漫画『とある魔術の禁書目録』が面白い!21巻までの見所ネタバレ解説 無料

更新:2021.11.23

「魔術サイド」と「科学サイド」が対立する世界を描いた、『とある魔術の禁書目録』。近未来の世界を舞台に魔術に超能力など設定をてんこ盛りにしながらワクワクさせるストーリーを展開する作品です。原作のライトノベルを中心に、アニメ化、コミカライズと形を変えながら絶大な人気を誇る話題作です。 今回はそのコミカライズ版、最新22巻までの見所を解説していきます。ネタバレを含みますので、ご注意ください。 スマホの無料アプリでも読めますので、本作が気になったら、ぜひご利用ください。

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『とある魔術の禁書目録』の魅力とは?

『とある魔術の禁書目録』は原作のライトノベルを含め、単行本コミックス本編24巻(2020年8月現在)のほか外伝作品も多数発売されています。また2008年にはアニメ化もされ2013年には劇場版も公開、ゲームなどの発売もされていて様々な媒体で人気を得ています。その人気は日本のみならず海外の人たちにも人気がある作品です。

◎『とある魔術の禁書目録』の魅力

・個性的なキャラクター

本作は様々な個性的なキャラクターが登場します。例えば主人公は最初こそ頼りなさそうですが、右手には魔術や超能力などの力を打ち消す能力を持っています。カテゴリーはレベル0とされていますが、ヒロインとの出会いをきっかけに戦いの場では力を使い普段では見せないかっこいい表情をみせてくれます。

・バトルシーン

魔術や超能力が登場する本作はバトルシーンも見逃せないものの一つです。超能力を使い敵対する相手と戦うのですが、ただ戦うのではなく頭脳、心理戦で挑みます。自分の能力だけじゃ敵わない相手とのバトルも相手をいかに言葉巧みに操り、勝利をつかむかというシーンには目が離せません。


 

漫画『とある魔術の禁書目録』が面白い!無料で読める【あらすじ】

舞台は魔術や超能力など、超常的存在が実在する架空の世界です。超能力などを開発するのが「科学サイド」、聖書やオカルト尽くしなのが「魔術サイド」。

そんな世界で、主人公の高校生・上条当麻(かみじょうとうま)は、科学によって超能力の存在が解明された「学園都市」で暮らしています。

ここは、学生のための街であり、超能力の開発を学校のカリキュラムとして行い、能力者がレベル別に分類され管理された場所。ひととおりのカリキュラムをこなすと、スプーン曲げくらいは容易にできるようになります。

そんな彼の元に、突如真っ白な衣装に身を包んだシスター・禁書目録(インデックス)が現れました。

著者
鎌池 和馬
出版日
2007-11-10

当麻のベランダに突然現れたインデックスは、「魔術師に追われている」と話します。にわかには信じられなかった当麻でしたが、次々と彼女を狙う魔術師達が襲撃してくるのでした。
 

上条とインデックスの出会いから、科学と魔術が交差する壮絶な戦いが始まります。

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作品の魅力1:個性豊かなキャラクター達が織り成す群像劇!

作品の魅力1:個性豊かなキャラクター達が織り成す群像劇!
出典:『とある魔術の禁書目録』1巻

登場するキャラクターの数が続々と増えていく本作。それにともない、主役級の個性を持ったキャラクターが、多く登場することになります。
 

彼らが、それぞれの立場に応じて別々の場所で活躍しているのが、本作の大きな魅力であるといえるでしょう。今回はそのなかでも代表的なキャラクターをご紹介します。

上条当麻(かみじょうとうま)

厄介事を抱え込む不幸体質の少年。学園都市では無能力者(レベル0)とカテゴライズをされていますが、その右手には「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という、魔術・超能力などの超常的な力を打ち消す能力を持っています。

禁書目録(インデックス)

10万3000冊という魔導書を記憶している、シスターの少女です。本作のメインヒロインですが、戦闘は不得手であるため、その豊富な魔術の知識を武器に、当麻のバックアップを務めます。

ワガママで大食らいという困った性格ですが、時折シスターらしい慈愛に満ちた優しさを見せる事もあります。

御坂美琴(みさかみこと)

学園都市で最高位の能力者である「レベル5」であり、超能力レベル第3位の少女です。本作のヒロインの一人で、電気を自在に操る能力を持っています。

面倒見のよい人物ですが、上条を含む一部の人物に対しては、当たりが強くなるところがあります。上条に救われたことがきっかけで、彼のことが気になってしまったようです。
 

一方通行(アクセラレータ)

学園都市で最高位の能力者である「レベル5」であり、超能力レベル第1位という、最強の超能力者。第2の主人公といわれていて、その人気の高さから外伝も描かれています。

その能力は「一方通行(アクセラレータ)」といって、あらゆる力の方向を自由自在に変換できるというもの。相手の攻撃を反射することはもちろん、手を繋いだ相手の血液を逆流させ、即死させるという攻撃も可能です。

粗野で乱暴な言い回しが特徴で、当初は残虐非道な人物でしたが、上条に負けてからは、科学サイドで暗躍する悪意ある組織を潰すために行動するようになりました。

作品の魅力2:想像を超える力!能力者達によるバトルが熱い!

作品の魅力2:想像を超える力!能力者達によるバトルが熱い!
出典:『とある魔術の禁書目録』1巻

本作は科学と魔術、双方の運営に、様々な組織が存在しています。組織にはさまざまな能力を持った人達が所属しており、その能力者達によるバトルも、本作の見所のひとつ。

特に自分よりも強い能力を持った相手に、どんな戦いを見せるのかに要注目です。たとえば、上条の敵として登場した魔術師・アウレオルス=イザードとの戦い。

アウレオルスは、思いどおりに現実を歪める魔術「黄金錬成(アルス=マグナ)を有しています。魔術であれば上条のイマジンブレイカーで無効化できるとはいえ、あまりに強大な力に打つ手が無くなる上条。

しかし、この黄金錬成には弱点がありました。アウレオルスが想像したことは、本人にとってよいことも悪いことも実現してしまう能力だったのです。

これに気付いた上条は、イマジンブレイカーではなく、演技力でアウレオルスを精神的に追い詰めます。自分を絶対的な強者(化物)であると思わせ、相手が想像した強大な力を現実で得ることに成功し、勝利しました。

自身の能力ではなく、敵の能力をうまく利用した頭脳戦のような面白さが隠されています。こうした能力の設定があるからこそ、本作のバトルは先の読めない面白さに満ちているのではないでしょうか。

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作品の魅力3:各組織の思惑のぶつかり合いが読みごたえあり!

作品の魅力3:各組織の思惑のぶつかり合いが読みごたえあり!
出典:『とある魔術の禁書目録』10巻

本作には多様なキャラクターが登場し、彼らが所属する組織も多岐に渡ります。

主に、学園都市が中心である「科学サイド」と、イギリス清教やローマ正教といった多彩な宗教団体を中心とする「魔術サイド」に分かれます。それらの組織がそれぞれの目的に応じて、争ったり共闘したりするのです。

科学サイドと魔術サイドは、対立関係。裏で取り仕切る上層部は、相互不可侵の協定が結ばれており、魔術・科学の技術情報も独占しあっている状況です。

そのため、本来は戦闘行為も禁じられており、その境界を破る事は上層による制裁を受ける事になります。

しかし魔術サイドでは、科学力をもって魔術を軽んじ、歴史の裏に追いやった科学サイドの存在を疎んじる組織や個人も存在します。制裁を恐れずに科学サイドに干渉し、科学サイドそのものを消滅させようという強硬派もいるのです。

また、一部の強硬派に対し穏便に事を進めたい宗派が、これを阻止するために科学サイドと共闘する、といった対立も起きます。内部での思想の違いによる争いは、魔術サイドでは日常茶飯事なのです。

科学サイドでも、学園都市のトップである「アレイスター」の指令に忠実に従おうとする組織と、その思惑を探り、上にのし上がろうとする野心的な組織があります。これらの事情から、科学と魔術の対立だけではなく、それぞれの組織内での内部抗争も多く描かれているのです。

組織に関する設定は詳細に練られており、それだけでかなりの情報量があるといえるでしょう。組織同士の思惑のぶつかり合いを中心とした相関関係は、なかなかの複雑さです。
 

そうした設定の細かさがあるからこそ、ハマりこんでしまう作品であるともいえるのではないでしょうか。作品を深く知っていくと、あらためて設定の奥深さに驚くこと間違いなしでしょう。

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漫画『とある魔術の禁書目録』20巻までのあらすじ、見所をネタバレ紹介!

 

物語は主人公の上条とインデックスが出会ったところから始まります。

上条はインデックスを狙ってやってきた魔術師達との交戦を経て魔術の存在を知り、徐々に非日常の世界へと足を踏み込んでいくことに。

魔術の存在に戸惑いながらも、異能を打ち消すことができる幻想殺し(イマジンブレイカー)を武器に、襲いかかる魔術師たちを倒し、その過程で出会った仲間達との絆を深めていきます。

それと同時に、学園都市内部に根付く暗部に絡む事件も次々と巻き起こります。強力な力を持った超能力者たちを相手に、親しい人たちを助けようと奔走する上条。

しかし彼の活躍とは裏腹に、学園都市内部でもさまざまな勢力が動き出すのでした。

 

著者
鎌池和馬
出版日
2018-01-22

 

そんななか上条たちは、魔術サイドにおける強大な勢力であるローマ正教が、学戦都市を含む科学サイド全てを崩壊させようと目論んでいることを知ります。彼らはこの計画を阻止することに成功し、学園都市の崩壊を防ぐことができました。

しかし、これが原因でローマ正教からは、正式に敵として認識されるようになってしまうことに……果たして、ローマ正教との戦いはどんな展開を迎えるのでしょうか。

20巻までで勢力同士の争いが、さらに激しさを増してきています。

科学・魔術ともに、彼の存在に触発され、所属する勢力の目的のために、それぞれ動き出す、上条と接した人々。

それに対し魔術サイドもまた、イギリス清教やローマ正教といった宗派ごとの勢力が、それぞれの思惑に沿って動きだします。内部ではさらに細分化された組織が構成されており、魔術師個人によってその狙いが異なることも。

また内部での争いは、魔術サイドだけではなく、科学サイドでも起こっています。

学園都市で暗躍する組織が非常に多く存在する科学サイド。把握するだけでも一苦労ですが、加えて個人でも規格外の力を持つ存在がいたりもします。これだけ多くの思惑が入り混じっていることから、各所でのぶつかり合いは避けられませんが、いったいどうなるのでしょうか。

 

漫画『とある魔術の禁書目録』21の見所をネタバレ紹介!

上条の活躍により、対立が浮き彫りになってしまった学園都市とローマ正教。世界ではローマ正教によるデモが頻繁に行われるようになり、学園都市はその鎮圧に手を焼いているといった状況が続いていました。

上条は、こうしたデモ活動をおこなうような世界の流れを作り出しているのが、「C文書」と呼ばれる魔術霊装によるものである事を知ります。

仲間とともに、C文書の破壊に向かう上条。しかしそこには、ローマ正教の魔術師のなかでも神・天使クラスの魔術を使役する超常存在である「神の右席」のメンバー・左方のテッラが立ちはだかるのでした。

著者
["鎌池和馬", "近木野中哉"]
出版日
2018-09-21

そんな21巻の見所は、やはりテッラと上条達のバトル描写。

テッラが使役する魔術「光の処刑」はかなり特殊な術式となっており、それは「あらゆる物や事の優先順位を設定できる」というものでした。

たとえば、相手の攻撃より自分を「優先」することによって、相手の攻撃が自分に通じないようにすることが可能、といった事実を改変することができる能力になっています。

果たして、上条達はどのような手段をもって、このテッラを攻略するのか。さまざまな戦いを勝ち抜いてきた彼らが、今度はどんなバトルをくり広げるのか。目が離せない展開です。
 

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漫画『とある魔術の禁書目録』22巻の見所をネタバレ紹介!

C文書をめぐっての戦いはどんどん激化しています。学園都市側は、ローマ正教の一掃のためという名目で新兵器を街でどんどん試行していきます。それは味方であるはずの上条たちをも巻き込む危険性がありました。

残った住人たちを気球で避難させてはいますが、強引で力任せなやり方に反感を覚える上条。ひとまずその場は土御門に任せて、彼はテッラを追います……。

著者
鎌池 和馬
出版日
2019-03-22

22巻では、ついにテッラとの戦いが幕を閉じました。そのなかで上条の記憶喪失についても触れられます。今回はまだ深く掘り下げられはしませんが、ある人物に今まで隠していたその秘密を知られてしまうのです。今後の伏線になりそうな予感です。

また、後半では学園都市の闇の部分が描かれはじめ、いわゆる「暗部編」が始まります。原作でも人気で、アニメでは賛否両論が分かれたパートですが、コミカライズ版ではどういう仕上がりになるのでしょうか。画力の向上や、原作に忠実な部分とうまくアレンジしている部分が評価されている作品なので、これからの展開がますます楽しみです!

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いかがでしたか?原作では設定に追いつけなかった、という方も、コミカライズ版はキャラクターも設定も、とても分かりやすくなっています。気になった方はぜひ、手にとってみてくださいね。


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