漫画『君の膵臓をたべたい』全巻ネタバレ!原作・映画との違いは?【無料で読める】

更新:2021.6.28

住野よる原作の大ヒット小説のコミカライズ版!「キミスイ」が漫画になって登場です。 死ぬことが運命付けられた少女と、他者との関わりを持たなかった少年。そんな2人の切ない関係を描いたラブストーリーが本作『君の膵臓をたべたい』です。実写映画、アニメ映画と、次々と映像化された事により話題となった小説作品が、ついに漫画化されました。今回はそんな本作の魅力を全巻ご紹介。 スマホアプリからは無料で読むことができるので、ぜひご利用ください。

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漫画『君の膵臓をたべたい』は切なく美しい恋物語!無料で読める!【あらすじ】

学校でも、誰とも交流する事なく、自分の中で人間関係を完結させてきた主人公の少年「僕」は、ある日病院で一冊の日記「共病文庫」を拾いました。

それは、クラスメイトである山内桜良(やまうち さくら)が、膵臓の病気によって余命わずかな事からつけ始めたものであり、いわば遺書のようなものだったのです。

 

著者
["桐原 いづみ", "住野 よる"]
出版日
2017-02-10

 

彼女の秘密を偶然知ってしまった「僕」は、それ以降彼女のやりたい事に付き合わされることとなり、いつしか常に一緒に行動するような間柄となっていきます。
 

そして、少しずつ交流を続けていくなかで、2人は徐々に、お互いがかけがえのない存在である事を意識するようになっていくのでした。

 

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漫画家・桐原いづみとは?

著者
桐原 いづみ
出版日
2018-03-12

桐原は、アニメ化作品である『ひとひら』が有名な漫画家です。

もともとはアンソロジー作品を中心に描いていたようですが、その傍らで挿絵の仕事などをおこなうイラストレーターとしても活躍しています。絵柄としては、穏やかで可愛らしい画風が特徴で、ポップでファンシーな登場人物達の掛け合いを見ていると、思わず癒される気持ちにさせてくれます。

一方で、キャラクターの心理描写についても繊細に描かれており、特に切ないシーンなどを描く際には、その魅力を最大限発揮しているのです。その作風と親和性が高いからか、今回ご紹介する『君の膵臓をたべたい』の他にも住野よるの『また、同じ夢を見ていた』のコミカライズも手がけています。

本作中も、思わず涙せずにはいられないようなシーンが随所に散りばめられていますので、桐原いづみという作家の魅力を、しっかりと堪能できるのではないでしょうか。

 

漫画作品ならではの魅力1:原作小説の特徴である「僕」の名前についての演出が活かされている

漫画作品ならではの魅力1:原作小説の特徴である「僕」の名前についての演出が活かされている
出典:『君の膵臓をたべたい』上巻

 

小説を原作とする作品であるという事は先述しましたが、本作にはある特徴があります。それは、主人公の「僕」の名前が、作中で最後まで呼ばれないという事。呼ばれない、というよりは、むしろ意図的に伏せられているといった方が正しいでしょうか。

彼はその時々によって、桜良やその他の登場人物達からの呼ばれ方が変わり、決まった呼ばれ方をすることがありません。

 

出典:『君の膵臓をたべたい』上巻

たとえば、当初は誰とも関わっていなかった彼が、桜良と交流をするようになり、クラスメイト達に桜良と仲がいいのではと認知されるようになってからは、「僕」は「仲良し」君と表記されるようになります。

しかし、これは実際に本名で名前を呼ばれていないのではなく、「僕」以外の人物にとって、彼がどんな存在であると捉えられているかを表すための演出なのです。

こうした文字を使って、「僕」のイメージを表現するという独特の形式をしっかりと引き継いで漫画化しているのが、本作の魅力といえるのではないでしょうか。

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漫画作品ならではの魅力2:可愛らしく繊細なタッチの絵柄から生まれる暖かさ

漫画作品ならではの魅力2:可愛らしく繊細なタッチの絵柄から生まれる暖かさ
出典:『君の膵臓をたべたい』上巻

 

漫画作品としての魅力といえば、なんといっても、作者の絵柄から生み出される作品全体の暖かい雰囲気ではないでしょうか。先述のとおり作者の桐原いづみは、穏やかで可愛らしい絵柄を得意としており、そこから生み出される和やかな雰囲気に、思わず読み手の心が癒されるのです。

「僕」は冒頭からあまり積極的に人と関わろうとする事はなく、交流といえば桜良との場面が大半。しかし物語が徐々に進んでいくにつれて、桜良をとおして関わり合う相手が増えていきます。そして、少しずつ彼自身も人と関わる事に対して積極的になっていくのです。

 

出典:『君の膵臓をたべたい』上巻

これにより登場人物同士の絡みが複雑化していき、その度に「僕」も感情を表す場面が増えていきます。こうした主人公を中心とした人物同士の交流による情動が、作者の絵柄によって実に穏やかに、読み手の心に染み入るようになっていくのです。

読めば読むほど、「僕」と一緒に作中の登場人物達に対して情愛が沸くようになっており、それに伴い素直にストーリーに対して感動が生じるようになっています。

読み終わった頃には余韻も相まって、とても穏やかな気持ちになれることでしょう。

漫画『君の膵臓をたべたい』1巻の見所をネタバレ紹介!

ここからは、単行本ごとの見所についてご紹介します。

本巻では「僕」と桜良が出会い、彼女の病気について秘密を共有する奇妙な関係が始まります。他人に関心を持たない「僕」との時間に桜良は居心地のよさを感じ、常に一緒にいるようになるのです。

そんななか、桜良の親友である恭子が登場。急に桜良と仲良くなった「僕」に対し、敵意をむき出しにしたりします。一方で、桜良との関係に興味を持ち、「僕」に関わってくるようになったガムをくれるクラスメイトなども登場し、少しずつ交流関係が複雑化していくのでした。

「僕」と桜良は2人で旅行に出かけたり、桜良の部屋で2人きりで過ごすようになったりと、単なる友人を超えた関係になっていくのです。

 

著者
["桐原 いづみ", "住野 よる"]
出版日
2017-02-10

 

そんな本巻の見所は、2人が旅行に出かけた先で「真実か挑戦か」というゲームをするシーンでしょう。

そのルールは、トランプを1枚引いて、その数字が大きかった方から「真実か、挑戦か」と問いかけられるというもの。そして、その後に続く質問に対して答えられれば「真実」と答え、質問の内容に答えたくなければ「挑戦」と答えて質問者の指示に従わなければならないという、とても理不尽なゲームです。

2人はそのゲームを続けていくのですが、桜良は最後に、

私が本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったらどうする?
(『君の膵臓をたべたい』上巻より引用)

と問いかけるのです。

これまで彼女の病気に対して気にならないように振舞っていた「僕」でしたが、この質問には明らかに動揺し、質問に答える事が出来ませんでした。

普段はあっけらかんとした態度を崩さない桜良のギャップも相まって、思わず胸が苦しくなってしまうような切ないシーンです。作中でもかなりの名シーンだといえるのではないでしょうか。

 

漫画『君の膵臓をたべたい』2巻の見所をネタバレ紹介!

1巻のラストで桜良の家でともに過ごし、その際に少し気まずい出来事のあった2人でしたが、それもひと段落したようです。

そんななか桜良が入院したという報せを聞いて、すぐさま病院にかけつける「僕」。しかし、当の桜良はいつも通り元気な様子でした。

退院したらまた一緒の時間を過ごす事を約束し、しばしの間それぞれの時間を過ごすことになった2人。しかし「僕」は、その時間のなかで、桜良との交流によって自分自身が大きく変わった事を自覚します。人間関係の尊さを知った彼は、彼女に対して心の中で深く感謝するのでした。

しかし、そんな2人の繋がりは、出会う約束をした当日に起こった事件によって、思いも寄らない結末を迎える事になるのです。

果たして、2人の関係の行く末は……。

 

著者
["桐原 いづみ", "住野 よる"]
出版日
2017-06-20

 

そんな本巻の見所は、その事件以降の2人の関係の行く末そのものです。病気のせいで長くは一緒にいられない事はわかっていた2人でしたが、物語のクライマックスでは、とても衝撃的な結末を迎える事になりました。
 

しかし、そんな2人のそれまでの関係で築き上げた絆と生じた変化は、とても美しく尊いもの。ともに過ごした時間は、間違いなく若い彼らにとって大事な成長をもたらしたのだと感じられる内容となっているでしょう。

それを踏まえて最後に「僕」がした決意は、本当に応援したくなるような気持ちにさせられます。堪らなく切ないのに、爽やかな気持ちにならざるを得ない感動のラストシーンは、まさに必見です。

 

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映画、アニメなどで大きな話題となった『君の膵臓をたべたい』。その感動を、ぜひ漫画でも味わってみてはいかがでしょうか。

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