こんにちは! BiSHのモモコグミカンパニーです。小説を読んでいると、現実の世界を2つ持っているような感覚になります。普段の生活と本の中の世界、どっちも本当のような気がしてくるんです。この感じは小説ならではだと思います。たまには現実の世界から離れて少し本の世界に入ってみるのもいいかもしれません。今回は私の好きな村上春樹さんの小説を紹介します。
村上春樹さんの作品は今までなんとなく難しそうで読んでいませんでしたが、この作品を読んでがらっとイメージが変わり、村上春樹さんの作品が大好きになりました。
- 著者
- 村上 春樹
- 出版日
- 2015-12-04
『ねむり』はちょっと長めの短編小説です。主人公の女性は、ある日急に眠らなくても大丈夫、というより、眠れない人間になって、連続17日間起き続けるという生活を送ります。眠らなくても意識が朦朧とするわけでもなく、むしろ覚醒し続けます。彼女は夜中、人々が眠りについている間、人知れず本の世界に浸ったり、ドライブに出かけたり、そんなことをして過ごしているうちに、だんだん自分の朝から夜までの日常生活、“現実”としてきたものが機械的でただの繰り返しだと思うようになり、夜の世界を本当の“現実”として生きるようになります。夜の闇と人間の関係について考えさせられるとっても興味深い作品です。
- 著者
- 村上 春樹
- 出版日
- 2010-11-30
本とアイドル
アイドルが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、詩集に写真集に絵本。幅広い本と出会えます。インタビューも。