予言は誰も信じない」という呪いをかけるのです。神と呼ぶにはあまりにもわがままなのも面白いところですね。
トロイアに帰ったカッサンドラは、ギリシャ軍が攻めてきて、トロイアを滅ぼす未来を予知。父に進言しますが、かけられた呪いのせいで聞き入れてもらえません。やがてギリシャ軍が押し寄せ、トロイアは滅亡してしまいます。
自分の思い通りにいかないからといって、理不尽なことをする一面もあるアポロン。この自分の欲を抑えないところが芸術神たるゆえんなのかもしれないですね。
愛と美と性を司る女神で、神々のなかでもっとも美しいとされているアプロディテ。生殖と豊穣を司る春の女神という一面も持ちます。
彼女は、スミルナという人間の女性が自分への祭祀を怠っていたことに怒り、彼女が父親と交わるように仕向けました。その結果スミルナは父親と関係を持ってしまい、それが発覚して殺されそうになってしまいます。逃げ惑う彼女は、神に祈って没薬の木に姿を変えました。その幹から生まれたのが、アドニスという美少年です。
アプロディテは彼を気に入って保護しますが、彼は狩をしているときにイノシシに殺されてしまいます。悲しんだ彼女は、アドニスが死んだ大地に自らの血を注ぎました。そこから生まれたのが、アネモネの花とされています。
最終的に綺麗なオチがついてはいますが、何とも血なまぐさい話です。
戦争の神であり、戦いの残酷な部分を象徴した存在がアレスです。そのため性格は残忍で不誠実で、他の神々からは嫌われています。しかし、彼はすべての神のなかでも1、2を争う美男子であり、そのために面倒ごとを引き起こしてしまいます。
彼の愛人として考えられているのが、アプロディテです。彼女の夫は刀鍛冶のヘパイストスですが、彼は醜悪な外見をしていました。夫に愛情を持てなかった彼女は、美男子であるアレスと関係を持つのです。
妻に裏切られたヘパイストスは、アレスの姉であるアテナに関係を迫り、彼女の足に精液をかけてしまいます。妻に受け入れられず欲求不満を募らせた結果、こんなひどい行動をしたと考えると、少しかわいそうかもしれません。
アプロディテとヘパイストスの仲をこじれさせた、アレスの美貌。「ただし、イケメンに限る」を地でいく神です。
狩猟、貞潔の女神で、アポロンの双生児とされているアルテミス。アテナと同じく処女神です。
彼女は、ポセイドンの子オリオンと仲良くなり、神々の間でも2人は結婚するのではないかと噂されるようになりました。しかし、彼と仲がよくなかったアポロンはこれを快く思わず、2人の仲を引き裂こうとします。
アポロンはアルテミスの弓の腕をけなして、海に潜って頭だけ出していたオリオンを指さし、「あれを射ることができるか」と挑発するのです。遠目にはオリオンだと見分けられなかったので、彼女は騙されて弓を放ってしまいました。そしてオリオンは、その矢に射られて死んでしまったのです。
彼女はゼウスに訴えて、彼を生き返らせてもらおうとしましたが、聞き入れてもらえません。そのかわりに、オリオンは空にのぼって星座になりました。これが、有名なオリオン座です。これも綺麗なオチだからまだ許されますが、冷静に考えれば救いがありません。
自分の嫌いな人間と結婚するからといって命まで奪うアポロンと、彼のせいで恋人を失うアルテミス。現代の感覚では考えられませんね。
デメテルは豊穣の神であり、穀物の栽培を人間に教えたとされる女神です。その名前は古代ギリシャ語で「母なる大地」を意味します。ゼウスの姉ですが、彼との間に子供がいます。そんな彼女に関しては、子供であるペルセポネとの話が有名です。
ペルセポネは、ある日突然、姿を消しました。心配したデメテルが犯罪に詳しいヘカテーに尋ねると、「冥府の神であるハデスに連れ去られた」と答えるのです。
ハデスは誘拐などする性格ではないので、彼女は地上のことは何でも知っているヘリオスに確認しました。すると、「ペルセポネに惚れていたハデスを、ゼウスがそそのかして誘拐させた」ということがわかったのです。
ゼウスが関与していたことに激怒した彼女は、老女に姿を変えて地上を放浪します。すると、地上はその影響として荒れ果ててしまいました。これに焦りを感じたゼウスが説得すると、彼女は娘を返すことを求め、そのかわりに大地に豊穣をもたらすと約束したのでした。
ゼウスがハデスを説得し、ペルセポネはデメテルのもとに帰ります。喜んだデメテルは地上に豊穣をもたらしました。これは穀物が地にまかれ、再び芽吹くことを象徴する神話とされています。
ゼウスの身勝手な行為で地上が荒れ果てるなんて、迷惑な話ですね。ちなみに、ゼウスとデメテルは近親相姦をしていますが、これはギリシャ神話では珍しいことではありません。
ゼウスとヘラの間に生まれた子どもで、炎と鍛冶の神、ヘパイストス。ゼウスが前妻と子どもを作っていたことに焦ったヘラが生んだのですが、両足の曲がった奇形児でした。それを嫌ったヘラは自分の子とは認めず、冷遇します。
ある日、ヘパイストスは、宝石を散りばめた椅子を作り、ヘラに贈りました。上機嫌になった彼女が椅子に座ると、身動きが取れなくなってしまいます。彼は彼女に「わたしを息子と認め、神々の前で紹介しろ」と迫ったのです。母に不信感を持っていた彼の策略でした。
ヘラは助かりたい一心で承諾しますが、彼は信じません。そこで、彼がさらに「わたしをアプロディテと結婚させてくれるか」と要求すると、なんとヘラはその要求を呑みました。驚いたヘパイストスがヘラを自由にすると、本当にアプロディテと結婚できたのです。
親子で争う醜さも、ギリシャ神話の見どころ。彼はアプロディテと結婚できましたが、夫婦仲が悪かったのは、先ほどご紹介したとおりです。
神の伝令であり、ゼウスの使いとして活躍するヘルメス。旅人や商人の守護神であり、体育や牧畜、賭博など、さまざまなものを象徴する存在です。善と悪、賢者と愚者など相反する要素をあわせ持ち、物語を引っかき回す「トリックスター」といわれています。
彼のエピソードで有名なものは、アポロンの牛を盗んだ話です。
彼は生まれてすぐに、アポロンが飼っていた50頭の牛を盗みました。証拠を燃やしたり、牛を後ろ向きに歩かせたりして発覚しないようにしましたが、アポロンは占いによって犯人を割り出します。
そしてアポロンが詰め寄ると、「生まれたばかりなのに、そんなことができるわけがない」と言い逃れするのです。ゼウスの前に連れていかれても「嘘のつきかたも知らない」とうそぶきます。ゼウスは彼に嘘と泥棒の才能があると見抜き、牛を返すように勧めました。
牛は返ってきましたが、納得のいかないアポロン。彼は、ヘルメスが豚の腸で作った竪琴(撥弦楽器の総称。ハープなど)を要求し、それと交換に牛を与えました。その後、友好の印として自分の持っているケーリュケイオンの杖を渡したのです。
生まれたばかりなのに牛を盗めたり、占いで犯人が割り出せたりと、現代の感覚からするとツッコミどころ満載のエピソードです。
ポセイドンは12神のなかでもゼウスに次ぐ力を持っており、「海のゼウス」とまでいわれています。すべての海と大陸は彼によって支えられているといわれ、彼が怒ると巨大な地震が起こります。
彼は、美貌を持つメドゥーサと密通していました。あろうことか処女神であるアテナの神殿で関係を持ったので、彼女の怒りを買ってしまったのです。しかし、ポセイドンは高位の神なので、アテナが直接罰することはできず、代わりにメドゥーサの髪の毛を蛇に変え、目が合った者を石にしてしまう怪物にしました。
メドゥーサの姉たちはこれに抗議しましたが、アテナは彼女たちも同じ目にあわせたのです。その後メドゥーサは、ペルセウスによって殺されてしまいます。
メドゥーサというと恐ろしい印象がありますが、実はポセイドンによってとんだ災難にあい、果ては死んでしまうというかわいそうな人物だったんですね。
炉を象徴する処女神、ヘスティア。古代ギリシャにおいて、炉は家庭の中心にありました。したがって彼女は、家庭生活の神ともいわれています。
彼女は炉の神なので、その場から動くことができないとされており、神々の争いなどが起こっても介入しません。そのため、重要な神とされながらも神話に登場することが少ないのです。
このような事情もあり、彼女の代わりにデオニュソスを12神に数えることもあります。彼はヘスティアの甥にあたり、オリンポス十二神に名を連ねられないことを嘆いていました。それを見たヘスティアが哀れんで、神の座を譲ったとされています。
ヘスティアは甥を思いやる、優しい神だったのです。数少ない『ギリシャ神話』の良心といえるのではないでしょうか。
ギリシャ神話は文学作品として楽しめるだけでなく、星座の起源にもなっています。
ここからは、ギリシャ神話に関する本をご紹介します。
- 著者
- 出版日
- 2012-06-29
本作は、ギリシャ神話の代表的なエピソードを21話収録し、それらと星座の関係を解説した作品です。
特徴は、大人から子どもまで楽しめる点。小学校の低学年でも読める内容になっていながら、大人が読んでも面白い構成になっています。星座を春夏秋冬によって分けて紹介しているため、図鑑としても楽しむことができるでしょう。
付録に星座早見盤が付いているのも、嬉しいところ。
神話の勉強にはもちろん、西洋の絵画を鑑賞する際にも参考書として活躍するはずです。
ギリシャといえば、荘厳で格式高いというイメージがありませんか? 実は、そうでもないのです。
- 著者
- 藤村 シシン
- 出版日
- 2015-10-15
本作では、ギリシャの生活が想像していたよりも猥雑で、残酷だったことを解説してくれます。
著者はTwitterでも活躍している藤村シシン氏。平易な文章で、ギリシャの生活や神話を扱っています。
ややくだけた内容ですが、原典や出典も明記されており、説得力のある解説です。ギリシャ神話は登場人物が多いのでとっつきづらいですが、本作では現代人にもわかりやすく説明されています。古代ギリシャ人が血や涙を「緑色」と表現する理由など、豆知識的な内容も楽しめます。
予備知識なしでも読めるので、雑学として読んでみるのも面白いかもしれません。
最後は、漫画の異色作をご紹介。
- 著者
- 増田 こうすけ
- 出版日
『ギャグマンガ日和』で有名な増田こうすけ氏が、ギリシャ神話をテーマにしたギャグ漫画です。
ポセイドンやゼウスなど有名な神々が登場し、くすっと笑える内容になっています。ただ面白いだけではなく、神話に基づいたストーリーなので、ギリシャ神話を読む前のとっかかりにも最適です。
キャラクター達がとても魅力的なので、自分のお気に入りの神を見つけるのも楽しいかもしれません。
増田氏のギャグ漫画は面白いのですが下品ではなく、何度でも読める魅力があります。教養も兼ね備えたギャグ漫画として、一読の価値がある作品です。
『ギリシャ神話』は、堅苦しいイメージとは裏腹に、浮気や嫉妬など、人間くさい神々が展開するお話です。原作は難しいという方は、最後にご紹介した漫画を読んでみるのもよいかもしれません。