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鳥山明の伝説的な5つのエピソード!漫画の神様も絶賛する驚きの天才ぶり!

更新:2018.12.29 作成:2018.12.29

『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』などの作品で知られる有名漫画家。漫画好きなら、誰もが知る大御所です。そんな彼に数々の伝説があるのをご存知でしょうか。多くの漫画家に影響を与え、未だに過去の作品の続編が作られている彼とは、どのような人物だったのでしょうか。 今回の記事では、そんな鳥山明の伝説的なエピソードを5つご紹介します。これを読んで、あなたも天才の作品に触れてみてください。

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鳥山明とは?奥さんは漫画家、娘はイラストレーター!

愛知県名古屋市出身。現在は、同県の清須市に在住です。

鳥山という姓は珍しいですが、実は本名。デビュー当初はペンネームを使うことを考えていましたが、ここまで人気が出るとは思っていなかったため、そのまま本名を使うことにしました。珍しい名前であるため自宅を特定されることも多々あり、本名でデビューしたことを後悔しているというエピソードがあります。

彼は漫画家になる前、普通のサラリーマンの経験をしています。高校を卒業後、広告関係の会社にデザイナーとして就職しました。この会社は2年ほどで退職しましたが、世の中の仕組みを知ることができたので無駄ではなかった、と本人は語っています。

著者
鳥山 明
出版日

1982年に、漫画家・みかみなちと結婚。彼女は、『上を下へのロックンロール』などの作品を手がけた少女漫画家でしたが、すでに引退しています。彼女自身は有名とはいえませんが、『ドラゴンボール』の「かめはめ波」という技の名前を考えたのは、なんと彼女です。

鳥山家の子どもは、3人。そのなかで長女の鳥山きっかのみ、13歳のときに新聞の取材で名前が公表されて、素性が明らかになっています。彼女は幼少期から絵を描くことが好きで、現在もSNSなどで作品を発表している人物です。

鳥山は少年漫画風の絵柄ですが、きっかはディズニーを彷彿とさせる少女漫画風の絵。自身のホームページも作っており、生年月日は1990年であることがわかります。

鳥山の人気作品『ドラゴンボール』はハリウッドでも映画化されており、世界中で大人気の作品です。漫画の印税はもちろん、映画やグッズの売上も含めると、鳥山の年収は数十億円にのぼるのではないかと推測されています。

伝説1:鳥山明の漫画家人生は22歳から!

彼が漫画を描き始めたのは、なんと22歳から。高校を卒業後に会社に就職し、その後、絵を描き始めました。

しかし、この会社は2年ほどで退社。そのあとはイラストレーターとして仕事をしていましたが、ほとんど無職に近い状態でした。そんなときに週刊少年ジャンプの新人賞の募集を見て、賞金欲しさに漫画を描いたのがデビューのきっかけだったそう。

新人賞の締切には間に合わなかったものの、作品を見た当時の編集長・鳥嶋和彦が彼の才能を見出します。擬音をアルファベットにしていたり、対象をさまざまな角度から描いていたりしたので、「今回はダメだけど、がんばればなんとかなるかもしれないから、また送ってよ」と激励したのです。

その後、彼のもとで鳥山は修行を開始。鳥嶋の添削は厳しく、ボツになったページは年間で500ページ以上といわれています。彼はその後『ドラゴンボール』の初代編集者にもなり、伝説のヒット作を生む手助けをしました。

漫画家というと、幼いころから漫画を描いていたというイメージがありますが、鳥山は意外にも遅咲きだったのです。このことからも、彼が才能に恵まれていることがわかりますね。

伝説2:鳥山明の画力が天才的!ジャンプ元編集長・鳥嶋和彦が絶賛

鳥山の特徴といえば、その画力です。『ドラゴンボール』はもちろんですが、『Dr.スランプ』連載時から絵のうまさは際立っており、ファンの間でも語り草になっています。

その画力に関しては、「週刊少年ジャンプ」の編集者でもあり「Vジャンプ」の創刊者・鳥嶋和彦も絶賛し、このようなコメントを残しています。

彼の絵に関して、
基本的な絵の勉強を漫画ではなくデザイン画などから学んでいるため、
バランス感覚が優れている。
トーンを使わないので、
白と黒のバランスを取るのが非常にうまい。
著者
鳥山 明
出版日

鳥嶋と鳥山の仲のよさは有名で、『Dr.スランプ』では「マシリト(トリシマを逆から読んだ名前)」として登場しているほどです。

鳥山は漫画の専門教育を受けたわけではないうえに、「めんどくさい」という理由でトーンを使わなかったり、ほとんどアシスタントを雇わないなど、他の漫画家とは一線を画した創作方法をおこなっています。だからこそ、誰にも真似できない画力を手に入れることができたのでしょう。

また、彼は『ドラゴンクエスト』のデザインを担当したことでも有名ですが、同作は彼のデザインがあったからこそ爆発的なヒットをしたともいわれています。

シリーズでおなじみのモンスターであるスライムは、当初はドロドロで顔がないデザインでした。しかし、彼が顔のついたデザインにしたことで、シリーズを代表するキャラクターとなったのです。

伝説3:手塚治虫、尾田栄一郎……多くの漫画家も絶賛!

鳥山は、数々の漫画に影響を与えています。あのマンガの神様・手塚治虫も、

ちょっと上手すぎるよね。
彼はぼくの後継者。

と語るなど、その才能に一目置いています。

『ジョジョの奇妙な冒険』でおなじみ・荒木飛呂彦も、

鳥山先生の絵は、漫画家からするとちょっとした発明のようなもの。

と、コメント。漫画家の歴史は「大友克洋・鳥山明以前と、それ以後がある」といわれるほど、その画力は優れているのです。さらに『HUNTER×HUNTER』で有名な、あの冨樫義博も、

嫉妬するほどうまい。

と語っています。

極め付けは、『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎からの、この言葉。

僕、ディズニーが大好きだったんですけど、
「ディズニーよりうめぇ!」って思いましたもん。

ものすごい賞賛の仕方。彼は『ドラゴンボール』のランファンの脇の描写をべた褒めするなど、かなりマニアックで細かいところまで見ていたようです。

このように、さまざまな漫画家が彼のことを絶賛しています。ここで注目するべき点は、ここに挙げた漫画家たちは、それぞれが大御所といわれるレベルであること。手塚はもちろんですが、荒木と冨樫も優れた漫画家です。そう考えると、鳥山は、さらに高いレベルにいるということなのかもしれません。

伝説4:『ドラゴンボール』は終わらせてもらえなかった!?

鳥山の代表作である『ドラゴンボール』は、当初はピッコロを倒すところで終わる予定でした。しかし、読者からの人気が高かったため、連載が延長していったのです。

仕事が苦痛だった鳥山は、新しい物語が始まるたびに連載を終わらせたがっていましたが、編集部は承知しません。話はどんどん伸びて、いよいよ「魔人ブウ編」に突入します。

著者
鳥山 明
出版日
1993-11-01

「魔人ブウ編」が始まる際に鳥山は、この話を最後に連載を終了させると編集部と約束しました。そして約束通り『ドラゴンボール』は終了しましたが、最終回は悟空がウーブをつれて修行に旅立つという形になっています。

これは続編があるかのような結末にすることで、アニメの『ドラゴンボールGT』に繋げやすくするためだったのです。漫画の連載終了後も「GT」で『ドラゴンボール』の人気は続き、グッズや映画も作られていきました。

連載が終了する際は、ドラゴンボールのグッズを製造している会社の株価が落ちたともいわれ、その影響力がいかに大きなものだったかがわかります。

ドラゴンボールファンの方にはのキャラクターをランク付けした<漫画『ドラゴンボール』最強キャラランキングベスト30!強いのは誰だ!>の記事もおすすめです。

伝説5:『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の視聴率が凄まじい!

野沢雅子が声優を務めたことでも有名なアニメ版『ドラゴンボール』は、高い視聴率を記録したことでも知られています。最高視聴率は、なんと29.5%!さらに『Dr.スランプ』は、36.9%です。

フランスで放送された『ドラゴンボールZ』は視聴率が80%を超え、アニメを見るために子どもが学校を休む自体が発生。政府が放送禁止例を出したという伝説が残っています。

著者
鳥山 明
出版日
1987-11-10

日本のアニメは海外で人気が高いですが、そのなかでも『ドラゴンボール』と『Dr.スランプ』は、ずば抜けているのです。

『ドラゴンボールZ』のアニメ版が特に人気ですが、ファンの間では『ドラゴンボール』の「レッドリボン編」が面白いという意見もあり、全編をとおして完成度の高い作品に仕上がってるといえるでしょう。

鳥山明のおすすめ作品1:『銀河パトロール ジャコ』

今回は『Dr.スランプ』と『ドラゴンボール』以外で、鳥山のおすすめ作品をご紹介します。

最初にご紹介するのは、『銀河パトロール ジャコ』です。

銀河パトロール ジャコ (ジャンプコミックス)

2014年04月04日
鳥山 明
集英社

本作は『ドラゴンボール』の前日譚という位置づけで、最終回には悟空や孫悟飯など、『ドラゴンボール』の人物が登場します。

ジャコは銀河パトロール隊の一員で、「地球に送られた凶悪な宇宙人」を退治するために地球やってきました。しかし、その途中で宇宙船が壊れてしまい、地球人の博士である大盛徳之進に修理してもらうことになるのです。

その修理には「空金」という物質が必要だとわかるのですが、それはとても高価なもので、2人は途方に暮れてしまいます。

とりあえず食事を買うために東の都にやってくると、2人は強盗に襲われているタイツという少女と出会うのです。

本作は、悟空の両親に関する話も描かれています。『ドラゴンボール』では触れられなかった意外な事実が判明し、当作のファンも楽しめる内容になっています。

鳥山明のおすすめ作品2:『SAND LAND』

最後にご紹介するのは、『SAND LAND』です。

SAND LAND (ジャンプコミックス)

鳥山 明
集英社

本作は短期集中連載として、「週刊少年ジャンプ」に掲載されました。

世界のほとんどが砂漠になってしまった地球。水源を独占した王国のせいで、水は法外な値段で取引されるようになりました。保安官・ラオは、「幻の泉」を求める旅に出ることに決めるのです。そして旅の仲間として、ベルゼブブとシーフという魔物の協力を求めます。

ベルゼブブは闇の力を吸収する能力があり、シーフの特技は盗み。ラオにも隠された過去があり、3人は人類のために泉を探して旅をするのです。

国王軍や魔物と戦う彼らは、幻の泉を見つけることができるのでしょうか。

1巻完結ということでサクサク進んでいく展開は爽快。キャラの可愛さとコミカルな雰囲気から、長編が苦手な方にもおすすめです。短いながらも鳥山明の才能が感じられる内容となっています。

鳥山明が天才といわれるゆえんがわかる、伝説的エピソードの数々。彼という漫画家についてより理解を深めたこの機会に、ぜひその作品たちを読んでみてください。