大前研一のおすすめ本4選!マッキンゼー出身、世界的な経営コンサルタント

更新:2019.3.21

世界的な経営コンサルタントとして知られる大前研一。論理的思考をもって問題解決にあたるためのノウハウを説く彼の本は、経営者のみならず、ビジネスパーソンならば必読の書といっても過言ではありません。今回はそんな大前の著作のなかから、特におすすめの作品をご紹介します。

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大前研一とは

 

1943年生まれ、福岡県出身の大前研一。アメリカに本社を置く世界的なコンサルティング会社マッキンゼーに入社し、ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任。日本を代表する経営コンサルタントとなりました。

東京工業大学大学院、マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得し、技師として日立製作所で勤めた経歴もあり、技術者時代に培った論理的思考と分析力を経営ノウハウに生かしています。

経営だけでなく、日本の政治システムに対する提言もおこなっていて、過去には東京都知事選挙に出馬したこともありました。

また教育関連事業を担う株式会社「ビジネス・ブレークスルー」を設立。代表取締役会長を務めるほか、同社が運営する大学の学長も務めています。

著作は、共著や翻訳を含め多数。なかでも時事問題をわかりやすく解説した「日本の論点」シリーズは、入試や面接対策の参考書にもなるほどです。

 

大前研一の代表作『企業参謀―戦略的思考とはなにか』

著者
大前 研一
出版日
1999-10-29

 

大前研一の名を世に知らしめた代表作です。彼がマッキンゼーに入社したのは1972年のことですが、本書の初版はなんとその3年後の32歳で執筆したというのだから驚き。現役時代に書いただけあって、生きたノウハウが詰め込まれています。

事例としてはやや古い部分もありますが、根本的な理論は40年以上経ってもなお色褪せることはありません。

経営者やコンサルタントが身につけておくべき戦略的思考の基本や、活用の仕方を、事例もまじえながら解説しています。戦略的思考とは、端的にいえば物事の本質を見極める考え方のこと。現状を分析して解決策を導き出すこの手法は、経営のみならず、就活などあらゆる競争において役立つでしょう。

コンサルタントを志す人はもちろん、すべてのビジネスパーソンの指針となる一冊です。

 

ロジカルシンキングの基本を学ぶ『考える技術』

著者
大前 研一
出版日
2009-03-13

 

「情報社会」「デジタル社会」など、複雑化した現代を言い表す言葉は数多くありますが、大前研一は「思考力格差社会」と定義づけています。経済活動がボーダレスになった現代を生き抜き、稼ぐ力を手に入れる鍵となるのが「論理的思考力」です。

「論理的思考力」つまりロジカルシンキングの基本は、仮説を検証して問題の本質をあぶりだし、解決策を導き出すこと。たとえば「売上が伸びない」「価格が高い」などはただの現象です。こうした問題を解決するためには、徹底的に仮説と検証をくり返して原因を突き止めなければなりません

「問題解決力とは、 仮説を裏付けていくために労を惜しまない行動力であり、 それが絶対に正しいと結論づけられるまで徹底的に考える思考力であるともいえるだろう。」

「『考える』とは、常に質問をし、自分で答えを一生懸命に見つけるということだ。『今ここで答えを出さないと殺される』という強迫観念のもと、自分の持っている数字やデータを頭の中から引っ張り出して計算し、『なるほど』と思える解答を見つけ出す。」(『考える技術』から引用)

常に疑問を抱き、情報や物事に対して能動的な姿勢でいることの大切さを教えてくれる一冊です。

 

イノベーションを生み出す発想法とは『「0から1」の発想術』

著者
大前 研一
出版日
2016-04-06

 

現代は、個人が簡単に世界を変えられる時代。AppleやMicrosoftも、個人のイノベーションによって生まれました。

日本企業が成長するために必要なのは、このような無から有を生み出すイノベーション力です。本書では、新しいビジネスを構想する思考方法を紹介しています。

たとえば、ユーザーのニーズを発想の起点とする「戦略的自由度」、外国や異業種との情報格差を利用した「アービトラージ」、既存のものを組み合わせる「ニューコンビネーション」、空いているものを有効活用する「アイドルエコノミー」、業界のスタンダードを捨て、同質のものの中間に注目する「中間地点の発想」など。

理論だけでなく実際の成功例も紹介されているので、納得しながら読めるでしょう。起業を考えている人や、自社のビジネスを見直したい人におすすめです。

 

大前研一が解説する、勝ち組になる法則『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』

著者
["大前 研一", "ビジネス・ブレークスルー大学総合研究所"]
出版日
2018-03-16

 

大前研一が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー大学」の人気講義をまとめた作品です。

21世紀のビジネスは、「よいものを売る」という従来のやり方では大きな成功は望めません。そこで大前は、新しいビジネスモデル「ソリューションファースト」を提案しています。稼働率を第一に据える企業主体の考え方から抜け出し、自前で製造工場を抱えず、「顧客が何を欲しがっているのか」という顧客主体の発想に切り替える必要があるというのです。

しかしこの実現を阻んでいるのが、日本独特の業界規制や秩序。こうした壁を打ち破って新しいことをおこなうためには、「今いる人間で何ができるか」ではなく、「今なにをやるべきなのか」に指針を定めなければならないのだそう。

本書では、ケーススタディとして、イオンやしまむら、メルカリ、NTT、富士通……など誰もが知る有名企業27社を取りあげ、各社の課題と解決策を考えています。「戦略的思考」の本質に迫る、ボリュームたっぷりの一冊です。

 

丸暗記法の教育を受けてきた日本人は、論理的思考力や問題解決能力がどうしても弱いのだそう。しかし、頭脳は今からでも鍛えられます。大前研一の説くノウハウは一朝一夕で身につくものではありませんが、必ずや武器となるはず。ぜひトレーニングを積んで、実生活で役立ててみてください。