のんびりマイペースな姿を写したものや、撮影者の腕が光る傑作まで、さまざまな猫たちの表情をとらえた写真集を紹介します。猫好きにはもちろん、馴染みが薄くても思わずもだえてしまうようなかわいいものばかり。プレゼントとしてもおすすめですよ。
インスタグラムのフォロワー数10万人以上(2019年1月現在)を誇る猫写真家の沖昌之が手掛けた写真集です。どこかの街角に必ず1匹はいるような猫の、「必死」な姿が収められています。
撮影にはなんと3年半という月日を費やしたそう。20万点以上から厳選された写真は、どれも「じわじわくる」と大ヒットしました。
ページをめくるたびに現れるかわいらしい姿が愛おしい一冊です。
- 著者
- 沖 昌之
- 出版日
- 2017-09-15
どうしてこんなことに必死になっているの?何がしたいの?と思わず突っ込みたくなるような瞬間の切り取り方が秀逸。撮影されている猫たちの多くが何かをしている「途中」の状態で、動作の一瞬をとらえることでこれまでにないリアルな姿を写真にしています。
コメントなどはついていないため、純粋に写真のみを楽しみたい方におすすめ。一体彼らが何をしているのか、妄想を膨らませながら見ることができます。
人気テレビ番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」。猫の目線で世界を旅し、街中にいる猫を写す番組です。本書は、そのなかで撮影された写真をまとめたもの。さまざまな国の景色のなかにいる猫たちの姿を見ることができます。
作者の岩合光昭は、動物写真家だった父の影響を受けて、身近な動物から野生動物まで数多くの題材を撮影してきた人物。雑誌「ナショナルジオグラフィック」の表紙を飾った経験もある実力者です。
- 著者
- 岩合 光昭
- 出版日
- 2015-03-23
岩合の撮る猫たちは、モデルとして訓練されているわけではないのに、どこか誇り高く上品な印象を受けます。まるで「自分が猫である」ということを主張しているかのよう。おそらく、岩合の長年の経験と、猫に対する深い愛情によって成せる業なのではないでしょうか。
撮影場所は、ヨーロッパからアジアまで全15の国と地域。知らない街でも、猫がいることで不思議と身近に感じられるでしょう。
動物写真家、五十嵐健太による写真集です。タイトルにもなっている「飛び猫」は五十嵐が作った言葉で、文字どおり猫がジャンプする瞬間をとらえたものです。
猫がもつしなやかさを感じられ、ダイナミックな一瞬に出会えることでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2015-02-20
港町に暮らすいわゆる野良猫たちが、堤防を飛び越えたり、漁船と漁船の間をわたったりする瞬間のいきいきとした様子を感じられます。
「飛ぶ」という行動は、猫が本来もっている野性味や、きりりとした真剣な表情、しなやかさや躍動感などさまざまな要素が詰まっているもの。猫という生き物の新しい一面を見ることができるでしょう。
サラリーマンとして働く傍ら、写真家として活動しているあおいとりの作品です。野良猫たちの、のんびりゆったり気ままに生きる姿が収められています。
猫というと「自由」という言葉を連想する方も多いと思いますが、本作に登場する猫たちはまさに自由を体現しているよう。お腹がすいたらご飯を食べ、眠たくなったら眠る……肩肘張らない生き方に癒されること間違いなしです。
- 著者
- あおいとり
- 出版日
- 2016-11-25
野良猫たちが生きる環境は過酷なはずですが、そんなことをまるで感じさせない気ままっぷりがかわいいです。
また野良猫のここまで自然体な表情を写すには、根気強さと、猫への愛情がないとできないはず。作者の努力にも頭が下がります。
疲れた時やほっこりしたい時は、のんびりと本書を読めばストレスも飛んでいくでしょう。
芳澤ルミ子は、猫や美少女を被写体にしている写真家。本書で取り上げているのは猫ですが、ただの猫写真集ではありません。
オス猫の、丸くてもふもふした「たま」をメインにした作品なのです。バックショットか仰向けのショットだらけの一冊。たまりませんω
- 著者
- 出版日
- 2016-06-03
ぎょっとしてしまう方もいるかもしれませんが、猫ふぐりとも呼ばれる「にゃんたま」は、実は愛好家のなかでは隠れたチャームポイントとして人気なのです。
同じたまでも、その魅力は千差万別。かわいらしかったり逞しかったり、個性を感じられるでしょう。写っている猫当人の、撮られていることなどまるで気にしていないような表情も魅力的です。
家猫は去勢をしている場合が多いので、実は貴重な写真でもあるにゃんたま。笑いと親しみをもてる一冊です。